モダン&クラシックな「Fish Bank TOKYO」/東京 夜景・絶景レストランVol.2

2015.11.04 更新

世界屈指のメガロポリス東京。新宿、丸の内の壮大なビル群をはじめ、東京タワー、レインボーブリッジ、東京スカイツリーといったランドマーク、隅田川や東京湾などの水辺のスポットと、景観においても他の都市にはない魅力でいっぱいです。この企画では、そんな美しい東京の景色が楽しめるビューポイントでありながら、料理の味わいでも世界に誇れるレストランをご紹介します!

明治5(1872)年、横浜と東京の間を走る日本初の鉄道路線が開通した際に、ターミナル駅として設置された「新橋停車場」。その後、周辺エリアは東京の玄関口として発展しましたが、大正時代に東京駅が誕生すると、「新橋停車場」は「汐留貨物駅」と名前を変え、物流の拠点へと移り変わっていきました。

時を経て、90年代半ばからはじまった再開発により、旧汐留貨物駅および周辺の広大な空き地に次々と超高層ビルが誕生。この場所が現在、六本木ヒルズやお台場と並ぶ東京の新しい観光名所になっている巨大複合都市「汐留シオサイト」です。

今回訪れたのは、そんな汐留シオサイトのランドマーク的存在「汐留シティセンター」。鉄道資料館として復元された旧新橋停車場のお隣にあり、その雰囲気と同様、花崗岩に覆われたクラシカルな雰囲気なのですが……見上げてみると、なんと上層部は深いエメラルドグリーンのガラス張り。壁面が大きく波打つ未来的なデザインの超高層ビルなのです。

モダン&クラシックが一体化しているのは外観だけではありません。目的地であるレストラン「Fish Bank TOKYO(フィッシュバンクトウキョウ)」も、新旧食文化の融合がコンセプトなのだそう。
さらに、41階、地上約215メートルというロケーションは東京屈指の夜景を楽しめるスポットとしても評判を集めています。

さっそく、直通エレベーターに乗って41階へ。レストランのエントランスは、高い石壁に間接照明があたり、まるで神殿のような佇まいです。
エントランスを抜けた先にあるのが、待ち合わせや喫煙の場所として使えるウェイティングバー。そこから右へ曲がると天井高13メートルのメインダイニング「Timber(ティンバー)」、左へ曲がると温かみのあるシックなフロア「Bricks(ブリックス)」へとつながります。
東京タワーを含む、港区の景観を一望するなら「Timber」が断然オススメ。最上階である42階部分と吹き抜けでつながっているだけでなく、その壁一面がガラス窓であり、ビルの中に居ることを忘れてしまうほどの開放的な空間です。
天井に格調高いシャンデリアが吊るされているのもポイント。内装からもモダン&クラシックの融合というコンセプトが伝わってきます。

夕暮れ時の「Timber」からの光景も非常に美しいですが、夜が更けると……。
まるで宝石箱をひっくり返したような大都会、東京の夜景が眼下に広がります。
なかでも、東京タワーは印象的でありながら、どこかホッとする不思議な存在。激しく景観が移り変わる東京において、50年以上もシンボルであり続けるだけのことはあります。東京の人々の心に深く根付き、一種の支えのような存在になっているのかもしれません。

東京タワーのライトアップは通常、冬は温かみのあるオレンジ、夏は爽やかなホワイトを基調としていますが、週末などの限られた時間には特別な姿に変わります。それは、また後ほどご紹介するとして、まずはお料理について語らせていただきます。

「Fish Bank TOKYO」には「黒毛和牛フィレ肉のステーキ」や「フレッシュロブスターのグリル」「“旬”な本日の国産 生牡蠣」といった、日本のみならず世界各地の上質な食材の美味しさを、クラシカルな手法で際立たせた料理が揃います。それだけでも十分に贅沢なのですが、新旧食文化の融合がコンセプトである通り、斬新な調理法を用いたモダンフレンチのメニューも好評なのです。
※写真はコース料理の一例です

代表的なものが、すべてのコースにスペシャリテとして登場する「生ウニのフラン」(単品1,200円、税込、別途サービス料10%)。
本物のウニの殻にプカリと浮かぶようにして、よく見かける状態の生ウニが入っていますが、表面にはうっすらとゼリー状のコーティングがされている様子。これは見た目からして新しい!
夜景、シャンパン、そして“初めて拝む料理”を同時に楽しめるとは、なんという豪勢なひとときなのでしょう。
スプーンで生ウニをすくうと、その下には淡い色をしたフランがたっぷり。これは卵などを蒸し固めるフレンチの技法で作られています。蒸しプリンのような食感ですが、味のベースはシジミの出汁なのだそう。つまり、このフランの上に生ウニを乗せて、コンソメジュレで覆った料理なのです。
ひと噛みする前からフランがとろけ、口いっぱいに広がるシジミの旨み。あまりに柔らかくなめらかな食感が、生ウニの存在感を引き立てます。食べ進めると、新鮮なウニだからこその甘みに、ゼリー状のコンソメの旨みが加わり、未だかつて無いハーモニーを生み出すのです。

真新しい味に舌が敏感になったのか、シャンパンをひと口飲むと、炭酸の刺激やフルーティーな甘みも普段より印象深いものに。目の前に広がる夜景も相まって、なんだか涙が出そうなほど感動的でした。

こんな相乗的なマリアージュは、なかなか他じゃ味わえないものでしょう。2003年のオープン以来、予約の取りにくい店として人気を博し続ける理由がよくわかりました。


ちなみに、食後もしばらく感動的なムードに浸りたいという方は、併設のバーラウンジ「MAJESTIC(マジェスティック)」がオススメです。
ペアシート、ソファー席、カウンター、個室と、座席は選べる4タイプ。フルーツカクテルや世界各地から厳選したワインなどをいただきながら、東京の夜景を堪能し尽くせます。

最後に、いつもとは違った東京タワーのライトアップ「ダイヤモンドヴェール」もご紹介しましょう。
基本的には毎週土曜日の20時から22時の間、月ごとに異なる色の電飾がタワーを彩る他、クリスマスやゴールデンウィークなどのイベント時には、7色に輝く場合もあります。

写真は9月30日、「展望の日」前日を記念したスペシャルバージョン。いつものクラシカルなライトアップも素敵ですが、モダンに光る東京タワーもまた「Fish Bank TOKYO」にぴったりな雰囲気なのでした。

佐藤潮

佐藤潮

編集プロダクション・エフェクト所属。旅&グルメ媒体をメインに編集や執筆をしています。趣味は旅行。歴史探訪をはじめ、建築めぐり、秘湯巡礼、トレッキング、路上徘徊、見知らぬ人への声かけなど、法に触れない範囲で満喫中です。人生の目標は旅気分で働き続けること。著書に『夢がかなう世界の旅』。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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