富士山と芦ノ湖を一望できる箱根の絶景日帰り温泉「龍宮殿本館」が凄かった!

2018.01.14

箱根に来たなら、温泉に入らずには帰れない!そんな箱根で、富士山と芦ノ湖の絶景を堪能できる日帰り温泉が2017年7月にリニューアルオープンしたと聞いて、さっそく行ってきました。インフィニティ風呂が楽しめ、お風呂もご飯も「女性に優しい」をコンセプトにした日帰り温泉をレポートします♪

国の登録有形文化財「龍宮殿本館」の幻の温泉「蛸川温泉」で美肌に!

箱根でも数少ない、富士山と芦ノ湖が一望できる露天風呂がある「龍宮殿本館」が、日帰り風呂として2017年7月にリニューアルオープン。贅沢な景観を楽しめるとあって、温泉を目当てに訪れる人はもちろん、観光で箱根を訪れた人やリピーターも多い、人気の日帰り温泉です。
建物は元々、宿泊施設として利用されていたもので、国の登録有形文化財になっています。
また、こちらで利用されている温泉は、箱根十七湯の中でも最後に発見された源泉「蛸川(たこがわ)温泉」で、駒ケ岳山麓から湧き出る幻の湯と呼ばれています。滑らかな肌触りのお湯が存分に楽しめ、湯冷めしにくく肌馴染みが良いので、美肌の湯として人気です。
▲周りは木々に囲まれた静かな環境で、グリーンの屋根が目を引く立派な日本家屋

龍宮殿本館は駐車場が広いので車で行くのはもちろん、元箱根からは無料循環バスも出ているので、都心からも行きやすいのも嬉しいポイント。1泊2日で箱根を旅行する方は1日目に観光、2日目に日帰り温泉でゆっくり過ごす方も多く、この歴史ある建物のファンの方も全国各地から訪れるそうです。
▲扉には龍宮殿のマーク。中央に富士山と両側に鳳凰が描かれています

入口に入ると、開放感のある玄関ホールでスタッフが丁寧に出迎えてくれます。
▲「ようこそいらっしゃいませ!」とお出迎え

まず帳場で利用料(大人1,944円、小学生1,080円、3才以上540円 ※12才以上は別途入湯税50円が必要)を支払い、ロッカーの鍵をもらいます。浴衣(216円)やタオル(バスタオル216円、フェイスタオル162円)も借りることができるので、手ぶらで来ても安心ですよ。
▲レンタルの浴衣はシンプルなものからかわいいものまで男女合わせて4種類の柄があり、どれを着ようか悩んでしまいました
▲靴下タイプの湯足袋(108円)の購入や、有料休憩室(2時間4,320円~10,800円)の予約もできます

温泉に行く前にぜひ見てほしいのが、入口を入って進んだところにある階段ホール。2階まで吹き抜けになっている10m程の高い天井からは大きなシャンデリアが吊るされています。箱根にちなんで寄木細工をイメージした和の雰囲気のもの。

見たことがないデザインのシャンデリアに、古風な落ち着いた雰囲気が相まって高級感漂う空間です。この素敵な階段ホールを中心に、登録有形文化財として認められたそうです。※現在2階は使われておらず、階段も立入禁止。
▲宮大工が作ったので釘は不使用。直径80cmもある4本の立派な柱は、約80年前に台湾の花蓮(かれん)から輸入されたとても貴重な杉だそう

芦ノ湖と富士山を見ながら手足を伸ばして、ゆったりリラックス♪逆さ富士が見えることも!

階段ホールを後に、一番の楽しみだった温泉へ!
▲女湯の内風呂。芦ノ湖側は全面ガラス張り!

女湯「胡蝶」は、なんと今回のリニューアルに伴い新設されたお風呂!全てが新品ピカピカです。浴室全体が芦ノ湖に向かって突き出るように増床したこともあり、内風呂からも芦ノ湖と富士山が一望できます。また、広々とした清潔感のあるお風呂なので、ゆったりと寛ぐこともできます♪

無色無臭のなめらかなお湯で、お肌もつるつる!泉質はカルシウムやナトリウム、硫酸塩泉、塩化物泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛などに効果が期待できるといわれています。体の芯まで温まり、ちょっとのぼせてしまいそうになったので、露天風呂へ移動しました。
▲女湯の露天風呂。芦ノ湖と富士山を一望!

露天風呂へつながる扉を開けると、目の前に芦ノ湖が広がっていました。木々の緑と青い空に芦ノ湖を行き交う白い遊覧船が見えて、温泉に浸かるよりもまずその景観に見とれてしまいました。近くまで白鷺が飛んでくることもあるそうですよ。
▲露天風呂からは芦ノ湖の右方向に富士山が見えます

ここのお風呂は、湯舟に浸かるとまるで芦ノ湖と温泉がつながっているかのように見える絶景インフィニティ風呂なんですよ!

それはとても素敵な景色で、多くの人がこの露天風呂を目当てに来館することに納得。実は筆者、インフィニティ風呂は初体験。まるで芦ノ湖に入っているかのような不思議な気持ち…。目線が変わるだけで、こんな素敵な景色があったなんて!
▲湯船に肩まで浸かると、まるで芦ノ湖の中にいるみたい♪

この日は天気も良くくっきりと富士山が見えたので、温泉に浸かりながら絶景を楽しむといった贅沢な時間を過ごすことができました。夕方には、赤く染まる空と富士山の夕景を楽しむこともでき、昼間とは違う雰囲気でこちらもおすすめです。

温度は42度と少し熱めですが、長時間浸かっていてものぼせにくいのは、この景色を楽しめることが大きいかもしれません。
▲露天風呂から見る夕景も素敵!

女湯には、ほかにスチームサウナ、レインシャワー、18機のシャワーブースが用意されていて、個々が思い思いに温泉を楽しむことができます。
▲脱衣所も清潔感があり、アメニティも充実

続いては、男湯「夢殿」を特別に見せていただきました。もともと既存の男湯と女湯として使用していた2つの内風呂を改装し、大浴場と露天風呂に生まれ変わりました。内風呂は、シャワーブースが9機もあり、空間を広く使っていて天井も高いので、室内なのに開放感のある温泉になっています。
▲男湯の内風呂は洗い場が広々!

露天風呂は窓ガラスを外してリフォームしているので屋根付き仕様に。実は、男性用の露天風呂の方が富士山に距離が近く、大きく見えるんだとか。
▲男湯の露天風呂からも、木々の奥に富士山が見えます!

露天風呂と同じスペースには、男性から人気の水風呂とフィンランドサウナもあり、ついつい長風呂になってしまう人も多いそうですよ。
▲陶器で作られた浴槽は水風呂です

この日は天気が良かったため、空気が澄んでいる日限定で出合える、逆さ富士が見えました!筆者は逆さ富士が楽しめる温泉も初めてだったので、何度も確認してしまいました。

逆さ富士を見るには、正面左側からソーッと静かに湯船に入るのがコツなんだそう。波立ててしまうと逆さ富士が乱れて、気付かずに出てしまう人もいるんだとか。男女どちらの露天風呂からも見えるので、ぜひ探してみてください。
▲男女どちらのお風呂も、お湯に写る「逆さ富士」を見ることができます

ちなみに龍宮殿本館のお風呂は、隣接する宿泊施設「龍宮殿別館」に泊まる方なら無料で利用できますよ。

1日いるならお休み処でゆっくり寛ぐのがおすすめ。純和風の和室で心も安らぐ

龍宮殿本館は利用時間に制限がなく、営業時間中ずっといてもOKなので、入浴後は火照った体を落ち着かせるため、湯休み処に行くことにしました。

女性専用湯休み処「夕霧」は女湯と直結しているため非常に便利。12.5畳+8畳に、絨毯敷きの広縁と窓際には籐でできたテーブル&チェアセットなどがあり、化粧直しはもちろん、おしゃべりに花を咲かせたり、昼寝をしたり、自由に過ごすことができます。筆者も温泉に入って気分も良く、うっかり寝てしまいそうに…。
▲スペースを広々使える女性専用湯休み処は、光が差し込み明るい雰囲気

館内には、男女共有の湯休み処「聚楽(じゅらく)」もあります。部屋が広いので、利用者が多くてもゆったりとスペースを使うことができ、家族連れからも人気。宿泊施設だった時には、画家や政治家などの有名人が宿泊したこともある由緒ある部屋だったそうです。ここは、家族やカップルで訪れた時の待ち合わせ場所に最適ですよ。
▲「聚楽」も広いので、お客さん一人一人のスペースを大きく使えます

また、プライベートの空間でくつろぎたい方におすすめなのが貸切個室。大きさの違う4つの部屋「夕月」「若葉」「紅梅」「初音」があり、2時間ごとに利用できます(有料)。

こちらも宿泊用の客室として使われていた部屋を湯休み処として使っているので、まるで泊まりにきたかのように寛ぐことができます。土日はどの貸切個室も利用者で埋まってしまうので、事前に予約をするのがおすすめです。
▲「夕月」は窓から芦ノ湖の四季の景色を楽しめます
▲籐のロッキングチェアで寛げば優雅な気分に♪

2つの湯休み処と貸切個室の内装はすべて純和風で、階段ホールのシャンデリアと同じく、箱根の寄木細工をイメージしたライトが設置されています。籐のロッキングチェアなど、古き良き時代を感じさせる空間が、とても素敵です。

部屋に入った時にとても良い香りがしたので、スタッフにお話を聞いてみたら毎朝お香を焚いているとのこと。利用するお客様に日常と違う気分で寛いでもらうための工夫なんだとか!また、各部屋の窓から見える芦ノ湖は、温泉から見るのとは雰囲気の違う風景を楽しむことができます。
▲窓から見えるのは、まるで絵画のような景色

温泉に入っておなかがすいたら、旅館と同じ高クオリティな食事をいただこう!

温泉に入って汗をかいたらおなかがすいたので、お食事処「富士」で食事をすることにしました。宿泊施設だった時の宴会場を改装した部屋で、明るい雰囲気の中、食事を楽しめます。味にこだわりと自信あり、という豊富な料理から特におすすめのメニューをご紹介します。
▲廊下を挟んだ大きな窓からは芦ノ湖が見え、明るい印象の店内

ぜひ食べてほしいのが、「箱根姫の水たま肌もめん湯豆腐御膳(2,390円)」。メインになっている「たま肌木綿豆腐」は、鎌倉時代に北条氏の姫君たちが朝夕の化粧水代わりに使ったと言われている名水「箱根姫の水」を使用して作られています。手作りなので職人から「1日30丁まで」と言われているんだとか。食べたい方は早めに注文するのがおすすめのメニューです。
▲一番人気「箱根姫の水たま肌もめん湯豆腐御膳」

その豆腐をまずは何もつけずに食べてみることに。木綿と絹ごしの中間の固さで、豆腐自体に自然な甘みがあり、十分美味しい!次に醤油たれや、薬味をつけて味の変化を楽しみながら味わったら1丁の豆腐もペロリと完食。また、天ぷらはオーダーが入ってから揚げるので熱々!海老2本に野菜が4種類、さらに小鉢も2個ついていて、おなかもいっぱいです。

「天重とざるそばセット(1,950円)」の天重は、2本の大きな海老が身はぷりぷり、衣はサクサク!天丼専門店にも負けないおいしさで、衣が薄く上品な味わいが楽しめました。
▲北海道のそば粉を使用したざるそばは、一玉を多めにしているので男性も満足するボリューム

人気のサイドメニューは「たこ焼きの天ぷら(650円)」。天つゆをつけたたこ焼きに、薬味の白ネギを添え、パクッと一口で食べてみると、想像していたよりもふわっとした食感で、出汁の甘みが口いっぱいに広がりました。中に入っているたこも大きいので食べごたえ抜群です。
▲お酒のおつまみにぴったり「たこ焼きの天ぷら」

メニューを開発した人は、隣接する「龍宮殿別館」で調理長を務める細羽進(ほそばすすむ)さん。別館の料理と同じクオリティの料理を提供しています。

「料理を考える時には、女性に喜んでもらえる料理になるように心がけています。さらに見た目でも楽しめるよう、彩りや器等すべてをコーディネートしているんですよ」(細羽調理長)
▲色鮮やかでヘルシーなメニュー作りをモットーにしている細羽調理長

美味しい料理をおなかいっぱい食べたら、もう1回温泉に入ったり、湯休み処で休憩したり、閉館時間まで自由に過ごせます。

他にも、女性専用スパ「槿(あさがお)」では、個室で施術してくれて、フェイスからボディまでメニューも豊富なので、気になる方は問い合わせてみてくださいね。
▲スパの利用時間は11:00~18:00

この龍宮殿本館の歴史は長く、1938(昭和13)年に浜名湖の景勝地「弁天島」に「浜名湖ホテル」としてスタートしました。宇治の平等院鳳凰堂をモデルにした外観とモダンな内装で人気があったそうですが、戦争により1年半後に閉業。その後、箱根の芦ノ湖畔に移設され、1957(昭和32)年7月1日に箱根プリンスホテル和風別館「龍宮殿」としてリスタートしました。
▲昔の姿をそのまま残しています

浜名湖時代には湖側に入口があり、船に乗ってホテルを訪れたそうで、現在の龍宮殿本館にも当時の入口の名残を見ることができますよ。1990(平成2)年には新館(現別館)が隣接して建てられ、さらに今回のリニューアルで本館が日帰り温泉施設として生まれ変わりました。
▲芦ノ湖から見る龍宮殿

芦ノ湖を行き交う遊覧船や富士山などの素敵な景色を見ながら、大きなお風呂で手足を伸ばしてゆっくり♪美味しい食事を食べたら、日ごろの疲れた心も体も癒され、明日から頑張るパワーが充電されました!ノスタルジックな雰囲気の建物も、どこか懐かしい気持ちになり、落ち着いた時間を過ごすことができます。気付けばあっという間に数時間がたっていました。

疲れ気味の方、箱根に旅行する方、温泉好きな方、心も体も癒されたい方にぴったりの日帰り温泉「龍宮殿本館」。都会の喧騒を離れて、ゆったりした1日を過ごせるので、ぜひ訪ねてみてくださいね。
※記事内の価格はすべて税込です。
岸 久美子

岸 久美子

東京在住フリーライター。好きなことは海・山・ビールにワイン、たまにスポーツ観戦。気になる場所には行ってみないと気がすまない性分で、ちょっと暇ができると旅に出るフットワークの軽さがウリ。知らない文化に触れ刺激を受け、一緒に暮らすウサギに癒される日々。(制作会社CLINK:クリンク)

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