隅田川沿いの開放的空間「シエロイリオ」へ/東京 夜景・絶景レストランVol.1

2015.10.25

世界屈指のメガロポリス東京。新宿、丸の内の壮大なビル群をはじめ、東京タワー、レインボーブリッジ、東京スカイツリーといったランドマーク、隅田川や東京湾などの水辺のスポットと、景観においても他の都市にはない魅力でいっぱいです。この企画では、そんな美しい東京の景色が楽しめるビューポイントでありながら、料理の味わいでも世界に誇れるレストランをご紹介します!

開業から3周年を迎え、すっかり東京のシンボルとして定着した東京スカイツリー。日本建築の伝統美である凹凸の湾曲“そり”と“むくり”がデザインに取り入れられており、眺める場所や角度によって印象が変わるのも魅力のひとつです。日本で最も高い634mの建造物だけあり、東京の東側エリアを訪れれば、その独特なフォルムをさまざまな場所から見ることができます。

まだ見ぬ“新しい”東京スカイツリーの景観を求めて、訪れたのは都営大江戸線の蔵前駅。A7出口から地上へ出て右手側を見れば、隅田川に架かる厩橋(うまやばし)があります。その名の由来は馬を飼うための小屋、馬屋(うまや)。江戸時代、幕府の米蔵があった蔵前だけに、米俵を運ぶための馬たちも大活躍だったそう。

ここから眺めるスカイツリーも大変美しいのですが、ぐっと堪えて橋の手前を右折すると、すぐさまピンクのガラスファサードが印象的な建物が登場します。
ここは「東京の東側から新しいカルチャーを発信」することをテーマに、築約45年、7階建てのビルをリノベーションした複合施設「Mirror(ミラー)」。その1階、中2階ロフト、3階を占めるのが、今回の目的地であるリバーサイドカフェ「シエロイリオ」です。
入り口を抜ければ、元倉庫の名残りを感じさせるコンクリート打ちっぱなしの空間と、デザイナーズ&アンティーク調の家具がいい塩梅でマッチしたオシャレ空間が広がります。
元は倉庫だったという環境が巧みに活かされ、洗練されながらも肩肘張らない雰囲気です。

ロフトへ上がる階段手前には、フランス、スペイン、イタリア、ニュージランド、アメリカ、チリ、南アフリカなど、世界各国のワインがずらり。
常時30種以上のボトルを取り揃えていて、その中でもリコメンドされているワインはグラスでいただくこともできるそう。乾杯するのが待ち遠しい!
また全180席の大型店舗だけあって、スカイツリーが楽しめるビューポイントもさまざま。南国の植物が生い茂るテラス席も惹かれましたが、今日は隅田川&厩橋が良くみえると評判の3階へ。
夜景を眺めるその前に、赤ワインと前菜「シエロイリオ アンティパストミスト 1,800円(税別)」をオーダーしました。
季節ごとのオススメ料理が一度に味わえる、こちらの盛り合わせ。本日は、青森産ワカサギを使用したフリットをはじめ、サンダニエーレ産の生ハム、サーモンのカルパッチョ、ブロッコリーのアンチョビ和えなど、約10種類のメニューがお皿を彩ります。
まずは季節の恵みワカサギからいただきます。サクサクの衣に包まれながら、その身はふっくら。淡白な味わいに、青のりのほのかな磯の香りが加わり、優しいハーモニーが生まれています。これは白ワインにも合いそうですね。続いていただいた、イタリアのサンダニエーレ地方で作られた生ハムは、これまでに食べたことのあるパルマ産のものより塩気が少なく旨みが強い印象。ワカサギなど日本各地から仕入れる旬の食材だけでなく、生ハムなどの定番メニューからもお店のこだわりを感じます。
ボリューム感があり、今回は前菜だけでお腹いっぱいになってしまいました。

前菜以外にも「骨付き鶏モモ肉とジャガイモのコンフィ」、「優味豚パンチェッタのカルボナーラ」、「海老と淡路玉ねぎの焼きたて“キッシュ”」といったカジュアルな欧風料理が揃い、メニュー表を眺めているだけで心がウキウキ。お腹がいっぱいじゃなければ、もっと注文できたのに。
さて、お待ちかねの夜景はというと……素晴らしい美しさです! ゆったりと流れる水面の上を往来する屋形船、その電飾や提灯の明かりによりキラキラと輝くさざ波、そしてライトアップされた厩橋から突き出るようにしてそびえ立つ東京スカイツリー。クルクルと展望台の周りを一定の速さで回転する時計光、“日本の伝統色である江戸紫”がテーマの照明「雅」など、動きのある光が豊富です。ビルや橋の揺らめくような“静の輝き”に、東京スカイツリーや屋形船の“動の輝き”が加わり、ここでしか拝めない幻想的な景観を生み出していました。

ちなみに照明「雅」は東京スカイツリーの開業3周年を記念して、江戸紫の光が1時間かけて外周の鉄骨をぐるりと周る“時の演出”が追加されたそう。日替わりで点灯される、塔の心柱を淡いブルーに照らす“隅田川の水”をモチーフとした照明「粋」も魅力的ですが、時間の経過とともに移り変わる景色を楽しむなら断然「雅」がおすすめです。

さて、腹ごなしに入店時に気になっていたテラス席からの眺めも拝見。
“女子会”ならぬ、男三人の“男子会”が開催されていました。美しい景観を眺め、美味しい料理をいただくのは、男子も女子も関係なく素晴らしいものですよね。

さらにそこから、隅田川沿いを散策できる遊歩道「隅田川テラス」へ出かけても良し、「Mirror」の4階にある卓球バー「RIBAYON(リバヨン)」に出向いても良し。最上階にはくつろぎ感あふれる空間で、お酒やシガーを満喫できる大人ためのプライベートサロン「Privado(プリバード)」もあります。

1日2日じゃ満喫しきれない、見どころ盛りだくさんの「Mirror」&「シエロイリオ」。スカイツリーはもう見たよ、なんて方も、新しい景観を眺めに是非とも足を運んでみてください!

佐藤潮

佐藤潮

編集プロダクション・エフェクト所属。旅&グルメ媒体をメインに編集や執筆をしています。趣味は旅行。歴史探訪をはじめ、建築めぐり、秘湯巡礼、トレッキング、路上徘徊、見知らぬ人への声かけなど、法に触れない範囲で満喫中です。人生の目標は旅気分で働き続けること。著書に『夢がかなう世界の旅』。 編集:山葉のぶゆき(エフェクト)

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