宮島で平安スタイルの「壺装束」を体験♪芸能人気分でいいねをGET!
年間で400万人以上が訪れる宮島は広島県を代表する観光地です。その宮島で女子の人気急上昇中なのが、平安時代の衣装をまとって散策できる壺装束体験。今回は「お姫様に変身したい」という二人に密着しての女子旅レポートです。

瀬戸内海に浮かぶ世界遺産の島「宮島」へ!

女子旅で広島を訪れた成瀬美咲(左)さんと加藤れな(右)さんの二人はJR山陽本線で宮島観光へ。宮島へは宮島口駅から徒歩約5分の宮島口桟橋からフェリーで渡ります。

フェリーは「JR宮島フェリー」と「松大汽船」の2社の航路があり、5~10分おきにどちらかのフェリーが運航しています。

広島は言わずと知れたカキの名産地。フェリーからカキの養殖筏や、海の中に立つ宮島のシンボル朱色の大鳥居も見ることができます。

フェリーを降りて表参道を10分ほど歩くと大鳥居が見えてきます。ここは観光客のほぼ全員が記念写真を撮る、といっても過言ではないほどの撮影スポット。鹿もいたので、一緒にパシャッ!
好みの色柄を選んで平安時代のお姫様に変身!

さらに5分ほど歩くと、観光客の喧噪から離れ、ひっそりした柳小路に。この坂道の途中に平安衣装の壺装束が体験できる「みやじま紅葉の賀」があります。

壺装束の体験は予約制です。受付を済ませたら豊富な色柄の中から好みの衣装を選び、着付けをしてもらいます。

壺装束は、平安~鎌倉時代に貴族や上流武家の女性が寺社参詣の旅に出るときの装いです。京都で過ごしたことがある木村さんは「舞妓さん体験の人が歩いていると町並みが一気に京都らしくなる。平安文化が残る宮島でも、地域らしさを感じられる体験ができたら」との思いで、2014年にみやじま紅葉の賀をオープンしたそうです。

壺装束は本場京都の老舗装束店で厳選した生地で仕立てたもの。着るのが大変そうな見た目ですが、着付けの時間は1人約10分。意外に早く変身できます。普通の着物と違って帯を締めずにゆったりと着るので、冬は防寒のため、中にニットやカーディガンなどを着ていても大丈夫。「足元も袴なので歩きやすく、和装初心者だけど気負いなく楽しめそう」とウキウキの二人です。

顔を隠すように薄い布を垂らした「市女笠(いちめがさ)」や、胸のあたりに巻く厄除けに用いた赤い「掛け帯」、御守りや薬などを入れて首に掛ける「掛け守(かけもり)」など、小物類もすべて揃っています。

今回は1時間30分の散策が楽しめる「平安壺装束プラン」を予約しておきました。ちなみに壺装束は3Lサイズの人まで体験可能(夏の壺装束はLサイズまで)。男性の平安衣裳「狩衣(かりぎぬ)」の体験も可能なので、詳しくはお問い合せを。

せっかく散策を楽しむなら、壺装束が映える場所に行きたいもの。そこで、木村さんは1時間30分でゆっくり回れる推奨ルートを手づくり。ちょっとした観光パンフレットのようになっているので、これがあれば散策も観光も迷わずに楽しめます。なお、壺装束では嚴島神社の中には入場できませんのでご注意ください。神社を背景に外から写真を撮影する事は可能です。
絵になりすぎ!1200年以上の歴史がある古刹の参拝

柳小路と交差する滝小路は神官の居宅や古い屋敷がある地域で、緩やかな坂道の奥には宮島で最古の歴史を持つ寺院「大聖院(だいしょういん)」があります。

大聖院へ向かう途中、たくさんの人に「綺麗ですね」と声をかけられ、カメラを向けられました。一緒に写真を撮って欲しいと行列ができることもあり「まるで芸能人になったような気分」と、戸惑いながらも嬉しそうな二人。特に外国人観光客は興味津々です。







大本山 大聖院
広島県廿日市市宮島町210
[参拝時間]8:00~17:00
[定休日]なし
0829-44-0111


紅葉谷公園は弥山(みせん)ロープウエー乗り場の手前。ここも観光客が多く訪れる場所なので、注目の的です。

紅葉谷公園は、その名の通り県内屈指の紅葉名所。秋には一面が真っ赤に染まります。朱色の橋を渡ると木々に囲まれた「四宮(しのみや)神社」もあり、壺装束にぴったりの絵になるスポットです。

もう、この辺りまでくるとポーズにも慣れてきました。笠の垂衣(たれぎぬ)をちょっと持ち上げると、お姫様らしい可愛らしさが演出できるのでご参考に。

手を挙げたり大きく動いたりすると、掛け帯や笠が斜めになることも。綺麗な着姿になっているかこまめにチェックして、お姫様らしい立ち居振る舞いで過ごしましょう。写真映えも違ってしまいますよ。

1時間30分の散策は「あっという間」だったという二人。何しろ、行く先々で記念撮影を申し込まれるので、時間を忘れてずっとこのままでいたいほどの夢心地だったとご満悦。雅な時代に思いを馳せることもでき、まさに一生モノの思い出になったはずです。
話題の宮島グルメもしっかり堪能♪

壺装束で平安時代のしっとりした時間を楽しんだら、多くの観光客で賑わう表参道商店街へ。お腹もすいてきたので、宮島グルメのお店を探していると……

「まめたぬき」は創業100年以上の老舗温泉旅館に併設された食事処。宮島名物の穴子やカキを使ったオリジナルメニューが味わえます

穴子の陶箱飯は秘伝のタレをまぶした味付けご飯の上に穴子をのせて、陶箱に入れたまま蒸し焼にされています。宮島には穴子飯を提供する店がたくさんありますが、蒸し穴子を使った穴子飯を提供しているのはここだけ!

箸でつまんだだけでほろっと崩れるほど柔らかく、それでいて香ばしい香りがたまりません。契約農家から取り寄せた甘く粘りのある広島県安芸高田市産のコシヒカリとも相性ピッタリです。

宮島近海で育った大粒のカキをのせた陶箱飯もあります。こちらも一般的な炊き込みご飯ではなく、陶器の箱ごと蒸し上げているのでカキが驚くほどふっくら。プリップリでギュ~っと詰まった旨みが堪能できます。

店内は町家をイメージした落ち着いた雰囲気。テーブルとカウンターがあり、老舗旅館の味を気軽に楽しめます。
まめたぬき
広島県廿日市市宮島町1133
[営業時間]11:00~14:30L.O.、17:00~22:00L.O.
[定休日]不定休
0829-44-2152

続いて見つけたのは、ショーケースに並んだもみじクロワッサン。略して「もみクロ」。洋菓子に進化したもみじまんじゅうです。販売しているのは、もみじまんじゅうや杓文字などの宮島土産を扱う「観光センター 鳥居屋」。

もみクロはバターたっぷりのパイ生地の中に粒あん、クリーム、アップル、チョコなど6種類の味。季節限定で栗やスイートポテトなどもあります。

ひとつずつ専用の型に入れて手焼きされ、あんこやクリームもたっぷり。宮島ではここでしか販売していないオリジナルグルメです。

焼きたての香ばしさとサクサクの食感で、ひとつでは止まらないほどの美味しさ。形もかわいくて、食べ歩きにピッタリの宮島アイドルです。
観光センター 鳥居屋
広島県廿日市市宮島町492
[営業時間]8:00~17:00(もみじクロワッサン~16:00)
[定休日]なし
0829-44-2200

※壺装束での飲食や喫煙は禁止されています。
モデル:成瀬美咲・加藤れな(ウェルストンプロモーション)
この主催社の他のプラン
-
オンライン予約OK
【広島・宮島・着物レンタル】おしゃれで上質な着物を着て、世界遺産宮島を観光しよう!
上質な着物を身にまとい宮島散策♪ お着物や帯は、1点ずつ厳選したこだわりの物ばかり。 ワンランク上の正絹の着物やブランド着物が揃います。 歴史ある宮島の風景によく映える、艶やかな着物姿に変身♪ 男性の…
-
オンライン予約OK
【広島・宮島・浴衣レンタル】涼やかな浴衣で、宮島夏旅を満喫しよう!6〜9月限定
暑い夏こそ、涼やかな浴衣で宮島さんぽ。 夏旅がもっと楽しくなること間違いなし! 歴史ある宮島の風景に浴衣姿がよく映えます。 お友達と、恋人と…、素敵な夏の思い出を作りましょう。 男性の浴衣もあるので、…

廣段武
企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。