12色の餅でしゃぶしゃぶ♪鳥取で絶対食べておきたいSNS映えグルメ!

2018.01.01

美味しくてSNS映えするグルメはないかな…と探している人、たくさんいますよね。そこで紹介したいのが、古風な町屋で味わえる鳥取県倉吉市の名物料理「餅しゃぶ」。カラフルでかわいくて、老若男女、そして外国人観光客にも大人気なんです。周辺では白壁土蔵の町並みも観光できますよ。

さすがの人気店。有名人のサインもいっぱい!

▲打吹(うつぶき)玉川地区の観光案内所と観光駐車場

餅しゃぶが名物の「町屋 清水庵(せいすいあん)」があるのは鳥取県中部の倉吉市。JR倉吉駅からはバスで約12分。白壁土蔵の町並みが残り、観光地としても人気の場所です。
▲漆喰の壁と木製建具の趣きある外観

清水庵は創業100年を超す老舗餅店。約20年前に「餅を使った新しい料理を提供したい」と試行錯誤で餅しゃぶを考案したそうです。
▲休日のお昼どきは常に満席なので要注意

餅しゃぶ以外にも刺身定食や天丼などたくさんのメニューがありますが、観光客のほとんどは餅しゃぶがお目当て。今や倉吉を代表する名物料理で、ツアーの団体客や海外からの観光客も訪れるため、お盆やゴールデンウィークなどの大型連休は、予約しておくか訪問前に混み具合を確認してくださいね。
▲広い座敷にテーブルが並ぶ

建物は明治時代に建てられた町家を改装したもの。店内も重厚な趣きですが、堅苦しさはなく田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たようなホッとした気分になれます。
▲吹き抜けの天井には天窓もある

座敷は吹き抜けになっていて、町家ならではの天窓もあります。和の灯りと相まって、やわらかい光に包まれます。
▲2階にも座敷がある

吹き抜けを囲むように、2階にも席が用意されています。
▲土間の奥は餅店の作業場

町家なので土間もあります。壁には来店した有名人のサインもたくさんありました。土間の突き当たりは餅店の作業場です。
▲餅づくりは今もほとんどが手作業

特別に許可をもらって作業場も撮影させてもらいました。ちょうど、餅しゃぶに使う餅を木の型に入れる作業の最中でした。

見た目も華やかな餅の十二単。そのお味は…!?

▲四代目店主の清水聡太(しみずそうた)さん

卓上コンロがセットされた席で待っていると、お待ちかねの餅しゃぶが運ばれてきました。
▲餅しゃぶ(1人前税込1,080円)

改めて説明しておくと、餅しゃぶは読んで字の如く餅をダシに潜らせ、しゃぶしゃぶの要領でいただく料理です。1人前から注文でき、考案したのは三代目の清水栄一さんで、聡太さんのお父様です。
▲12色の餅は十二単をイメージしたものだそう

餅は12種類。2mmほどの厚みで、ポキンと折れるほどではありませんが、短冊状にスライスされた固めの半干しです。
▲餅の他に白菜や鴨の肉団子、シイタケ、大根スライス、水菜も

それでは餅のラインナップを紹介しましょう。上写真の左からニンジン、シイタケ、抹茶、カボチャ、ごま、ブルーベリー、唐辛子、トウモロコシ、ヨモギ、エビ、柚子、栃の実。それぞれ、細かく刻んだものやペーストが餅に練り込まれています。
▲だし汁はカツオベースで和の香りが漂う

つけダレや薬味はなく、だし汁だけで味わいます。ちなみに、だしのレシピは門外不出の秘伝。「カツオがベースです」とだけ教えてもらいました。そうしている間に、野菜や肉団子を入れただし汁がふつふつと沸いてきました。
▲火の通りにくい野菜を先に入れて、餅の食べる順番はお好みで

「餅は1枚ずつ、5秒から10秒ほど、しゃぶしゃぶしてください」とのこと。では、まずニンジンから。
▲すぐに、とろ〜りとやわらかくなる

だし汁の中で2~3回泳がせて(?)いると、すぐにやわらかくなりました。口に運ぶと、思っていたよりしっかりした味。だしの旨みが餅に絡んで、ほんのりとニンジンの風味も感じます。舌触りもツルリとして、上品なお雑煮のような味わいです。
▲こちらはヨモギ。味の変化を愉しみたい

餅に練り込む食材にも試行錯誤があったそうで、だし汁に合うものを吟味した結果が今の12種類になったそうです。でも、中には「本当に……?」と疑ってしまいそうなものもあります。それがコレ……
▲12種類の中で異彩を放つブルーベリー

唐辛子や柚子など、目を閉じて食べても分かる味もありますが、それにしてもブルーベリー?どんな味なのかと疑心暗鬼でしたが、思ったほど違和感はなく、むしろ喉を通った後にほんのりと清涼感があって美味しい!彩りだけのイロモノではありませんでした。
▲餅しゃぶスペシャル(1人前税込1,620円)

餅なので見た目以上に満腹感はありますが、もっとボリュームが欲しければ鍋の具にエビやホタテ、赤魚、シメのうどんも付いた餅しゃぶスペシャルもあります。
▲とち餅入りぜんざい(税込540円)

お餅屋さんならではの和スイーツもありました。鳥取県産の餅米と丁寧に渋抜きした栃の実を一緒についたとち餅は、ちょっとほろ苦い素朴な味わい。じっくり煮込んで甘さを引き出したぜんざいとの相性がバッチリで、大きな椀にとち餅が2つ入って、ボリュームも満点です。
▲お土産用の餅しゃぶ(税込500円)

家庭でも餅しゃぶを食べたい人やお土産にぴったりの「五味五色 餅しゃぶパック」も販売されています。ごま、ヨモギ、エビ、柚子、栃の実の5種類が5枚ずつ入り、好みのだしに合わせたり、普段のしゃぶしゃぶの具としていただくことができます。

時間がゆっくり流れる風情たっぷりの町並み

餅しゃぶを堪能した後は白壁土蔵の町並みと周辺の観光スポットを歩いてみました。
▲白壁と窓に鉄格子が入った明治時代の銀行

清水庵のすぐ横にあるのは、明治41(1908)年築の旧国立第三銀行倉吉支店。外観も内部もほぼ当時のままで、現在はレストランとして営業しています。
▲白壁と焼き杉板のコントラストが印象的

打吹玉川地区は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、通称「白壁土蔵群」と呼ばれています。江戸時代から明治期にかけての建物が多く残り、歩いているだけでタイムスリップしたような気分になります。
▲赤い瓦と石橋も町並みの特徴

多くの建物に使われている赤い瓦も山陰地方の風土の一つ。町の中を流れる玉川に架けられている石橋は、町家の通用門に使われていたもので、緩やかな反りがついています。
▲レトロモダンな建物がカフェギャラリーに

こちらは昭和初期に建てられた「旧日本産業貯蓄銀行倉吉支店」。倉吉で最初の本格的西洋建築物で、現在は内部を改装してカフェギャラリーとして営業しています。
▲見かけることが少なくなった丸いポストも健在

この懐かしい郵便ポストもオブジェではなく現役。玉川の畔に立ち、町並みの中にしっかり溶け込んでいます。
▲第53代横綱の琴櫻(ことざくら)は倉吉市の出身

相撲ファンには「猛牛」のニックネームでお馴染みの元横綱・琴櫻関の記念館もありました。現役時代に使用していた化粧回しや写真パネルなどが展示され、オリジナルDVDも上映しています(入館無料/9:00~17:00)。
▲「ほどき紙」と良縁福守りのセット(税込400円)

観光案内所では、打吹山の天女伝説を元に、過去を整理して新しく縁を結び直すほどき紙を販売していました。紙の表に断ち切りたい過去を、裏に恋愛や仕事など結びたい願いごとを書いて、打吹(うつぶき)公園の「羽衣池」に浮かべ、紙が水に溶けたら整理完了。新しい出発になるそうです。
▲羽衣池がある打吹公園は倉吉市役所のすぐ横

せっかくなので打吹公園まで足を伸ばしました。ここは「日本さくら名所100選」にも選ばれる県内屈指のお花見名所で、園内にはたくさんの桜が植えられています。ちなみに、琴櫻関の四股名も打吹公園の桜に由来しているそうです。
名物グルメも町並みも写真映えする鳥取県倉吉市の打吹玉川地区。ゆっくり流れる時間も愉しめて、とてもいい場所ですよ。皆さんも訪れてみてはいかがですか。
あ、それから餅しゃぶを食べるときは餅を鍋に落とさないように。溶けて取りにくくなるので注意してくださいね。己の反省も込めてのアドバイスです。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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