牛骨ラーメン 鳥取でモ~烈に愛されるご当地グルメ。公式応麺団長のおすすめ3店はココだ!

2018.02.16 更新

ラーメン界の新しい波として注目されている牛骨。全国的な知名度も日に日に加速し、豚骨、鶏ガラに継ぐ第3の動物系スープがラーメン好きのハートをギュ~っと掴んでいるようです。今回は本場の牛骨ラーメンを味わうために鳥取県へ。牛骨愛が止まらない最強のサポーターにも同行してもらいました。

王道の味を受け継ぐスッキリスープ! 【香味徳 赤崎店】

▲外せない人気店の「香味徳(かみとく)赤崎店」

牛骨ラーメンは誕生から約60年の歴史があるご当地グルメ。本場とされているのは鳥取県中部の倉吉市や東伯郡などです。
まず最初に訪れたのは香味徳 赤崎店。ここで牛骨ラーメンを愛してやまない人物と待ち合わせしているんです。
▲何だか怪しい、この人の正体は……?

すると、サングラスにソフトハットの見るからに怪しい人物が登場。そう、この人こそが牛骨ラーメンをメジャーに押し上げた「鳥取牛骨ラーメン応麺団」団長の米田良順(りょうじゅん)さんです。
「牛骨ラーメンの取材、サンギュ~で~す。まずは、この味を知らずして牛骨ラーメンは語れない、この店に入ってみましょう」と、かなりノリノリの団長さんです。
▲団長と一緒に店内へ

鳥取牛骨ラーメン応麺団は、地元の食文化を発信することで地域を応援する団体として2009年に結団。というのも、地元の人にとって牛骨でラーメンのスープを取ることは当たり前のことで、それまではご当地グルメという認識がなかったそうです。
▲結団当時の記事。前列右から3人目が米田団長。その左は麺誉団員の平井伸治鳥取県知事

鳥取牛骨ラーメン応麺団は食べ歩きマップを作成するなどして情報発信に努め、ジワジワと認知度を高めていきました。2010年に放映された全国放送のTV番組では「ご当地最新B級グルメベスト50 」の2位を獲得。牛骨ラーメンは一気に全国区へと躍り出ました。
▲鳥取県と牛は古くからの縁がある

「鳥取県は2016年に日本遺産として認定された『大山牛馬市(だいせんぎゅうばいち)』に代表されるように、古くから畜産が盛んな地域。牛の骨が容易に手に入ったんです」と米田団長。現在は廃業してる「松月」という店から鳥取中部地方に牛骨スープが広まったそうで、香味徳 赤崎店はその味を受け継いだ直系とのこと。
▲香味徳 赤崎店の店主・紙徳(かみとく)武男さん(左)と米田団長

牛骨ラーメンの定義は至って明快。牛骨から取るスープを使っていれば、麺や具に決まりごとはありません。最近は牛骨ブームにのっかって牛骨エキスを使用している「にわか店」もあるそうなので「牛骨ラーメン」ののぼりやポップなどをチェックして、応麺団がサポートする店と区別してくださいね。
▲牛骨ラーメン(税込550円)

具はチャーシュー、玉子、モヤシ、メンマ、刻みネギとシンプルで、昔ながらの中華そばといった感じです。
▲スープは濁りのないゴールド

ゲンコツを弱火でじっくり煮込み、薄口醤油で仕込むスープは澄んで美しいのが特徴。牛骨ならではの香ばしい香りがたまりません。
▲スープによく絡む中太ちじれ麺

麺は少しモチっとした食感のちじれた中太。米田団長いわく「牛骨ラーメンの多くはこのタイプを使っている」とのことです。
▲王道の味に米田団長もご満悦

筆者も早速いただいてみましたが、味わいは一言で表すと「テールスープのよう」。牛骨独特の甘みが口の中に一気に広がり、スープに浮いた脂にもしつこさがないので、後味はスッキリでした。米田団長も「ベリー、ギュット!」と決めポーズ。
▲オムライス(税込650円)もおすすめ

香味徳 赤崎店はラーメンだけでなく、定食や丼などメニューも多彩。中でも米田団長がおすすめなのはオムライス。
▲「牛骨ラーメンにも合います」と米田団長

鶏肉やタマネギのシンプルなチキンライスを堅焼き玉子で巻いた昔ながらのオムライス。牛骨ラーメンとの相性もよく、ぜひ味わってもらいたい一品です。

最後の一滴まで香るガツン系! 【麺屋 八兵衛】

▲若い女性客も多い「麺屋 八兵衛」

続いて米田団長に案内してもらったのは2009年にオープンした八兵衛。赤い大きな看板が目印で、若い人に人気の店です。
▲店主の岩﨑健治さん

「ここはTVや雑誌などで取り上げられることも多い人気店。ゲンコツやアバラで取った牛骨100%のスープは牛骨好きから『これぞ牛骨!』と評されるガツン系の味です」と米田団長。
▲旨みたっぷりの脂をつけ足し

さらにスープの上に浮いた脂を別の鍋に取り分け、メインのスープにつけ足しすひと手間を。これでコクがますます深まり、牛骨ならではの旨みがしっかり。
▲牛骨ラーメン(税込600円)

具はチャーシューにメンマ、刻みネギ、海苔。じっくり煮込んだトロトロのチャーシューも絶品です。
▲牛の香りをギュ〜っと凝縮した絶品スープ

鼻腔の奥まで届くモ~烈な牛の香りが食欲をそそり、それでいて味わいはまろやか。絶賛に値する一杯です。牛骨ラーメンには珍しく、替え玉(半玉税込100円)もありました。
▲サイドメニューのギョーザ(税込340円)もぜひ!

八兵衛のもうひとつのウリが手づくりギョーザ。食レポに来た某芸能人が「タレをつけなくても美味い!」と大絶賛した名物で、ジューシーな具からあふれ出る肉汁が口いっぱいに広がります。

新たな味が牛骨文化を切り開く進化系! 【レストラン 吉華】

▲人気観光地にある「レストラン 吉華(きっか)」

「次は独自の進化でパンチの効いた牛骨ラーメンを味わいたいと思いませんか?」と、米田団長に案内されたのは広大な中国庭園「燕趙園(えんちょうえん)」のエリア内にあるレストラン 吉華。
▲ブラックにレッド、猛牛も

メニューボードには定番の牛骨ラーメンに加え、他の店では見たこともない個性派がズラリ。ブラックは濃口醤油がベースで、レッドは辛味噌入り。そして、レベル1~5MAXの辛さが選べる猛牛はレッドに唐辛子を加えた激辛です。
▲猛牛レベル3になると、ちょっと危険な辛さ

「レベル2までは辛いものが好きな人なら平気ですよ。で、どれにします?」と、いたずらっぽい目で米田団長に促され、ならばとレベル3にチャレンジすることに。
▲炙りチャーシューも味のポイント

店主の吉岡学さんが炙っているのはトッピングのチャーシュー。猛牛レベル3以上はチャーシューに辛味噌を塗って炙るので、その香ばしさも格別。
▲赤いスープの猛牛ラーメン(税込850円)

レストラン 吉華は1995(平成7)年のオープン。当初はスタンダードな牛骨ラーメンを出していましたが2014(平成26)年のリニューアルに合わせて味も刷新。さらに進化を続けて猛牛ラーメンまで登場し、今や看板メニューに。
▲麺に絡むほどの唐辛子。見ただけでも辛そう

その味はというと、まさにマタドールと猛牛の熱い一騎打ち。牛骨スープ独特の甘みと唐辛子の辛さが口の中で格闘し、激辛にもかかわらず後に残るほわっとした甘さが本当にクセになります。
▲厚みが14㎜以上ある鬼しじみ陶板焼き(税込864円)

風光明媚な東郷湖畔に立地することから、特産の鬼しじみを使った料理も人気です。鬼しじみはアサリと見間違うような大きさで、身がプリップリ。甘辛いダシで煮詰める陶板焼きは濃厚な旨みがさらに凝縮され、サイドメニューとしてはもちろん、お酒のおつまみにもピッタリです。

おまけに米子市でモ~1杯! 【満洲味】

▲カフェのような外観の「満洲味(ますみ)」

鳥取県中部のご当地グルメとして紹介してきた牛骨ラーメンですが「実は発祥の店とされるのは県西部の米子市にある満洲味なんです」と、ここにきて米田団長の意外な一言。
▲ラーメン(税込650円)

満洲味は昭和20年代に満州で飲んだスープをヒントに先代のご主人が牛骨ラーメンを考案。その味が評判になって県中部へ伝わったそうです。牛骨ラーメンの「祖」だけあって、二代目になった今でも当時の味が守られ、透明感のあるスープは見た目以上にコクがあって濃厚な味わい。お好みで酢やおろしニンニクを入れて、牛骨独特の風味を愉しめます。
元祖の味を食べてみたい人は、米子市まで足を伸ばしてみては?
香り、旨み、そして後味のスッキリ感など、牛骨ラーメンを堪能した今回のレポート。最初はクセが強そうなので食べ飽きるんじゃないかと思っていましたが、バリエーション豊富でそんな不安もすぐに吹っ飛び、すっかり牛骨ファンになりました。皆さんも鳥取に行ったら牛骨ラーメンをお忘れなく。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP