今年こそ行きたい!野外フェス 第1回 キャンプインフェス7つの基本

2015.06.16 更新

緑が濃くなり、いよいよフェスシーズンの到来だ。いまや全国津々浦々で「フェス」と名の付くものが数多に開催されている。しかし、フェスといえばやっぱり「野外音楽フェス」。いわゆる” 野フェス”は形態もさまざまだが、ぜひ行ってみたいのがキャンプインのフェスだ。「行ってみたいけれど、まだ行ったことがない!」そんなフェスビギナーへ向けて、4回にわたって、その魅力とハウツーをお届けする。初回は、キャンプインフェスについてのイロハ。キャンプインってどんな感じ?どんな楽しみが待っているの?そんな素朴な疑問を解決しよう。

※本記事はアウトドアカルチャーのニュースサイト「A kimama」との共同企画です。

その壱 舞台は野外!

多くのライブとキャンプインフェスの一番の違いは、「舞台が野外である」ということ。さらにいうと、キャンプインフェスのほとんどが、より野外濃度の高い「アウトドアフィールド」で開催されている。たとえば、国内最大規模のキャンプインフェス「フジロックフェスティバル」(以下、フジロック)が開催されるのは、標高900mの苗場高原。厳しく冷たい風雨とその後の泥地獄、はたまた灼熱日差しのチャンプル攻撃は、フジロックの名物と言ってもいいほど。そのため、雨や風、日焼けや虫さされ対策など、野外で過ごすための基本的な備えがなければ、キャンプインフェスを十二分に楽しむことはできないのです!

その弐 備えよ、つねに!

気温や天候の変化が激しいアウトドアフィールドでのフェスを楽しむコツは、なんといってもウェアリング。なかでも、風雨からからだを守る、ゴアテックス素材を使用した登山用レインウエアは必須!シャツにはコットン素材もよいけれど、汗をすばやく乾かしてくれる化繊素材の製品は、洗濯するにも好都合。それらに加え、場所によっては、冷えたときに羽織るジャケットなどがあれば安心だ(気温によっては薄手のフリースジャケットなどでもいい)。足元には、石ころだらけの道でもずんずん歩けるトレッキングシューズを。ぬかるみのひどい場合は、長靴が便利。

その参 眠りを制する者がフェスを制す!

キャンプインフェスのもうひとつの特徴が、数日間、いわば暮らしながら音楽とすごす、ということ。1日、2日ならば、不眠で楽しむこともできるだろうけれど、長丁場のフェスではしっかりとした睡眠をとり、疲れを翌日に残さないことが鍵となる。前述のように、時に厳しい自然条件のなか、健やかな睡眠を確保してくれるのがテントとシュラフ(寝袋)、そしてマット。上記のウェアと同様、これらも登山用を購入するのがおすすめだ。忘れてはいけないのが、事前にテントを張る練習をしておくということ。購入した場合はもちろん、友人などから借りた場合でも、事前に一度張っておくことで、パーツがそろっていない、という「フェスあるある」を避けることができる。

その四 フェス=非日常!

その名の通り、キャンプインフェスはお祭りという名の非日常。それは同時に、便利なコンビニ、充電のための電源、トイレや水場、お風呂やシャワーなど、日常生活でのライフラインが「いつでもどこでも」というわけにいかないことを意味している。そんななか、厳しい雨でも降り続こうものなら、冗談ではなく、「サバイブ」する準備と覚悟が必要だ! そのため、最低限の食料や水、エマージェンシーキットや貴重品を守るドライバッグを用意するなど、しっかりとした準備をしておこう。多少の雨風はフェスを盛りあげるスパイス……そんなふうに思えたら一人前!

その五 音楽以外の楽しみも……

多くのキャンプインフェスでは、クラフト系のワークショップやトークライブが充実。さらには、開催地などの地域が誇る地の食材を扱う屋台やオーガニック系の衣類、小物を扱うブランドの出店など、音楽以外の楽しみが用意されている。また、小さな子どもと一緒に家族で楽しめるイベント、ブースなどが多いのも、近年の特徴。キャンプインフェスは「自然を楽しみながら、プラスアルファで……」というファミリーやアウトドアラバーの憩いの場にもなっている。

その六 キャンプインフェスの効用

幸福感が続くこと。日常生活の潤い。出会いの場……キャンプインフェスにまつわるいいことはたくさんあるけれど、そのひとつが自然を身近に感じられること。心地よい音楽流るる小川で食べ終わった食器を洗う、そんなとき、合成洗剤を使えない……でしょ。音楽と自然が融合するキャンプインフェスでは、マイ箸、マイボトルキャンペーン、ゴミの分別やリサイクルはもちろん、バイオディーゼル燃料や太陽光といったクリーンエネルギーを導入するなど、自然環境への意識が高い運営がなされている。それらがすばらしいのは、環境のためである以上に、「そのほうが、気持ちいい」という実感が持てること。こうした経験は、きっと日常へ戻った後も生活を豊かにしてくれる小さな芽となるに違いない。

その七 次なる旅へ

前述したように、過酷な自然環境のキャンプインフェスで活躍するのは、たしかな登山道具。せっかくそれらを手に入れたのなら、今度はひとつ山にでも……と思うのが人情。事実、フェスラバーにはアウトドア好きがとても多い! フェスで育て、アウトドアで磨いた技術、経験、ハートがあれば、フィールドはさらに深く、遠くへと広がってゆく。キャンプインフェスは、そんなアウトドアの世界への入口にもなっているんです!キャンプインフェスへの一歩は、アウトドアへの一歩と言っても過言ではないのだ。

今年こそ行きたい!野外フェス
麻生弘毅

麻生弘毅

カヤックやバックパッキングの旅が好きなアウトドアライター。アマゾンや北極圏など、でかい空が広がる世界でよろよろと旅をしてきた。お気に入りのフェスは「朝霧JAM」で、憧れは「バーニングマン」。フェイバリットバンドは怒髪天。著書に『マッケンジー彷徨』(エイ出版社)がある。

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