ぜひ味わいたい!日本全国の「駅ナカグルメ」/古谷あつみの鉄道旅 番外編Vol.4

2018.02.27 更新

全国の鉄道を巡る、古谷あつみの鉄道旅。今回はまたまた、番外編です!以前は、これまで訪れた鉄道旅で出会った、日本全国駅弁厳選5種類をご紹介しましたが、今回は選りすぐりの「駅ナカグルメ」を、私、古谷あつみと鉄道ライターの土屋武之さんの独断と偏見で選んでみました!

▲駅の中で様々なグルメが楽しめる!

この5種類は味わいたい!

1.高松の珍しい「駅ナカパブ」
2.越後湯沢駅の最高の日本酒と絶品おにぎり
3.駅ナカグルメの宝庫、天竜浜名湖鉄道天浜線
4.気分はレストラントレイン!
5.最後に寄り道、“ほぼ駅ナカグルメ”とは!?

1.高松の珍しい「駅ナカパブ」

▲ことでん(高松琴平電気鉄道)の駅ナカグルメとは?

古谷「う~ん、やってきましたね、番外編!今回は駅ナカグルメですよ!」
土屋「君は、いつもテンションが高いね…。そのテンションにも番外編が欲しいよ。」
古谷「何言ってるんですか!それより土屋さん、前回も聞きましたが、駅ナカグルメの定義って何ですか?わかりやすく説明しましょうよ。」
土屋「そうだね。駅ナカグルメとは、駅の改札内または、改札の外であっても鉄道会社の敷地内で食べられるグルメということかな。」
古谷「それなら、思い出深いグルメがたくさんあります!」
▲パブがある高松築港駅

古谷「私が真っ先に思いつくのは、ことでんの旅で出会った、駅ナカパブ『Beer Pub Station』ですね~!」
土屋「最初から、酒かい。」
古谷「ホームでお酒を提供するお店は、全国的に見ても珍しいんですよ!」
土屋「まぁ、そうだね。」
▲駅ナカパブ「Beer Pub Station」

ことでん・高松築港駅のホームには、全国的にも珍しい“駅ナカ“のパブ「Beer Pub Station」があります。高松市内にある「アイリッシュ・パブ・ザ・クラック」の支店で、クラフトビールを主に扱っています。
▲地ビールで乾杯

古谷「お酒も、立派な駅ナカグルメです!地酒や地ビール、その土地ならではのお酒が楽しめます。ことでんのマスコットキャラクターをモチーフにした、ことちゃんエール(700円)を飲みながら、電車を眺めたことが印象的でした!」
土屋「僕はお酒を飲めないけどね…。」
古谷「そうでしたね(笑)土屋さんは、印象に残っているグルメはありますか?」
▲JR高松駅構内(改札内)にある「連絡船うどん」

土屋「じゃあ、同じ香川県ということで、『連絡船うどん』を紹介したいな。」
古谷「そうきましたか!連絡船うどんでは、駅ナカとは思えないクオリティの高いうどんが食べられますもんねぇ~。」
土屋「そうさ。香川に来たら、これを食べずして帰れないだろう。」
古谷「確かに…。」
▲肉ぶっかけうどん(520円)

古谷「連絡船うどんは歴史も面白いです。1988(昭和63)年に瀬戸大橋が開通するまで、岡山県の宇野駅と香川県の高松駅を結ぶ国鉄の宇高連絡船の中で営業していたうどん屋さんを再現したものですよね。」
土屋「その通り。」
古谷「私は、肉ぶっかけうどんが気に入りました。」

2.越後湯沢駅の最高の日本酒と絶品おにぎり

土屋「他に思い出の駅ナカグルメはあるかい?」
古谷「思い出の酒といえば…越後湯沢駅の『ぽんしゅ館』ですよねぇ~。」
▲越後湯沢駅内で利き酒ができる!

新潟県の越後湯沢駅構内にある「ぽんしゅ館 越後湯沢店」はお酒のミュージアムと呼ばれ、新潟県の地酒や食が体験できる人気スポットです。
館内にはお土産コーナーやカフェのほか、酒風呂まであるとあって、乗り換えの人がわざわざ改札を出て寄っていくほど。

あっと驚く!?個性派のおもしろ駅をめぐる旅で紹介したお店です!
▲ぽんしゅ館の中にある「利き酒 越乃室」

古谷「利き酒 越乃室は、新潟県にあるすべての酒蔵のお酒が利き酒できる、酒好きには夢のような場所なんです~!」
土屋「飲みながら、どれをお土産にするか選ぶのも良いしね。」
古谷「そうです、そうです!そういえば、この時は気付きませんでしたが、けっこうSNS映えするお店ですよねぇ。」
土屋「女性はSNSが好きだね。爆弾おにぎりもSNS映えするよ?」
▲爆弾おにぎりが食べられる、ぽんしゅ館内の「雪ん洞」

古谷「そうでした、そうでした!越後湯沢駅といえば、名物にもなっている爆弾おにぎりがありましたね!」
土屋「僕はお酒が飲めないから、おにぎりをここでかぶりついた思い出が…。」
古谷「いやぁ、あの時はビックリしました(笑)。」
▲ボリューム満点の爆弾おにぎり(370円~830円・値段は具材により異なる)

定番の昆布の佃煮、梅や鮭といった食材から、もち豚の角煮や焼き生姜の佃煮といった変り種まで、18種類の具材から好みのものを選び、店員さんがその場で握ってくれます。

古谷「おにぎりの握り方も、大胆で豪快でしたねぇ。もはや、おにぎりショーを見ているような気分でした。これもまた、SNSで動画をあげてる方、けっこういますもんね。(笑)」
土屋「味も確かなものなんだ。地元で一番美味しいお米ができると言われている、特A地区で栽培されたコシヒカリ100%のお米で炊き上げられているからね!」
古谷「一番小さなサイズでも、お米1合分あるのに、土屋さん…ペロリと食べていて驚きました。」
土屋「美味しいから、1合食べても飽きないんだよ。」

3.駅ナカグルメの宝庫、天竜浜名湖鉄道天浜線

▲天竜浜名湖鉄道では、駅ナカグルメ巡りができる

古谷「ん~、けっこう紹介してきましたね。土屋さん、他には思い出の駅ナカグルメはありますか?」
土屋「ほら、天浜線があるじゃない。」
古谷「あ~、そうでした!天竜浜名湖鉄道の旅は忘れちゃダメですね。駅ナカグルメの宝庫ですから!」
土屋「そうそう。」
▲宮口駅内の「はままつ88」。88とは、オーナーが好きな読売巨人軍の原辰徳氏が監督時代に付けていた背番号にちなむ

古谷「元は駅の事務室だった場所で営業している『はままつ88』というお店が印象的でしたね~。懐かしい駄菓子などを楽しみました!」
土屋「そうそう、オリジナルメニューも、面白かったね!」
▲人気メニュー「はまたま焼き」(150円)

このお店の名物である「はまたま焼き」は、カレーの風味と、バジルの隠し味が効いたピザ風の軽食です。
子供たちが、小銭を握りしめキラキラとした目で焼きあがるのを待っているのを見てホッコリ。もちろん、大人も楽しめる味です!

古谷「なんか、子供の頃にかえった気持ちになれるんですよねぇ~。」
土屋「君はいつも子供みたいなことを言ってるじゃないか…。そういえば、このお店では、季節によっては静岡おでんが食べられたり、うどん、チャーハンなどの軽食もある。天浜線に乗ったらぜひ、立ち寄って欲しいお店だね。」
▲気賀駅舎にはラーメン屋が入っている!

古谷「天浜線といえば、気賀駅の駅舎内にある中華『貴長(きちょう)』も外せませんよね~。」
土屋「お店の見た目もラーメンも面白かったよね。」
古谷「なんだかインパクトのあるお店でした(笑)。」
▲駅の中で名物ラーメンをいただく

先代の店主がツーリング好きだったことから、店内にはバイクの写真が壁一面に貼られていました。メニューにはバイクにちなんだネーミングも使われ、ツーリング客がたくさん訪れます。

このお店では、駿河湾の塩が使用されている、塩ラーメンをいただきました!
▲塩ラーメン(864円)

古谷「あの緑色の麺には驚きましたね~。」
土屋「そうだったね!稲の葉が練り込まれた麺が珍しかった。塩味のスープとよく絡んでいたよね。製麺屋さんと試行錯誤の末、出来上がった自慢の麺だそうだよ。」
古谷「しっかりとした味わいのスープに、中までしっかり味の染みた半熟の自家製煮卵と、自家製チャーシューもジューシーで美味しくて…箸が止まりませんでした!」

4.気分はレストラントレイン!

▲わたらせ渓谷鐵道・神戸(ごうど)駅

土屋「けっこう、いろいろと紹介できたね。」
古谷「あと、どうしても外せない駅ナカグルメがあるんです。」
土屋「なんだい?また酒かい?」
古谷「違います!わたらせ渓谷鐵道の駅ナカグルメですよ。」
土屋「おぉ、君にしては珍しいセレクトだね。」
▲神戸駅には「列車のレストラン」がある

古谷「わたらせ渓谷鐵道神戸駅構内にある『列車のレストラン清流』は外せません。」
土屋「元東武鉄道の特急用電車『デラックスロマンスカー(DRC)』を利用したレストランだからねぇ~。」
古谷「しかも、沿線のグルメもしっかり楽しめるレストランでした。」
▲食べ応えがある「舞茸ごはん定食」(1,230円)

私が選んだのは、沿線の名物である舞茸をふんだんに使った『舞茸ごはん定食』。
ボリュームたっぷりで舞茸は、旨味たっぷりの濃厚な味でしたが、あっという間に「ごちそうさま~」となりました。
▲「やまと豚弁当」(1,030円)

土屋さんが選んだのは「やまと豚弁当」。
特産品のやまと豚をしょう油ベースのタレで仕上げた弁当です。
土屋「こってりかと思えば、意外に上品な旨味があって、こちらも食べやすかったよ。」
▲「トロッコ弁当」(930円)

古谷「『トロッコ弁当』(930円)にも舞茸がふんだんに使われていて、おかずも多くて美味しそうでした。」
土屋「そうだね。これらは、カテゴリとしては駅弁かもしれないけれど、レストラン清流でも食べられるから、駅ナカグルメとも言えそうだ。」

5.最後に寄り道、“ほぼ駅ナカグルメ”とは!?

▲江ノ電の旅では駅前グルメが楽しい

古谷「あと…紹介したいのがひとつありまして…駅前グルメというか“ほぼ駅ナカグルメ“という感じなんですが…。」
土屋「わかった。江ノ電だね」
古谷「ピンポーン!鎌倉駅の隣りの和田塚駅前にある、甘味処『無心庵』を紹介したいです。」
▲和田塚駅からすぐのところにある「無心庵」

和田塚駅前というか、本当に線路のすぐ側にある「無心庵」は、隠れ家的なカフェとして有名なお店です。
店内からは江ノ電が走る姿も見え、電車とスイーツが楽しめる大人気スポットなんです!

土屋「これを駅ナカと呼んで良いものか…。」
古谷「“ほぼ”ということで、紹介しましょうよ!もはや、あの距離は駅ナカですって!」
土屋「まぁいいか。」
古谷「わーい!」
▲江ノ電がすぐそこを走っている

古谷「女子必見!レトロでお洒落な江ノ電沿線散歩をテーマに江ノ電を旅しましたよね。SNS映えするスポットや、美味しくて可愛いグルメも巡った旅でした。」
土屋「特に無心庵は、電車が眺められるだけじゃなかったね。趣のある店構えで季節の花が咲く素敵な庭もあって、女性には人気があるだろうね。」
古谷「“ほぼ駅ナカ”にあるのに、静かで落ち着いていますしね。」
▲クリームあんみつ(800円)は土屋さんがオーダー

土屋「人気メニューのクリームあんみつは品の良い味で、店の雰囲気ともマッチしていたよ。とにかく、落ち着いた。」
古谷「私が選んだ、七味しょうゆ白玉(700円)も美味しかったですよー!」
▲「七味しょうゆ白玉」。白玉団子に甘辛い醤油風味のタレと大根おろしがかかったサッパリとしたメニュー。

古谷「ちょっとした軽食感覚で食べられて、見た目も珍しく、旅の思い出にピッタリでした。」
土屋「あぁ、そういう変わり種メニューも旅をするときには押さえておきたいポイントだよね。」
古谷「そうです、そうです!ちょっとした冒険心で食べたら、それが意外に美味しかったりして、そういうのって後でめちゃくちゃ記憶に残るんですよね。」
▲駅の中でこそ、味わえるグルメもある

古谷「その地域のものを楽しめるだとか、そこに行かなきゃ食べられないだとか。そういうことが駅ナカグルメを楽しむポイントだと思うんです。」
土屋「そこでなければ食べられない、だからその鉄道に乗る!というのも鉄道を利用する良いきっかけになるかもしれないね。」
古谷「私たちが伝えたいのは、鉄道旅そのものの魅力。ぜひいろいろな方に駅ナカグルメをきっかけに、出かけていただきたいです。」
土屋「全国には、まだまだ面白い駅ナカグルメはいっぱいあるからね。」
古谷「これからも駅ナカグルメを紹介していきたいです!」
▲意外な駅で意外なグルメとの出会いが

数え切れないほどある「駅ナカグルメ」。今回紹介したなかに、気になるものはありましたか?家族や友人を誘って、思い出に残る駅ナカグルメ旅に出かけてみませんか?

※記事内の価格表記は全て税込です。

土屋武之(鉄道ライター)

鉄道を専門分野として執筆活動を行っている、フリーランスのライター・ジャーナリスト。硬派の鉄道雑誌「鉄道ジャーナル」メイン記事を毎号担当する一方で、幅広い知識に基づく、初心者向けのわかりやすい解説記事にも定評がある。2004年12月29日に広島電鉄の広島港駅で、日本の私鉄のすべてに乗車するという「全線完乗」を達成。2011年8月9日にはJR北海道の富良野駅にてJRも完乗し、日本の全鉄道路線に乗車したという記録を持つ、「鉄道旅行」の第一人者でもある。著書は「鉄道員になるには」(ぺりかん社)、「誰かに話したくなる大人の鉄道雑学」(SBクリエイティブ)、「新きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)、「ツウになる!鉄道の教本」(秀和システム)など。

古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)

古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)

小学生の頃、社会見学で近くにある車両基地へ行き、特急電車の運転台に上げてもらったことがきっかけで、根っからの鉄道好きとなる。 学校卒業後は新幹線の車内販売員、JR西日本の駅員として働く。その経験から、きっぷのルールや窓口業務には精通している。 現在はタレント活動のほか、鉄道関係の専門学校や公立高校で講師をしている。2015年には、「東洋経済オンライン」でライター・デビューし、鉄道旅行雑誌「旅と鉄道」等で執筆活動中。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る

関連エリア

PAGE TOP