一生に一度は見たい奇跡の絶景!全国の冬の自然現象12選

2017.12.26

日本各地には、その土地の地形や気象条件によって限定的に発生する、様々な自然の芸術があります。その瞬間を拝むことができるのは、とてもラッキーなことですよね。今回は見れば運気アップ間違いなし、厳寒の冬ならではの自然現象をご紹介します!ぜひ、この冬の旅行に訪れてみては?

▲全国各地で冬に見られる奇跡の絶景をまとめてご紹介

1.厳寒のオホーツク海が生み出す神秘的な世界!知床の「流氷」

北海道の東部に位置し、世界自然遺産に登録されている知床。例年1月中旬から3月中旬には、厳寒のオホーツク海ならではの「流氷」を見ることができます。
シベリアからの寒気が作り出す、見事な流氷の世界。沿岸一帯にびっしりと漂着している時や、ぷかぷかと小さな氷が流れている時など、訪れる時期によって流氷の数に差があるため、まさに運試しスポットと言えますね。
流氷が少なくても、運がなかったと落ち込むことはありません。例えば海水などの波しぶきが石などにコーティングするように付着して凍る「しぶき氷」と呼ばれる珍しい自然現象を見られることも。

流氷を思いきり楽しむには、現地ガイドと一緒に氷の上を歩くだけではなく海の中に入る「流氷ウォーク」に参加するのもおすすめ。流氷の上に立ったり、極寒の海にぷかぷか浮かんだりなど、非日常な体験を楽しむことができますよ。
また、知床半島の東側の羅臼では、流氷を船から見物しながら、越冬してきたワシなどの動物たちをガイドの解説とともに観察できる「流氷クルージング」もおすすめです。せっかく冬の知床に行くなら、ぜひ体験してみて下さい!

2.まるで絵画の世界!釧路湿原の「けあらし」

日本で一番広い湿原と言われる北海道東部の釧路湿原では、途中にダムなどがなく自然のまま流れる釧路川でカヌー体験を楽しむことができます。悠々と流れる川の水面には、真冬の冷え込みの厳しい日にだけ発生する「けあらし」(蒸気霧)を見ることができるかもしれません。
まるで絵画の中を進むかのような幻想的な光景。特に気温の低い朝に発生することが多く、昼前には消えてしまうこともあるようです。
運が良ければ釧路湿原に集まるタンチョウとけあらしのコラボも見られるかもしれません。大自然に囲まれた北海道ならではの自然現象を一度は見てみたいところ。

釧路以外にも、北海道では函館や留萌(るもい)、浦河(うらかわ)などの凍結しない水面でもけあらしが見られます。この時期しか出合えない幻想的な白霧を見に行きませんか?

3.真冬に出現!大迫力の「スノーモンスター(樹氷)」

真冬の山では、特別な気候条件下でのみ雪や氷が樹木を覆う樹氷と呼ばれる自然現象が発生します(時期は12月から3月頃、場所や気象条件により異なる)。大きな怪物のように見えることから「スノーモンスター」と呼ばれることもあり、実際に見るとその迫力に圧倒されるほど!
▲青森県の中央に位置する八甲田の樹氷。真冬の山はなかなか晴れないため、快晴の空と厳冬が生み出す芸術に巡り会えたらとてもラッキーです
▲東北最大級のスノーリゾートとして知られる山形蔵王。例年12月下旬から3月上旬までライトアップされる樹氷も美しく、昼間とはまた違う幻想的な夜を楽しむことができますよ
▲岩手県と秋田県にまたがる八幡平(はちまんたい)でも冬の時期にスノーモンスターが出現

樹木が雪で覆われる様子が、場所や気候条件によって少しずつ異なることも樹氷の魅力のひとつ。各地に「生息」するスノーモンスターを制覇するのも面白いかもしれませんね。

東北地方で見られることが比較的多い樹氷ですが、長野県の北八ヶ岳でも見ることができるそう。スノーシューで絶景を楽しむのもこの時期の旅ならではのおすすめです。

4.真冬に咲いた氷の花!阿寒湖の「フロストフラワー」

北海道東部の釧路市に位置し、特別天然記念物のマリモが生息する湖・阿寒湖。冬の時期(12月から3月頃)には湖に氷が張り白銀の世界に変わりますが、この阿寒湖では特別な条件下でしか見られない冬の花が咲きます。
こちらが「フロストフラワー」と呼ばれる氷の結晶!氷から昇華した水蒸気が結晶を作り、だんだん膨らんで手のひらサイズの氷の花となります。マイナス15度以下に冷えた、風の吹かない静穏な朝だけに見られる現象で、気候条件が揃わなければなかなか見ることができません。まさに幻の花ですね。
▲さまざまな自然現象が見られる冬の阿寒湖

冬の阿寒湖ではフロストフラワーに限らず、早朝のダイヤモンドダストや霧氷などその時の気候条件で見ることのできる自然現象があるため、どの神秘に出合えるか、運試しといきたいところです!

5.幻想的な氷のアート!奥秩父「三十槌の氷柱」

埼玉県・奥秩父の大滝地区に位置する荒川河川敷では、「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」と呼ばれる氷柱のアートが出現します。2018年の見学期間は1月6日~2月18日です。
岩清水が凍り、作り上げられる氷の芸術は寒さが厳しくなっていくと徐々にその姿を現していき、幅30m、高さ8m級の巨大な氷柱群となります。立地条件から冬はなかなか日が当たらず、氷柱が成長しやすい環境が生み出した絶景ですね。
例年1月中旬から2月中旬のライトアップ期間(2018年は1月13日~2月12日)には、氷柱が妖美に輝く幻想的な空間に。ぜひ訪れてみたい絶景スポットです。

6.人気の滝スポットに現る氷の神殿「氷瀑」

厳しい冬の寒さは、絶えず岩清水が流れ落ちる滝も氷の芸術へと変えてしまいます。滝が凍ってできる巨大な氷の塊を「氷瀑(ひょうばく)」と呼び、冬の風物詩として各地でその姿が目撃されています。
▲日本三大名瀑に数えられる、茨城県大子町(だいごまち)の人気絶景スポット「袋田の滝」では、寒さ厳しい冬には表面を覆うような美しい氷瀑を見ることができます

袋田の滝は年によっては「完全凍結」することもあり、クライミングを楽しむ人もいるとか。滝といえば運気が上がるパワースポットとしても有名ですから、大自然の中で力を貰いにいきましょう!
▲岩手県八幡平市の山奥に位置し、七段の階段状になっている斜面を流れ落ちる「七滝」では冬になると美しい滝が見事に氷瀑化します。原型も分からないほど膨張した姿はまるで氷の神殿のようですね!
氷瀑を楽しむならぜひおすすめなのが、雪山を自由に散歩できるスノーシュー。滝までの道のりをガイドとともに楽しむだけでなく、童心に返って雪遊びやそり遊びをすることもできます。長野県松本市にある乗鞍高原では、乗鞍三滝のひとつ、「善五郎の滝」の氷瀑を見るツアーを開催しています。
この他にも、北海道の層雲峡(そううんきょう)温泉や青森県の奥入瀬(おいらせ)、山形県の玉簾(たますだれ)の滝、岐阜県の平湯大滝など全国には冬限定の絶景・氷瀑に出合えるスポットがあります。
▲層雲峡温泉では「氷瀑まつり」が開催(2018年は1月25日~3月18日)
さっぽろ雪まつりと並んで「北海道三大冬祭り」に数えられるこのお祭りは、夜間にライトアップされるメインの氷像はもちろんのこと、アイスクライミング体験や氷でできた酒場(土日のみ)など、氷の世界を体験できます。

7.ロマンチックな恋の道!諏訪湖の「御神渡り」

長野県中部に位置する信州一大きな湖・諏訪湖。冬は湖が氷結し、わかさぎ釣りなどを楽しめるレジャースポットとして有名ですが、ここでも冬にしか現れない自然現象を見ることができます。
▲湖の氷が大きく盛り上がり、まるで荒々しい一本道のように横断しているのが分かります

これは「御神渡り(おみわたり)」と呼ばれる現象で、厳しい寒さが数日続き、氷が膨張と収縮を繰り返すことによって起きる大変珍しい光景です。さらに何年かに一度は数kmにも渡る「氷の道」ができるのだとか。
実はこの氷の道には、諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道であるという言い伝えがあります。現在も湖面の割れ目の状態を見て、その年の天候や農作物の出来などを占うなど、地元の人にとっては生活の一部にもなっている自然現象、一度でいいから見てみたいですね!

8.日本海の荒波が作る!「波の花」

冬の日本海といえば、高波が海岸に当たって大きな波飛沫が発生する荒々しい光景を思い浮かべますよね。能登半島の北部・石川県輪島市などでは、「波の花」と呼ばれる珍しい自然現象が発生することがあるんです。
「波の花」とは、波によってふわふわした花のような泡が海岸に発生する現象ですが、泡の正体は海中の植物プランクトンの粘液。これが冬の荒波にもまれ岩に打ちつけられることで、石鹸のような泡になるのだとか。
能登半島のほか、新潟県や北海道などの日本海側で起きやすいと言われており、泡で埋め尽くされた海岸は不思議な光景です。ただ冬の高波はとても危険ですので、見つけても離れて見るようにしてくださいね。

9.天空に浮かぶ奇跡の城!備中松山城の「雲海」

雲や霧が広々と海のように広がり、幻想的な景色を作り出してくれる「雲海」。山地や盆地の多い日本では全国各地で見ることができます(場所によって時期は異なります)が、もちろん特定の条件が揃った時にしか見られない自然現象です。
岡山県高梁(たかはし)市では、例年9月下旬から4月上旬頃、特に冬の時期(10月下旬から12月上旬)の明け方から朝8時くらいまでの間にかけて、日本三大山城にも数えられる備中松山城が雲海に覆われる光景を目にすることができます。
▲まるで天空に浮かんでいるような神秘的な絶景を見るには、備中松山城を見下ろす展望台から眺めるのがおすすめ。雲海の時期には最寄の駅から雲海タクシーも出ています

雲海が発生しやすいのは安定した大気の層があり、放射冷却の起きやすい山地や盆地など。備中松山城に限らず、美しい景色と雲海のコラボを見ることができたら本当にラッキーですね!

10. 出合えたら超ラッキー!室戸岬の「だるま朝日」

海から見える綺麗な日の出を拝めただけでも得した気分になりますが、高知を代表する名勝・室戸岬では、一年に数回程度しか見られないと言われる、幻の朝日があるのをご存知ですか?
それが「だるま朝日」と呼ばれる自然現象。太陽が水平線を昇る時、海面に太陽の光が反射し、もうひとつ太陽が出てきたように見えますね。だるまの頭のようにも見えますし、ギリシャ文字の「Ω」にも見えることからオメガサンとも呼ばれているそうです。
11月下旬頃から2月中旬頃までの冷え込みがきつく、雲や霧ひとつない快晴など非常に限られた条件下でしか姿を現さないので、まさに死ぬまでに一度は見たい絶景のひとつと言えそうです。

11.太陽と干潟のアート!新舞子海岸の「干潟」

朝日や夕日の沈む湖畔や海はとても美しいものですが、瀬戸内海に面する兵庫県たつの市の新舞子海岸では、特に神秘的な光景を見ることができます。
▲朝焼けが見事な新舞子海岸(写真提供:たつの市)
干潮時になると波のように立体感のある広大な干潟が出現し、砂浜と水面が太陽に照らされる光景はとても感動的!この美しい風景を求めて全国から多くのカメラマンが訪れるのだとか。

1年を通して見ることができますが、特に美しいのが干潮と日の出の時間帯が重なる日が多い12月から2月の冬季。タイミングを合わせて、幻想的な一枚を撮影したいですね!

12. オホーツク海のような流氷!破間川ダムの「雪流れ」

新潟県魚沼市にある破間川(あぶるまがわ)ダムは、4月中旬頃になると積もった雪が解けて水位が上昇します。これにより雪が水没し、水中で割れて浮かび上がることで起こる現象を地元では「雪流れ」と呼んでいます。

▲動画提供:(一社)魚沼市観光協会

ドローンで撮影された映像を見ると、まるでオホーツク海の流氷のような雪に満たされる破間川ダム。春先の限られた2週間ほどしか見ることができない、新潟ならではの美しい光景です。
全国各地で見られる冬の自然現象まとめ、いかがでしたか?どれも神秘的で出合える確率の低そうなものばかりでしたが、行ってみないと分からないワクワク感こそ旅の醍醐味。一生モノの思い出に出合うために、この冬は自然現象を探す冒険に出かけましょう!
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

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