初詣にもおすすめ!熱田神宮は想像以上にパワースポットだらけだった!

2017.12.30 更新

名古屋駅から近い超有名観光地「熱田神宮」。歴史的な面白さも豊富なスポットですが、最近では境内に多数あるパワースポットも話題です。そこで今回は地元の人も意外に知らない「熱田神宮」のパワースポットを、名古屋の市章「八」にちなんで8つご紹介します。初詣前にぜひチェックしてください!

伊勢神宮に次いで格式の高い「熱田神宮」

熱田神宮は、名古屋鉄道の名鉄名古屋駅から約6分の神宮前駅下車。駅の西口を出ると目の前に見える「熱田の杜(もり)」と呼ばれる森の中にあります。
▲右が神宮前駅。左が「熱田の杜」。歩道橋か横断歩道を渡って約3分!
魅力を紹介しますと言いつつも、筆者は愛知県民ながら熱田神宮には友人の結婚式で一度しか訪れたことがないので、今回は「熱田神宮ボランティア観光ガイドの会」にお願いしてガイドさんに案内してもらい、いろいろ聞いてみました。
▲ガイドの佐藤さん。ガイド歴6年。筆者の父親と同じ76歳!今回は特別にマンツーマンで案内してもらいました
▲朝の光を浴びて神々しい「東門」。鳥居をくぐる時は一礼します

熱田神宮には「東門」「西門」「正門(南門)」があり、今回朝9時に名古屋鉄道で訪れた筆者は、神宮前駅から一番近い「東門」から参拝を始めました。敷地内に入り駐車場を抜けるとすぐに現れる大きな鳥居が東門です。
▲神様の通り道ということで参道の中央は避けるのがマナー。筆者はカメラマンに言われてマナー違反に気付きました……。それにしても人の気配のない参道を歩くとシャンとした気持ちになります!
▲まずは東門からまっすぐ突き当り、右に歩くと現れる「手水舎」で心身を清めます

【パワスポ①】三種の神器「草薙神剣」が祀られた「本宮」

年間約700万人の参拝者が訪れ、古くから「熱田さん」と親しまれている熱田神宮は、三種の神器の草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)のある御社として有名です。その広さは約19万平方メートル。境内には熱田神宮のご祭神である熱田大神(あつたのおおかみ)が祀られた「本宮」を始めとして28の社(やしろ)があります。

パワースポットと呼ばれているのは、その社や境内にある古木などで、世界中からご利益を求める人が訪れています。
▲平日の朝だったからか他に誰もおらず、佐藤さんとふたりっきりで参拝できました!
佐藤さんに促され、まずは本宮に向かいます。筆者的には“いきなりメインですか!?”と思いましたが、「最初にご挨拶です」と佐藤さん。ということで、早速石段をのぼり拝殿の前に向かいます。

本宮に祀られている熱田大神とは、草薙神剣を御霊代(みたましろ)とする天照大神(あまてらすおおかみ)のこと。他にも草薙神剣の逸話にまつわる素盞嗚尊(すさのおのみこと)や日本武尊(やまとたけるのみこと)らが「五神さま」と呼ばれ一緒に祀られています。
佐藤さんから「二拝・二拍手・一拝」という一般的な作法を教わりお参りします。

筆者はこの時、神様に「パワースポットの取材をさせて頂きます」とご挨拶しました。一般的には自分の名前や住所を伝えるとよいと言われますが、佐藤さんによれば「熱田神宮では特にこだわりませんが、最初に神様に感謝を捧げるのが大切」だそうです。
この本宮は、草薙神剣と五神さまが祀られていることもあり、熱田神宮で一番大きくて壮大なパワーが漂っている気がしました(あくまで個人的な感想です)。

【パワスポ②】熱田神宮で最も神聖な「一之御前神社」

本宮を正面に見て左に行くと小道の入口があります。ここが「一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)」に続く「こころの小径(こみち)」という参道の入口です(こころの小径は一之御前神社から先にも続いています)。
▲入口には目印の看板があります。小径に入れるのは9:00~16:00

こころの小径と一之御前神社は、以前は立ち入ることができませんでしたが、2012年12月から参拝できるようになりました。ただ、今でも熱田神宮における最も神聖な場所のため、写真撮影は禁止されています。
▲このさきに一之御前神社があります。今回は特別に一之御前神社周辺を除く場所での撮影の許可を頂きました
▲小春日和の陽射しが、塀の向こうにある本宮からのパワーのようにも見えます

神道では神様の穏やかな面を「和魂(にぎみたま)」、荒々しい面を「荒魂(あらみたま)」と表しますが、一之御前神社に祀られているのは、天照大神の荒魂です。お参りの際に同行したカメラマンは、力強くて勇ましい溢れんばかりのエネルギーを感じて鳥肌が立ったと言っていました。

【パワスポ③】“美肌”と“目”にご利益!「清水社」

一之御前神社からこころの小径を東へ。途中右側に本宮の後姿を見ることができ、左側には御神庫(防空壕)があります。「昭和20(1945)年の5月、ご神体の草薙神剣を守るために御神庫に遷座させたと言われています」と佐藤さん。知らないと通り過ぎてしまう場所にも歴史を感じます。

しばらく進むと都心とは思えない鬱蒼とした森の中に入っていき……。
水を司る神様「罔象女神(みずはのめのかみ)」が祀られた「清水社(しみずしゃ)」に着きました。
ここは女性のためのパワースポットとして人気だそう。
社の北側にある湧水が「お清水さま」と呼ばれています。

ここには2つの言い伝えがあり、ひとつめが平家の武将・平景清(たいらのかげきよ)が目の病気になった時に、ここの湧水で目を洗って治ったという話。
もうひとつが水の湧いている場所の中央にある石が楊貴妃の石塔の一部との説があり、ここの水で肌を洗うと楊貴妃のように綺麗になれるという話。つまり目と美肌のご利益です!
▲水の中にある石が楊貴妃のお墓の一部との説が!「古くから熱田大神が楊貴妃となったとの蓬莱伝説があるんです」と佐藤さん

超近眼の筆者は、早速目の周りに水をつけ、手を洗い、ご利益祈願!
さらに、傍らにある柄杓を使って石に3回水をかけると願い事が叶うと言われているそうで、やってみました!
▲3回だけと言われて少し緊張し、2回しか上手にかけられませんでした……

平日の朝イチだったので筆者以外誰もいませんでしたが、「土日は行列ができます。私が女性を案内する時もここで時間を使いますね(笑)」と佐藤さん。さすがに洗顔などをする人はいないようですが、多くの人が水を肌に付けるそうです。

【パワスポ④】楠の巨木

清水社のすぐそばにある大きな楠(くすのき)もパワースポットとして人気があるようです。熱田神宮の境内には、特に大きな楠が何本かあり、ここの楠はその中で2番目に大きいもの。しかもここの楠は……。
境内の楠の中で唯一触れます!直接太い根にタッチしてパワーを頂きました!ちなみにもう1本が、この楠に並んで枯れた姿で立っています。

楠ついでに、境内で3番目に大きい楠をご紹介。弘法大師が手植えしたと言われる「大楠(おおくす)」です。
▲手水舎の隣、参道沿いにあり、境内で一番有名な「大楠」

この楠の樹齢は千年以上と言われ、内部が空洞になっていて蛇が住んでいます。木の根元には毎日卵が供えられ、卵を食べにでてきた蛇を見ることができたら金運UPとか。佐藤さんには実際に蛇の写った写真を見せてもらいました。また、この楠の写真を携帯の待受けにすると運気がアップするとも!
▲蛇は見られませんでしたが、早速、筆者も待受けに。その写真がこちら!

ちなみに境内で最も大きな楠は一般の人は入れない結婚式場内にあるそうです。
さらに、写真では見えませんが、織田信長が桶狭間の戦いで勝利した後に奉納した「信長塀(のぶながべい)」のそばにも2本の楠があります。

さてこの信長塀、一見地味に見えますが、土と石灰を油で練り固め瓦を積み重ねたもので「日本三大土塀」のひとつ。永禄3(1560)年に造られてから一度も崩れていないこともあって“建築の無事”や“出世運”などのご利益を期待する人もいるそうです。

【パワスポ⑤】境内唯一の朱塗りの社で無病息災を祈願!

大楠から参道を南へ進み、東門の方へ左に曲がって、すぐ南に曲がったところが旧参道です。そのまま南に進むと左手に見えるのが熱田神宮で唯一の朱塗りの社「南新宮社(みなみしんぐうしゃ)」です。
「ここには疫病退散の神様としても知られている素盞嗚尊が祀られていますので、健康に不安があればぜひ参拝していってください」と佐藤さん。40代となり身体の衰えを感じ始めた筆者は矢も楯もたまらず参拝。心から健康を祈念させて頂きました。

【パワスポ⑥】「お楠さま」に安産と夫婦円満を祈願!

南新宮社から西へ参道に向かう途中にあるのが、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)という国産み(くにうみ)神話で知られる夫婦の神様が祀られた「楠御前社(くすのみまえしゃ)」です。
▲知り合いの出産と夫婦円満を祈る筆者

この楠御前社は地元では昔から「子安の神」や「お楠さま」と呼ばれて信仰されており、参拝方法も独特です。本宮前の授与所で授与される小さな鳥居に名前と干支を書いて奉納すると願い事が成就すると言われています。

【パワスポ⑦】信長・家康も必勝祈願!?「別宮八剣宮」

お楠さまから西へ参道を横切ると広場のようなところにやってきます。その北側にあるのが織田信長や徳川家康らによる修造や造替の記録が残っている「別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)」です。
▲祀られている祭神は本宮と同じ熱田大神。武士たちからの信仰が厚かったこともあり、勝負強さや仕事運のご利益があるそう

ここは建物のサイズは一回り小さいですが、見た目はほぼ本宮と同じ。佐藤さんによると建築様式も、年間の神事も、拝殿や本殿などの配置も本宮とほとんど同じだそう。
でもなぜ同じようなお社が作られたのか尋ねると「ご神体の草薙御剣は一度盗まれたという伝承があります。無事戻ってきたのですが、盗難防止として後に本宮のカモフラージュとして同じ社を作ったんですよ」と笑って大胆な説を披露してくれました。

【パワスポ⑧】学業成就や商売繁盛を願うならここ!

別宮八剣宮の南に並んで建つのが「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」「大国主社(おおくにぬししゃ)」「事代主社(ことしろぬししゃ)」の3つの社です。
▲右から大国主社、上知我麻神社、事代主社。1月5日の「初えびす」の時は、この境内が大混雑に!

中央の上知我麻神社の祭神である「乎止與命(おとよのみこと)」は知恵の文珠さまと呼ばれ、学業成就のご利益があるとして受験シーズンには大勢の人が参拝に訪れるそうです。

そして右の大国主社には大黒様、左の事代主社には恵比須様が祀られ、どちらも商売繁盛や家内安全の神様。毎年1月5日にはここの境内で「初えびす」が行われ、午前0時から始まるにも関わらず、一番札や福熊手を求める人々でごった返すので、多数の警官が配備されるそうです。

また、佐藤さんによると「お札を頂いて帰る途中で寄り道をすると福が逃げるというので、知人に会っても口をきかず一目散に帰宅するという奇習がありますよ」。
▲商売繁盛を祈念して、まずは大国主社から順番に参拝しました
▲続けて「原稿を書くスピードが上がりますように」と文珠さまに祈願!
▲最後に事代主社でも祈願しようとしましたが、たくさん祈りすぎてお願いが思いつかず、結局「取材させて頂きありがとうございました」とお伝えしました……
▲参拝の合間をぬって、宝物館も見学!
▲入ってすぐにある「真柄太刀(まがらたち)」と呼ばれる大太刀。刃長221.5cmもあり通常の刀の約3倍!元亀元(1570)年の姉川の合戦で戦死した真柄十郎左衛門が使っていたものだそうです

他にも見どころはたくさんある熱田神宮ですが、この日佐藤さんに案内してもらったのはここまでです。案内して頂いたおかげで、多彩な祈願ができてよかったです。
まだ他にもいろいろな神様が祀られた社があるそうなので、リピートする楽しみもできました!

昼ご飯は境内で名古屋名物を!

さて、朝から約2時間ほど参拝し、すでにお腹はペコペコです。ということで、上知我麻神社から参道を北に向って歩いていくと……
▲名古屋めし「きしめん」の老舗「宮きしめん」ののぼりを発見!
参道から一歩入るとあるのが「宮きしめん 神宮店」です。大正12(1923)年創業のきしめん製造会社である宮商事株式会社が営む老舗きしめん店です。
きしめんの種類はいろいろありますが、筆者は「宮きしめん(赤つゆ)」(650円・税込)を注文。厳選素材でとったダシの香りと醤油の相性が抜群の赤つゆは、名古屋人にとっての定番!
白醤油をベースに薄口醤油や鰹削り節・鯖節・昆布などの合わせダシを加えた「白つゆ」は、上品な味わいの澄ましつゆです。メニューによって赤と白が使い分けられています。
▲熱田神宮の“宮”の字を宮司さんにもらって命名されたという、由緒ある宮きしめん。かまぼこに“宮”の字が!
土日だと開店前から並ぶお客さんがおり、平日でも天気や時間帯によっては混み合います。筆者が訪れた時も並びました。とはいえスタッフの手際が良く、すぐに提供されるのでとても回転が早かったのが好印象でした。
ランチ後は「宮きしめん 神宮店」の隣りにある「清め茶屋」で一服。清め茶屋は古くから参拝客をもてなしてきたお休み処です。
清め茶屋の名物は、江戸時代中期に熱田神宮に設けられた「きよめ茶屋」にちなんで売り出したところ評判となった「きよめ餅」です。
▲「抹茶・きよめ餅」(500円・税込)

こしあんを柔らかい羽二重餅でくるんであります。餅はつるんと柔らかく、あんは上品な甘さで、何個も食べたくなるほどさっぱり!
茶屋の南側にある南新池(みなみしんいけ)を望みながら寛げるテーブル席もあります!熱田神宮名物の「宮きしめん」と「きよめ餅」のコンボを堪能して熱田神宮の参拝を締めくくることができて大満足の筆者でした。

毎月1日に行われる「朔日市」も必見!

熱田神宮への参拝はいつでもOKなのですが、スケジュールが合うならオススメしたいのが「朔日(ついたち)参り」です。朔日参りは、古くから伝わる毎月1日に参拝する風習のことです。
最近では熱田神宮での朔日参りをおもてなししてくれる「あつた朔日市」が開催されており、この内容がなかなか充実しています。ちなみに、“熱田”の魅力を発信するために集まった地元の老舗やNPO、大学などが参画し協力しあっている団体「あつた宮宿会」が開催しています。

この日は東門を入ってすぐの参道にたくさんのブースが並んでいました。
▲朔日市は、熱田神宮の参道か、熱田神宮の南にある「秋葉山 圓通寺(えんつうじ)」のどちらかで開催されます。筆者が行った2017年12月1日は熱田神宮での開催でした

そして、あつた朔日市の目玉が、「あつた宮餅(みやもち)」です。実はこれ、ひつまぶしで有名な「あつた蓬莱軒」、大正5(1916)年創業のお茶専門店「妙香園」、史跡銘菓を作り約70年の歴史を持つ「亀屋芳広」、清め茶屋で食べたきよめ餅で知られる「きよめ餅総本家」の4社がコラボレートして開発した、朔日市でしか買えない限定品!
▲9:30頃に行くとすでに「あつた宮餅」の整理券配布を待つ人の行列が!

整理券は9:45から配布され、販売は11:00から500個の限定。整理券を入手できたとしても、12:00までに買いに行かないとキャンセルになってしまうので注意です。逆に整理券がもらえなくてもキャンセル待ちで買えるチャンスもあるそうです。
▲9:45から配布された整理券を無事ゲット!

あつた宮餅が買えるまでの間、ブースをまわると、蓬莱軒のうなぎのタレを使った「たません」、味噌煮込みうどんでおなじみ「山本屋大久手店」の「どて煮」や「おでん」など、地元の名店も出店しており、他にもぜんざいや甘酒、蒲鉾などのグルメも充実!野菜、生花なども売っていてにぎわっていました。
▲妙香園のブースで売っていたほうじ茶ロール(380円・税込)と抹茶ラテ(300円・税込)
▲あつた宮餅(1,000円・税込)もゲットしました!

あつた宮餅は、妙香園のお茶が練りこまれた亀屋芳広のこしあんを、きよめ餅の羽二重餅で包んだもので、あつた蓬莱軒のみたらし風味の特製タレでいただきます。
▲下の3個があつた宮餅、右下に入っているのが特製タレ。餅とあんこに意外に合います

毎回5個入りで、2個は季節にあったお菓子になるそうです。12月だからか、かわいい雪だるま!中身はつぶあんの大福でした。残りの3個があつた宮餅ですが、稀に金箔のついた「幸せの金の宮餅」が入っていることもあるとか。毎月買いに来る人がいるのも分かります!
あつた朔日市を楽しんだ後は本宮に参拝。朔日参りを月に1度の恒例行事にするのも楽しいかもと思った筆者でした。
今回はパワースポット紹介という形でしたが、熱田神宮はそれだけにとどまらない懐の深いスポットです。
初えびすや毎年6月5日の例祭など一般の人が参列や拝観のできる祭典や神事も行われ、お祓いや七五三、結婚式などで訪れる人も多い、まさに都心にある人々の心のオアシスと言えます。
参拝したことのない方は、まずは初詣や朔日市から始めてみてはいかがでしょうか?
▲境内で見つけた土偶と記念撮影!「眼鏡之碑」だそうです
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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