えっ!?土鍋って自分で作れるの?都内のアトリエで他にはない陶芸体験

2017.12.31 更新

寒い季節に食べたい料理といえば鍋。そんな鍋料理に欠かせない土鍋が自分で作れると知ってますか?手づくりの器がある生活は、想像するだけでわくわくしますね。材料を準備したり窯で焼いたりと、敷居が高く感じられる陶芸の世界ですが、初めてでも自分だけの土鍋を作れる陶芸教室があると聞いて行ってきました!

▲ひとり用の土鍋をつくりました!

懐かしい雰囲気の街角に佇む、アクセスのよい都心の隠れ家

都営地下鉄大江戸線・赤羽橋駅を出ると、東京タワーが間近に見え、左手には芝公園が広がります。
▲東京タワーを横目に見ながら、期待を胸に隠れ家のような工房「うづまこ陶芸教室」へ

桜田通りをしばらく直進してから一本入った路地裏に、風にゆれる若草色の暖簾が。そこは、都心にありながら心地よい静けさが漂う住宅地。駅から徒歩6分ほどの場所に「うづまこ陶芸教室」があります。ここで、初心者やちょっと不器用で心配という人も、わずか2時間で土鍋作りを体験できるんです!
▲この若草色の暖簾が目印です

ほかにも都営地下鉄三田線・芝公園駅、都営地下鉄三田線・浅草線の三田駅からそれぞれ徒歩約6分、JR山手線・京浜東北線の田町駅からも徒歩約9分と、4つの路線、5つの駅が利用可能。交通の便に恵まれた立地も魅力です。
▲今回教えていただいた鈴木和歌子先生(左)と、うづまこ陶芸教室主宰の毛塚友梨先生(右)がお出迎え

【Step.1】土鍋作り開始!土と対面し、まずは「本体」から

先生達の創作が行われるアトリエで、いよいよあこがれの陶芸体験スタート!参加したプランは、わずか2時間で自分好みの土鍋ができる「土鍋作り陶器体験(4,500円+別途焼き代)」。

3~4人用の大きな土鍋やタジン鍋などを作ることもできますが、今回はなかなか気に入ったかたちや手頃なサイズが見当たらない、ひとり用の土鍋を作ります。道具やエプロンなど必要なものはすべて用意されているので、手ぶらで行けるのもうれしいですね。
▲土に触れると気持ちが落ち着くから不思議

作るパーツは土鍋の「本体」「蓋」「取っ手」の3点。本体と蓋は、型を使うことによって、初めての人でも無理なく仕上げられる工夫がされています。
まずは、円すい形にまとめられた粘土に実際に触れてみます。しっとり、ひんやりした感触が手に伝わってきて、自然と制作に気持ちが集中していくのを感じました。
▲円すい形にまとめられた粘土を使用します
土鍋作りでは、土鍋を直火にかけられるように、ペタライトという鉱石が入った耐熱性のある土鍋用の土を使います。
また、ひび割れを防ぐため、土のなかに入った空気を抜く作業が大切とのこと。体験プランでは事前にしっかりこねて空気をぬいたものを使用し、初心者でも失敗がないように配慮されているそう。とはいえ、「途中で空気が入らないように意識して進めましょうね」と鈴木先生。
▲手のひらでたたいて粘土を平らに

すこし緊張しながら最初に行う作業は、粘土を平らに伸ばすこと。まず、手のひらでたたいて1.5cmほどの厚さにしてから、タタラ板という目安になる厚さの木を粘土の両側において、めん棒を使って伸ばしていきます。
▲めん棒を使って粘土を伸ばしていきます

めん棒の両側がタタラ板の上を転がるようにして、できるだけ粘土のかたちが円形になるよう厚さを均一にします。
ややいびつなかたちになりかけたところで、仕上げを先生にサポートしていただきました。
▲仕上げは先生の技で均一な厚さに

次に、平らに伸ばした粘土をろくろにのせ、成形用の型にかぶせます。「型と粘土の中心が合うように置いてくださいね」と鈴木先生。
手で押さえるようにして粘土を型に沿わせてかたちを整え、余った裾の部分は剣先というナイフのような道具で切り落としていきます。
▲剣先を粘土に対して直角に使うと、切り口がきれいに

切り取った余分な粘土を除いたら、切り口を滑らかにするために水を適度に含ませたスポンジで軽くこすります。
さらに粘土の表面をスポンジでぽんぽんと押しながら型に沿わせて仕上げていきます。これで土鍋の本体が完成しました!
▲表面を滑らかに仕上げて、土鍋本体が完成。「土と向き合うのって、楽しい!」

【Step.2】同じ要領で「蓋」に挑戦!今回はこんもり丸いフォルムに

今度は土鍋の蓋を作っていきます。本体の縁よりも大きめの円形に粘土を伸ばします。本体の時と同様に、蓋の型に粘土の中心が合わようにのせます。手のひらで包み込むように型に沿わせ、スポンジを使い仕上げていきます。
▲蓋も型にかぶせて成形。すこし慣れてきたかな?

こんもり丸いかたちの蓋にしたかったので、先生にお願いして高さを調整していただきました。どんな出来上がりになるか楽しみです!
▲コロンと丸いフォルムを目指して、こんもり高めの蓋に

【Step.3】自由に作れる「取っ手」は、好みのデザインで遊んでみる

最後に作るのは取っ手。鈴木先生から「いちばん遊べる部分なので、自由に作ってみてくださいね」とのお言葉。いざ自由に、となると戸惑いも……。そんな様子を見た先生から、粘土に模様を付ける小道具を貸していただきました。
▲小道具で模様を付けて、好みのテイストに!

ひもを巻いた棒や模様が付いた陶器など、粘土の上を転がしたり、スタンプのように押し付けることで好みの模様を付けられるお助けアイテムです。
▲模様を付けたら、長さを決めて成形
▲アーチ状にしてみました

取っ手部分はあまり重いと本体に貼り付けるときに落ちてしまうので、適度な重さと大きさにするのがコツだそう。
蓋の取っ手1つと本体の取っ手2つ、合計3つ作成。これですべてのパーツが完成です!
▲3つの取っ手が完成。格子状の模様に
▲完成した本体と蓋。これに取っ手をつけていきます

【Step.4】いよいよ仕上げ!取っ手を付けて、空気穴を開ける

取っ手の付け方は、ちょっとユニーク。まず、取っ手、本体、蓋の接着したい部分に竹串で傷をつけます。
▲碁盤の目ように、溝がしっかりつくようにすると取れにくい
▲蓋にもしっかり傷をつけて
▲次に取っ手の傷をつけた部分に、水を溶いた粘土を筆でたっぷり塗りつけます

泥遊びのような感覚で楽しめる取っ手付け。なんだか、子どもの頃の粘土遊びや泥遊びを思い出しました。
接着する場所は、本体は対角線上、蓋は中央にくるようにします。なかには正確に測る人もいるそうですが、「ちょっとした歪みも味になりますよ」と鈴木先生。最終的には自分の感性で決めていく、この自由な感覚、どんどん楽しくなってきました!
▲蓋に取っ手を接着!
▲最後に空気穴を開けます。どこにつけるかはお好みで?!
本体と蓋に取っ手を付け、空気穴も開けました。本体に蓋をのせると……、土鍋ができた!思ったより大きいように感じましたが、焼くとひと回り小さくなるそうです。
▲土鍋の成形が完成!仕上がりが楽しみです

釉薬(ゆうやく)は黒か透明の2種類から選びます。「模様が鮮明に仕上がるので、今回は透明がおすすめ」とアドバイスをいただき透明の釉薬に決定。
▲釉薬は黒(左)と透明(右)の2種類
絵の具で模様を描く絵付けや、自分で釉薬をかける工程もオプション(1回3,000円/1時間)で用意されています。今回は仕上げまでは工房にお任せして、約5週間後の完成を待つことに。
丁寧にわかりやすくご指導してくださった鈴木先生。ありがとうございました!

【Step.5】体験後は施設内も見学

工房内には、同じように完成を待つ陶器の数々が所狭しと並べられていました。
▲完成を待つ多くの陶器たち。どんな器に仕上がるのでしょうか
▲棚にもずらりと並んでいます
東京芸術大学を経て陶芸の道へ進まれた毛塚先生。陶芸教室は、大学で共に学んだイラン出身のご主人とともに5年前にはじめました。現在は、教室を主宰すると同時にセラミックアーティストとしてご活躍されており、こちらはおふたりのアトリエでもあります。

お話を伺うと、ご実家も栃木県栃木市で「うづま焼」という陶芸をされているそうです。「うづま」というちょっと珍しい名称は、ご実家のある街の中心に流れる巴波川(うづまがわ)に由来します。「うづま焼」の子供だから「うづまこ」。ご実家や故郷への思いが伝わってくるエピソードですね。
▲毛塚先生の作品。美しいブルーの釉薬が印象的です

【Step.6】世界にひとつだけの「オリジナル土鍋」を受け取り!

体験の後は、素焼き、釉薬、本焼きといった工程を経て、約5週間かけて自分だけの土鍋が完成します。

後日、予定よりすこし早めに出来上がったとの連絡をいただき、工房へ受け取りに行きました。
待ちに待った土鍋とついにご対面。思い描いていた以上の仕上がりに感動!コロンと丸いかたちに透明の釉薬がマッチして、乳白色のほっこりやさしい印象の土鍋になりました。まさに、世界にひとつのオリジナル、大切に使います!
▲自宅に持ち帰ると、いちだんと素敵に感じます

さっそくごはんを炊いてみると、お米一合がふっくらと出来上がりました。
▲炊き立てごはんを、土鍋ごとテーブルに。いつもの食卓を引き立ててくれます

手作りの土鍋は、鍋料理はもちろん、ごはんを炊いたり煮物や蒸し物など、いろいろな料理に味わいを添えてくれること間違いなしです。

カップルで、親子で、ママ友と!多彩な体験プランが人気

うづまこ陶芸教室では、土鍋作り体験以外に「ウェディング陶芸ギフトプラン」や「子供陶芸体験コース」「ペルシャタイル作り」など、バラエティ豊かな体験プランが用意されているので、シーンや目的に合わせて体験内容を選べるのも魅力です。
体験当日にも、完成した作品を受け取りに工房を訪れた女性がいました。今回、うづまこ陶芸教室で夢だった陶芸に初めてチャレンジし、ペアのマグカップを作ったそうです。ひとつは、留学先から帰国される息子さんへの贈り物とのこと。深いグリーンとブラウンの個性的なフォルムが印象的なこのカップには、どんな思いが込められているのでしょうか。
▲思いがつまったマグカップ。世界にひとつの宝物ですね
「こんな食器があったら」「大切な人に自分で作った器を贈りたい」といった気持ちを実現してくれる陶芸作り。自分のためはもちろん、プレゼントにも喜ばれるに違いありませんね。
▲好みの器をつくってみましょう。大切な人へのプレゼントにも

今回は初めての陶芸体験でしたが、丁寧に教えていただいたので、安心して楽しむことができました。もちろん、仕上がりも大満足!他では決して手に入らない土鍋は、愛着もひとしお。鍋料理やごはんを炊いたり、器として料理を盛り付けたりと、さっそく活躍してくれています。

自分の手で世界にひとつだけの器を作ってみる。プロの技術を借りながら、思いをかたちにしていく陶芸は、私たちの日常に贅沢で充実した時間をもたらしてくれそうです。初心者やちょっと不器用な人でも、うづまこ陶芸教室なら気軽にオリジナルの作品を作ることができますよ。ぜひ、あこがれの陶芸の世界を体験してみませんか。

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村上ジャンヌ

村上ジャンヌ

札幌出身、神奈川県在住。大学にて古美術とバイオリン、セツ・モードセミナーにてフランス文化を学ぶ。広告企画制作、雑誌編集を経てフリーライター。現在4歳の娘の育児奮闘中。酒場生活に別れを告げ、美味しいパンとジェラート探しに情熱を傾ける毎日。(制作会社CLINK:クリンク)

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