知られざる岡山を再発見!伯備線で巡る、のんびり女子旅

2017.12.01 更新

JR伯備線は、岡山県西部を流れる高梁川(たかはしがわ)の清流に沿って中国山地の山間を走る列車です。ここには情緒豊かな倉敷、悠久の歴史を備える高梁、岡山有数の自然を有する新見など岡山の良さを味わえる知られざる魅力的なスポットが満載。のんびり気ままに列車に揺られてひとり女子旅に出かけましょう。

早起きの価値あり!雲海に浮かぶ山城を目撃したい

旅のスタートはJR伯備線の起点・倉敷駅から電車に揺られて約40分、高梁市にある備中高梁駅。ここから車で20分ほどの展望台では9月から4月ごろにかけての季節限定で、なんと「雲海」が見られるんです!

展望台へのアクセスには観光乗合雲海タクシー(往復1名1,500円・要予約)を使うこともできます。
▲「備中松山城展望台」はマイナスイオン浴び放題!

雲海が発生する時間帯は、明け方から朝8時くらいまでのごく限られた間だけ。
▲この日は運良く雲海が発生していました!やった!

幻想的な雲海の中ほどに浮かぶのは「備中松山城」。標高480mの臥牛山(がぎゅうざん)頂上付近に立つ山城で、江戸時代の天守が現存しており、国の重要文化財に指定されています。現存する天守を持つ城としては唯一の山城です。
▲よーく目を凝らしてみると…天守が見えました!

雲海が発生する時期でも、昼と夜の寒暖差が大きいことや風が無いことなどの気象条件がそろわないと立ち会うことはできない、自然のショータイム。早起きしても必ず見たいスポットです。

高梁川が育む鍾乳洞「井倉洞」の壮大な景観に圧倒されたい

高梁川を列車でガタンゴトンと北上して、井倉駅に到着。駅から歩いて約15分のところにある、西日本最大級の鍾乳洞「井倉洞(いくらどう)」へ。
▲高梁川沿いの商店街を通り、井倉洞へ向かいます
▲途中も見どころあり。高梁川ブルーに癒されます
▲橋を渡り、いよいよ「井倉洞」へ
▲岩間を入るとそこには…!

全長1,200m、高低差は90mに渡って広がる360度パノラマの鍾乳洞です。鍾乳洞は石灰岩地帯に雨水などが侵食することでつくられます。そんな自然の洞内の気温は年間15度前後。夏はひんやり、冬はほんのりあたたかいとのこと。
▲ぶら下がる「つらら石」と、地面からたけのこのように生える「石筍(せきじゅん)」などの鍾乳洞が織りなす幻想的な世界
▲照明での演出によって、鍾乳洞の趣がかわる。こちらは瀬戸内海の多島美に見立てた「瀬戸の海」

ダイナミックな鍾乳洞の芸術に目を奪われ、何度も立ち止まって堪能しました。全長1km以上のアップダウンを上り下りするため、大人の足でも1時間ほどかかります。ですが、鑑賞するのに夢中になってしまうため、あっという間の探検でした。
鍾乳洞を出たら、もうすぐランチの時間。
朝からいい運動をしたので、おなかがペコペコ。井倉駅のお隣、新見駅へと向かいます。

幻の和牛・千屋牛を堪能しよう

訪れたのは新見駅から徒歩約10分のところにある「焼肉 ステーキ 牛弘(ぎゅうひろ)」。こちらは、新見の老舗「中山精肉店」の目利きで有名な社長が厳選した牛肉を扱うお店です。
▲広々とした店内。大人数に対応する座敷もあり

ここで食べられるのは「幻の和牛」と呼ばれる「千屋牛(ちやうし)」。実は、岡山県を代表するブランド牛なんです。
▲見てください!この霜降り!「炙り千屋牛三種食べ比べ御膳」(4,860円)

千屋牛は、新見市千屋地区で育てられている黒毛和種で、松阪牛や神戸牛などの高級和牛のルーツといわれています。生産数が極めて少なく、岡山県外に出回ることが少ないことが「幻」と呼ばれるゆえん。
▲「炭火で焼くと余計な脂が落ちて、肉本来の味わいが楽しめます」と店主

焼きたてのお肉をすぐに口に頬張れる至福…。そして、お肉の味がしっかりとします。脂もすっきりしていてしつこくなく、筆者史上3本の指に入る美味しさでした。また炭火で焼くので香ばしい焦げ目がつくのもいい。焼肉サイコー!
せっかく岡山を旅しているのですから、絶対に千屋牛はいただきたいですね!

パンのまち「総社」をサイクリングで巡る

さあ、ここから方向転換、倉敷に向けてJR伯備線を南下。新見駅から約1時間のところにある総社(そうじゃ)駅で途中下車します。次なる目的は「吉備路(きびじ)とパン」。

「吉備路」とは、総社市から岡山市北西部にかけての総称で、桃太郎伝説の由来となった史跡など岡山のルーツに触れられる観光地です。各スポットが「吉備路サイクリングロード」でつながり、自転車で巡ることができます。総社駅前の「荒木レンタサイクル」で自転車を借り(ミニベロ・2時間500円)、吉備路を走ります。
総社駅から20分ほど自転車を走らせると「備中国分寺」が見えてきました。「吉備路サイクリングロード」は美しい田園地帯。取材に伺った10月の稲刈り前は黄金の稲穂の中を走ることができました。
さらに、総社はパンのまちとしても有名なんです。美味しいパン屋さんが総社市内に点在しているため、美味しいパンを求める「パン活女子」たちはレンタサイクルに乗って、何軒もはしごするのだとか。
▲人気パン屋「インダストリー」。パン活女子たちの列が途切れることがない人気店。本格的なパンからサンドイッチ、スイーツまで所狭しと並ぶ。2Fにはイートインできるカフェスペースも
▲繊細な層がはらはらと口の中でほどける「クロワッサン(右/200円)」と「クロワッサン(チョコレート)(左/220円)」※写真は税別価格
▲インダストリーで1、2の人気を誇るクラシックバケットをベースに、あんことバターを挟んだ「あんバター」(380円)
そして、もう1店、絶対に訪れたいのが、総社駅前にある老舗パン屋「ベーカリートングウ」。こちらも老若男女がひっきりなしに訪れる大人気店。
▲古き良きパン屋の雰囲気を残した店構え
▲創業時から変わらない、レトロかわいいパッケージ。「上あん」(左/115円)と「バターロール」(右/125円)

総社がパンのまちと呼ばれるゆえんは、トングウが総社市民に80年以上愛され、パン好きなひとたちが集まってきたからかもしれません。ふんわりやわらかいパンは誰もが郷愁を感じる懐かしい味でした。
さあ、旅の終着地点、倉敷駅へ向かいましょう。総社駅から2駅で到着です。

「倉敷美観地区」の夜を楽しむ

倉敷といえばやはり「倉敷美観地区」。かつて、江戸幕府の直轄領「天領」だった倉敷は、倉敷川を中心とする川沿い一帯が塗屋造りの町家や白壁土蔵造りの町並みをつくり、今もその風情を残します。

「倉敷美観地区」を楽しみ尽くすには、美観地区内に宿泊するのがおすすめ。夜になると大勢いた観光客はほとんどいなくなり、幻想的なライトアップ(夜間景観照明)が始まります。「倉敷美観地区」の新たな一面を垣間見ることができるのです。
▲タイムトリップしたような錯覚を覚える路地裏。白壁となまこ壁が美しい
▲「倉敷美観地区」がある本町や東町界隈は、町並み保存地区でありながら暮らしの場でもある。約200世帯がこの地で住まいを構える
▲倉敷川の水鏡に映る町並みの美しさを独り占め
大人の表情を見せる「倉敷美観地区」に心から酔いしれたい。そんな女子におすすめのバーが「Salon de Ric's」。
▲倉敷川沿い、奥まったところにある隠れ家バー

古民家の蔵を再生した、雰囲気の良いショットバー「Salon de Ric's」は、照明もあたたかい色で明るく、女性ひとりでも訪れやすいと評判です。
▲気さくなマスターが好みぴったりのカクテルでおもてなし
▲秋のおすすめカクテルは「和梨のレンチ75」(左/1,600円)と「ほうじ茶香るモンブラン・カクテル」(右/1,300円)。旬のフルーツなどを使うため、季節によってメニューが変わる

美味しいお酒とマスターとの程よい会話に心がほどけます。
ほろ酔い気分で今宵の宿へ。ゲストハウス&カフェ「有鄰庵(ゆうりんあん)」は「倉敷美観地区」の築100年の古民家を活用した宿泊施設です。日本だけでなく世界各国から旅人が集まるゲストハウスで、今晩はハンガリー人のバックパッカーと同室でした。

訪れた人たち同士の出会いと交流を最も大切にしている宿で、入り口兼カフェスペースは夜遅くまで宿泊客が集います。お互いの旅を語り合い、倉敷の夜は深まっていきました。
岡山を味わい尽くす電車の旅は、アクティビティからカルチャーまで幅広く楽しめました。心ほどく旅ができる岡山に訪れてみてください。女子の心と体を癒すことを約束します。

※記事中の料金・価格はすべて税込です。

撮影:片岡杏子
ココホレジャパン

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