行くなら、冬!東武ワールドスクウェアで光り輝くミニチュアの世界を堪能

2018.01.10 更新

栃木県日光市にある「東武ワールドスクウェア」は、「ピラミッド」「ヴェルサイユ宮殿」「サン・ピエトロ大聖堂」などなど、世界各国の遺跡や建築物が25分の1で本物そっくりに再現されているテーマパーク。「SNS映えする写真が撮れる!」と最近話題のスポットですが、イルミネーションに浮かび上がる夜の風景まで楽しめるのは冬期だけ!行くなら絶対、今がオススメです。

▲2017年度のイルミネーション点灯期間は、2018年4月1日まで。幻想的なミニチュアの世界が広がる

25分の1で再現された世界の名建築がずらり!

都心から東武ワールドスクウェアまでは、特急列車で約2時間。最寄りの東武鬼怒川(きぬがわ)線・東武ワールドスクウェア駅まで、浅草駅と新宿駅から特急列車が走っています。
▲2017年7月に開業した東武ワールドスクウェア駅。ここから東武ワールドスクウェアまでは徒歩約1分

東武ワールドスクウェア駅は、東武ワールドスクウェアの玄関口として2017年7月22日に開業。2017年8月に運行を開始したSL「大樹(たいじゅ)」も1日6本すべてが停車し、東武鬼怒川線の下今市~鬼怒川温泉間を約35分かけて走行します。下今市駅でSL「大樹」に乗り換えて、SL列車の旅を楽しみながら向かうのもオススメです。
▲東武ワールドスクウェア駅に停車中のSL「大樹」。「ポーッ!」という汽笛とともに勢いよく白煙を吐き出す

駅を出て、道路を渡ると「TOBU WORLD SQUARE」と書かれたゲートを発見。
▲きれいに整備された遊歩道を進んでいくと…
▲すぐに入り口に到着!さっそく、入園します!!(入園料:大人/中学生以上2,800円、小人/4歳以上1,400円)

東武ワールドスクウェアは、「1日で世界一周の旅ができる!」「妄想の世界にたっぷり浸れる!」などと、1993(平成5)年の開園以来、子どもから大人まで幅広い年齢層に根づよい人気をほこっています。

園内には、ユネスコに認定されている46の世界遺産を含め、21カ国102点の建築物が次の6つのゾーンに分かれて展示されています。「現代日本」「アメリカ」「エジプト」「ヨーロッパ」「アジア」「日本」。ちなみに、「102」という数は、「10(とお)+2(ぶ)」という語呂合わせになっているそうです。
▲縮尺25分の1で精巧に再現されたミニチュアがずらり!右手に見えるのはパリの「エッフェル塔」

「エッフェル塔」「サグラダ・ファミリア」「ヴェルサイユ宮殿」と、名だたる名建築を1カットに収められるのは、おそらく世界でここだけ!最近、若い人たちのあいだで「SNS映えする写真が撮れるスポット」として、評判になっているのもうなずけます。
さっそく人気の展示物を撮影!
▲現代日本ゾーンの「東京タワー」。ボルトの凹凸までしっかり再現されている
▲エジプトゾーンの「アブ・シンベル大神殿」。左から2体目の欠損具合も本物ソックリに再現
▲「金閣寺」は本物と遜色のない輝きを放つ

建物以外も徹底的に“リアル”にこだわっていて、じつは展示物の森や林の約99%は本物の木を植栽したもの。そのため、月日の経過とともに木が成長してしまうため、こまめに刈り込んで一定の高さを保っているそうです。
ちなみに、展示物は6年に1回程度を目安に、色の塗り替えなどの大規模な補修をするそうなので、どうしても見たい展示物がある場合は、事前に電話で確認してみてくださいね。
▲「厳島神社」は、“逆さスカイツリー”も撮影できる、とくに人気の撮影スポット

2012年に完成した「東京スカイツリー®」の制作費は、なんと約2億円。展示物の平均制作費は、1点約5,000万円だそうです。
▲「台北101」は、25分の1サイズでも20m以上の高さ!
▲こちらは園内でもとくに人気の高い、ヨーロッパゾーンの「サン・ピエトロ大聖堂」。写真だと、縮尺がわかりづらいですね。ということで…
▲営業担当の神山英明さんと一緒に撮影。25分の1でこのサイズ。あらためて、その大きさにびっくり!

「じつはこのサン・ピエトロ大聖堂には、約8,000体の人形が配置されているんです。職人が手作業で制作しているため、一体一体表情も異なるんですよ」(神山さん)
なんと、園内にはのべ約14万体の人形が配置されているとのこと。東京都中央区の人口とほぼ同じだ!
▲たしかに、人の数が多い!こちらの「バッキンガム宮殿」では近衛(このえ)兵隊も忠実に再現

ちなみに、園内の自動販売機では「プレイカード」(1,000円)というものが販売されています。このカードに対応している展示物が15あり、展示物前の機械にカードを差し込むと、人形が歌ったり、踊ったり、歩いたり…と動きだすんです!

「カードはちょうど15回使用できるので、1,000円で対応している展示物すべてを動かすことができます。ぜひご利用ください」(神山さん)
▲!?…写真中央の赤いジャケットの男にどこか見覚えが…
▲こちらはシャーロック・ホームズでしょうか?友人のワトソンもいるようです

そう、じつはこの約14万体ある人形の中には、制作者の遊び心でつくられたレアキャラが紛れ込んでいるんです。たとえば、以下のようなキャラクターたち。
▲天竺(てんじく)は、果てしなく遠い…
▲いやー、名作映画でした!
▲ショーウィンドウの中に注目。セクシーです!

ほかにも、映画のワンシーンを再現した人形など、まだまだ隠れているキャラクターがいるので、探してみてください!

普段は見られない、ミニチュアの制作現場に潜入!

こんなユニークで精巧なミニチュアは、いったいどんな人がつくっているのか?気になったので、特別に制作現場を見せてもらいました。
▲園のすぐわきにある工房に潜入!修理中のミニチュアや制作途中の人形が並んでいる
▲展示している人形が壊れたときなどに交換する、予備の人形たち。…ん?右下に見覚えのあるおじさんがいるぞ

一体ずつ番号がつけられているなど、予備の人形は整理されて保管されていると予想していましたが、実際はラフに棚に並んでいました。これで、すぐに交換できるの?

「メンテナンスを行う担当者は、どこにどんな人形が配置されているのか、だいたい頭に入っているんです。だから、壊れた人形と予備の人形をパッと見るだけで、すぐに交換できるんです」(神山さん)

すっごい!おそるべき記憶力ですね。
▲工房では女性スタッフが人形に色付けをしていた
▲プラスチックで成形された人形に、丁寧に色を塗っていく
▲色付けを待つ人形たち
▲色付けは、服、地肌、顔…というように段階的に進められる

見学する前は、スプレーのようなもので一気に色付けをしていると思っていたのですが、実際は一体一体、手作業で色付けしていてびっくりしました。
ちなみに、スタッフの中には、かつて怪獣映画や特撮テレビ番組などで撮影セットの製作に携っていたベテランも少なくないそうです。

さて、園内に戻るとガイドツアーが行われていました。

インスタ受け必至!おもしろ写真を撮影

▲1日数回、ガイドが見どころを解説してくれるツアーが行われる。参加無料。写真は「ミラノ大聖堂」

ガイドのお姉さんに話を聞いたところ、最近ではインスタグラムにアップするために、おもしろ写真を撮影する人が増えているとのこと。遠近法を上手く使うことがポイントとのことで、さっそく挑戦してみました!
▲「スフィンクス」にお手!
▲「ピサの斜塔」が倒れる~!
▲「エッフェル塔」をひとつまみ!

どうですか?工夫次第で、もっとユニークな写真が撮れそうです。
さらに、どれだけ本物に近い写真を撮れるかにもチャレンジしてみました。
▲「カフラー王のピラミッド」奥の砂丘を歩くラクダたち
▲いまはなき、アメリカの「ワールドトレードセンタービル」

「じつは9.11のテロのあと、この展示を取りやめようという話も持ちあがったのですが、結局、残すことにしました。その後、この展示の前に花束を捧げて祈っている海外のお客さんがいて…。やっぱり残すことにして良かったと思いましたね」(神山さん)
▲観光客でにぎわう「パルテノン神殿」

こんな感じに、友だちや家族とアイデアを出し合いながら撮影を楽しみましょう!

園内にはグルメも充実しています。
エジプトゾーンにある「すふぃんくす」では、ユニークな軽食を食べられます。
日光名物の湯波(ゆば)がのった「湯波あんかけたこやき」500円。だしの効いたあんかけが、たこやきとよく絡んでおいしい
▲「縁結びドーナツ(日光湯波入り+とちおとめいちご)」350円。2種類の味のドーナツが、互いを離さぬようしっかりと絡みあっています。フワフワな食感!

このほか園内には、本格的な和食を食べられる日光湯波処「平安」や、ハンバーグなどの洋食を味わえるカフェテリアレストラン「ワールド」、ラーメンハウス「カーニバル」などもあります。

イルミネーションに照らされたミニチュアの世界にうっとり

東武ワールドスクウェアでは、毎年、冬季に閉園時間が延長されて、イルミネーションが点灯されます(今期は2018年4月1日まで)。

園内全体でなんと約140万球もの発光ダイオード(LED)が灯され、昼間とガラッと異なる世界が広がります。「思わず息をのむような美しい写真が撮れる」とあって、日中に負けず劣らず、多くの人がカメラやスマホを片手に撮影を楽しんでいました。
▲おお!エッフェル塔が緑に輝いている
▲東京スカイツリーは、背景が暗くなったおかげで、もはや本物にしか見えない
▲ライトアップされたサン・ピエトロ大聖堂は、荘厳な雰囲気に
▲ほかに、全長102mの「光のトンネル」や…
▲台湾のお祭りで使われる「台湾ランタン」も点灯される

きれいですね!
遠くから眺めるのもいいのですが、ライトアップ後も近づいて、ぜひディテールまで注目して見てください。
▲「日本の四季」の盆踊りからは、にぎやかな声が聞こえてきそう
▲成田空港は夜でもしっかり稼動している
▲アメリカの街並みの車は、いまにも動き出しそう
▲日本ゾーンでは、SL「大樹」も走っていて…
▲あのおじさんもいました!

いかがでしたか?夜の園内には小さくとも美しい世界が広がっていました。

東武ワールドスクウェアは、遊園地のように派手なアトラクションがあるわけではありません。一見、地味に思えるかもしれませんが、撮影を楽しんだり、人形のポーズから何をやっているのか想像してみたり、工夫次第でさまざまな遊び方ができます。
ぜひ、昼と夜で楽しさ倍増の冬期に訪れてみてください!
※記事内の料金・価格はすべて税込です

写真:河野豊
相澤良晃

相澤良晃

編集者、ライター。出版・編集プロダクションデコ所属。地方生活を勧める雑誌や医療系情報誌の編集などを行う。趣味は将棋、フットサル。これまで編集を担当した本に『腎臓病の食事療法とかんたん献立』(池田書店)、『新しい自然免疫学』(技術評論社)、『新幹線を走らせた男 国鉄総裁十河信二物語』などがある。

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