【期間限定】特別御朱印も!春日大社で神職と一緒に御朱印めぐり

2018.01.11 更新

春日大社にとって、2018年は御創建1250年にあたる節目の年。さらに、「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されてから20周年でもあります。2017年10月から開催されている「春日大社の御朱印めぐり」は、春日大社の末社4社を神職さんらの案内で巡り、御朱印をいただく特別なプラン。御朱印初心者も楽しく回れるこのプランを、御朱印好きの筆者が体験してきました。

4つの神社を巡る「御朱印めぐり」スタートです!

春日大社は、奈良公園の東に位置し、奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建されました。茨城県の鹿島から白鹿に乗った武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、御蓋山(みかさやま)の浮雲峰(うきぐもみね)に天降ったのが始まりです。
▲2016年秋に、20年に一度の「式年造替(しきねんぞうたい)」が行われ、社殿が修理された春日大社

「春日大社」と聞くと、御社は1つだけと思う人がいるかもしれませんが、30万坪という春日大社の広大な境内には、摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)を併せて、なんと61の神社があるそうです!

「春日大社御朱印めぐり」(3,800円、税込)では、61社あるなかでも、とりわけ霊験あらたかな4社を巡ります。
奈良の冬の一大行事「春日若宮おん祭」で知られる正しい知恵の神様「若宮神社」、夫婦円満・縁結びにご利益がある「夫婦大國社(めおとだいこくしゃ)」、金運財運の神様「金龍神社」、そして春日大社御本殿。
その4社を知り尽くす神職さんや御巫さんらが、わかりやすく丁寧に案内してくれるんです。

しかも、春日大社のオリジナル御朱印帳付きで、そこに各神社の御朱印を記していただけます。御朱印帳を持っていない“御朱印デビュー者”にもかなりおすすめですよ!
▲二之鳥居

御朱印めぐりの集合時間は、開催日の14時50分。二之鳥居前にある春日大社ツアーデスクにて受付を済ませます。
参加者には、地図や由緒が書かれたパンフレット、服の上にシールで付けることのできる参加証、参拝記念がこの期間のみ手渡されます。
▲参拝記念の「ステンド風藤巴(ふじともえ)紋根付(左)」は、鎌倉時代に源義経が奉納したと伝わる国宝・籠手(こて)の布地にも使われている「藤巴」の文様をかたどったもの(記念品は変わる場合があります)

開始時刻の15時になると、いざスタートです!
本日のご案内人は、職員の吉岡毅さん。
とても気さくな方で、女性一人で参加しても気軽に質問できる雰囲気に、安心しました!
▲笑顔満点の吉岡さん。いただいたパンフレットの地図を見ながら、回る場所を教えてくださいます

「主に4社を巡りますが、それぞれの神社へ向かう途中には、たくさんの摂社・末社もあります」と吉岡さん。時間に余裕があれば、各神社の前で簡単な説明をしてもらえることも。
個人で境内を回っていれば素通りしてしまいそうな小さな神社についても知ることができるのは、嬉しい魅力です!

まず向かうのは4社の中の一つ・若宮神社です。
その前に、さっそく4社とは別の神社に立ち寄ることに。二之鳥居をくぐってすぐ左にある末社「祓戸(はらえど)神社」です。
▲祓戸神社

神護景雲4(770)年に鎮座したと伝えられ、自らの罪を心から悔い改めて祈ると罪穢(つみけがれ)を祓ってくれる神様なのだそう。まずは手水後、こちらでお詣りを。

日本一多い「燈籠」にまつわるエピソードも

春日大社は、日本一燈籠の数が多い神社。石燈籠約2,000基、釣燈籠約1,000基の計約3,000基もの燈籠があります。
参道の石燈籠を見てみると、古いものでは平安時代末期のものから現代のものまで。家内安全、商売繁盛、武運長久などの願いを込めて、各時代で寄進されてきました。
▲長い参道沿いに立ち並ぶ石燈籠。苔むしているものも多く時代を感じます

「約3,000基の燈籠の中で、『春日大明神』と刻まれた燈籠はたった15基しかないんですよ」と吉岡さん。「春日大明神」の燈籠を、ひと晩で3基見つけると長者になれるという言い伝えがあるそうなので、ぜひ探してみてください!
▲「春日大明神」と刻まれた石燈籠。よく見ないとなかなか見つけられません!

参道を真っすぐ上がると左に御本社が見えてきます。
▲御本社への入口である南門

私たちは右へ。最初の目的地である「若宮神社」へ向かいます。
御本社から若宮神社へと続く参道は御間道(おあいみち)と呼ばれ、最初に燈籠の寄進を始めた場所。それは、御本殿に祀られる四神の次、“五番目の神様”がいらっしゃる若宮神社へと続く道を、明るく照らすためだったそう。
▲御本社から若宮神社へと続く御間道

「見てください。こちらの石燈籠の火袋は、木製なんですよ」と吉岡さん。
たしかに近くで見ると、今まで歩いてきた参道にはなかった木製の格子型です。
数年に一度取り換えられるそうで、まだ新しいものもありました。
▲ろうそくを入れる火袋が木製になっています

何度も訪れたことのある私も、これは知りませんでした!見ているようでちゃんと見ていないんだなぁと実感。こうやって、神職さんに教えてもらうことで知れる、新しい発見がいっぱいありますよ!

1社目、御本殿の四神に次いで重要な神様「若宮神社」へ

石燈籠を眺めながら御間道を歩いていると、4社の1つ目「若宮神社」に到着です。
▲若宮神社。御本殿とほぼ同じ造り

若宮神社の神様は、御本社の第三殿「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」と第四殿「比売神(ひめがみ)」の間にお生まれになった、天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)。
まずは神様にお詣りしましょう。
▲二礼二拍手一礼。春日大社では手を合わせて柏手を打つとき、右手を少し下へずらします

拝舎と向い合わせにあるのは、桃山時代に造り替えされた神楽殿。ポルトガルの宣教師、ルイス・フロイスが記した『日本史』にも記載が見られ、日本最古の神楽殿といわれています。
▲若宮神社創建と同じ長承4(1135)年に建てられた神楽殿。2012年に大修理が行われ、現在も社伝神楽が奉奏されています

2社目、女性に大人気の縁結びスポット「夫婦大國社」へ

若宮神社のすぐお隣が、2社目「夫婦大國社」です。
こちらは、日本で唯一、夫婦の大國様をお祀りする神社。
大國主命(おおくにぬしのみこと)と須勢理姫命(すせりひめのみこと)が同じ厨子の中に入っておられることがとても珍しく、良縁や夫婦円満、家内安全などにご利益があると、多くの女性が訪れているそうです。私も1番楽しみにしていた神社。いいご縁をいただこうと、念入りに拝みます。
▲奥にある厨子に、夫婦の大國様がいらっしゃいます
▲夫婦大國様の神像の授与も行っています

社殿内の壁面には、しゃもじがぎっしり!実は、須勢理姫命が手にしゃもじを持っていることにあやかり、しゃもじに願い事を書いて奉納すると叶うといわれています。
▲壁面には有名人が記したしゃもじが、ずらりと並んでいます
▲しゃもじに願い事と名前を書いて奉納(大1,000円、小300円)

良縁を願い、可愛いハートの絵馬に願い事を書いて奉納することもできますので、こちらもぜひ!
▲ハート型縁結び絵馬(800円)

3社目、開運・金運アップを願う人におすすめの「金龍神社」へ

夫婦大國社を後にし、ここから東へ約3kmほど離れた場所にある「赤乳神社」「白乳神社」の遥拝所、吉野から神様が来られた「三十八所神社」、えびす様を祀る「佐良気(さらけ)神社」の前でそれぞれお詣りと説明を受け、3社目「金龍神社」に到着。
こちらは、開運・財運の神様、金龍大神をお祀りする神社です。
元弘元(1331)年に、後醍醐天皇が都から笠置(かさぎ)へ落ちる際に春日大社に立ち寄り、一面の御鏡を奉納し、天下泰平を祈祷されたことが金龍神社の起こりだそうです。
▲金運アップを願って、しっかりとお詣りしました

4社目、春日の四神を祀る「御本社」で、御朱印をいただきましょう

最後は、4社目の御本社へ。
▲春日大社最大の門、南門から入ります

御本社でまず案内してくださったのが、「林檎の庭」。
祭典の際、舞楽や神楽が舞われる庭で、東南隅にリンゴの木が植えられていることから、その名が付きました。800年前に、高倉天皇が御献木されたのが始まりと伝えられています。現在の木は「長野県の修学旅行生が奉納した木なんです」とのこと。
その奥には、樹齢800~1000年と伝わる大杉が。立派な神木として大切にされています。

約1,000基あるという釣燈籠が吊られる回廊を通りながら、順路を進みます。
▲緑青色になった古いものから最近奉納された金色のものまで、さまざまな年代の釣燈籠が吊られています

平城京守護のため、鹿島より迎えた武甕槌命(たけみかづちのみこと)が天降られた御蓋山(みかさやま)の頂上、浮雲峰(うきぐもみね)の遥拝所へ。山の中は禁足地で入山できないので、ここから拝みます。
この場所は、浮雲峰から春日大社本殿、平城宮大極殿まで続く、神様の力の通り道とされ、強いパワースポット。鳥居の前に立つと、清々しさと神々しさを感じます。
▲御蓋山浮雲峰遥拝所

遥拝所から再び回廊を通って、御本殿にお詣り。
▲御本殿を囲むように立つ中門と御廊

御本殿には、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)の四神が祀られています。4つのお社がありますが、その前に入れるのは、限られた神職と皇族の方のみ。
私たちは中門の前から拝みます。御本殿のお社の様子を垣間見ることができるので、壁面の絵や朱塗りなどについて解説いただけます。

また、御廊に吊るされたたたくさんの釣燈籠の中には、戦国武将の直江兼続、宇喜多秀家、藤堂高虎、五代将軍・徳川綱吉らが奉納したものも。教科書や時代劇で見たことのある人物が、実際に春日大社で参詣し、願いを込めて燈籠を奉納していたと思うと、なんだか身近な存在に感じますね。
▲右が直江兼続、左が宇喜多秀家が奉納した釣燈籠

境内の釣燈籠は、毎年2月節分と8月14・15日に行われる「万燈籠」の際に火を灯し、幻想的な雰囲気に包まれます。その様子を多くの人に知ってもらうため、藤浪之屋(ふじなみのや)という建物内で、万燈籠の再現を行っています。
▲江戸時代まで神職の詰所だった藤浪之屋。春日の山そのものに神様のいる神聖な場所なので、自然の地形を生かして社殿が建てられています
▲幽玄で美しい万燈籠を再現

そしてそして。たっぷりと満喫してきた4社めぐりのラストに、4社分の御朱印をいただきます!
▲御朱印の授与は、南門のすぐ横にある「御朱印所」で

御朱印は、春日大社オリジナルの御朱印帳に記していただけます。
▲菊の文様の表紙に、社紋である下り藤の箔押しがされた春日大社オリジナル御朱印帳(色は異なる場合があります)
▲期間限定で授与されている「御創建1250年記念特別御朱印」をいただくことができます
▲こちらが下り藤と2頭の鹿の印が押された特別な「御創建1250年記念特別御朱印」
▲藤の花のかんざしが可愛い御巫さんから手渡しでいただきました!
じゃん!こちらが本日巡った4社の御朱印です!
右から、春日大社、若宮神社、夫婦大國社、金龍神社。
達筆な字で書かれた4社の御朱印を見ていると、今日巡ってきた各神社のことを思い出し、感慨深い気持ちに。
御朱印は、お詣りした4社の神様とご縁を結ぶことのできた証。持ち帰って自宅で見返すと、その日のことや神様とご縁をいただいたことを思い出すことのできる大切なものです。有難い気持ちでいただきましょう。
▲夫婦大國社の打ち出の小槌の印や、金龍神社の龍の印も可愛い

最後は、約90分間お世話になった吉岡さんにご挨拶。
▲御礼を伝えて深々とお辞儀。楽しい時間をありがとうございました!

今回あらためて、神職さんらの案内で境内を巡ったことで、一人で参拝していたら知りえなかったたくさんの魅力を教えてもらうことができ、一層、春日大社が好きになりました。
神社好きも、御朱印好きも、きっと満足のいく特別なプラン。ぜひ参加してみてください!
白崎友美

白崎友美

奈良の編集制作会社EditZ(エディッツ)の編集者。大阪、京都で雑誌や通販カタログなどの制作を行い、現在は居住する奈良県に軸足を置き、奈良の観光関連のガイドブックやホームページなどを制作。自社媒体の季刊誌『ならめがね』にて、「ユルい・まったり・懐かしい」奈良の魅力を発信している。

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