【湯郷温泉】女性に人気の宿「季譜の里」で、花と食を楽しむ最上級の癒し旅

2018.05.19 更新

雄大に流れる吉野川と山に囲まれた岡山県美作(みまさか)市にある名湯「湯郷(ゆのごう)温泉」。「美人の湯」としても名高い湯郷温泉を代表する宿の一つ、「季譜の里(きふのさと)」では、季節の花や質にこだわったご当地ならではの料理が楽しめます。女性客の心を虜にする、その宿の魅力を紹介します。

「美人の湯」「鷺の湯」として愛される湯郷温泉

美作市の市街地にある湯郷温泉は、岡山県北部(旧美作国)の「湯原温泉」「奥津温泉」とともに「美作三湯」と呼ばれ、県を代表する温泉地のひとつ。その歴史はとても古く、1200年ほど前の平安時代、円仁(えんにん)法師が足の傷を癒す白鷺の姿を見つけたことをきっかけに、湯の存在が知れわたったとか。その由来から別名「鷺の湯」としても親しまれています。
▲湯郷温泉街には鷺をあしらった看板やマンホールが

美作市の統計(2016年)によると年間来訪者は約87万人。また、2017年には「温泉の効果が期待でき、保養地として適している」とし、「国民保養温泉地」に指定されました。

岡山市内からは車で約1時間半、大阪方面からでも中国自動車道を利用すれば約2時間半で行くことができます。JR岡山駅からは、津山線で90分の津山駅にて下車。津山駅からは姫新線に乗り換えて23分の林野駅で下車します。そこからは送迎バスで宿に向かうことが可能です(送迎バスの利用には事前連絡が必要)。

四季折々の花やご当地ならでの料理!女性に人気の「季譜の里」へ

▲湯郷温泉街の東部に位置する「季譜の里」

季譜の里は、もともとは「湯郷プラザホテル」という名前の旅館でした。「花を楽しむ、なごみの宿」をコンセプトに2002年にリニューアルし、名前をあらため、全館畳敷きに。この総畳敷きが、女性や家族連れに人気の理由の1つでもあります。館内を素足で行き来できるのでとても解放感があり、快適かつラクチンです。

躍動感あふれる生け花の数々。地元職人の多彩な工芸品もずらり

ロビーに入ってまず目に飛び込んでくるのは、春を感じさせるような自然美あふれる大作の生け花。
▲エントランスを彩る館内最大の生け花。この日はつぼみが開く前のモクレンやレンギョウなどが生けられ、来る春を感じる演出でした

ここだけでなく、旅館名の「季」を表現するかのように、館内随所、なんと計76カ所に季節の花が彩られていると言うではありませんか。「巡る季節をお客様に楽しんでほしい」という心配りが嬉しい限り。
▲自動販売機そばにもさり気なく

これらすべての花の演出を手掛けているのが、地元の華道家・黒田幸陽(こうよう)氏です。市民の生活圏内にある湯郷温泉だからこそ周囲の自然も併せて堪能できるようにと、黒田氏自ら近隣の山々に咲いている野花や古木などを集め、それを用いて週2回のペースで創作しているそう。
▲その世界観は見る人を虜に

コンセプトや大小異なるそれぞれの生け花の美しさに魅せられ、その独創的な世界観に癒やされるうちに、“自分の日常”がすっかり影を潜めていきます。
▲こだわりは花器にもおよび、両側の小人がとてもユニーク。リピーターの多い宿だからこそ斬新さと遊び心を追求し、時には型から外れた我流の演出も

フロントのカウンターやロビーの机、イスなどは、美作市に隣接する岡山県英田郡(あいだぐん)西粟倉村(にしあわくらそん)でヒノキの家具作りに取り組む「木工房ようび」のもの。無垢材を贅沢に使用したロビーは清潔感にあふれ、温もりが広がります。
▲中庭も見えるロビーの様子

チェックインを済ませた後にいただく、おもてなしのウエルカムドリンクは、県内有数の茶の産地・同市海田(かいた)地区にある小林芳香園の「岡山紅茶」。マイルドな味と豊かな香りに心身が満たされ、旅の疲れが一気に吹き飛びます。
▲「岡山紅茶」と人気のバターラスク

ロビーには県内作家が手掛けた陶芸やガラス細工などの工芸品があちらこちらに展示されており、まるで作品鑑賞を楽しみに来たかのような感覚に。窓越しに見える日本庭園の中庭を眺めながら、ゆったりとした時間が流れます。
▲展示された工芸品の数々
▲気に入れば購入も可能

客室一つ一つに和へのこだわりが。贅沢なスイートルームに興奮!

客室は全33室あり、スタンダードな和室20室、和室ツイン(ベッドルーム)4室、露天風呂付き客室5室、和洋室があるスイートルーム3室(露天風呂付き1室・客室内風呂付き2室)、セミスイート1室とバリエーション豊かなのも魅力的です。
▲スタンダードな和室 1泊2食付・2名1室で大人1名税込22,124円~

今回は4階にあるスタンダードな和室に宿泊することに。まずは、室内に用意されている色浴衣に衣装替え。
▲色浴衣は複数のデザインを用意。お好みで色やデザインが選べるのがうれしい
▲もちろん客室にも季節の花が

掛け軸や花器などのインテリアや壁紙、天井、柱、道具など一つ一つに和へのこだわりが感じられます。

また、今回特別に最高級の露天風呂付きスイートルーム「檜扇(ひおうぎ)」を見せていただけることに。
▲「檜扇」のリビング(14畳)1泊2食付・2名1室で大人1名税込42,444円~

和洋室に加えてリビングまであり、マッサージチェアやコーヒーメーカー、50インチのプラズマテレビなども完備され、ここでは部屋食も可能とのこと。
▲スイートルーム「檜扇」の露天風呂

圧倒的な広さと優雅さにテンションは上がりっぱなしで、次回はぜひ、この至れり尽くせりの贅沢な客室で家族と一緒に羽を伸ばしたいと思いました。

その他、和室ツイン(ベッドルーム)、客室露天風呂付きのお部屋がこちら。
▲琉球畳が敷かれ、落ち着いた雰囲気の和室ツイン 1泊2食付・2名1室で大人1名税込21,044円~
▲1階にある露天風呂付き客室 1泊2食付・2名1室で大人1名税込27,524円~

「美人の湯」で肌はすべすべ、人気の「薬石蒸風呂」で体は芯からぽかぽかに

さあ、お目当ての温泉へ。湯郷温泉の泉質は肌に優しい弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム塩化物泉。無色透明の湯は肌がつるつる、すべすべになると評判なことから別名「美人の湯」としても親しまれています。
▲開放感あふれる眺めが楽しめる内湯(紅梅の湯)

女性大浴場「紅梅の湯」には、移ろう四季が感じられる庭園を窓越しに楽しむことができる内湯と、リゾートさながらの気分が満喫できる露天風呂がそれぞれ1つ。「美人の湯」と言われるだけあって、肌にはしっとりと優しく、やわらかい湯の触感です。
▲白を基調とした空間が広がる露天風呂(紅梅の湯)

また、こちらには「薬石蒸(やくせきむし)風呂」という珍しいお風呂もあります。
▲デトックス効果も期待できる薬石蒸風呂

体に優しい低温(45度)サウナで、女性にとても人気。治癒力の高い13種の天然鉱石が放つ放射熱で体が芯から温まり、血液循環はもちろん、美肌促進や神経痛、腰痛、リュウマチなどにも効果が期待できるそうです。蒸風呂と言っても息苦しさは全くなく、体の奥からじわりと汗をかくことができ、10分後には爽快感が味わえました。

なお、男性大浴場「白梅の湯」にも女性と同様に内湯と露天風呂、薬石蒸風呂があります。
また、岩風呂と石風呂の2つの貸切露天風呂(1回45分間で税込2,700円)もあり、カップルや家族、小さなお子様連れの方も周りに気兼ねなく、プライベートな入浴時間を楽しめますよ。

四季折々のごちそうを楽しめる会席コース。瀬戸内海、日本海、里山それぞれの旬が満載

▲「春の旬彩会席スタンダード」(実際には前菜から一品ずつ運ばれます)

夕食は、四季折々の瀬戸内海の旬、日本海の旬、里山の旬の食材をふんだんに織り込んだ、宿の一押し「旬彩会席」。

山の幸と海の幸がバランスよく楽しめる10品前後の「旬彩会席スタンダード」、選りすぐりの特別おいしい料理5、6品ほどの「量より質の御膳」、高級食材や肉料理まで味わえる「贅の御膳」の3種から選べ、メインを岡山が全国に誇るブランド・千屋牛(ちやぎゅう)のステーキやしゃぶしゃぶ、すき焼きなどに代えることも可能です。今回は幅広い世代に好まれる「旬彩会席スタンダード」をチョイス。
▲半個室の食事処「おくど茶屋 山ぼうし」

部屋食可能な部屋もありますが、食事は基本的に食事処にて。落ち着いた雰囲気の中で庭園を望める「おくど茶屋 山ぼうし」や、個室の「料理茶屋 山草花」など、それぞれのスタイルに合わせた食事処を案内してくれます。
▲小花が添えられたおしぼり

おしぼりに小花を添える細やかな心配りに、女性の心はキュンとさせられます。
女将さんの粋なおもてなしの心にふれたら、まずは前菜から。
▲美作の特産品である黒豆「作州黒(さくしゅうぐろ)」や、ヤマメといった里山の旬と、海の幸・ホタルイカの旨煮、山菜の白和え。食前酒の「自家製白酒」とともに
▲お造里では瀬戸内海の旬、日本海の旬に舌鼓。この日は左から縞鯵、紋甲(もんごう)烏賊、桜鯛が並びます
▲女性客に大人気の「桜蒸し」。食べると幸せな気分に♪

思わず「おいしい!」と興奮してしまった「桜蒸し」は桜が香る春らしい一品。道明寺粉を使っているそうで、“つぶつぶ”感がたまりません。百合根のほくほくとした食感、桜と鯛のハーモニー、あんかけとの絶妙な味わいに思わず笑みがこぼれます。
▲桜蒸しの器は有田焼の窯元「吉右ヱ門製陶所」のもの

料理だけでなく、季節や料理によって変わる器も見どころ。社長と料理長が自ら買い付けに行っているとのこと。こういった食器の色使いや形、かわいさも女性客に人気の秘密かも!?
▲「旬彩焼き」にはおすすめの特製みそを付けて

台の物の「旬彩焼き」は、タケノコやウド、フキなどの山菜と瀬戸内の春魚が楽しめます。この日の春魚はスズキ。塩こうじで味付けされていてそのままでもおいしいのですが、特製みそを付けるとさらに美味。なお、特製みそは数種類のみそや豚肉、ピーナッツ、オレンジの皮などをブレンドして作っているそうです。
▲美作市梶並地区が特産化に力を入れている「梶並こんにゃく」を、旬彩焼きで2018年から提供。こんにゃく特有の臭みがなく、特製みそとの相性も抜群です!

特選和牛のステーキは溶岩石で焼き上げるので、ふっくらジュージーに。味付けは岩塩、ワサビ、麹しょうゆが用意されており、食べ方を選ぶ楽しみもあります。
▲和牛ロースの溶岩石ステーキ

天ぷらはその時期ならではの里山の四季が感じられる素材を提供。この日はキス・姫竹(ひめたけ)・こごみ・雪の下の天ぷらを頂きました。桜塩との相性もよく、サクッとした食感はたまりません。
そして、蒲焼きにした穴子を載せた穴子飯。さっぱりしているので、コースの終盤でも箸が進みました。

お待ちかねのデザートは桜アイスクリームです。まるで桜餅を食べているかのようで、口当たりもまろやか。黒豆の豆乳で作ったという甘豆腐は素材の味がしっかりと生かされており、五感でも存分に楽しむことができます。
▲春らしさ満載のデザート

山の幸、海の幸を思う存分満喫できた旬彩会席スタンダード。料理長の趣向を凝らしたこだわりの料理の数々に、女性客が満足しないわけがありません。それなりに品数が多く、食べるペースに合わせて一品ずつ持って来てもらえるのでゆっくりと堪能でき、お腹いっぱいに。
これなら、次回は女性に好評という「量より質の御膳」でも満足できそうと思いました。
▲料理長の西本剛さん

地元出身ゆえに、地域の素材の良さを知り尽くしている西本さん。「料理を通して地域貢献に努め、できることをしていきたい」と語ってくださいました。

翌日の朝食は、バリエーション豊かでバランスの良い「定番和朝食」、西本さんが考案した薬膳肉みそが味わえる「薬膳肉みそ朝食」、3種の焼きたてパンに目玉焼き、コーンスープとシンプルな「洋朝食」(1日20食限定)から選べます。
▲薬膳肉みそ朝食 

朝からしっかり食べたい方には「薬膳肉みそ朝食」がおすすめ。肉みそ茶漬け、卵かけご飯などが楽しめますよ。

旅館セレクトの特産品や工芸品が充実したお土産処

帰りがけに、お土産を探しに「花篭(はなかご)」へ。
▲お土産処「花篭」

お土産処には湯郷の温泉ミストや石けんなどの化粧品をはじめ、女性におすすめのお土産が勢ぞろい。中でも、季譜の里と美作市英田上山(あいだうえやま)集落のコラボレーションにより、棚田米で作られたクラフトビール「棚田麦酒」は、お米の甘みが感じられ苦みが少ないと、女性に人気だそうです。
▲棚田麦酒1本(330ml)税込550円

地元の特産品も充実しており、作州黒を扱ったお菓子や、美作市海田地区がお茶の産地であることから茶葉も販売。作州黒を100%使用した季譜の里オリジナルの「黒豆アイス」はお土産はもちろん、贈り物にもおすすめです。
▲季譜の里こだわりの「黒豆アイス」1個税込350円

「岡山の良いものを旅館なりに厳選した」という工芸品は備前、岡山市の作家のものも多く、手仕事の備前焼がオーナーの一押しです。季譜の里らしさを感じられる、こだわりのお土産処でした。

また、フロントでは湯郷温泉旅館協同組合が発行している「湯めぐりコースター」を購入できます。湯郷11カ所の温泉施設のうち、好きな3カ所を利用できるのでオトクですよ。季譜の里の湯を楽しんだ後、別のお風呂に立ち寄ってみるのもいいですね。
▲各旅館で購入できる「湯めぐりコースター」税込900円。有効期限は発行日から1年間

花や料理が醸し出す季節感、心身の解放感、美人の湯、そして、隅々まで行き届いたスタッフの心配り…。ついつい「ただいま」と、故郷に帰ってきたかのような居心地のよさが感じられる場所です。心が満たされると自然と笑顔が広がります。皆さんもぜひ、季譜の里で贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
▲笑顔のステキな接客係の佐々木啓太さん
ココホレジャパン

ココホレジャパン

ココホレジャパンは「地域の魅力を広告する」地域広告会社です。 広告といってもチラシやポスターをつくるだけではありません。地域のおいしい野菜があれば、それを使って商品も作ります。素敵だと思う商品を販売したりもします。地域の魅力を掘り起こして「これ、いいでしょ!」と伝えていく、それが私たちの仕事です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る

今おすすめのテーマ

PAGE TOP