行列ができる「最上川千本だんご」。賞味期限1日のモチモチ団子を食べ尽くす
山形県大石田町で、行列ができる団子屋さんを発見!1日1,000本売ったことから名付けられた「最上川千本だんご」は、毎日お団子を求めるお客さんで溢れています。あんこ、ごま、ずんだんをたっぷり塗った定番のものをはじめ、焼きみそバターや雪見だんごなどオリジナルも色とりどり。昔ながらの製法にこだわり、賞味期限1日のモチモチ団子を提供するお店を訪れました。※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。

観光バスまで訪れる、人気の団子屋さん
そんな大石田町には、県内外から観光バスも訪れる人気店があります。「硬くなるのでその日のうちに食べること」が条件のお団子屋さん。それが「最上川千本だんご」です。


休日になると行列ができる店ですが、平日だったことと、開店時間の8時半にあわせて訪ねたこともあり、この日は並ぶことなくスムーズに入店できました。

一本一本あんを塗るのは、注文を受けてから
迷っているより聞いたほうが早そう。「一番人気はなんですか?」と尋ねると、「イチ押しは、『ずんだんだんご』です」と店長の五十嵐恵美子さんが答えてくれました。

「じゃあ、ずんだんと、ナッツだんごと…焼き味噌バターだんごも気になる~」1本から注文できるので、いろんな種類を頼んでみることにしました。

出来立てのお団子はイートインスペースでいただくことができます。お団子が出来上がるまでの間は、この地域の家庭で古くから作られている「くじら餅」の試食も用意されていて、なんだか得した気分。


隣の席で待っていたのは「会社の仲間で立ち寄った」という男性5人組。甘味が苦手な人もいるのでは?と思いきや、運ばれてきたのは…あんこに生クリームがのった「雪見だんご」でした!


あんこたっぷりのお団子を食べながら、「見た目ほど甘くないね」「ボリュームあるなあ」と、男子トークで盛り上がっていました。
地元産うるち米を使った、モチモチのお団子



「お待たせしました~」
しばらくすると、おいしそうなお団子が次々と運ばれてきました。
早速、定番の「しょうゆだんご」からいただきます。程良いみたらしの甘さが団子に絡み、何個でも食べてしまいそうなほど飽きのこない美味しさです。

なんといっても団子のモチモチ感がたまりません!「最上川千本だんご」の団子は地元産の米「はえぬき」を丁寧に蒸してついて作っているため、コシがあり究極の美味しさ!
この日は山形県産のくるみを使った人気の「くるみだんご」があいにく販売していなかったので、カリフォルニア産のくるみを使った「ナッツだんご」を注文してみました。

ナッツあんの多さに驚きながら、口の中に入れてみると…。モチモチっとした団子と、なめらかなあんの歯ざわり。そして、ナッツの味の濃さ!ボリュームがあるのに、あっという間に平らげてしまいました。

一番人気の「ずんだんだんご」は食べて納得!枝豆本来の甘さと風味をしっかりと生かして作ったあんは、病みつきになる美味しさです。

ちなみに、注文してから出来上がるまで、あんを塗る様子を見学しました。そのボリューム感に見ているだけでテンションが上がります。


男性のお客さんたちが食べる様子を見て気になっていた「雪見だんご」もオーダー。小豆あんと生クリームがコラボすれば美味しくないはずがない!見た目よりも甘くないのでペロリといけちゃいます。

このお店では5つの丸い団子を刺した串だんごの他に、筒状に成形して焼く「焼きだんご」も提供しています。
十分お腹は満たされてきましたが、「焼きだんごは焼きたての熱いうちに食べてくださいね」という五十嵐さんの言葉に押され、次は焼きだんごをいただくことに。

「焼きのりみたらし」は、きりたんぽのように成形して焼いた団子に、みたらしのタレと刻みのりをかけたもの。団子の香ばしさとみたらしの甘辛さの相性が絶妙。

お次は、焼きだんごの中でも人気の「焼きみそバターだんご」をいただきます。たっぷりの糸状のバターに「脂っこいのでは?」という不安は口に入れた瞬間どこへやら。甘めの味噌とコクのあるバターの絶妙なバランスと、焼きだんごだからこそのしっかりとした歯ごたえに脱帽です。


希望によって、串だんごを焼きだんごに変更してもらうこともできます(プラス40円)。また、お団子はテイクアウトもOK(生クリームとバターがのっている団子だけはテイクアウトができません)。
ただし、「お団子は添加物を一切入れないで作っているので、すぐに固くなります。遅くともその日のうちに早めにお召し上がりくださいね」と五十嵐さん。作りたてのお団子を、お店でいただくのがいちばんのおすすめ!

豆腐屋のおばあちゃんが作る団子が評判に

代表である智志さんの母の絹代さんは、豆腐店を営む傍ら副業として、大豆を炊く時に発生する蒸気を使い、地元で採れた米を炊いて赤飯や団子を作って販売していました。

その日の気温や湿度によって米のふかし具合を調整し、添加物を一切使わずに蒸し上げたおばあちゃんのお団子は、たちまち地元で評判に。1993(平成5)年頃、町内に観光施設ができたことをきっかけに醤油だんごを販売することになり、地元以外にも「大石田の団子が美味しい」という声が徐々に広がっていきました。

本格的にその名が知られるようになったのは、山形市内の百貨店で開催された「大石田町物産展」でのこと。「その日しか食べられない団子なんて売れないだろう」と思っていた智志さんでしたが、「明日には硬くなる団子です~」と直接お客さんに呼びかけると意外や意外、用意していた団子はあっという間に完売。最終日には、なんと1,000本を売り上げる快挙を達成したのです。

店名の「最上川千本だんご」は、その1,000本にあやかって付けたもの。現在もおばあちゃんの製法を忠実に守りながら、こだわりのお団子を日々作り続けていると言います。

豆腐作りが原点のお店らしく、お団子のほかに豆腐料理も店内で楽しむことができます。豆乳に浸した「豆乳DE湯どうふ」は、豆腐屋さんだからこそ味わえる一品。口の中に入れると豆腐がとろけます。豆腐が泳ぐ豆乳はコクがあり、最後まで飲み干したいほど。

「温泉、蕎麦、そして団子が大石田町に来てもらうきっかけになればと思っています」と恵美子さん。
普通車約40台、大型観光バス2台を停められる広い駐車場も完備。ドライブや観光がてら美味しいお団子を食べに大石田町を訪ねてみませんか?
※記事内の価格表記は全て税込です。
最上川千本だんご
山形県北村山郡大石田町大字大石田乙76
[営業時間]8:30~17:30
[定休日]不定休
0237-35-2312

佐藤昌子
エディター&ライター。オフィス マウマウワン代表。山形県内を中心にタウン誌、フリーペーパーや企業広報誌等ジャンル問わず、印刷物の企画、取材・編集の仕事を手掛ける傍ら、モデルハウスのディスプレイやリメイク等『気持ちの良い暮らし方』も提案している。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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