那珂湊おさかな市場で食べ歩き!デカネタ寿司に生牡蠣、海鮮丼も

2018.03.08 更新

茨城県ひたちなか市の「那珂湊おさかな市場」は、隣接する那珂湊港で水揚げされたばかりの魚介類が並ぶ、関東有数の観光市場です。毎年約100万人もの観光客を惹きつけるお魚たちは、どれも新鮮でリーズナブル!魚好きにはたまらない、とっておきの食事処と市場の楽しみ方をご紹介します!

到着したら、まずは「市場寿し」へ直行!

ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊駅から徒歩約10分のところにある「那珂湊おさかな市場」は、1995年に設立された観光魚市場です。市場に並ぶ5軒の海産物販売店と7軒のお食事処では、さまざまな海の幸を味わうことができます。
ネモフィラやコキアで知られる「国営ひたち海浜公園」や「アクアワールド茨城県大洗水族館」、水戸の「偕楽園」などの観光スポットから近いこともあり、週末や観光シーズンには多くの人が訪れます。

ここに来たら真っ先に向かってほしいのが、「市場寿し」です。入り口近くにあるこちらは、ヤマサ水産が運営する回転寿司のお店。
▲いかにも市場内のお店という風情。右に見える板場でさばいた魚をそのまま出している

休日には最低でも1時間待ち必至の人気店なので、まずは到着後すぐにお店に向かい、順番待ちリストに名前を記入することをおすすめします!
▲こちらのボードに名前と人数を記入する
▲店内には著名人のサインもずらり。期待が高まる

順番待ちの間にお買い物を

回転寿司の順番が来るまでの間、市場を一巡りしてみましょう。
目の前に広がるのは那珂湊港。毎朝9時半にここで水揚げされたばかりの魚が競り落とされた後、そのままお店に並ぶので、鮮度の良さは抜群!そして値段の安さにも嬉しい悲鳴!
▲馴染みの魚から、聞いたことのない地魚まで、様々な魚介類が並ぶ
▲小ぶりとはいえ、タイが一山200円とは!
▲茨城を代表する高級魚、アンコウもこのお値段(2,000円~)

那珂湊港でよく揚がるのは、茨城県の県魚でもあるヒラメをはじめ、ホウボウ、タイなど。冬場はサヨリ、タコ、ヤリイカなども揚がります。近くの水戸の公設市場から全国でとれる魚介類も仕入れており、品揃えはバラエティー豊か。午後には品切れが続出するので、お買い物するなら午前中がベストです。
そして、魚市場の醍醐味といえばお店の人との値段交渉ですよね。交渉次第では半額まで値引いてくれたり、量を倍以上にしてくれたりと、さらにお得にゲットできることも。ぜひ、やり取りを楽しみながらチャレンジしてみてください!

市場内でも食べ歩き、できます!

新鮮な魚介類を見ていたら、なんだかお腹が空いてきた……。そんな方には、生牡蠣をその場でむいて食べさせてくれるサービスがオススメです。週末には多くのお店で行っていて、値段も1個250円ほどとお手頃なので、お買い物に疲れたらぜひどうぞ。
▲ほぼ通年で立派な生牡蠣を手軽に味わえる

「ちょっとそこのお姉さん、これ食べていってよ」
と声をかけてくれたのは、カクダイ水産の佐藤正弘(まさひろ)さん。干物加工専門のこちらの店頭には、おいしそうな地魚のみりん干しなどが並んでいます。
▲試食でいただいたトロサバの文化干しは、脂がジュワッと口に広がり、ご飯がほしくなる

「わっ、これほしい!」
思わず声をあげてしまったのは、大きなみりん干し5枚が一皿にのった「ミリン日替り皿」。この日は赤魚、ニシン、サバ、アジ、カナガシラの5種で500円。こんな掘り出し物に出合えるのも、魚市場ならではですよね。
▲訳ありとはいえ、どれも肉厚でビッグサイズ!

ネタは特大、なのに安い!「市場寿し」が支持される納得の理由

お土産も手に入れたところで、「市場寿し」へと戻ります。
店内は少しレトロな広い回転寿司店といった雰囲気で、カウンター席とテーブル席があります。
▲テーブル席は4名まで座れる

今回はカウンター席に着席。お、お寿司が回っていますね……
ん??ちょ、ちょっとネタが……
デカ……いや、お、大きくないですか!?

「そうなんですよ。女性の方には少し大き過ぎるかもしれませんね。ハサミをお持ちしましょうか?」と店員さんが壁を指差しました。
え、ハサミ??
あ、ホントだ。寿司ネタが大きすぎて食べにくい人には、ハサミを貸してくれるんですね。
じゃあ、お願いします!あと、注文もいいですか?
▲とりあえず4皿をオーダー。左上から時計回りに旬の寒ブリ(300円)、マグロ(120円)、生サバ(300円)、赤えび(300円)

値段は1皿120円、200円、300円、400円、500円の5種類。皿の色と模様によって値段が決まっているので、会計がわかりやすいのもうれしいポイントです。

おお、ネタで覆われすぎてシャリがほとんど見えない……。
確かに一口ではとても無理な大きさなので、ハサミを使います。
▲半分に切ってようやく通常の1貫分くらいの大きさに

口に入れると想像以上の食べ応え!プリプリと弾力があり、上品な脂が舌の上でとろけていく寒ブリは新鮮そのものです。幸せ……。
▲赤えびも特大サイズ!言葉にならないおいしさ。2貫で300円は破格!

このほか、那珂湊港で揚がったホウボウ(300円)や今が旬のサワラ(200円)など、オススメのネタは壁に貼ってある表示にご注目を。この日は残念ながらありませんでしたが、様々な寿司ネタの切り落としが入ったアラ汁(200円)も人気なのだとか。

全国からこのお寿司を目当てにお客さんが集まる「市場寿し」。混み合う週末や休日は、やはり順番待ち必至のようですが、狙い目は朝一番か閉店間際。ただし、午後はネタがなくなってしまうことも多いので、注意が必要とのことでした。

お話を聞きながらも、おいしくて箸が止まらない……。
5皿を完食!お腹ペコペコ状態で入りましたが、特大ネタの連続で、もう満腹です。ごちそうさまでした!
ネタはどれも新鮮で絶品、そして大きい!インスタ映えすること請け合いですし、何人かで出かけていろんな種類をシェアすると絶対に楽しいですよ。
▲好きなネタが回っていなくても大丈夫。注文すればすぐに握ってくれる

大満足でお店を出ると、目の前にガラス張りの板場が見えました。大量の魚介類をさばく職人さんたちの中に、店長の木村泰治(やすはる)さんがいました。
なんでもこちらのお店は「那珂湊おさかな市場」の最古参。営業開始から2018年で23年、なんとずっと価格据え置きでやってきたのだとか。

「なるべく前の浜で揚がった魚を使うようにしているよ。店で出す魚は全部ここでさばいてすぐ持っていくんだ」と木村さん。

新鮮な魚を一刻も早く届けたいとの熱い思いが、このおいしさにつながっているのですね。

丼好きにはたまらない、「那珂湊 海鮮丸」の豪華丼!

さて、「那珂湊おさかな市場」にはもう一軒、ぜひオススメしたいお店があります。それがこちらの「那珂湊 海鮮丸」です。
市場の開業当時から「おふくろの味 香林」の名で海鮮丼を出す人気の店でしたが、2015年、内装や商品を全面リニューアルして生まれ変わったのだそう。
▲清潔感があり、落ち着いた雰囲気の店内

イチオシメニューをいただくことに。一番人気の「地魚満載!名物!!炙り丼」(1,814円)と、「旬魚・地魚のまかない丼」(2,138円)です。
何がオススメって、見てください、この丼……。
程よく炙ったお刺身が、ほら、丼からあふれちゃってます……!
それだけではありません。この「地魚満載!名物!!炙り丼」はなんと、2通りの食べ方ができるんです。
▲のっているのはマグロ、サーモン、地魚の白身、光り物の計6種。丼の他に謎の土瓶、磯海苔汁がつく

鍵となるのは写真左上の小さな丼と写真右上の土瓶です。土瓶の中身は、実はかつお出汁!
手をつける前に、ミニ丼にお刺身とご飯を少し取り分け、ワサビとネギ、ゴマをふります。そこに熱々のかつお出汁をかけて……
お茶漬けにするんです!!
程よく炙った魚から出るほのかな香ばしさが、かつお出汁によく合う……。冷えた体に熱いお茶漬け、たまりません。
残った丼には特製の「丼(どん)たれ」をたっぷりかけて、いただきます。少し甘めの醤油といった味わいの「丼たれ」が炙ったお刺身によくからみ、ご飯との相性も抜群です。うーん、至福の一言。

もう一つの「旬魚・地魚のまかない丼」は、新鮮なお刺身がたっぷりのったこちらも豪華な丼です。
▲この日はヒラメ、タイ、マグロ、カジキ、アジ(すべて2枚ずつ)、シラス、中落ち、イクラの計8種。ネタは日によって変わる(磯海苔汁つき)

まるで宝石のような輝き……。どれも身が厚くてプリプリしています。

さらに、ですね。この上をいく欲張りな丼があるんです。
その名も「炙り!!デラックス春」です。
▲「炙り!!デラックス春」(2,246円)。のっているのは大トロ、中トロ、タイ、サヨリ、ヒラメ、トロカツオ、トロサーモン(2枚)、カジキ(2枚)

こんなに豪華で大きなお刺身がのりまくってこのお値段、本当に信じられません。こちらもお茶漬けセットがついてきます。
見た目も中身も大満足!新鮮な高級魚をこれでもかと堪能できる充実の丼を、ぜひ試してみては?
「那珂湊おさかな市場」には、この他にも独自の魚料理を出すお店がたくさんあります。目の前に広がる太平洋を眺めながら市場で買い物をするもよし、魚づくしでお腹を満たすもよし。大洗や水戸観光の際はもちろん、四季折々のお魚との出合いを楽しみに、ぜひ訪れてみてください!
※記事内の価格・料金は全て税込です
髙松夕佳

髙松夕佳

編集者、ライター。茨城県つくば市のひとり出版社「夕(せき)書房」代表。『家をせおって歩いた』(村上慧著)、『山熊田 YAMAKUMATA』(亀山亮著)、『宮澤賢治 愛のうた』(澤口たまみ著)が好評発売中。ふるさと、茨城の魅力を再発見する日々。

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