本当は教えたくない!長浜・黒壁「菓匠禄兵衛」の和スイーツバイキングで、心ゆくまで食べまくる

2018.02.17 更新

昔はケーキ派だった筆者も最近はすっかり和菓子派。甘さ控えめの和菓子にあったかいお茶なんて最高の組み合わせですよね。今回は観光名所としても人気の滋賀県長浜市に、老舗和菓子店が開催している期間限定の「和スイーツバイキング」があると聞きつけやってきました。あぁ、できることなら教えたくない(笑)。そう思うほど大満足のバイキングでした!

滋賀、東京に計5店舗。大正15年創業の老舗和菓子店「菓匠禄兵衛」

滋賀県長浜市は「長浜城」をはじめ、ガラス工芸が人気の「黒壁スクエア」や行列必至の郷土料理「鯖そうめん」など、全国各地から多くの観光客が訪れる人気エリアです。

JR長浜駅から徒歩約7分。「黒壁スクエア」から50mほど西に歩いていくと、お目当の和菓子店「菓匠禄兵衛(かしょう ろくべえ)黒壁店」に到着しました。
▲昔からある町家を改装した店舗

菓匠禄兵衛は大正15(1926)年創業。長浜市内に4店舗、JR東京駅構内に1店舗ありますが、和スイーツバイキングを開催しているのはこの「黒壁店」だけ。年2~3回のシーズンに分けて開催されており、取材時の期間は2018年3月3日までの毎週金・土曜日の開催です。

大々的に告知をしていないにもかかわらず、地元の人から口コミが広まり、今では連日満席になるほど人気のイベントなのです。

バイキングを開催している2階は20名ほどが座ることのできる和室。吹き抜け部分がガラス張りになっていて、明るい光が差し込む開放感たっぷりの空間です。
黒壁店の「和スイーツバイキング」は高校生以上1,500円、小学生以上1,000円、3歳~小学生未満500円、3歳未満は無料 (すべて税込・制限時間90分)。11時から16時半までの間、空席があれば随時参加することができますが、予約をしたほうがベターです。この日も開始時間前にもかかわらず続々とお客さんがやってきて、あっという間に満席になってしまいました。

心踊る!和スイーツの数々

和スイーツバイキングで食べることができるメニューは、伝統的な和菓子から洋菓子のテイストを盛り込んだ和スイーツまで約30種類。なかには、つくりたてを食べることができるオーダーメニューもあります。

さぁ、今日はこのために朝ごはんも抜いてきたので、臨戦態勢です!
席に座ると、まずはスタッフの方がオーダーメニューの注文を聞きにやってきました。
季節ごとに変わるオーダーメニューは「おぜんざい」「みたらし団子」「ちゃのわかぱふぇ」の3種類。
もちろん追加注文も可能です。まずは1種類ずつ注文し、到着を待つ間にほかのメニューを取りに行くことにしました。
▲手描きのイラストは黒壁店のスタッフによるもの。あたたかみがあってかわいらしいです(写真提供:菓匠禄兵衛)

テーブルの上には、すでにたくさんの和菓子が!
この時点ですでに大興奮です!
▲色とりどりの大福が勢ぞろい!

はやる気持ちを抑えて、お盆を手に1種類ずつ乗せていきます。
▲どうしよう、幸せすぎる~

大福だけではなく、羊羹やカステラも。
▲滋賀県産の卵と伊吹山麓で大切に育てられた乳牛から絞られる「伊吹牛乳」を使用した「ろくべえ牛乳カステラ」。しっとりもっちりとした食感が絶妙(写真提供:菓匠禄兵衛)
▲吉野葛を使った水羊羹「くずどーふ」はゼリーのようなぷるぷる食感(写真提供:菓匠禄兵衛)
▲大粒の丹波栗がごろごろ入った「丹波栗のずっしりカステラ」はカステラ生地にも栗のペーストを練り込んだ贅沢な一品(写真提供:菓匠禄兵衛)

そして、甘いものが続いたときの箸休めとして、豆菓子や梅干しなども。
▲ちょっと塩気があるものも食べたくなるんですよね

席に戻ると先ほど注文したオーダーメニューもちょうど運ばれてきたところでした。ナイスタイミング!さぁ、これで全て揃いました。
▲じゃーん!たくさん取りすぎてしまいました(笑)

絶対に食べて欲しい、大人気の「みたらし団子」

まずは「あたたかいうちにお召し上がりください」とスタッフの方におすすめされたこともあり、大人気の「みたらし団子」からいただきます。
▲SNS映え確実な、美しいみたらし団子。タレの照りといい、焦げ目といい完璧です

この実演の焼きたてみたらし団子は通常、黒壁店のみの取り扱いで、お祭りや土・日曜、祝日だけに登場する限定の商品です。

お団子は滋賀県産の米粉を使用し、もっちりとやわらかい食感に。みたらしの味を決めるタレは、地元・長浜市木之本町の醤油店「ダイコウ醤油」の濃口醤油「はいざくら」を使用し、コクのある味わいになっています。
▲杉の大樽で熟成させた醤油は煮物にも合うのだとか(写真提供:菓匠禄兵衛)

店頭では、このように焼いている様子を見ることもできます。
1本ずつ丁寧に串を返しながら焼き加減を調整。香ばしさを出すためにほんの少し焦げ目もつけていきます。
▲この時点ですでに美味しそう

コクのある甘辛いタレと、もちもちの団子の組み合わせがたまりません。
また、団子のサイズが小ぶりなので、タレが口につくこともなく、パクッと食べられるのも嬉しいですね。
▲追加で注文する人が多いのも納得です

次々に登場する絶品和スイーツ

みたらし団子とともに別のオーダーメニューもいただきます。
「ちゃのわかぱふぇ」は濃厚な抹茶生地と、ほっくりとした大粒丹波栗の入ったカステラ「ちゃのわか」に、もちもち食感の白玉、あんこ、バニラアイスが入ったもの。
▲「ちゃのわかぱふぇ」(左)と「おぜんざい」(右)

そして、北海道産小豆を丁寧に炊いた「おぜんざい」は、程よい塩気が甘さを引き立てていました。さらさらっと一瞬で完食。上品な甘さは和菓子ならではですね。
▲なかのお餅ももっちりしていておいしい

箸休めの豆菓子を食べると、まだまだいけそうな気になるのが不思議。
▲手前のひょうたん型のお菓子「ひさごアネス」は、一つひとつにかわいらしい顔が描かれていて、ほっこりとした気持ちに

カラフルな大福にも手を伸ばします。
緑色の「名代草餅」は菓匠禄兵衛の看板商品。創業当時から長年愛され続けるお客さんに人気の一品です。使っているのは、なんと自家栽培のよもぎ。香り高いよもぎの味わいが口に広がります。

また、菓匠禄兵衛ではさまざまな種類の季節菓子も出てきます。この時期はほっくりとしたかぼちゃ餡が包まれた「かぼちゃ大福」や、口溶けなめらかな苺の生チョコを包んだ「苺生チョコ大福」などが並んでいました。春は「桜餅」、秋には「栗きんとん大福」なども登場するそうです。
▲「名代草餅」(右)、苺生チョコ大福(左)、かぼちゃ大福(上)

そして、バイキングのなかで“お一人様2個まで”になっているのが、冬の時期限定で登場する「福いちご」。
大きな苺がまるごと一粒大福に包まれていて、苺のほのかな酸味とみるく餡のやさしい甘さのバランスがたまりません。毎年冬になると販売が始まるそうですが(2018年の販売期間は1月1日~3月31日)、夏の時期から販売時期の問い合わせが絶えないそうです。こちらも要チェックですよ~!
▲その時期一番おいしい苺を使う「福いちご」

和スイーツバイキングができた理由とは

今までこれほど和菓子を食べたことがあったでしょうか……。
お茶も飲んで大満足な筆者。
▲飲み物もほうじ茶やコーヒー、オレンジジュースが揃っています

「たくさん召し上がっていただいてますか?」
と店長の首藤(しゅどう)あかりさんが声をかけてくださったので、このバイキングについて、さらに話をうかがってみました。

「和菓子はこれまで手土産でお買い求めになるお客様が多かったのですが、黒壁店の周りは食べ歩きをされる観光のお客様が多かったんです。店内でゆっくり食べたいというお客様の声もいただき、何かできないかと社内で検討することになりました」
▲笑顔が素敵な首藤さん

菓匠禄兵衛には「お客様に笑顔とサプライズを」という経営理念があるそう。そこで、ただのイートインスペースにするだけではなく、禄兵衛の和菓子をより多くのお客さんに味わってもらおうと、「和スイーツバイキング」が誕生することになりました。

開始当初は平日開催ということもあり、地元のお客さんが中心でしたが、「禄兵衛のお菓子は手土産で買うことが多くて、あまり自分で食べたことがない」というお客さんが意外に多く、いろんな種類を楽しめるこの和スイーツバイキングはとても喜ばれたそうです。

まだまだ食べます!

少し休憩すると、あら不思議。また食べられるような気がしてきました。
洋菓子に比べて甘さが控えめだからでしょうか。
さらに食べていきますよ~!

次に手を伸ばしたのは創業当初からの歴史がある「でっち羊羹」。羊羹の生地を竹の皮に包んで蒸したものです。
▲昔ながらの素朴な味で親しまれている「でっち羊羹」(左)は上白糖を使用したもの。「金のでっち羊羹」(右)は徳島県産の和三盆糖を使用し、上品な味わいに仕上げています(写真提供:菓匠禄兵衛)

「でっち羊羹」は竹の皮ごと持つことができるので、手が汚れることもありません。一人で一本食べてしまう方も多いそうですが、バイキングでは食べやすいよう一口サイズに切っています。
▲このサイズ感いいですね!竹皮のいい香りがします

最後は首藤さんの一番お気に入りだという「あんわらび餅」をいただきました。
持ち上げると崩れてしまいそうなくらい極限まで軟らかくしたわらび餅のなかには、口どけなめらかなこし餡が包まれています。トッピングのきなこや黒蜜をかけて食べるのもおすすめ。こちらもつるんと一口でいけちゃいました。
▲「あんわらび餅」は店舗、バイキングともに年間通じて人気の高い商品だそう

その後、みたらし団子のおかわりもし、90分一本勝負の和スイーツバイキングが終了しました!もうさすがにお腹がはちきれそうです。
▲途中で下げていただいたお皿もありますが、ほぼ全種類制覇しました!

バイキングのメニューは季節ごとにラインナップが変わるそうです。今回紹介しきれなかったメニューもまだまだたくさんあるので、ぜひお店で全種類制覇してみてくださいね。

お土産にぴったりなオシャレな和菓子

1階では、先ほど食べた和菓子が販売されています。「バイキングで食べて美味しかったから」と、お土産に購入されるお客さんも多いのだとか。
▲自分でおいしいと思うものは、自信を持って誰かに勧められますよね

ほかにもデザイン性の高いパッケージが多く、ついついたくさんお買い物してしまいそうです。
▲長浜の伝統行事「曳山まつり」の子供歌舞伎をモチーフにした「KABUKI KIDS」は、一口サイズの焼き饅頭入り。なかにはしっとりした「みるく餡」が包まれています(10個入り1,620円・税込)
▲蓋の部分がお面になっていて楽しい

次回はゴールデンウィーク明けの5月から約2カ月間の開催を予定している「和スイーツバイキング」。時期は決まり次第、Facebookや公式サイト等でお知らせするそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね!
石原藍

石原藍

ローカルライター。 大阪、東京、名古屋と都市部での暮らしを経て、現在は縁もゆかりもない「福井」での生活を満喫中。「興味のあることは何でもやり、面白そうな人にはどこにでも会いに行く」をモットーに、自然にやさしく、心地よい生き方、働き方を模索しています。趣味はキャンプと切り絵と古民家観察。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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