『西郷どん』ゆかりの地めぐり!鹿児島中央駅から歩いて満喫♪

2018.02.18 更新

放送が始まった2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』、もうご覧になりましたか?ドラマを観て改めて西郷隆盛を知りたい!鹿児島に行きたい!と思った人のために、徒歩圏内で楽しめる西郷どんゆかりの地のおすすめコースをご紹介します。新しく誕生した施設やリニューアルしたスポットも盛りだくさんですよ。

リニューアルした「維新ふるさと館」で明治維新を楽しく学ぶ

JR鹿児島中央駅前から桜島が見える方へ8分ほど歩くと、甲突(こうつき)川沿いにある「鹿児島市維新ふるさと館」に着きます。
▲平成6(1994)年の開館以来、県内外の多くの歴史好きに親しまれています
▲維新ふるさと館の前を流れる甲突川の向こうには雄大な桜島がどっしり

ここは江戸時代に多くの下級武士が暮らした加治屋町という地域。西郷どんもここで生まれ、大久保利通らとともに幼少期を過ごしました。

同館では展示や映像、西郷どんのロボットによる再現ドラマなど多彩な内容で、幕末の薩摩と日本の様子、明治維新を支えた偉人たちの動きを知ることができます。2018年1月には大河ドラマの放送に合わせて9年ぶりにリニューアルしました。
▲モニターが連なるアーチ型のゲートなど、華やかに生まれ変わったエントランス

1階の中央にある「郷中(ごじゅう)教育ゾーン」は全面的に体験型展示に一新。押し相撲や川遊び、武者カルタ、答えがひとつではない問題に対して皆で議論する詮議(せんぎ)などを体感できます。
▲西郷どんのパネルと押し相撲ができる新コーナー

郷中教育とは、江戸時代に郷中(地域)単位で青少年を集めて行われた薩摩藩独自の武士育成システムのことで、運動や勉強、生活全般まで子ども同士で教え合うのが特徴です。鹿児島から近代日本のリーダーが多く輩出されたのは、この教育が大きく影響しているのです。
▲幼少期の西郷どんたちもやっていた遊びや学びを擬似体験!

床面には郷中教育を再現するカルタや魚取りなどの映像が投影され、その映像が人の動きに反応します。訪れた子どもたちは夢中になって遊んでいました。

「西郷隆盛誕生地」で西郷どんの波乱の人生に想いを馳せて

甲突川に架かる高見橋から高麗橋までの河畔は「歴史ロード 維新ふるさとの道」という約440mにもなる遊歩道になっていて、その緑地帯の一角には西郷どんの生家跡地「西郷隆盛誕生地」があります。
▲明治22(1889)年に建てられた石碑や石版が残されています

文政10(1828)年、下加治屋町の下級武士の長男として生まれた西郷どん。11歳の時に腕を負傷してしまい武芸を諦めることになりますが、その代わりに勉学に励み、郡方書役助(こおりかたかきやくすけ)という地方役人となりました。

郷中教育で頭角をあらわして、19歳になる頃には若者のリーダーとなります。この頃の西郷どんは精神鍛錬をして人格を磨き、子どもたちの手本となっていたのだとか。その青年がのちに激動の日本を牽引するまでになるのです。
▲誕生地にはベンチも置かれて、市民の憩いの場という雰囲気

ここで西郷どんの幼き日と波乱に満ちた人生を想いながらひと休みするのもいいですね。

新スポット「歴史ロード 維新ドラマの道」で幕末明治期の歴史物語を堪能

高麗橋から東の甲突川河畔には2018年1月、新たに「歴史ロード 維新ドラマの道」が整備されました。大河ドラマ『西郷どん』の魅力を紹介する「西郷どん 大河ドラマ館」までつながっています。
▲西郷どんと裏には大久保利通の顔を大きく描いた迫力満点のシンボルゲート

道中には7つの屋外モニュメントが配置されていて、それぞれに幕末から明治維新、日本の近代化に関わる重要な出来事をイラストなどで伝えています。大河ドラマ館に着く前からワクワク感が高まりますね。
▲現代的なモニュメントと並木のコントラストが不思議な雰囲気♪
▲実はこれ「歴史ドラマAR」を楽しめるモニュメント

スマホなどで専用アプリを起動してモニュメントにかざすと、動く画像で歴史を解説してくれます。

1年間限定の「西郷どん 大河ドラマ館」は必見!

大河ドラマの放送に合わせた2018年1月13日から2019年1月14日までの期間限定で開かれている「西郷どん 大河ドラマ館」。維新ふるさと館からは河畔を歩いて10分ほどで到着します。
▲オープン翌日には主演の鈴木亮平さんがプライベートで来られたそうですよ
▲入口では噴煙を上げる桜島がお出迎え

ここでしか見られないメイキング映像などを上映する「西郷どんシアター」や「西郷どんクイズ」、スタジオセットの再現エリアなど、広い館内に8つのブースがあり見応え満点です。
▲プロジェクションマッピングを使ったクイズコーナーで一喜一憂
▲スタジオセット再現エリアでは、西郷家と写真の大久保家をイメージした家屋でほっこり
▲スタジオセットは写真撮影もOK!登場人物の等身大パネルと一緒に

ドラマのストーリーに合わせて展示内容も変わるそうなので、今後の展開も楽しみ。期間中、100万人の来場を目指しているそうですよ。

出口には売店コーナーもあり、鹿児島の特産品が種類豊富に並びます。第1話にも登場した「Cangoxina」(=カゴシマ)の文字がプリントされたTシャツ(3,240円)や、オリジナルの「西郷どん石けん」など、ここでしか買えない限定グッズやスイーツも多数。
▲全3種ある「西郷どん石けん」(648円)

売店を出ると記念撮影をしてもらえます。カード型サイズの写真が無料でもらえるので(1グループにつき1枚)ぜひ撮っておきたいですね。
▲手を前に張り出して「西郷ど~ん」の掛け声とともにパシャリ!
▲永久保存版間違いなしの額装付き2L判(1,200円)もおすすめ!

大河ドラマの放送期間中には、西郷どんをはじめ篤姫など鹿児島の偉人に扮した「まちなかおもてなし隊」に遭遇することも。彼らは大河ドラマ館周辺や鹿児島中央駅前、西郷隆盛銅像前などにも出没します。
▲西郷どんの愛犬「ツン」のぬいぐるみ(非売品)がキュート。道案内のほか寸劇をしたりもするそうですよ♪

ノスタルジックな「シティビュー」で小高い城山へもラクラク移動

ここからは周遊バス「カゴシマシティビュー」に乗って城山方面へちょっと足を延ばしてみます。シティビューは鹿児島中央駅から天文館、西南戦争終結の地として知られる小高いエリア「城山」や、鹿児島屈指の景勝地「仙巌園(せんがんえん)」を経由して再び鹿児島中央駅に戻ってくるコースで、毎日朝8時台から17時台まで30分毎に運行しているほか、毎週土曜日限定の夜景コースもあります。
▲レトロな路面電車風のこちらのバスのほか、海とイルカをイメージしたバスもあります

2018年1月からは大河ドラマ館前にも停車するようになりました。大河ドラマ館前から天文館まで約3分、そこから西郷銅像前までは約5分で到着します。
▲鹿児島随一の繁華街「天文館」付近では路面電車と並行して走ることも
▲前方はシートが並び、後方は立って乗るスペースになっています

西郷隆盛銅像前には期間限定でガイドさんが待機

西郷どんの銅像と言えば東京・上野にある着物姿が有名ですが、鹿児島にある銅像は陸軍大将の姿。「忠犬ハチ公」の制作者として知られる鹿児島市出身の安藤照氏が8年かけて制作し、昭和12(1937)年に完成しました。
▲下から見上げれば、西南戦争の舞台となった城山の山頂に仁王立ちし、日本を見守っているかのようです

銅像前の広場ではボランティアガイドさんが2019年1月14日(予定)までの期間限定で常駐していて、カメラを渡すと撮影をしてくれます。
▲撮影ポイントには薩摩犬らしきオブジェも。ガイドさんによると「ツン」ではないそうです

西郷家ゆかりの「K10カフェ」名物店長から熱い歴史トークを聞く

銅像のすぐ隣にあるレトロな建物「二之丸ビル」の5階には、歴史好きならずとも立ち寄りたい「西郷隆盛銅像展望ホール K10カフェ」があります。
廃藩置県まで島津氏の居城だった鶴丸城二之丸跡からほど近い歴史情緒のある立地で、窓からは鹿児島市立美術館や中央公園などが見渡せます。
▲西郷隆盛銅像を間近に見ることができる絶好のロケーション

なんとこのカフェのオーナーは、西郷どんの曾孫(ひまご)である西郷隆夫さん!そして店長は西郷どんの妻・イトの父(薩摩藩士の岩山八郎太)の玄孫(やしゃご)・若松宏さんです。
▲店内には西郷どんの肖像画パズル(108ピース・1,500円、300ピース・2,000円、500ピース・2,500円)など、ここでしか買えないグッズも並びます

店長の若松さんは近代史ファンからは知られた存在。その独自に研究された歴史トークを聞きに2015年のオープン以来、全国から多くの人が訪れています。

お話のベースにあるのはご自身のお父さんから聞き継いできたもの。お父さんは曽祖母(イトの弟嫁=西郷どんの義妹)であるトクさんから西郷どんの話をよく聞かされていたのだとか。子孫だから知り得るレアトークを聞けるのがこのカフェの最大の魅力です。
▲立派な陣羽織姿で出迎えてくれた若松さん

さらに!若松さんは大河ドラマ『西郷どん』の第1話に、鎧を着てエキストラ出演されているんですよ!劇中に登場する鎧兜の提供協力をされていたり、撮影衣装に若松さんの意見が採用されたりもしているそうです。

K10カフェではドリンクメニューやオリジナルスイーツのほか、「桜島灰干し弁当」を味わえます。桜島の火山灰で挟んで熟成させたブリや鹿児島産豚のしぐれ煮など、鹿児島の食材を使った料理人の手作り料理がご飯の上に盛られています。
▲「桜島灰干し弁当」(750円) ※数量限定・前日までに要予約

お弁当の付け合わせは「からし豚」。若松さんが「これぞ本当の薩摩料理」と言う、イトの実家・岩山家に伝わる保存食です。焼いたブロック肉を鹿児島醤油やみりんなどで煮込み、スライスして和がらしを塗り、酢と煮汁をかけ10日ほど寝かして完成。やわらかく煮込まれた豚肉に程よい辛味と酸味が絡む素朴な味わい。冬場なら常温で2カ月はもつのだとか。
▲奄美産黒糖を使った生地と安納芋クリームのケーキ「K10ロール」(324円)

若松さんが熱心に語ってくれたのは、何万もの人が命を預けた西郷隆盛の人柄。西郷どんの真の功績とは何だったのか。このカフェは西郷どんの新しい側面を知ることができる場所だと感じました。
飲食をしなくても景色を見に来るだけでもOKとのことなので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

締めくくりは、西郷どんが最期を迎えた「城山」へ

銅像前から、城山展望台や西南戦争薩軍本営跡がある「城山」まではシティビューで10分ほどで到着します。
▲城山展望台は桜島と市街地を一望できる定番スポット
▲日が暮れると桜島のシルエットと街の灯りが浮かび上がります

展望台へ直行するのも良いですが、銅像前の次のバス停「薩摩義士碑前」で降りれば徒歩約2分で「西郷隆盛終焉の地」の石碑を見られるので、時間があればこちらもぜひ。
▲明治10(1877)年、西南戦争で政府軍の総攻撃にさらされ、この碑の辺りで自決

またその次の、城山の中腹にあるバス停「西郷洞窟前」のそばには西郷どんが自決する直前の数日間を過ごした洞窟が残されています。
▲西郷どんは死の直前、この洞窟から敵陣方面へと山を下って行ったそうです

西郷どんゆかりの地をめぐるなら、西郷どんの最期を思いながら城山で締めくくるのも良いですね。今回、鹿児島中央駅から徒歩圏内でも、史跡をはじめ注目の新スポットまでたっぷりと満喫できました!

2018年、西郷隆盛の故郷である鹿児島は大河ドラマの放送とともに明治維新150周年を迎える節目の年ということもあり、まさに街そのものが「西郷どんテーマパーク」のような状態。この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

※記事内の料金・価格はすべて税込です
今田志野

今田志野

京都出身・鹿児島在住のコピーライター。京都・東京でコピーライターとして勤務した後、出産を機に夫の故郷である鹿児島に移住。仕事したり子育てしたりの日々を過ごしています。鹿児島の各地を取材して回りながら出会う人や風景、食べ物などあらゆることにいつも感動しっぱなしです。

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