観梅の際に絶対立ち寄りたい!「和歌山梅グルメ」スポットまとめ

2018.02.26 更新

梅の里として知られ、梅の代表品種「南高梅(なんこううめ)」発祥の地でもある和歌山県日高郡みなべ町。その周辺には、梅の産地ならではのご当地グルメや梅スイーツがもりだくさん。というわけで、今回は梅林鑑賞と合わせてぜひ立ち寄りたい和歌山梅グルメスポットをご紹介します。

みなべ町にある「南部梅林」は日本最大の梅林で、地元農家の好意で梅の開花シーズンになると毎年一般公開されます(2018年の開園期間は1月27日~3月4日の予定)。
早春の山里を白く彩る梅の花は、その清楚さと香り高さで訪れる人々を魅了しています。
しかし、みなべ町の魅力は、梅林鑑賞だけではありません。その周辺には、梅の産地ならではのご当地グルメや梅スイーツがたくさん。せっかくみなべ町を訪れたなら、梅グルメを味わいつくさなければ損というもの。

そこで今回は、みなべ町の梅グルメスポットを巡る旅へ。それでは、早速まいりましょう!

パンにまるごとの梅干しをサンド!異色のコラボが新鮮「まるごと!? 紀州梅バーガー」

まず訪れたのは、南部梅林から車で20分ほどのところにある「パン工房KAWA」の田辺店。パン工房KAWAは、和歌山を中心に展開するパン屋さん。地元住民から愛され、いつも賑わっているとうわさのお店です。
店内に入ると、豊富な種類のパンがズラリ。ワクワクしながら、店内を散策。
お目当てのパンは…あっ!ありました!
▲「まるごと!? 紀州梅バーガー」422円(税込)

こちら、「全国ご当地バーガーグランプリ」で日本一を獲得したハンバーガー!
今回の梅グルメのお目当て「まるごと!? 紀州梅バーガー」です。

まるごとのせた「紀州はちみつ南高梅」をメインに、ジューシーな旨みが際立つ紀州うめどりのチキンカツ、相性のいい大葉とトマトを加え、こだわりの八穀バンズでサンド。ウスターソースに刻んだ梅をまぜた秘伝の黒ソースと、梅ピクルスをまぜたタルタルソースとのWソース使いで仕上げられ、「和歌山の美味しい」がぎゅっと凝縮されています。
▲「おいしそ~!」。トレーにのせて、足早にレジへ
もちろんテイクアウトも可能ですが、こちらのお店にはイートインスペースがあり、店内ですぐに食べることができます。

早速、できたてをいただくとしましょう!
おしゃれなテラス席や、カウンター席もあるので、一人でも気兼ねなく利用できます。
断面はこんな感じ。すごいボリュームです!
しっかりした厚みのチキンに、存在感のあるトマト、そして梅。
ひと口食べると、意外に梅感は控えめかな?と思いきや、後からキタキターーー!!
さわやかな梅の風味が!
▲特別に調理場にお邪魔して、作っているところを見学させていただきました

「紀州うめどり」というブランド地鶏を扱う地域の養鶏業者や梅加工業者と協力しながら作り上げた「まるごと!? 紀州梅バーガー」。このように一つひとつ、ていねいにサンドしてお店に出しています。
▲まるごとの梅を、ドーンとのせているところ

梅の甘酸っぱいアクセントが、こんなにチキンやパンに合うなんて…
考えた人に、本気で拍手したい。チキンカツは冷めても油っぽくならず、サクサクのままです。
▲見た目はがっつりなのに、女性でも食べやすいと評判

8種の穀物を使用したヘルシーなバンズと、さわやかな梅と大葉の風味が、チキンの旨みと絶妙に絡み合うので、女性でもペロリ♪
▲店内にカウンター席とテーブル席、外にはテラス席もあるから便利

温かいドリップ珈琲や紅茶、ソフトドリンクなどもあり旅の合間にホッとくつろげます。みなべに来たら外せない「まるごと!? 紀州梅バーガー」、ぜひお店で味わってみてください。

完熟梅がたまらなくジューシーな、老舗和菓子店の「梅酒大福」

「まるごと!? 紀州梅バーガー」にノックアウトされた後は、南部梅林の最寄り駅、JR南部駅すぐ近くの「かつら堂」へ。
こちらは創業百余年というみなべ町の老舗和菓子店。
▲和菓子だけでなく、洋菓子もあります

もともとは和菓子のみの販売でしたが、先代から洋菓子作りも始め、今はおばあちゃんが和菓子を、ご主人が洋菓子を担当しているそうです。
▲笑顔がすてきな奥さま

ここは、梅にちなんださまざまなお菓子が揃う、梅スイーツいっぱいのお店。奥さまにおすすめを紹介してもらいました。
▲「梅酒大福」1個140円(税込)

最初は「梅酒大福」。みなべ町の梅農家「月向(げっこう)農園」との共同開発でできたお菓子で、梅酒で漬け込んだ軟らかい完熟南高梅を使用しています。種をくりぬき、実の中にカスタードクリームと隠し味として梅のジュレを入れ、白あんと求肥で包んだら完成。ほんのり青緑色がかった求肥の色がなんともきれいです。
和菓子にカスタードクリームを合わせるのは意外な気もしますが、これが梅の風味と絶妙にマッチ!
これまでいちご大福をはじめ、さまざまなフルーツ入り大福を食べてきましたが、この相性の良さは群を抜いています。高級なアプリコットのリキュール漬けを思わせる味わいです。

3代目ご主人の桂卓哉さんにお話を伺うと、みなべ町の南高梅はいざお菓子に利用しようとすると酸味や甘さの調整が難しく、何度も試行錯誤を重ねたんだとか。そんななか、梅酒に漬け込んだ梅を使用することと、カスタードを合わせることによって、ほどよいバランスのお菓子に仕上げることができたそうです。
▲「梅ようかん」1本540円(税込)

続いてこちらは、自家製南高梅の梅干しをふんだんに練りこんだようかん。
きれいな朱色の中に、梅の粒々が見えますね!
やさしい甘さと、上品な梅の香りが口の中に広がります。甘すぎないので、和菓子好きはもちろん、普段あまりようかんを食べないような方にもおすすめです。
▲「いももち」1個98円(税込)

そして、こちらは梅グルメではありませんが、かつら堂の看板商品です。「いももち」は、地域の郷土菓子で、さつまいもをおもちの中につきこんだもの。中には自家製のあん、外は国内産大豆のきなこがまぶされています。

梅を観に来た人がお土産に「いももち」を買い求めるというのが、昔からこのあたりの習慣だったようです。
▲「梅林せんべい」5枚290円(税込)

まだまだあります。こちらは、子どもの頃に食べたような、素朴な手焼きせんべい。飽きのこない味で、お茶うけにするとついつい手がのび、たくさん食べてしまいそうです。梅の花の焼き印が、とてもかわいらしいですね。中には粉状にした梅パウダーが練りこまれていて、かじるとふんわりと梅が香ります。
▲「露あかねロール」1切れ130円(税込)

梅酒大福開発の後、さらなる新商品を開発しようとできたのがこちら。
「露あかね」とは、地域で開発された梅の新品種のこと。「梅干し以外にもさまざまな用途に使ってもらえる梅を」ということで生まれた品種で、酸味が強いのが特長だそうです。
その露あかねで作ったジャムを加えた生クリームで、ふわふわのロールケーキに仕立てたのがこちらのお菓子。バターやマーガリン、生クリームの風味がきいていて、昔食べたバタークリームケーキを思わせるような懐かしい味。そこへ、梅ジャムの甘酸っぱさがオリジナリティを加えています。
地元にしっかり根付いた昔ながらの和菓子店「かつら堂」は、さまざまな梅スイーツが味わえる、梅グルメスポット。いろいろな梅のお菓子を食べ比べてみては。

南高梅と高糖度トマトのおいしい出逢い…JA紀州発の「とまと梅」

続いて、阪和自動車道・みなべICから約3分の「JA紀州 ほんまもんふるさと産地直売所」へ移動。
こちらはJA紀州が運営する道の駅のようなお店。
▲和歌山のグルメがずらりと並ぶ店内

さまざまな梅商品のほか、地域の特産品を販売。先ほど紹介したかつら堂の梅スイーツも置かれています。
梅干しの品揃えも、「こんなに種類があるの?」というほど、豊富なラインナップ。地域の野菜などもたくさん販売されています。
▲気さくに梅の試食を勧めてくれるスタッフさん

その中でも特にオススメしたいのが、こちら。
▲「とまと梅」60g398円(税込)

今回イチ押しの商品、「とまと梅」です。
トマト+梅、ってどういうこと…?
▲オリジナルのトマトソースが付いているので、それをかけていただきます

斬新ですね~!!
いったいどんな味がするのでしょう?

おそるおそるひと口…こ、これはウマい!!
そして、トマトの甘さにびっくり!
梅の酸味を、甘~いトマトがいい感じに包み込んで、新感覚のデザートになってます。
▲あんまりおいしいので、ダメ押しでトマトソースをもうひとかけ

甘くて、さわやかで、フルーティ!
そう、これは梅というより、新しいフルーツのようです。
梅とトマトよ、よくぞ出逢ってくれました。ありがとう。
▲JA紀州オリジナルのミニトマト「優糖星(ゆうとうせい)」は1パック約300g入りで500円(税込)

「とまと梅」は、JA紀州が先導して開発した、新しい梅干し。
かつての梅干しは、塩分が強すぎたりして用途が限られている感がありました。そんななか、梅干しを地域の「優糖星」という高糖度トマトの汁に漬け込むことを考案。まろやかに甘い新感覚デザートとして、「とまと梅」が誕生したんだとか。
地元の名産品同士のコラボレーションですね!
▲個包装された「とまと梅」1個108円(税込)
▲「とまと梅」のペースト・298円(税込) や「とまと梅だれ」「とまと梅ポン酢」・各398円(税込)も料理などで幅広く使えます。

ドレッシングやパスタの調味料、揚げ物・冷奴・ピザ・たこ焼きなどのソースとして幅広く利用できる「とまと梅」のペーストや、「とまと梅だれ」「オリジナルとまとソース」など、さまざまな関連商品も次々と開発されています。
また、ご紹介した以外にもたくさんの和歌山グルメが揃う「JA紀州 ほんまもんふるさと産地直売所」。
梅酒などの梅関連商品はもちろん、「優糖星」のほかに「赤糖房(あかとんぼ)」「王糖姫(おとひめ)」といった高糖度トマトをはじめ、すばらしい自然の恵みによって育まれた地域の作物も多数取り扱っています。旅のお土産選びにも楽しいスポットですよ。

南高梅入りでさっぱり&クリーミーな「カルボナーラ風ラーメン」

最後は、南高梅を使った麺類がいただけると聞いて町の製麺工場である「高砂食品」へ。
南部梅林からほど近いところにある「高砂食品」。
一見普通の会社の社屋のようですが、入り口に「たかさご食堂」と書かれたのれんがかかっています。
入り口の扉を開けただけでは、「ん、間違えて工場に迷い込んじゃった?」と思ってしまいますが、5mくらい進んだ左側にちゃんと食堂があります。 
ひるまずに突き進みましょう!
▲食堂スペース

さて、こちらのおすすめ梅グルメは、ちょっと変わったラーメンとのこと。
▲「カルボナーラ風ラーメン」500円(税込)

イタリアンな感じがするこちらは「カルボナーラ風ラーメン」。見た目は、ラーメンというよりもほとんどパスタです。
白湯(パイタン)スープ少々と片栗粉で作った餡の上にゆでた麺をのせ、その上にトマトとベーコン、そして、刻んだ南高梅を炒めたソースをかけ、粉チーズとオリーブオイルをまぶしてあります。

麺は、製麺工場でつくった中華麺(生麺)。
梅とトマトの酸味が、クリーミーな白湯スープと溶け合って、くせになるウマさ!

ここでもやっぱり、梅とトマトの相性の良さが証明されました。梅の里みなべ町ならではの、洋風ラーメンですね!
▲「梅ラーメン」500円(税込)

そして、このお店のもうひとつの梅グルメがこちら。白湯スープのラーメンに、大きな南高梅を一粒のせたシンプルな一品です。こちらもカルボナーラ風ラーメンと同じく、麺は製麺工場でつくった中華麺です。
ちょっとずつ箸で梅干しをくずしながら、麺といっしょにいただきます。体調の悪いときなどでも、スッと体に入ってきそうな優しく味わい深いラーメン!スープが醤油や味噌ではなく、白湯というところがグッドチョイスです。
▲たかさご食堂で腕をふるうのは、高砂食品社長の奥さま、森下幹子さん
▲工場では、取引先に卸す用の中華麺やうどん麺を製造

奥さまいわく、製麺工場に見学に来た人などから「ついでにここで麺を味見したい」という要望があり、自然な流れでここで料理を出すようになったとか。

みなべ町に住んでいるからには、なにか梅にちなんだメニューをという思いから「梅ラーメン」、さらに「カルボナーラ風ラーメン」を考案。
たかさご食堂は、どのメニューも思わず「安っ!」と言葉がもれるほどの、まさに社員食堂価格。それを外部の私たちにも提供してくれるなんて、ありがたいことです。近所で働く人々がお昼になるとここに集まり、麺類やオムライス、とんぺい焼きなど思い思いのメニューを楽しんでいる様子。

知る人ぞ知る地元密着のアットホームな製麺所は、和歌山の梅グルメの穴場スポット。ここでしか味わえない梅グルメをぜひお試しあれ。
いかがでしたか?
梅の里みなべ町へ行ったら必ず立ち寄りたい、和歌山梅グルメスポットをご紹介しました。観梅に梅グルメ…魅力いっぱいの早春の和歌山に、あなたも出かけてみませんか?
James

James

イギリス人と日本人とのクォーター。大学では工学部、情報システムを専攻したかと思えば、ミュージシャンとしてギタリスト、MC、DJとして活動。TVやラジオなどでも活躍。その後(株)アドビジョンにて、デザインやコピーライティングなどマルチに活躍。バックグラウンドを活かした独自の視点が人気のライター。

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