和歌山城はこう巡ろう!見どころ・楽しみ方まとめ
日本100名城に数えられる「和歌山城」。昭和33(1958)年に再建され、2018年で再建60周年を迎える天守閣をはじめ、さまざまな時代の石垣や塀を今に残しています。現在は江戸時代の内郭(うちぐるわ=城の内側に築かれた囲い)にあたる部分一帯が公園になっていて、庭園や歴史館、さらに動物園まである見どころいっぱいの観光スポットに。今回はそんな和歌山城の巡り方をご紹介します。※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。

まずは和歌山城の基本情報を確認!

徳川御三家のひとつ、紀州徳川家の居城として、幕府の西の要の役割を果たした和歌山城。「暴れん坊将軍」で有名な徳川吉宗が居城していたこともあるんだとか。

和歌山城の天守閣は、弘化3(1846)年に落雷により焼失。その後嘉永3(1850)年にほぼ元通りに再建されたそうなのですが、空襲により再び焼失。現存しているのは3代目の天守なのだとか。


城郭の美しい景色を楽しむ以外にも見どころ・体験どころ盛りだくさんの和歌山城。それでは、前置きはこれくらいにして、ここからは和歌山城の楽しみ方を順にご紹介していきましょう!
見どころその1.白亜の天守閣をチェック
天守内の見学は、有料(高校生以上410円、小中学生200円・ともに税込)となっています。

有料エリアに入ると、すぐにあるのが天守二の門。
和歌山城の天守閣は、大天守と小天守が多聞櫓(たもんやぐら)と呼ばれる石垣上の櫓で繋がっている連立式天守と呼ばれるつくり。他の連立式天守には、姫路城や松山城があります。

大天守へ直接入る玄関はなく、楠門を抜けて小天守を経由して入ります。白石が敷かれた日本庭園風のアプローチがきれいですね。

至近距離で見る和歌山城の天守閣は、白さが際立ってこれまた美しいです。


そして、天守閣からは和歌山市街の素晴らしい眺望を360度見渡すことができます。外にも出ることができ、人ひとりがやっと通れる分くらいの幅のベランダが、窓の外にぐるりと一周ある感じ。
こうやって城下を見下ろすと、殿様になったような気分を味わえます。
和歌山城 天守閣
和歌山県和歌山市一番丁3
[開城時間]9:00~17:30(入城は17:00まで)
[休城日]12月29日~31日
[入城料]高校生以上410円、小中学生200円(ともに税込)
073-422-8979
見どころその2.ビュースポットから眺める絶景の天守閣!



ここで天守閣の姿を堪能しましょう。
ここで、耳寄り情報。ビュースポットの整備に合わせて、2018年4月6日「城の日」にちなんで、和歌山城の天守閣前の売店も「お天守茶屋(おてんすちゃや)」としてリニューアルオープンしました。売店は杉の木製格子を取り入れた和風の外観で、景観にとけこむように配慮。内部に厨房を設け、そばやうどんなどの軽食も提供しています。
見どころその3.石垣に浮かぶミステリアスな刻印


何種類の刻印を見つけることができるか、チャレンジしてみるのも面白いですよ。
見どころその4.子どもも大喜び間違いなしの「おもてなし忍者」


「おもてなし忍者」の仕事は、お城観光のお手伝い。記念撮影や、案内が必要だったり困っている人のサポートをしてくれます。車椅子やベビーカーも、急な坂を上まで押してくれるので安心です。主に天守閣付近や表坂登り口付近に潜んでいますが、公園内のあちこちを巡回していることも。

気が向けば殺陣(たて)演舞をやってくれることも。特にお子さんは大喜びではないでしょうか。旅の思い出づくりに、ひと役買ってくれそうですね(おもてなし忍者の出没時間は9:00~17:00、平日の月・火曜は除く)。
見どころその5.テレビで紹介された珍スポット、人に見える木の根っこ

木の根っこが、まるで階段をよじ登る小人に見えませんか?それまで誰も気にとめていなかったそうですが、とあるテレビ番組に一般の方が投稿し、紹介されて以来、写真を撮っていく人が続出!
角度によってはそのように見えないので、下から覗く感じで見てくださいね。
見どころその6.殿様気分でナナメの廊下を渡ってみよう


ナナメになっている構造は、全国的にも珍しいのだそうです。

「御橋廊下」は実際に中に入って渡ることができます。しっかりした屋根と壁があるので、部屋のような感じ。これなら雨風も避けられ、殿様の安全とプライバシーをしっかり守ることができますね。

約11度の角度がありますが、段差がつけられているので、滑り落ちてしまうようなことはありません。

江戸時代の殿様は、どんなことを考えながらこの廊下を渡っていたのでしょうか。和歌山城へ来たなら、この廊下を渡るのはマスト!無料で渡ることができます。江戸時代に思いをはせながら、ぜひ渡ってみてください。
駆け足で和歌山城の見どころを紹介してきましたが、ここまでは初級編。ここからはさらに、もっと和歌山城めぐりが楽しくなるポイントをご紹介しましょう。
もっと楽しむ和歌山城その1.名勝「西之丸庭園」を堪能

天守閣から北側にある裏坂を下り小道を歩いていくと、ひなびた門が見えてきます。ここをくぐると、静かな庭園が。


日頃の疲れが洗い清められますね!

庭園内には、茶室もあります。この茶室 「紅松庵」は、和歌山市の名誉市民、故・松下幸之助氏が寄贈し、昭和49(1974)年5月に完成したもの。
紅松庵の名は、「紅葉渓」の「紅」と松下氏の「松」から命名されたんだとか。

茶道の心得がなくても、気軽に立礼席で抹茶を楽しむことができます(一服470円・税込、季節の和菓子付き)。
苔におおわれた庭や数奇屋造りの建物には清々しい空気が流れ、心身ともにリフレッシュすることうけあい。ぜひ立ち寄ってみては。
名勝 西之丸庭園(紅葉渓庭園)
和歌山県和歌山市一番丁3
[開園時間]9:00~17:00(紅松庵は9:00~16:30)
[休園日]12月29日~31日(紅松庵は12月29日~1月3日)
[入園料]無料
073-435-1044(和歌山城整備企画課)
もっと楽しむ和歌山城その2.「わかやま歴史館」で歴史に触れる!



受付の真後ろにはシアタールームがあり、ムービー「よみがえる和歌山城」を上映しています。12分ほどで見られるので、サクッと和歌山城の概要を知るのに最適。
江戸後期の和歌山城内郭の壮麗な姿を、VR(バーチャルリアリティ)で再現。今は失われてしまった建物の様子を紹介しています。


わかやま歴史館 歴史展示室
和歌山県和歌山市一番丁3
[開館時間]9:00~17:30(入場は17:00まで)
[休館日]12月29日~31日
[入館料]高校生以上100円(税込)、小中学生無料、天守閣との共通入場券あり
073-435-1044
もっと楽しむ和歌山城その3.時代衣装着付体験でお殿様・お姫様に変身!

お殿様やお姫様の衣装を身に着けて、その時代の人になりきってお城散策を楽しむのもいいかも!




どうでしょう、かっこよくないですか!?
雨の日は「わかやま歴史館」内のみでの体験となりますが、晴れていれば衣装を着て城内を自由に散策できます!
時代衣装着付体験(和歌山城観光案内所)
和歌山県和歌山市一番丁3(わかやま歴史館1階)
[体験時間]9:30~17:00の間で最大3時間
[定休日]12月29日~31日
[料金]甲冑9,000円、姫様5,000円(いずれも税込)など ※7日前までに要予約
073-435-1185
もっと楽しむ和歌山城その4.アプリをダウンロードしてVRを楽しもう!

もっと楽しむ和歌山城その5.「和歌山公園動物園」でかわいい動物たちを愛でる!



お城の観光に来たのに無料の動物園があるなんて、なんだかお得な気分。ぜひあわせて立ち寄ってみましょう。
和歌山公園動物園
和歌山県和歌山市一番丁3
[開園時間]9:00~17:00
[休園日]なし(2018年4月より火曜)
[入園料]無料
073-424-8635
見どころいっぱいの和歌山城フォトギャラリー













James
イギリス人と日本人とのクォーター。大学では工学部、情報システムを専攻したかと思えば、ミュージシャンとしてギタリスト、MC、DJとして活動。TVやラジオなどでも活躍。その後(株)アドビジョンにて、デザインやコピーライティングなどマルチに活躍。バックグラウンドを活かした独自の視点が人気のライター。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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