【博多っ子もハマる】自分好みの辛子明太子作り体験!

2018.04.12 更新

福岡の名物と言えば。豚骨ラーメン、もつ鍋、水炊き…そして、辛子明太子!スケトウダラの卵を唐辛子に漬け込んだ、ご飯のお供にもお酒の肴にもなる、福岡県が誇る万能グルメ。そんな辛子明太子を、何と自分好みに作れちゃうスポットがあるということで、実際に体験してきました!

辛子明太子作り体験(1名2,160円/135g)ができるのは「博多はねや総本家」。福岡空港から車で約10分、博多駅からも車で約15分というアクセス良好な場所にあります。福岡県で辛子明太子がオリジナルで作れるのはこちらを含め、たった2カ所!辛子明太子を中心とした博多土産も多数取り揃えており、常に観光客で賑わう人気観光スポットです。
▲大型バスも駐車でき、観光施設としても人気

いざ、「辛子明太子道場」へ。入門させていただきます!

館内に入るとまず目に入るのは、所狭しと商品が並ぶお土産売り場。その奥に、辛子明太子作り体験ができる「辛子明太子道場」があります。一度に50名ほどは余裕で体験できる広々としたスペースで、毎日9:00から17:00までの間に合計6回開催しているため、お好きな時間に予約ができ(前日18:00までに要予約)、しかも手ぶらでOK!気軽に体験できるのも魅力ですね。
▲この回は撮影ということもあり、贅沢にも入門する生徒はワタクシ1名(実際は最少申込人数2名より)

予め食材や道具が用意された席に座り、体験スタート。本日の講師は久野益弘(ますひろ)さん。講師の方々は現在複数人いらっしゃるそうで、久野さんを始め数人は「九州観光マスター」の資格を持っているそう。辛子明太子の話はもちろん、博多の歴史や文化なども教えてくださいます。
▲目の前にはいろんな食材や道具が…。いろいろ気になります

まずは辛子明太子の歴史のお勉強から。辛子明太子は、実はお隣の韓国出身の食べ物。戦時中、韓国で辛子明太子に出会った博多の若者が、「福岡でも作ってみよう」と試行錯誤の末作り出したものが、現在の辛子明太子に至ります。元祖である「ふくや」を始め、現在は300有余の辛子明太子を製造・販売している会社があるそう。

たらこ、明太子、辛子明太子…。違いってナニ?

関東から来られたお客様に良く聞かれるというこの質問。この3つの表記に分かれていますが…一体、その違いって何なんでしょう?
▲講師の久野さん。お話も面白い!

その答えは…ズバリ「ありません!」です。

そもそも、「たらこ」とは“鱈”の“子”を指します。最初の工程でスケトウダラの卵を塩漬け&塩抜きするのですが、厳密に言えばこの状態が「たらこ」。
それを唐辛子などが入った液体に漬け込み、熟成したものが「辛子明太子」となるのですが、地域によっては「明太子」と呼ぶところも。福岡県においての呼称は、ほぼほぼ「辛子明太子」。略称として「明太子」と呼ぶこともありますが、指すものは同じ。

ただ東北地方や関東地方などには、「塩漬けしたたらこ」や「唐辛子の入っていない調味液に漬け込んだ明太子」などもあるそうなので、地域によるといったところでしょうか。
▲工場で特別に撮影させてもらった漬け込み途中の辛子明太子

そして意外や意外、辛子明太子の栄養について。
実は辛子明太子、とっても栄養素に富んでいるのだそう。原料のスケトウダラの卵には脳を活性化させる作用があると言われるDHA(ドコサヘキサエン酸)や、悪玉コレステロールを減らす作用があると言われるEPA(イコサペンタエン酸)が含まれ、卵にはビタミンやたんぱく質も多いのだとか。ビタミンCもあるため、美肌効果も期待できるとか?知らなかった~!

いよいよ辛子明太子作り!どんな味にしようかな?

▲塩漬けした後、塩抜きした「たらこ」。この工程は工場で行ってくれています。唐辛子などが入った液体に漬け込まなくてもこの色なんですね!色の違いは、スケトウダラの個体によるもの

辛子明太子について少し勉強したところで、目の前の食材を使っていよいよ作っていきます。テーブルには塩漬け3日+塩抜き3日を経た「たらこ」、日本酒、白ワイン、泡盛、ブランデーの4種類のアルコールと、ビーカーに入った液体、唐辛子、それに輪ゴムやパックなどが並んでいます。
▲まずはラベルに本日の日付や名前を記入。早く辛子明太子作りた~い!

思わず「たらこ」に手を伸ばそうとした私に「まずは、ラベルに日付と名前を書いてください。まだまだ我慢!」と久野さん。はやる気持ちが出ちゃっているようです…。それもそのはず、福岡生まれ福岡育ちの私、もちろん辛子明太子は身近で大好きな食べ物ですが、自分で作るなんて初めて!もう、嬉しすぎて。
▲辛さ控えめかな?うん、美味しい!

最初に、基本となる味の試食。辛子明太子の辛さを調節するために、この試食の味を覚えておきます。
▲これからの工程は、帽子と手袋を着用

次に「たらこ」を取り、目の前のパックに入れます。
▲パックの中にビニールを広げて、そこに「たらこ」をそ~っと置きます

ここからは味付けの調整!まずは風味を選びます。昆布と柚子の皮があるので、お好みのものをお好みの量だけ「たらこ」に乗せて…。
▲いずれの風味も付けたい!と私は昆布と柚子をダブル乗せ

さぁ、そして辛さの調整です。用意されているのは「粗目」と「粉」の唐辛子。
辛さもあるけれど主に「たらこ」の風味を引き立てるのが粗目の唐辛子、量で辛さを調整するのが粉唐辛子だそう。先程試食した辛子明太子が粗目1.5杯+粉1.5杯なので、それよりも辛さを抑えたい方は少なく、辛くしたい方は多く、唐辛子で辛さを調整するのですね。
▲いかにも辛そうな粗目唐辛子(左)よりも、粉唐辛子(右)の方が辛いんですね!

さぁ、私はと言うと、「どうせなら辛~い明太子を作りたい!」と粗目も粉も3杯ずつイン!「たらこ」の上にどんどん乗せていきます。
▲小匙の量なれど、しっかり辛さはあるそうです

続いて漬け込むアルコールで風味選び。一般的な「辛子明太子」に使用されるアルコールは日本酒ですが、こちらでは4種類の中から選べますよ。ちなみに、白ワインと泡盛それぞれで漬け込んだ2種類の辛子明太子は商品として販売されています。
▲どのアルコールでも美味しさに支障はでません。風味を楽しむためのもの

…そう聞いたら、やっぱりどこにもないオリジナルを作りたい!というワケで、迷わずブランデーをチョイス!大量に入れているように感じますが、出来上がり時にはアルコール成分は蒸発しているので、気になる方もご心配なく。
▲思い切り逆さまにして瓶ごとドボドボッと!分量になると自動的に止まるのでご安心を

最後はビーカーに入った琥珀色の液体「秘伝のタレ」を注ぎ入れます。この「秘伝のタレ」が辛子明太子製造会社それぞれで異なる味を持つ、いわゆる“味の決め手”。「はねや」では何を入れているんですか?の問いにも「企業秘密です」と笑う久野さん。このキレイな液体で美味しくなるんですね~。
▲秘伝のタレは「たらこ」が浸かるくらいたっぷり入れます
▲最後にビニールを折り返し、輪ゴムをぐるぐる巻きつけて口を閉じます
▲パックのふたに最初に書いたラベルを貼れば完成!

このパックをそのまま持ち帰り、冷蔵庫で5日間熟成させればオリジナルの辛子明太子が出来上がるそう!30時間は常温でお持ち帰り可能とのこと。クール宅配便も利用できるので(有料)、旅行者も安心ですね。

所要時間は約45分程度でしたが、辛子明太子の話をいろいろ聞けたし、辛さや風味をいろいろ選べるから面白かったです!そして何より、出来上がりが楽しみすぎる~。
博多観光の方なら、美味しさと思い出を同時に味わえるお土産になりますね。

体験後のお土産選びもまた楽し! 辛子明太子やお菓子、郷土品まで揃うお土産処

体験後はぜひ、お土産選びを楽しんでください!館内には所狭しと並べられた博多土産がズラリ!辛子明太子味のスナック菓子や博多ラーメン、辛子高菜…博多人形や博多織などの郷土品も揃う、充実過ぎるラインナップ。
何とその数300アイテム以上というからスゴイ!その中でもやはり辛子明太子の商品が大部分を占めています。
▲館内は所狭しと博多土産が!有名スナック菓子の明太子味なども多数

お菓子やかまぼこなどの練り物、ふりかけなど、色々な会社の商品を揃えているため、ココに来れば辛子明太子のお土産選びには困りません。
▲数ある明太子土産のほんの一部。右から時計回りに、明太おかき「ふんわりめんたい」(410円/40g)、「めんたい海苔」(515円/4袋入)、明太入りの「博多ソーセージ」(1,080円/8本入)

規格外のビッグなサイズ!ここでしか買えない超特大辛子明太子

▲お土産処の最奥には、辛子明太子の直売コーナー。試食もできます

こちらの一番人気商品は、やはり「辛子明太子」。館内には辛子明太子製造工場もあり、工場出来たての商品が揃います。
▲「極太辛子明太子」1,080円/195g、2,160円/390g

人気の秘密は、その安さと大きさ。辛子明太子は通常桐箱などに入れますが、そのサイズに収まらなかった規格外の大きさをリーズナブルに販売しているのです。その大きさたるや…!とくとご覧あれ!
▲!!!! 手前が箱に入った通常の辛子明太子、奥が「極太辛子明太子」

比較しやすいよう大きいサイズを選んではいますが、正真正銘実際に販売している辛子明太子です。
どうです?びっくりでしょう!

サイズがバラバラで箱にキレイに収まらないゆえに、簡易なパックで店頭のみで販売している「極太辛子明太子」。通常の辛子明太子との違いはサイズのみなので、味わいも同じ。
▲辛子明太子販売コーナーから見える工場。見学も自由です

工場で辛子明太子を炙り、店頭で販売している商品「炙りめんたい」も人気。
▲「炙りめんたい」の箱入り商品はお土産に!2,160円/180gなど
▲パック入りはご自宅用にもピッタリ。値段は同じ2,160円/180g

辛子明太子の表面を香ばしく炙ったこの商品。外はプチプチとした食感、中はしっとりとした生のまま。お土産に喜ばれること間違いなしです。こちらの辛子明太子は常温だと30時間、冷蔵14日間、冷凍90日間は保存できますが、ちょっと心配…という方はクール宅配便の利用や、保存のきく辛子明太子商品もお勧めですよ。

数日後、マイ辛子明太子とご対面!

最後に…。
自宅の冷蔵庫で寝かせること5日間。できました、マイ辛子明太子!!
▲じゃじゃ~ん!!当然なのですが、ちゃんと辛子明太子です!

ビニールを開けた瞬間、ブランデーの香りがふわっと鼻をくすぐります。これは美味しそう~。唐辛子を多めに入れたので、少し目にツンと来るかな?
…どれどれ、お味はと言うと…辛目で美味しいっ!

かなり辛く仕上がっていますが、これがクセになる味わい。柚子の風味が少し強いですが、ブランデーの香りもしっかり感じます。家族で体験すれば、お互いの味の違いを楽しむ…なんてこともでき、面白そうですね。
市販のものとまったく違う味わいのマイ辛子明太子。お酒のつまみに少しずつ大切に食べたいと思います。

体験の後でもこんなに楽しい気分にさせてくれるオリジナル辛子明太子作り体験。博多観光の方も、そして福岡在住の博多っ子もきっと満足しますよ!ぜひ体験してみてくださいね。

※価格・料金はすべて税込です。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴20年弱。食育アドバイザー、フルーツ&ベジタブルアドバイザー。

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