世界最大のプラネタリウムがある「名古屋市科学館」は、コンテンツ激盛りでリピート必至の面白さだった!

2018.04.28 更新

ギネス記録を持つプラネタリウムをはじめ、大人もワクワクするコンテンツが盛り沢山の「名古屋市科学館」。今回は、プラネタリウムはもちろん、人気の「放電ラボ」や「極寒ラボ」ほか、様々な展示を紹介します!

外観もすごい!世界最大のプラネタリウムドーム「Brother Earth」

▲球状の上半分が「Brother Earth(ブラザーアース)」という愛称を持つプラネタリウムドーム(写真提供:名古屋市科学館)

「名古屋市科学館」は、昭和37(1962)年11月に開館。平成23(2011)年に世界最大のプラネタリウムを備えた施設としてリニューアルし、現在の形になりました。
場所は、各線名古屋駅から地下鉄東山線で一駅の伏見駅から徒歩約5分。オフィス街のオアシス「白川公園」内にあります。遠くから見ると浮いているようにも見える大きな球体が目印です。

ちなみに愛知県民なら学校行事等で多分一度は訪れたことがあるはずで、かくいう筆者も小学生時代に来た記憶があります。とはいえ、筆者の記憶と今回の体験では雲泥の差がありました!
▲取材日は平日でしたが、ちょうど名古屋市の小学校の卒業式だったため親子連れも多く、プラネタリウムの観覧券を求める行列ができてました

まずは、お目当てのプラネタリウム観覧券(一般800円・税込、展示室の観覧も含む)を求めて列に並びます。観覧券は、数量限定で名古屋市電子申請サービスによる事前予約抽選枠もありますが、基本的には当日販売で手に入れます。土日祝日や春・夏・冬休み期間は午前中で売り切れてしまうことも。子供向けプログラムが投影されるファミリーアワーなどもあるので、残席状況などは事前にホームページでチェックするのがベターです。
また、展示室のみの鑑賞券(一般400円・税込)もありますよ。

投影スケジュールは1日6回(10:00/11:20/12:40/14:00/15:20/16:40)。この日の筆者は11:20の回の観覧券をゲットしました。
▲広い館内は、一番右がプラネタリウムのある「天文館」、真ん中が「理工館」、一番左が「生命館」。青い枠が4つの大型展示になります

ということで、プラネタリウムの時間まで、人気の高い大型展示「竜巻ラボ」「極寒ラボ」「放電ラボ」を体験することにしました。「極寒ラボ」と「放電ラボ」は定員制のため整理券が必要です(平日の放電ラボは先着順 ※春・夏・冬休み期間を除く)。配布時間はこちらで確認を。朝一で科学館に入場したら、まず整理券をゲットしにいくのがオススメです。

寒いというより痛い「極寒ラボ」

まず最初に理工館5階「極寒ラボ」にやってきました。ここではマイナス30度の極低温の世界を体験できます。
▲「極寒ラボ」の整理券は入口横で配布されます。1回の定員は20名。20分のプログラムです
▲時間になり参加者が揃ったら、スタッフによる説明を受けます
▲防寒着として専用コートを無料で貸してくれます
▲暑がりの筆者的には、マイナス30度でも平気と思っていましたが……
▲マイナス30度の世界は5分間体験でき、さまざまな展示物もあります

中に入って数分でコートのありがたみを実感。コートから出ている顔と両手が寒い、というより痛い!たった5分ですが、3分を過ぎたあたりから筆者は「温泉入りたい……」と心の中でつぶやいていました。マイナス30度をなめてました……。
▲南極の氷にも触れます

「極寒ラボ」には、マイナス30度を体験できる極地体験室と、その前後にマイナス10度の部屋があります。マイナス10度の部屋で2分間体を慣らすのですが、マイナス30度の部屋で過ごした後には、マイナス10度は温かく感じます。南極で登山を成功させた女性タレントを改めてすごいと思いました。
▲極地体験室では、オーロラや白夜の全天周映像も見られます

光と爆音の「放電ラボ」

劇的な寒暖差を体験後、普段から帯電体質の筆者的には気乗りのしない「放電ラボ」に向かいました。
▲入口は理工館4階。整理券は天文館4階のサイエンスステージ北側通路で配布されます

「放電ラボ」に入ると、司会のお姉さんの前のテーブル上に、大小ふたつの金属の球体が置かれています。最初に、これらを使った放電についての説明的な実験が行われます。
▲客席の中から選ばれた人が、球体に触れるとバチッと静電気が発生!
▲続いて、女の子の髪の毛が逆立つ静電気の実験。小さい頃に下敷きでやったやつですね

そしてこの後、「放電ラボ」の名の通り、放電による電気エネルギー体験です。客席の照明が暗くなり、客席前の金網越しにある2基の巨大なコイルに電圧がかかると、キューキューキューという期待を煽るような音が鳴り始めます。

そしてしばらくすると突然、ジジジジジーという轟音と放電によるスパークが目の前で弾けます!
▲大人でも驚くほどの音と光が数十秒間続きます!

その凄さを映像でご覧下さい。轟音に注意!

放電は3回行われ、3回目には真下から見ることもできます。ここで見られる放電現象は120万ボルト。ちなみに雷による放電は数億ボルト、「ポケモン」のピカチュウは10万ボルトです。

圧倒的な放電ショーは見る価値大です!音と光の迫力で少し放心状態になった筆者ですが、「放電ラボ」の後、プラネタリウムの開始までまだ少し時間があったので「竜巻ラボ」に向かいました。

つい見入ってしまう「竜巻ラボ」

「竜巻ラボ」は理工館3階、エスカレーターを降りてすぐの吹抜け部分にあります。
ここでは、上昇気流と回転流を人工的に作り出し、白い煙を使って約9mの竜巻として目に見える形にしています。ボタンを押せばいつでも竜巻を発生させることができるので整理券は不要です。

ゆっくりユラユラしている煙が気付くと竜巻になり、それがグルグルと回転している様子に、無言で見入るキッズが何人もいたのが印象的。筆者もその一人でした……。竜巻は数分で消えるものの、つい再びボタンを押したくなるという“やめられない・とまらない”展示だと思います(個人的な感想です)。
▲理工館4階から見た竜巻

また筆者は未見ですが、ショータイムもあり風船を使った実験が行われるそうです。
▲全身で竜巻を表現してみました

鑑賞後に夜空を見たくなるライブな天空ショー

いよいよこの日のメインイベント、プラネタリウムにやってきました。入るとまずドームの大きさに驚くこと必至!「世界最大内径35m」のギネス記録に認定されているだけあります。また、このプラネタリウムドームは「Brother Earth」という愛称で親しまれています。
▲投影前のドームは真っ白で、見上げていると視点が定まらずフワフワしてきました

投影時間になると、ドーム中央の光学式プラネタリウム「ユニバーサリウムIX型」とデジタル式プラネタリウム「スカイマックスDSII型」により、肉眼で見ることのできる約9,100個の星が映し出され、限りなく本物に近い星空が再現されます。
▲投影イメージ(写真提供:名古屋市科学館)

これが本当にリアル!星の瞬きや色、明るさ、月の満ち欠けなど、投影時間の50分間、いちいち驚かされました。
さらに街中や山奥など、星空を見る場所による見え方の違いも体験することができます。なにより投影されているものを見ているという感覚ではなく、本当に夜空を見ているかのようで没入感抜群でした。
▲継ぎ目などが極力見えないよう作られたドーム。入場時や終了時には案内が映されます

投影機器やコンピューターシステムに加え、投影前に視点が定まらなかった真っ白なドームも、没入感を高めるために用意されたものだそうです。
一席ずつが独立していて隣の人を気にすることなくゆったり快適な座席もここの特長です。
▲350ある座席はすべて指定席です

リクライニングするのはもちろん、左右30度ずつ回転するので、どの座席に座っても星空を見やすい!快適すぎて眠りに落ちる人も多そうです……。
▲投影と解説は、ひとりの学芸員さんによるライブ!実際には暗闇の中で行われます

プラネタリウムで筆者が一番驚いたのは、学芸員さんによるナレーションです。ネタバレですが、プログラムはその日の夜空の再現から始まり、月替わりのテーマに沿った内容で進むのですが、それらがすべてライブなのです!落ち着いた声のトーンで話される当日だけの生解説は、コンサートやお芝居と同じようにライブならではの良さを感じられます。
▲学芸員主幹の野田さん

生解説にこだわる理由を野田さんに尋ねると「プラネタリウムを見て終わりではなく、その日の星空に興味を持ってほしいんです。用意されたプログラムでは日々の天文現象に臨機応変に対応できないから生解説にこだわっています」と。
筆者が見た日は国際宇宙ステーションについての生解説があり、実際に見てみようと思いました。

個人的に面白かった展示BEST5はコレ!

最大のお目当てのプラネタリウムを堪能した後は、数多くある展示を楽しんだのですが、あまりに数が多くすべては回りきれませんでした。そんな中でも筆者的に楽しめた個人的なBEST5を紹介します。

第5位は、生命館の4階にある「内臓パズル」と「骨パズル」です。
▲胃や腸などの臓器を人体模型にはめ込んでいく「内臓パズル」。意外に簡単です
▲「骨パズル」は骨の向きを合わせるのが意外に難しかったです
▲パズルではないですが、聴診器を胸に当てると、自分の心臓と同じようにドクンドクンと脈打つBOXもありました。不思議な体験でした

続いて第4位は、理工館2・3階「水のひろば」にある「かいてんぐるま」です。
▲見た目はハムスターの回し車状態!

乗って歩くと「かいてんぐるま」が動き、繋がっているアルキメデスポンプで水が運ばれてタンクに水が溜まる、という仕組みを体験できる展示です。「かいてんぐるま」は結構重く、歩く力を利用する仕組みなので、足にフィットした歩きやすいスニーカーで挑戦することをオススメします。間違いなくカロリー消費できます。

さて第3位もカロリー消費系の展示「サイクルでサイクル」です。生命館3階にあります。
▲いわゆるジムにあるエアロバイクです

60秒間ペダルをこいで作りだしたエネルギーを、米の成長に必要な太陽エネルギーに換算し、太陽エネルギーの大きさを実感できる、という展示です。筆者の生み出したエネルギーでは117粒の米しか収穫できませんでした……。マジメにやると汗だくになるので、タオルと水分補給が必須です。

気を取り直して第2位は、理工館3階にある「電車操作体験」です。
▲「電車でGO!」的な展示です

キッズの行列に大人げなく並んでやりました。ちなみに「電車操作体験」の後ろには同タイプの「クレーン操作体験」もあります。そちらもオススメ。

そして完全主観の第1位は、理工館4階にある「声の振動を見る」です!
▲大きなメガホンのような展示品が目印

声の出し方によりスクリーンに描かれる模様が変化することや音と振動の関係を学べる展示なのですが、それよりも自分の声が面白く変わるのを楽しんでいるキッズが多かったです。

▲筆者の声も変化!

番外編として、天文館4階のサイエンスステージで毎日数回行われる実験ショーも面白かったです。低温、空気、電気、化学反応などの実験を分かりやすく見せてくれます。タイムテーブルはこちらでチェック!
▲筆者が見たのは振り子の実験でした

ということで、「名古屋市科学館」の豊富な展示のほんの一部を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
最先端科学や身近な科学技術、物質やエネルギー、宇宙や地球などについての多彩な展示は、文系の筆者でも楽しめたので、理系の人なら一層楽しめると思います。
そして筆者がただただ感動したプラネタリウムはリピート率も高いそうで、筆者も1年有効の定期観覧券(一般3,200円・税込)を買うのもありかなと思いました。
名古屋観光のひとつとして訪れるなら、滞在時間をたっぷり取った旅行計画を立てることをオススメします。
▲インスタ映え(?)な写真も撮れます!
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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