花満開の「松江フォーゲルパーク」。バードショーもぶっ飛んでて楽しすぎっ!

2018.05.14 更新

宍道湖(しんじこ)畔の丘陵地に広がる「松江フォーゲルパーク」は、ベゴニアやフクシアなど色鮮やかな花に囲まれて、熱帯バカンスの気分を満喫できる花の別天地。それだけでも楽しいのですが、かわいいペンギンや珍しいフクロウ、それにタカやハヤブサの飛行ショーといった動物たちの出し物がとにかく楽しすぎっ!そんな園内をたっぷりと紹介します。

32万平方メートルの敷地に、2つの鳥温室と花の展示温室

「松江フォーゲルパーク」があるのは島根県松江市の中心部から車で約15分。ローカル鉄道の一畑(いちばた)電車を利用すれば、始発の松江しんじ湖温泉駅から16分で松江フォーゲルパーク駅に到着。マイカーでも電車でもアクセスが便利です。道中では車窓から宍道湖の美しい景色も楽しめますよ。
▲松江フォーゲルパークの入口。一畑電車の駅もすぐ目の前

エントランスは長屋門。なんだか時代劇の舞台になりそうな純和風のつくりで、門をくぐると中は薄暗い空間。ここで出迎えてくれるのが……。
▲長屋門の中はフクロウの展示室

ここではガラス越しに夜行性のフクロウ22種43羽を見ることができます。薄暗い理由はそのため。フクロウは「森の哲学者」とも呼ばれ、体のわりに大きな頭でカワイイ顔に鋭い眼つき。このフクロウ展示室は入園料不要で自由に見学することができます。
▲展示温室としては国内最大級の広さを誇る室内ガーデン

園内に入ると、空中栽培されたベゴニアやフクシア、コリウス、ブルクマンシア、ゼラニウムなどが一面に。この展示温室は一年中20度前後に室温が保たれ、夏は涼しく、冬は温かく、いつでも快適に満開の花たちを楽しめます。
▲大輪のベゴニアが美しい「だんだん花段」

中央には高さ3.5m、幅10mの「だんだん花段」があります。前にはベンチが設置され、ベゴニアを背景に来園記念の写真を撮る人たちがひっきりなしに訪れる人気スポットです。
▲約140mのエスカレーター「動く歩道」で移動

自然の地形を利用した広大な施設なので、最初の移動はエスカレーターで。約4分半かけて丘陵地をぐんぐん上がります。
▲「くにびき展望台」の下に到着

エスカレーターを降りると展望台がありました。エレベーターに乗り替えて上まで上がってみると……。
▲標高53mの大パノラマ展望室

東西に長い宍道湖の全容が一望できる絶景の展望室になっていました。標高53mは松江城の天守と同じ高さで、出雲空港の滑走路や中国山脈の山並み、それに園内の全景も見渡せる360度ビューです。
▲雨天でも安心の屋根付き歩廊

続いてはお待ちかねの鳥温室へ。最初のウォーターフォールエイビアリー(水鳥温室)へは屋根付き歩廊で移動です。
▲水鳥の楽園を再現したウォーターフォールエイビアリー

温室に入るとさまざまな鳥の声が反響していて、まさに水鳥の楽園といった雰囲気。
▲たくさんの鳥たちを放し飼い

見上げると美しい深紅のショウジョウトキがいました。
▲落としモノって……

どうやら、気をつけていないとトキのプレゼントをいただくことになりそうです。かといって上ばかリ見ているわけにも行かないので、当たるかどうかはウン次第。
▲水辺を再現したレイアウト

他にもカモやペリカン、フラミンゴなど、水辺に棲む美しい羽色の水鳥たちを目の前で見ることができます。
▲エサやり(税込100円)もできる

トキたちは室内を自由に飛び回っているので、パークで用意したエサをやることもできます。警戒心がないのか人になれているのか、手にエサをのせていると、すぐに寄ってきて美味しそうにパクパク。早くも鳥のかわいさにメロメロです。
▲くちばしの下の袋が特徴のモモイロペリカン

どこから見ても白いのに“モモイロペリカン”。その理由は、繁殖期には羽の色が変わって桃色になるからだそうです。なるほど、何となく納得。他にも繁殖期に腰や脇の下などが濃い赤色になるコシベニペリカンもいました。
▲南国の陽気な鳥たちが暮らすトロピカルエイビアリー(熱帯鳥温室)

続いては約100mの歩廊で繋がるトロピカルエイビアリーへ。ここは熱帯のジャングルを思わせる温室です。ガラス張りの小屋がズラリと並んでいて、オオハシやサイチョウ、エボシドリのコレクションは世界でも有数の充実ぶり。
▲大きなくちばしのパイプコブサイチョウ

パイプコブサイチョウは体長45cmほどでサイチョウの中では小型。ちょっとずんぐりとした体形に大きなくちばしの愛らしいフォルムで「カーッカッカッカッカ」とかん高い声で鳴きます。
▲カラフルなコンゴウインコ

鮮やかな色彩のコンゴウインコはインパクト満点。他にもキンケイやムクドリなどが展示されていて、ジャングル探検の気分で観察することができます。
▲パラダイスホール(ふれあい温室)でバードセラピー

順路に沿って進むと「パラダイスホール」の入口がありました。
▲鳥たちとふれあえる心やすらぐ空間

ここはジャングルをイメージした緑の楽園。放し飼いにされたカラフルな鳥たちとふれあい、エサやり体験(税込100円)もできます。
▲大きなくちばしが特徴のオニオオハシ

オニオオハシやエボシドリなど、食いしん坊な鳥たちがエサ箱の上で待っていたので、カップに入ったエサを手に取るとすぐに腕の上に。

▲人気者のケープペンギン

パラダイスホールを出るとペンギンプールがありました。中では愛らしいペンギンがチョコチョコと歩き回っています。1日に2回プールから出て散歩も行いますが、その様子は後ほど詳しく。乞うご期待!
▲2018年3月31日にお目見えした新施設

園路をひと回りしてセンターハウスに。約8,000平方メートルもある大温室の中に、新しく「ふくろうハウス」が登場していました。エントランスの長屋門ではガラス越しでしたが、ここではフクロウを隔てるものはなく、息づかいを感じるほど間近に見ることができます。
▲たくさんの植物を配置して自然の中にいる雰囲気

花の色を引き立て、明るさを感じさせる約68平方メートルの木造ガラス室でフクロウたちが展示されています。
▲ハート型の顔がお面に見えるメンフクロウ
▲エキゾチックで精悍な顔つきのマレーウオミミズク

すぐ近くまで寄ることができるので、写真もこの通りどアップで。さらに、手に乗せたり体に触ったりできるふれあい体験(税込200円)も実施しています(10:20~10:50、14:00~14:50/土日祝は10:00~10:50、13:30~14:50)。
▲ピンクのベゴニアで「幸せのハート」

センターハウスには女子大注目!のスポットも。全身がすっぽり入る幅約5mの大きなベゴニアのハートは人気の写真スポット。専用のカメラ台もあるので、自撮りもバッチリです。

ペンギン、フクロウ、ワシ…。多彩なイベントはどれも必見!

さて、パークの概要をひと通りご紹介したところで、続いてはお楽しみのイベントです。特に毎日開催されている各種ショーは「これを見なけりゃ来園の楽しみが半減!」と言えるようなものばかり。開催時間をよ~くチェックして、見逃さないでくださいね。
▲「ペンギンの散歩」は毎日10:30と14:00から

ペンギンプールから出てトロピカルエイビアリーの中を1往復。ペンギンたちが揃って約15分のお散歩です。お尻フリフリの姿が愛らし~い♪
▲4月は新入学シーズンに合わせてランドセル姿

7月はアロハシャツ、10月はハロウィン衣装など、ペンギンたちは毎月のように衣装替えします。途中で撮影タイムもありますよ。

▲「フクロウの飛行ショー」は毎日11:00と15:00から

センターハウスのショー会場では、フクロウやコンゴウインコなどが会場内をところ狭しと飛び回ります。
▲観客の頭上すれすれを飛んでくるので臨場感バツグン

飛行ショーは約20分。フクロウは翼を広げると意外に大きく、迫力は想像以上。しかも目の前を飛ぶので、そのスピードにも圧倒されます。ちょっとユーモラスな輪くぐりなどの芸も見せてくれて、とても楽しめますよ。

▲手乗せ体験(税込200円)もできる

飛行ショーの終了後は、会場内で手乗せ体験も行われます。手に乗せて体に触ることもできる貴重な体験。フクロウの体はスベスベでふわふわ。ビロードのようなやさしい感触で、たまらなく癒されます。
▲「バードショー」は毎日13:30から

ウォーターフォールエイビアリーとトロピカルエイビアリーを結ぶ歩廊の途中にあるオープンスクエア(芝生広場)では、タカやハヤブサの飛行ショーが楽しめます。
▲大きな羽を翻すワシは迫力満点!

雨天など天候が悪いときは屋内のトロピカルエイビアリーで実施されますが、やはり屋外を悠然と羽ばたく姿は迫力があって見応え満点。
▲ハヤブサは猛烈なスピードで飛翔!

バードショーは約20分。個人的にはいちばん楽しく、興奮したイベントでした。

▲「わくわくふれあい広場」は土日祝の14:15~14:45

トロピカルエイビアリーでは土日祝限定でコールダックやウサギを抱っこしたり、ペンギンのひざ乗せ体験などができます(税込100~200円)。
▲ペンギンのひざ乗せ体験

ペンギンとふれあえるチャンスなんて、滅多にありませんよね。ペンギンの羽毛はツルツルですが、翼は意外に固くてビックリ。そして思ったより筋肉質(?)です。ぜひ皆さんも自分の手で触れて確かめてください。
▲ひよちゃんのおみくじ

そして、わくわくふれあい広場の名物がこれ!インコのひよちゃんが箱の中からおみくじを引いて、手にのせてくれます。もう5年以上もこの仕事(?)をしているそうで、すっかり慣れた動きですが仕草がかわいい♪

▲おみくじはパークのオリジナル

ちゃんと運勢も書いてありました。ひよちゃんがかわいいので、何度でも引きたくなるおみくじです。
▲ゴールデンウィークにはステージイベントも

センターハウスの「だんだん花段」では、GWに演奏会やステージパフォーマンス、抽選でプレゼントが当たるチャレンジイベントなども開催予定です。
▲夏はイベントが盛りだくさん

夏休み期間中には宝探しや浴衣ペンギンのお散歩などを開催。またお盆の期間はステージショーやナイトバードショー、屋台の出店など、たくさんのイベントが予定されています。他にもハロウィンやクリスマスなどにもお楽しみがいっぱいです。
開催期間など、詳しくは公式ホームページや電話でご確認ください。

殿様が召し上がった名物そばも味わいたい!

温室やイベントなど、楽しく園内を歩き回ったら、そろそろお腹ぺこぺこですよね。そこで、おすすめしたいのが、こちらのご当地グルメ!
▲出雲名物が味わえる「そば亭 不昧庵(ふまいあん)」

園内の「そば亭 不昧庵」では、食通や茶人としても知られる松江藩七代目藩主・松平治郷(はるさと/不昧公)が奥出雲を訪れた際、当地の有力者から振る舞われたとされるそばを再現したメニューを味わえます。
▲「復調出雲そば」(税込1,100円)

復調出雲そばはトビウオ(あご)のすり身を焼き上げた名物「あご野焼き」や山芋、大根おろし汁などが付いたそば膳。
▲出雲地方ならではの割子(わりご)スタイルで食べる

出雲そばは薬味やつゆをかける独特の食べ方をします。一般的な割子そばは3段重ねの器になっていますが、この復調出雲そばは器のふたに取り分けて食べる割子の中でもさらに独特の食べ方です。
▲取り分けたそばに薬味をのせてつゆをかける

そばは水だけでそば粉をこねて、つなぎを一切使わない十割です。
▲約200年前の味が甦る

食感も今風のつるつると喉越しのいいそばとは大違い。濃い目のつゆでよく噛みしめて食べる「これぞ出雲そば!」といった味わいです。不昧公が好んだ昔ながらの出雲そばを出す店は本場の出雲市や松江市でも数少ないので、お昼ご飯にはぜひ!
▲センターハウスのレストラン「フローラ」

花に囲まれたレストラン「フローラ」では、3月下旬~11月下旬の土日祝にランチバイキング(税込1,300円)を行っています(11:30~14:00※最終受付13:30)。和洋中約30種の多彩なメニューで、ドリンクやデザート、子ども向けの料理もあるので、休日に訪れるファミリーにはおすすめです。
▲常時営業の軽食コーナーもある

ドリンクやパフェ、パンケーキなどがある軽食コーナーも併設され、ここで1番人気なのがこれ。
▲「ベゴニアソフトクリーム」(税込380円)

ベゴニアの色と香りをイメージしたオリジナルソフトクリームで、もちろん食べられるのはここだけ。フローラルな甘さは病みつきになること間違いなし!
花や鳥に癒されて、ショーでは大興奮。年間約18万人が訪れる人気の秘密は、何度でも行きたくなるリピート率の高さだと思います。かわいいフクロウの顔や迫力満点のバードショーは、一度見ればきっとまた見たくなるはず!皆さんも山陰旅行の際にはぜひ松江フォーゲルパークを訪れて、この楽しさにハマってくださいね。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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