GWは「由志園」で優雅な庭園散歩。牡丹の花で埋め尽くす池がスゴすぎる!

2018.04.14 更新

春は牡丹(ぼたん)の花が見頃ということで、名所と言われる島根県松江市の「由志園(ゆうしえん)」へ。さまざまな品種の牡丹を楽しめるだけでなく、美しく手入れされた広大な日本庭園の散策で癒され、名物グルメも味わえます。ゴールデンウィークには、ここでしか見ることのできない奇跡の絶景!も登場しますよ。

春はもちろん季節を問わず牡丹が満開!

▲周囲約16kmの「大根島(だいこんじま)」

由志園があるのは島根県松江市。鳥取県の境港市や米子市などにも面した中海(なかうみ)に浮かぶ大根島の中にあります。島といっても橋や堤防道路で繋がっているので、車でも簡単にアクセス可能。山陰道東出雲ICから20分ほどで、公共交通機関を利用する場合はJR松江駅からバスで約45分です。
▲入口は重厚な長屋門

大根島は古くから牡丹の一大産地として有名ですが、高麗人参の栽培も盛んに行われています。大根島で栽培される高麗人参は「雲州(うんしゅう)人参」と呼ばれ、品質の高さから世界のトップブランドとして認められるほど。由志園の入口の長屋門は約200年前に松江藩が人参事業を司るために建てた「人参方(にんじんかた)」を復元したものです。
▲人参方長屋門の内部

長屋門の中には由志園で栽培される人参の加工場や人参茶の試飲体験室があります。この長屋門をくぐって園内へ。
▲約1万坪の池泉回遊式庭園

由志園は約1万坪の広大な敷地に設えた池泉回遊式庭園。1万坪といっても広さがピンとこないかと思いますが、例えるならサッカーグラウンドが4面すっぽりと入るほどの広さ。そこに池を中心にして園路を張り巡らせ、さまざまな様式美を楽しめるように造園されたのが池泉回遊式庭園です。
▲庭師の菅沼大介さんがちょこっと解説

園路を歩いていると庭の手入れをしているスタッフに遭遇。話しかけてみると、快く庭の説明をしてくれました。
「由志園は出雲地方の地形を凝縮した庭です。八岐大蛇(やまたのおろち)伝説の大渓谷や斐伊川(ひいかわ)、そして中海や宍道湖(しんじこ)の美しい水景も表現しています。約120本ある黒松は葉が短い出雲流の剪定です」
▲大根島の特徴的な石を随所に

大根島は約20万年前の火山活動で誕生したそうで、多彩な形の熔岩があるのも特徴。由志園には、こういった熔岩がいくつも配されています。
▲大輪の牡丹が一年中楽しめる屋内施設「牡丹の館」

牡丹は二季咲きや早咲き、遅咲きなどがあります。屋外の牡丹園では4月上旬から5月下旬が見頃ですが、この牡丹の館では一年中いつでも見頃。毎日欠かさず鉢の植え替えを行い、温度や湿度を調整することで季節を問わず大輪の牡丹が咲いています。
▲世界のトップガーデナーがプロデュース

牡丹の館をプロデュースしたのは石原和幸氏。苔を素材に感動的な庭を演出し、エリザベス女王から「緑の魔術師」と賞賛されたカリスマガーデナーで、独自の神秘的なグリーンワールドと可憐な牡丹の花のコラボは必見です。
▲約1万8,000輪が咲き誇る「牡丹庭園」

牡丹の館を出ると、突如、目の前に広がる花鳥図の世界。色彩、花形、表情がそれぞれに異なる約250種の牡丹が咲き誇っています。庭全体がやさしい香りで包まれ、鉢植えの販売なども行われています。
▲絞り咲きの代表品種で赤、白、マーブルなどの色がある「島錦」
▲肉厚な花弁の「黄冠(おうかん)」は希少な黄色の八重抱え咲き
▲牡丹に並んで約5,000輪の芍薬(しゃくやく)も

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、美女にたとえられる芍薬も優美な花を咲かせます。見頃時期は牡丹の季節が終わる5月中旬~6月上旬。こちらも見応え満点です。
▲牡丹と一緒に楽しめる藤棚

牡丹庭園の横には薄紫の花房がシャワーのように垂れ下がる藤棚も。4月下旬~5月中旬が見頃なので、牡丹と併せて楽しめます。
▲園内で最大の滝「竜渓(りゅうけい)滝」

「竜渓滝は出雲神話の八岐の大蛇退治をテーマに、奥出雲の荒々しい渓谷をイメージしています」と菅沼さん。
そそり立つ熔岩の山からなだれ落ちる滝は約7mの大迫力。落下する水流を石が二分する様は八岐の大蛇が川を上る姿のようにも見えます。

これは見逃せない!池を埋め尽くす3万輪の牡丹

▲恒例の「三万輪の池泉牡丹」は期間限定

GWは一年の内でも園内がいちばん華やかになる「三万輪の池泉牡丹」が開催されます。2018年は4月29日~5月6日の8日間(気候条件により変更の場合あり)。
▲池泉牡丹は庭園に入ると、すぐに見ることができる

初めて由志園に来た人は、この景色を見て牡丹畑かと勘違いしそうですが、これはすべて池に浮かべた牡丹なんです。
▲ここが池とは思えないほど牡丹がびっしり

池に浮かぶ、と言うより敷き詰めると言ったほうがいいかも。水面が見えないほどびっしりの牡丹に圧倒されます。
▲庭園の緑と赤や白のコントラストが美しい

園路は池の回りを巡っているので、園内のほぼどこからでも池泉牡丹を楽しむことができます。これはまさに夢心地の庭園散策!
▲最終日は黄金の池泉牡丹に

さらに、池泉牡丹の最終日は1日だけのプレミアムな黄金の池泉牡丹も。高価な黄冠を惜しげもなく使い、もう眩し過ぎて目が開けられないほどの華やかさです。
▲6月は花菖蒲園が見頃

牡丹や芍薬の季節が終わると、今度は花菖蒲が池泉に爽やかな彩りを放ちます。
▲夏には約30万球、冬には約100万球のイルミネーションも

8月中旬と11月~12月は庭園全体が幻想的な世界に。プロジェクションマッピングなども駆使され、山陰でも指折りの人気イルミネーションスポットになります。
▲園内が真っ赤に染まる秋

紅葉の季節も見応え満点です。300本以上のイロハモミジやドウダンツツジなどが色づき、園内を雅に染め上げます。
▲趣向を凝らしたライトアップで演出する「七色の鏡の池」

見頃時期には開園時間を延長してライトアップも。水鏡に映り込む逆さ紅葉はうっとりするほどの美しさです。

庭園を眺めながらランチやカフェタイム

▲休憩スペースも兼ねた「雲州人参ミュージアム」

園路をひと巡りして入口からすぐの建物に戻ると、庭園以外にもお楽しみがいっぱいです。雲州人参ミュージアムは雲州人参の歴史や産業としての役割りを写真や展示品で紹介。庭園散策の休憩スペースとしても活用されています。
▲ゆったりと庭園を眺められる食事処

和風レストラン「竹りん」では高麗人参豆を使った名物グルメをはじめ、さまざまな季節の幸を味わえます。
▲「竹りん弁当 月」(税込2,200円)

「竹りん弁当 月」はオリジナルの高麗人参豆腐鍋をはじめ、お造りやフカヒレ茶碗蒸、季節御飯など地元の食材と旬を味わえる人気メニュー。他にも「うなぎ溶岩焼き」(税込1,800円)や「大根島産 ざる蕎麦」(税込1,100円)など、ご当地感いっぱいのメニューが揃っています。
▲大きくとった窓に庭園が広がる茶房

高麗人参コーヒーや高麗人参茶などを愉しめる茶房「一望」もあります。中でもおすすめはこれ!
▲「抹茶あんみつ」(税込600円)

自家製抹茶ババロアに抹茶アイス、白玉だんごなどが入った「抹茶あんみつ」。茶処・松江ならではの香り高い抹茶は、女性はもちろん男性にも人気の名物メニューです。
オリジナル商品も多彩に揃うお土産処では、牡丹をテーマにしたお菓子やグッズ、高麗人参商品などが多彩に揃っています。
▲お土産に人気の「ぼたんまんじゅう」(8個入・税込800円)

あんに牡丹を練り込んだ由志園名物のぼたんまんじゅうは発売から約40年も続くベストセラー。形も可愛らしく、粒あんのほかに新しくカスタードも登場しました。
一年を通して洗練された庭園美を楽しめる由志園ですが、ベストシーズンはGW。非日常へと足を踏み入れたような癒しの旅に出かけてはいかがですか?
2018年は大根島や雲州人参とも縁の深い松江藩の七代藩主・松平不昧公(ふまいこう)の没後200年に当り、松江市では「不昧公200年祭」も行われていますよ。

※一部、花の写真は2017年以前のものです。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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