【2018となみチューリップフェア】見どころ&おすすめの楽しみ方を紹介!

2018.04.09

毎年4月下旬からGWまでの間、富山県砺波(となみ)市で開催される「となみチューリップフェア」。メイン会場ではさまざまな展示で多彩なチューリップが楽しめます。期間中のチューリップ総本数はなんと約300万本!華やかな色と甘い香りに包まれて、チューリップの魅力を再発見できるイベントのこと、詳しくご紹介します!

どうして富山県でチューリップ?

チューリップが県花にもなっている富山県。日本屈指のチューリップ球根出荷数を誇り、県内では約300もの品種が栽培されているそうです。それほどまで富山でチューリップ栽培が盛んになったのは、日照時間や土地、気温、水の量などの自然条件が適していたから。
▲富山県はチューリップの大規模な栽培地のひとつ

チューリップ自体は江戸時代後期にオランダから日本に伝わりましたが、関東では栽培が上手くいかなかったそうです。その後、1918(大正7)年に富山県砺波郡庄下(しょうげ)村(今の砺波市)で栽培を開始。日本初のチューリップ品種改良に成功するなどし、現在に至ります。

長年楽しまれてきたチューリップの祭典

そんな富山県の「砺波チューリップ公園」をメイン会場に、2018年4月20日(金)~5月5日(土・祝)の期間開催されるのが「2018となみチューリップフェア」。1951(昭和26)年に第1回目が開催されてから、なんと2018年で67回目!半世紀以上も親しまれている祭典なのです。

そして2018年は富山でチューリップの栽培が始まって、ちょうど100年!さらなる飛躍をめざして、「驚き」と「発見」のキーワードで展開されます。フォトジェニックなスポットも満載ですよ!
▲100年の節目を祝う「センチュリーメモリアルガーデン(2017年)」(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

メイン会場となる砺波チューリップ公園へは、北陸新幹線が停まる新高岡駅でJR城端(じょうはな)線に乗り換え、約20分の砺波駅で下車後、徒歩約15分。期間中は無料シャトルバスも運行します。

まずは、シンボルである「チューリップタワー」から

▲砺波チューリップ公園のシンボルである「チューリップタワー」(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

園内に入ってすぐ目に留まるのが、高さ21mのチューリップタワー。周りには絨毯のように、チューリップがいっぱい!
チューリップタワーにはチューリップ型の白と赤の展望スペースがあり、15mの高さから周りを囲む大花壇が見渡せますよ。
▲色も形も多彩なチューリップが咲き誇る大花壇(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

2,600平方メートルもの大花壇には、ピンク色のミストレス、赤色のキングスプラッドなど、17品種のチューリップが約21万本も。しかもこれ、地上絵を描いているんです!
▲チューリップタワーから見た大花壇の地上絵。写真は2017年のもの。(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

大花壇の地上絵は、チューリップタワーや、公園に隣接する文化会館屋上のパノラマテラスから見ることができます。チューリップで描かれた壮大な地上絵は、カラフルで壮観!
2018年は花束をテーマに、富山県産品種である「黄小町」を中央に配し、赤やピンク、白色など5つの巨大チューリップをデザインするそうですよ。お見逃しなく!

フェアで押さえておきたい「花の大谷」

チューリップフェアならではの展示は他にもあります。
▲白いチューリップで雪壁を表現した「花の大谷」(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

富山の春の風物詩、立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」をチューリップで表現した「花の大谷」。高さ4m、長さ30mのチューリップ回廊で、立山連峰の雪解け水をイメージして滝も設けられています。
会期前半は白いチューリップで雪壁を、後半にはピンクや黄色、赤色など色とりどりのチューリップで春の訪れを演出。まるでチューリップの迷路のような回廊は、1度、2度と楽しみたくなりますね。
▲水上花壇は砺波ならではの演出(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

チューリップの水耕栽培が砺波で発案されたことにちなみ、水上花壇の演出も。水面に揺れる可憐なチューリップの花々に、きっと心がほっと癒されますよ。
▲水車苑周辺にもチューリップがたくさん!(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

公園内には国内最大級の「五連揚水水車」があり、大きいもので直径5.5mになる水車が5つ連なった姿は、素朴な中に力強さがあります。
▲水車を背景に咲くチューリップの姿は、華やかさと同時に郷愁も感じられます(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

他にもハート型の花壇「I LOVE 花壇」や、ユリ咲きや八重咲きなど花壇ごとにテーマを設けて多種多様なチューリップを咲かせた「みんなの広場花壇」もあり、かなり見ごたえがあります!

華やかなイベントで、さらにフェアを楽しもう!

野外ステージでは民謡やジャズ、吹奏楽などのコンサートを中心に、各種イベントも開催されます。
▲吹奏楽の音楽隊のパレード(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)
▲ステージと広場も使って、チューリップ踊りも(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

2018年は4月20日の開会式に始まり、県警や陸上自衛隊の音楽隊によるコンサート、チューリップ踊りなど盛りだくさん。
ステキな音楽とともに見るチューリップは、五感に響く美しさ。ぜひ体感してみてくださいね!(詳しくはホームページでご確認ください)

フェア中はワークショップも開催!

メイン会場の公園内、あるいは隣接の「チューリップ四季彩館」や文化会館のホールでは、チューリップフェアならではのワークショップも開催されます。
▲公園北門そばではチューリップの花かご作り(500円・税込)を開催(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)
▲文化会館ではプリザーブドフラワーのケーキ作り体験(500円・税込)ができます(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

押し花の小物作りやエコバック作り、野外ではミニ列車の運行、大道芸もあり、楽しいイベントが目白押しです!(詳しくはホームページでご確認ください)

また、期間中は砺波市内2地区のチューリップ生産者の圃場も会場となり、チューリップ球根産地ならではの「チューリップ畑」も見られます。
▲2017年のチューリップファーム庄下会場の様子(写真提供:砺波市花と緑と文化の財団)

庄下会場は2.2ha、高波会場は1.6haと広大で、カラフルなチューリップが視界いっぱいに広がっています。
各会場へは期間中1日4便、1周約1時間の無料バス「チューリップファーム号」が運行されるので、こちらも要チェックを!

1年中チューリップが咲く「チューリップ四季彩館」

チューリップフェア期間外でもチューリップを楽しめるのが、こちら。砺波チューリップ公園の隣にあるチューリップ専門のミュージアム「チューリップ四季彩館」です。
▲ガラス張りの外観と大きなチューリップが特徴的なチューリップ四季彩館入口

館内は満開のチューリップが一年中咲き誇る「ワンダーガーデン」と、チューリップ栽培の説明や歴史を解説した「アンダーファーム」に分かれています。
▲日の光がたっぷり入り、まるで屋外にいるかのようなワンダーガーデン

深呼吸したくなるほど花の香りいっぱいのワンダーガーデンには「チューリップパレス」と「パレットガーデン」があります。まずは何といっても「チューリップパレス」。
▲美しいチューリップの切り花に囲まれる「チューリップパレス」

直径3m、高さ3.7m(台座含む)の円筒形のガラスでできた「チューリップパレス」は、まさにチューリップの王宮!試験管のようなガラス管が504本並び、その全てに色んな品種、色のチューリップが挿してあります。ちなみにこのガラスは北陸新幹線のフロントガラスを制作している新光硝子工業(砺波市)が手がけたそうで、とても丈夫なつくりなんだそう。
▲チューリップパレスの中は花を長持ちさせるために15~18度に調整されています

ガラス管の中には、1日でも長もちさせられる特別の液剤が使われています。なんと500mlで10万円もするそうで、それがパレス内の504本全ての花に使われていると聞いてびっくり!
▲花は5~14日ごとに入れ替え。訪れるタイミングによってはさまざまな品種が楽しめます

続いては、四季を通してチューリップが5,000本も咲いている「パレットガーデン」へ。
▲四方の壁が大きな鏡張りになった「パレットガーデン」

真冬でもチューリップが咲き誇るパレットガーデン内は、鏡が張られていることもあって無限の広がりを感じられます。
室内は1年中この地域の春の気温である15度に設定。四季を通してチューリップを咲かせているのは、世界的にもここだけなのだそう。
▲専用の万華鏡が設置されているので、ぜひ覗いてみて
▲覗くとこんな具合に幻想的な世界が広がります!

次はチューリップのひみつを知るために「アンダーファーム」へ。
入ってすぐの所には、チューリップの球根専用の冷蔵庫と冷凍庫が展示されています。どちらも実際に使われているものの一部を見られるので、興味深い展示のひとつ。
▲各展示の窓は電子パネル。通常は鏡のようになっていて、ボタンを押すと透過されて冷蔵庫や冷凍庫が見られます

冷凍庫では抑制栽培、冷蔵庫では促成栽培が行われています。このふたつの栽培方法と、通常家庭の花壇で行われるような露地栽培の3つの栽培方法を活用し、咲く時期を調節することで1年中チューリップを咲かせているそうです。
▲こちらは冷凍庫の様子。球根は土の中で冬眠中

アイスチューリップとも呼ばれる抑制栽培は、氷点下2度の冷凍庫にプランターごと入れて、発芽を抑制させる方法。こうして球根を冬眠保存させることで、真夏でも花を咲かせることができるのだとか。
▲こちらが冷蔵庫内の球根の様子。温度は5度に設定されています

冬の終わりごろの温度で保管する促成栽培は、クリスマスやお正月などの真冬にチューリップを咲かせる技術。冷蔵庫から出すことでチューリップに「春が来た」と感じさせ、生長をコントロールするそうです。
▲ジオラマでチューリップ栽培の様子を見ることができます
▲イラストたっぷりで分かりやすいチューリップの伝来コーナー

チューリップの伝来コーナーでは、チューリップの原産地・中央アジアから日本に伝来し、さまざまな人の努力を経て砺波市に伝わり、現在に至るまでの歴史がわかりやすくコミカルに描かれています。
紀元前に中央アジアでチューリップの原種が咲いていたこと、戦争中はチューリップの球根輸出がストップし、砺波市では軒下に隠しながらチューリップ栽培を続けたことなど、チューリップのヒストリーを知ると、ますます愛着が湧いてきます。

心惹かれるチューリップアイテムを探そう

館内には物販コーナーもあり、チューリップをモチーフにした雑貨やお菓子が所狭しと並んでいます。
▲店内のランプ(非売品)もチューリップ型でかわいい!

おしゃれな大人女子に送ったり、自分へのごほうびにおすすめしたいのはこちら。
▲チューリップの「ワイングラス」1客2,000円(税込)

チューリップを模したワイングラスは、形だけでなく色までもチューリップ。白ワインやスパークリングのアルコールを飲むのが楽しくなりそうですね。もちろん、飾っても華やか!

家族で使うなら、こういうアイテムはいかが?
▲「チューリップはぶらし」1本320円(税込)

花部分がキャップで、外すと歯ブラシ部分が出てきます。持ち手の先端が吸盤になっているので自立可能。何本かまとめて立てると、まるでチューリップが咲いているかのよう!余りのかわいらしさにまとめ買いしたくなります。

チューリップのキッチンアイテムも見つけました。しかもお手頃価格!
▲左:「フラワートング」1,500円、右:「ボトル洗いスタンド付き」540円(共に税込)

キッチンに置いておきたくなる、愛らしいアイテム。トングはサラダの取り分けが華やかに、ボトル洗いは柄の部分が伸びるので実用性も申し分ナシです。

仕事場のデスクが殺風景…と感じたら、こちらもおすすめ。
▲「チューリップボールペン」1本350円(税込)

赤色、黄色、ピンク色と花の色は3種類。インクの色は黒のみですが、書類を書くのもお手紙を書くのも楽しくなりそうです。

砺波市のゆるキャラグッズもあります!
▲黄色がチューリ君、ピンクがリップちゃん(どちらも小1個600円・税込)

チューリップをイメージした兄妹キャラ・チューリ君とリップちゃん。砺波市のシンボルキャラクターとして、「となみチューリップフェア」の盛り上げをメイン任務に、チューリップ関連や砺波市のイベントなどさまざまな所で活躍!まさしくご当地ならではのアイテムです。

チューリップ四季彩館のカフェでひと休み

物販コーナーのすぐ向かいには、「カフェ かくれ庵」もあり、館内いっぱいに広がる花と緑の香りに包まれながら、ランチやスイーツ、ドリンクが楽しめます。
▲大きなガラスから明るい光が降り注ぎ、心地いい店内

通常は全60席でゆったりとした配置ですが、チューリップフェア中は100席に増えるそうです。チューリップ鑑賞中に小腹が空いたり、ちょっとひと休みしたい時に、ぜひ訪れたいカフェです。
▲「白エビ大門素麺」850円(税込)

砺波市で作られる極上の手延べ素麺「大門(おおかど)素麺」は、160年以上の歴史を持ち、今も昔と変わらない製法で作り続けられる素麺。お土産用に乾麺で売られていますが、カフェで味わえるのは嬉しいですね。

白エビ大門素麺はにゅうめんタイプで、富山県の名物白エビ入りのかき揚げの上に、白髪ねぎがどっさり。強いコシとなめらかな喉ごしの素麺と優しく絡んで、するすると食べられます。意外とボリュームもあるので、女性や子供ならランチとしても十分な量ですよ。

ここだけの味わいのひとつ、「ちゅーりっぷソフトクリーム」もお忘れなく。
▲ちゅーりっぷソフトクリームはノーマル350円とプチ210円の2サイズ(写真はノーマル、共に税込)

チューリップをイメージしたオリジナルソフトは、ピンク色で食べるとやさしい甘さ。バニラをベースに花のエキスがプラスされているので、後味は花の香りが鼻に抜けるのを感じられます。ソフトクリームはバニラソフトクリーム、ちゅーりっぷとバニラのミックスソフトも選べます。

2018年春には、お店で揚げるスティックドーナツ(150円~・税込)も復活するので、コーヒーと合わせてゆったりとした時間が楽しめそうですね。
春の訪れを告げるチューリップを、五感をフルに使って楽しむとっておきのフェアと施設。甘い花の香りを胸いっぱいに吸い込むと、身体の奥底から癒されること間違いなし。この地域ならではのチューリップの品種やアイテム、グルメもあり、チューリップの奥深さに感動しきり。この春はぜひ、チューリップの町・砺波を訪れてみてくださいね!

※「となみチューリップフェア」の写真は2017年以前のものです。
SARYO

SARYO

石川県の温泉地として名高い南加賀在住のライター・エディター、時々シナリオライター。北陸の地域情報誌に10年勤めていた経験と、国内も国外も興味津々な好奇心をフル活用し、さまざまな情報をお届けします。歴史、神社仏閣、旅、温泉に強く、利用者と同じ目線を重視するスタイル。

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