【2019年版】岩手県のおすすめ桜名所8選。定番から穴場まで、地元ライターが厳選!

2019.04.03 更新

春の訪れを象徴する桜は、見ているだけで心が躍ります。南北に長い岩手県のお花見シーズンは、例年4月中旬ごろに本格化。場所によってはゴールデンウィーク明けの5月上旬まで桜を楽しむことができます。そこで、県内にたくさんある桜名所の中から、定番や穴場など地元ライター選りすぐりのおすすめスポットを見どころやアクセス、まつり情報とともに紹介します。

▲小岩井農場の桜並木(写真提供:小岩井農牧)

1.みちのく三大桜名所「北上展勝地の桜」

「日本さくらの名所100選」や「みちのく三大桜名所」のひとつに数えられ、東北有数の桜名所として知られる北上市の「北上展勝地」。
河畔に広がる「展勝地公園」の293haに及ぶ敷地には、およそ1万本の桜の木が植えてあります。4月中旬に咲き始めるソメイヨシノから5月上旬のカスミザクラまで、なんと150種の桜が訪れる人の目を楽しませます。
▲約2kmにわたる桜並木。これぞお花見というイメージそのままの風景が広がります(写真提供:岩手県観光協会)

一番の見どころは珊瑚橋から川下に続く桜並木。遊歩道の両サイドに咲く満開のソメイヨシノに包まれて歩くひとときは、ノスタルジックな映画のワンシーンのようです。
▲桜並木を見渡す「陣ヶ丘」からの眺め。「展勝地」の名は、この陣ヶ丘から眺めた景色の素晴らしさから「展望の利いた名勝・景勝の地」という意味で名づけられたという説もあります(写真提供:北上観光コンベンション協会)

2019年4月15日(月)~5月6日(月・振休)には、「北上展勝地さくらまつり」が開催されます。期間中は、北上川の空を彩る鮮やかな鯉のぼりが掲げられ、観光遊覧船や渡し舟の運航、桜並木をくぐる観光馬車など一帯の景観をまるごと楽しめる企画がいっぱいです。また、桜の開花期間中はライトアップも開催されます。
▲雄大な北上川をゆるやかに下る遊覧船(写真提供:北上観光コンベンション協会)
▲ライトアップされた桜並木も幻想的(写真提供:北上観光コンベンション協会)

広範囲にわたる桜スポットですが、渡し舟乗り場まではJR北上駅から徒歩7分ほどの距離と、足を運びやすいのも魅力のひとつ。利用する交通機関によってアクセスはやや変わってくるので、ホームページで詳細をご確認ください。

2.盛岡の歴史を見守る、樹齢350年の「石割桜」

ここからは、県庁所在地・盛岡市のおすすめ桜スポットを3つ紹介します。1つ目は国の天然記念物に指定されている「石割桜」。JR盛岡駅から車で5分ほどの中央通り沿い、桜スポットとしては意外な場所である裁判所敷地内に堂々と佇んでいます。
▲岩を割って咲く樹木の力強さ、相反する桜のたおやかな美しさは一見の価値あり(写真提供:岩手県観光協会)

「石割桜」の名前がついた理由は、その姿をみれば一目瞭然。巨大な花崗岩の割れ目から木が育ち、しっかり枝葉を広げているじゃありませんか!かつて、同裁判所の火災に乗じて木が焼失しかけたこともありましたが、地元の庭師によって守られ、今も大事に手入れされています。
▲樹齢350~400年といわれるエドヒガンザクラ。巨大な花崗岩の割れ目から、樹高約11mの大木が突き出ています(写真提供:盛岡観光コンベンション協会)

「石割桜」の開花は、市内でも早めの例年4月中旬ごろ。他県からの団体客や修学旅行生など大勢の見学者が桜の前で写真を撮る様子は、盛岡の春を彩る風物詩でもあります。
▲「石割桜」は写真撮影の定番スポット(写真提供:岩手県観光協会)

3.盛岡市民イチオシの花見スポット「盛岡城跡公園」

盛岡市の桜スポット2つ目は、JR盛岡駅から徒歩で15分ほどの場所にある「盛岡城跡公園(岩手公園)」。2019年4月13日(土)~30日(火)に開催される「盛岡さくらまつり」の会場でもあり、毎年市内外から多くの花見客が訪れる場所でもあります。
▲例年の見頃は4月20日前後から。公園内には、ソメイヨシノ、サトザクラ、エドヒガンなど約200本の桜が咲き誇ります(写真提供:岩手県観光協会)

「盛岡城跡公園」は、江戸時代の藩主である南部(なんぶ)家居城として嘉永10(1633)年に完成した盛岡城の跡地。明治期に城は取り壊されたものの、現在は公園として整備され市民に開放されています。石川啄木や宮沢賢治など、盛岡ゆかりの文豪にまつわる石碑が点在しているので、桜の花をめぐりながらの文学散歩もおすすめです。
▲ぼんぼりの優しい灯りに照らされる夜桜(写真提供:盛岡観光コンベンション協会)

「盛岡さくらまつり」期間中、アルコールや軽食の屋台が並び、園内は宴会を楽しむ人々で賑わいます。また、約120基のぼんぼりが設置されるほか、投光器による桜のライトアップも行われ、石垣と桜のコントラストが幻想的に浮かび上がります。

4.約1,200本の桜が出迎える「高松の池」

盛岡の桜スポット3つ目は、JR盛岡駅から車で15分ほどの場所にある「高松公園」の「高松の池」。こちらも「盛岡城跡公園」と同じく「日本さくらの名所100選」に選ばれており、「盛岡さくらまつり」会場のひとつになっています。例年4月中旬から4月下旬にかけて、オオヤマザクラやシダレザクラ、ヤエザクラ、ソメイヨシノなど、約1,200本の桜が池の周りを彩ります。
▲水面に映る桜の眺めも素晴らしい(写真提供:岩手県観光協会)

池の周りの遊歩道はもちろん、手こぎボートやスワンボートからも桜を眺められるので、さまざまな視点からお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

なお北西の方角に、岩手を代表する名峰・岩手山を眺めることができるので、山+桜+池が織りなす絶景を背景に記念写真を撮るのもおすすめです。
▲岩手山を望む絶好の撮影スポットを探してみて(写真提供:盛岡観光コンベンション協会)

5.ドラマで一躍有名になった「小岩井農場の一本桜」

JR盛岡駅から車で30分ほどの場所にある「小岩井農場」。約3,000haに及ぶ広大な敷地には、ソメイヨシノやエドヒガンザクラなど約150本の桜が植えられています。県内でも開花が比較的遅く、満開となるのは例年4月末ごろなので、ニ度目のお花見を楽しみたい観光客にもおすすめです。
▲農場敷地内を通る県道から眺める桜並木。岩手山とのコントラストが美しい(写真提供:小岩井農牧)

なかでも農場内の牧草地に佇む「小岩井農場の一本桜」は、映画「壬生義士伝」やNHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」のロケ地として有名です。放牧されていた牛たちが暑さをしのぐために植えられたエドヒガンザクラで、樹齢は約100年(明治40年代に植樹)と言われているのだとか。
▲まるで絵はがきのような一本桜と岩手山の風景(写真提供:小岩井農牧)

この一本桜だけでなく、上丸牛舎や県道沿いの桜並木など、小岩井農場にはお花見スポットが満載。観光エリア「まきば園」では、園内を発着とするガイド付きバスツアーやバターづくり体験などが楽しめ、GW前半のお花見レジャーにもおすすめです。
▲上丸牛舎周辺を彩る桜並木(写真提供:小岩井農牧)

6.温泉街を彩る「花巻温泉郷の桜」

盛岡市から車で南に40分ほど、約160万haの広大な県立自然公園内にある「花巻温泉郷」も桜名所のひとつです。

例年4月下旬~5月上旬、温泉街の入り口にヤエザクラやシダレザクラが咲き誇る様子は圧倒的。桜の種類や場所によって開花時期が違うため、長い期間に渡って郷内でお花見を楽しめるのも魅力です。
▲温泉街のあちこちで桜が出迎えてくれます(写真提供:花巻温泉)

桜並木を館内から眺められる宿泊施設もあるので、温泉に浸かった後にお部屋でゆっくりとお花見するのも風情がありますね。
▲ライトアップされひときわ美しい夜桜。温泉に浸かったあとも優雅な花見を楽しめます(写真提供:花巻温泉)

桜の見頃の時季には「春まつり」を開催予定。ライトアップをはじめ、期間限定の桜スイーツ販売なども行われます。温泉を満喫しながら、ゆっくりお花見を楽しんでください。
▲2019年3月1日(金)~5月6日(月・振休)限定販売の桜スイーツの一つ「さくらぱん」(税込200円)。「ホテル千秋閣」前の「カフェ・ド・蔵」で販売(写真提供:花巻温泉)

7. 遠野市民のランドマーク「鍋倉公園」の桜

花巻市から太平洋沿岸方面へ車を走らせ、約1時間でアクセスできる遠野市。JR遠野駅から10分ほど歩くと、市街地を見下ろす小高い鍋倉山が見えてきます。

鍋倉山はかつて遠野南部氏の居城があった場所。現在は遊歩道も整備された公園になっており、園内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約1,000本の桜の花が咲き誇ります。
▲公園の中心に位置する南部神社付近でも数多くの桜が咲き誇る(写真提供:遠野市役所観光交流課)

2019年4月25日(木)~5月5日(日)には「遠野さくらまつり」を開催。期間中は郷土芸能公演や南部神社の神輿渡御などが催され、夜になると園内の桜がライトアップされます。
▲市街地を練り歩く「南部氏遠野入部(にゅうぶ)行列」(写真提供:遠野市役所観光交流課)

そして、多くの観光客が楽しみに訪れるメイン行事が4月28日(日)に開催される「南部氏遠野入部行列」です。江戸時代に青森県八戸から遠野へ国替えになった八戸南部氏が入部する様子を再現したもので、花見シーズンにぴったりの華やかな催しです。

8.八幡平市内にある隠れた名所「2つの一本桜」

最後に、地元の人たちにこよなく愛される桜スポットを教えましょう。それが、映画のロケ地にもなった八幡平市内にある2つの「一本桜」です。

まずは、東北自動車道・松尾八幡平ICから車で約5分の小高い丘にすっと佇む「為内(いない)の一本桜」。オダギリジョーさん主演の映画「オペレッタ狸御殿」のロケ地になりました。昔この場所にあった神社を便のよい場所に移したことで、桜だけが残されたそう。風雪の厳しさに耐えて、例年4月下旬~5月上旬に美しい花を咲かせます。
▲ゆるやかな坂の向こうにたたずむ「為内の一本桜」(写真提供:八幡平市観光協会)
もう1つは、東北自動車道・西根ICから車を15分ほど走らせた市道沿いにある「上坊牧野(うわぼうぼくや)の一本桜」。岩手山を背景に佇む光景は、まるで一枚の絵画のような美しさを湛えています。こちらも、昭和30年代に宇津井健さん主演映画「草を刈る娘」の撮影が行われた場所。その名前からもうかがい知れる通り、夏場は乳牛の放牧地に利用されています。
▲例年5月上旬に見ごろを迎える「上坊牧野の一本桜」(写真提供:八幡平市観光協会)
この他にも、風景と見事な調和をみせる「一本桜」が岩手県内の各地にあります。ドライブを楽しみながら桜めぐりをしたい方にもおすすめです。

いかがでしたか?本州一の広い面積を誇る岩手県では、各地で開花がはじまる4月中旬からGW明けまで、長い期間にわたって桜が楽しめます。今回は県中央部を中心にご紹介しましたが、太平洋沿岸部にも隠れた桜名所がいろいろあります。5月から県内各地の山々を彩るヤマザクラも風情があるので、是非あちこち訪ねて、お気に入りの桜スポットを探してみてはいかがですか。

※本記事は2018年公開記事を一部更新したものです。
※桜の開花状況により、催事期間・内容が変更となる場合があります。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
水野ひろ子

水野ひろ子

岩手県在住フリーライター。行政や企業等の編集制作に関わる傍ら、有志とともに立ち上げた「まちの編集室」で、ミニコミ誌「てくり」やムック誌の発行をしている。 (編集/株式会社くらしさ)

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