冬の長野で遊ぼう!白銀の絶景が広がる長野の楽しみ方エリア別ガイド

2018.02.10 更新

ウインタースポーツが楽しい季節の真っ只中!長野県は1998年の長野冬季五輪の舞台となった国内屈指のスノーリゾート。スキー場の数は全国第2位を誇り、さまざまなウインターアクティビティも楽しめます。でも、南北に長く広大なエリアゆえに「どこに遊びに行ったらいいの?」と迷う方も少なくないのでは。そこで、長野の冬の楽しみ方をエリア別にご紹介します!

目次

1.【信越自然郷】豊富な積雪量で県内トップクラスのスノーリゾート
2.【白馬エリア】北アルプス山麓に広がるウインタースポーツのメッカ
3.【上高地】冬だけの特別な体験ができる!日本屈指の山岳リゾート
4.【諏訪・蓼科・八ケ岳】諏訪湖を中心に広がる高原エリア
5.【長野市・戸隠】善光寺や戸隠神社に全国から参拝客が訪れるエリア
6.【上田・小諸・佐久】晴天率が高く、氷のアクティビティが盛んなエリア
7.【阿智村・飯田】ふたつのアルプスに挟まれた天竜川流域エリア

1. 【信越自然郷】豊富な積雪量で県内トップクラスのスノーリゾート

▲大小19のスキー場が揃う「志賀高原スキー場」。長野県でも人気なスキー場のひとつ

日本有数の豪雪地帯であり、豊かな自然環境が広がる「信越自然郷」。信越にまたがって広がる9市町村(飯山市・中野市・妙高市・山ノ内町・信濃町・飯綱町・木島平村・野沢温泉村・栄村)の総称です。

エリア内にはスキー発祥の地として知られる野沢温泉スキー場をはじめ、日本最大級の広さと多彩なコースを誇る志賀高原スキー場など39ものスキー場が点在しています。
▲JR飯山駅構内には「信越アクティビティセンター」もある。アウトドア情報の提供やツアーの手配、ウエアやグッズの販売やレンタルを実施

このエリアでおすすめしたいアクティビティのひとつが、スノーシュー。高度なスキルを必要としないスノーシューは、ウインタースポーツ初心者でも気軽に楽しめます。真っ白な山や森の中で、夏とは違った絶景や動物の足跡、樹木の冬芽などを観察できます。
▲「西洋かんじき」とも表現されるスノーシュー。まだ誰も歩いていないまっさらな雪のフィールドを自由に歩け、まるで雪上に浮いているような感覚に!
▲スノーシューを履けば、ふかふかの新雪の森や雪原などを巡ることも
アクティビティの帰りには、ぜひエリア内の効能豊かな温泉を楽しんで。「野沢温泉村」には13の外湯(共同浴場)があり、観光客にも無料で開放されています。また、志賀高原の麓、「渋温泉」にある9つの外湯(共同浴場)は、温泉街の宿泊者だけに特別開放されます(大湯を除く)。
▲情緒たっぷりの「渋温泉」の夜の街並み。外湯は22時まで入浴できる

エリア内には世界で唯一(株式会社地獄谷野猿公苑公表)、温泉に入る野生のニホンザルが見られる「地獄谷野猿公苑」などもあり、数え切れないほどの温泉がありますよ。
▲近年注目されている「地獄谷野猿公苑」。特に外国人に大人気で、「スノーモンキー」の名で親しまれている

2. 【白馬エリア】北アルプス山麓に広がるウインタースポーツのメッカ

▲長野県の北西部、白馬連峰に抱かれた白馬村。長野五輪の会場となったことで、世界的にも有名になった

標高3,000m級の北アルプス山麓に広がる白馬エリア。パウダースノーが降り積もる国内屈指のスノーリゾートです。長野五輪の会場となった白馬村・小谷村・大町市の10のスキー場は、総称「HAKUBA VALLEY(ハクババレー)」と呼ばれています。
▲初心者向けのゲレンデから長距離滑走が楽しめるコースまで揃っている「HAKUBA VALLEY」。インバウンド対策も万全で、近年は外国人にも大人気

ここでのアクティビティもまた、スキーやスノーボードはもちろん、スノーシューがおすすめ。白馬マイスターや地元ガイドが、自然観察も兼ねて美しく幻想的な世界へ案内してくれるツアーもあります。また、スノーシューで夜の森に出かけるナイトハイクツアーも。昼間とは異なる幻想的な月夜の風景が楽しめます。
▲夜の森に分け入り、ホットワインやチョコフォンデュを味わうツアーも
白馬では、初心者でも最高に楽しめると評判のスノーモービルもおすすめ。木々の間を滑走するスリリングな爽快感を味わうことができますよ。

▲白銀の世界を疾走する楽しさはスノーモービルならではの魅力!(動画提供:白馬ライオンアドベンチャー)

3. 【上高地】冬だけの特別な体験ができる日本屈指の山岳リゾート

▲川霧をまとった厳冬の大正池と穂高連峰

雄大な穂高連峰の眺望を間近に望め、年間120万人もの観光客が訪れる「上高地」。観光やトレッキングから本格登山、また日帰りから宿泊までと、さまざまなスタイルで自然を満喫することができます。周辺には魅力的な名所も多く、なかでも麓の「白骨温泉」はおすすめ。鎌倉時代から続く歴史ある温泉地で、湯質の多彩さが魅力です。
▲環境省の国民保養温泉地に指定され、乳白色の湯として全国的に知られる「白骨温泉」

冬になると上高地周辺の道路は閉鎖されて静寂に包まれますが、麓からつながる「釜トンネル」を歩いて抜ければ、グリーンシーズンの喧騒が信じられないほどの別世界が広がります。
スノーシューに履き替え、冬の上高地へ出かけましょう。凍てついた空気の中で氷結した大正池、光り輝く霧氷をまとう田代池、静まり返った河童橋や白銀の穂高連峰など見所は多彩です。
▲「神が降りる地」と呼ばれるほど美しい上高地で、冬しか味わえない感動をぜひ

スキー経験者であれば、クロスカントリースキーやファンスキーで散策を楽しむこともできますよ。

4. 【諏訪・蓼科・八ケ岳】諏訪湖を中心に広がる高原エリア

▲美しい山々と湖、精密機器製造が盛んなどの共通点が多いことから「東洋のスイス」とも称される諏訪湖周辺

長野県最大の湖である諏訪湖を中心に、八ヶ岳、蓼科高原、霧ヶ峰高原など変化に富んだ自然環境を備えた諏訪エリア。晴天率が高く、東京圏からアクセスが良い点も魅力です。全国各地にある諏訪神社の総本社である「諏訪大社」が鎮座し、名物「うなぎ」も有名。年間を通してさまざまなアクティビティも楽しめます。
冬の諏訪湖の一番の楽しみは、ワカサギ釣り。ここでは凍った湖に穴を開けて釣り糸を垂らすのではなく、屋形船のような「ドーム船」での釣りが楽しめます。船の中は暖かいのでファミリーや団体にもおすすめ。

ワカサギ釣りが楽しめるのは、湖が全面結氷するまで。湖面が凍ると、張り詰めた氷が膨張して大音響とともにせりあがる自然現象「御神渡り(おみわたり)」が出現することもあります。数年に一度しかみられない現象で、出現すると無形民俗文化財に指定されている「御渡り神事(みわたりしんじ)」が湖畔で執り行われます。
▲近年は暖冬から見られることが珍しくなった「御神渡り現象」。2018年2月3日には5年ぶりに御神渡りが認定された

諏訪湖の北東に位置し、主峰の車山を中心に広がる霧ヶ峰高原・霧ヶ峰スキー場では、12月下旬~3月下旬にかけて「スノーカイト」が楽しめます。こちらは大きなカイト(凧)で風を受け、その牽引力を使って雪上を滑走する新しいウインタースポーツのこと。風の向きに合わせてスキーやスノーボードを操る必要があるので中級者以上向けですが、滑るだけでなくジャンプをしたり、時には斜面を登ったりと自由に楽しむことができます。
▲大きなカイトに風を受け、雪上をスキーやスノーボードで滑走しよう!

5.【長野市・戸隠】善光寺や戸隠神社に全国から参拝客が訪れるエリア

▲神話の時代からの聖地として知られ、樹齢400年を超える杉並木が続く戸隠神社奥社

「一生に 一度は善光寺詣り」と言われ、年間700万人もの参拝者が訪れる長野市の「善光寺」。車で30分の位置には日本有数の聖地とされる「戸隠神社」もあり、年間を通して多くの参拝客が訪れるエリアです。
▲戸隠はそばの名産地でもあり、キンと冷えた冬の戸隠そばは絶品

そんな長野市・戸隠で冬におすすめしたいアクティビティが、戸隠奥社参道の雪上ハイキング。約200本の杉並木が続く参道をスノーシューで散策します。夏場と違って参拝客がほとんどいないため、ひっそりと静まり返った「神秘の森」のパワーを全身で感じられることでしょう。
▲戸隠神社奥社参道のちょうど中間地点に立つ随神門。この先の奥社まで歩いて行けるが、社務所は冬場は閉鎖
長野市戸隠に隣接する信濃町には、野尻湖もあります。こちらでは諏訪湖のような船(通称「 かまぼこ船」)でのワカサギ釣りが盛ん。野尻湖のワカサギ釣りは諏訪湖と違い、湖底から大量の湧き水があるため全面結氷しないので、シーズンを通して釣りができます。雪化粧をした野尻湖周辺の森を歩くスノーシューもおすすめですよ。
▲妙高戸隠連山国立公園に指定されている風光明媚な野尻湖

長野市内には、長野五輪のスピードスケート会場「エムウェーブ」があり、冬の間は一般開放されています。世界のメダリストたちが戦ったリンクでスケートを楽しんでみては。
▲信州の山並みをイメージした特徴的な建物のエムウェーブ

6.【上田・小諸・佐久】晴天率が高く、氷のアクティビティが盛んなエリア

上田・佐久盆地は、北海道東部に次いで全国的に雨の少ない地域。雪が降らない代わりに冬の冷え込みが強烈なので、氷上のアクティビティが盛んです。晴天率も高く、青空のもとでアクティビティを楽しめます。
▲上田市には情緒豊かな温泉地も点在。写真は真田幸村ゆかりの湯があると伝わる「別所温泉

エリア内の最東端に位置する川上村は、村域全体が標高1,000m以上という高冷地。フリークライミングのメッカ・小川山があり、奇岩群が多いことから「日本のヨセミテ」 の異名を持っています。
こちらでは、なんと冬場でもクライミングが可能。1月上旬~3月上旬にかけて、期間限定で設置される高さ約12mの人工氷壁を登る「アイスクライミング」を楽しめます。
▲アイスクライミングは冬限定の非日常アクティビティ!丁寧な指導で初心者も安心
また、小海町にある松原湖では、ボートではなく凍った湖に穴を開けて釣り糸を垂らすワカサギ釣りが楽しめます。氷に穴を開ける作業や釣り具の貸し出しは周辺の旅館に申し込めるので、県内でも人気の高い釣りスポットです。
▲多く釣れるのは早朝ですが、この上ない極寒なので防寒は万全に

丘陵全体が美しい天然芝生に覆われ、景色と気候がスイス最大のスキーリゾート・ダボスに似ていることから「日本のダボス」とよばれる上田市の菅平高原では、12月上旬~4月上旬にかけて、雪上車「スノーキャット」のガイドツアーを開催。屋根のない荷台に揺られて頂上を目指すスリリングな行程は、冒険のようにわくわくしますよ。

7. 【阿智村・飯田】ふたつのアルプスに挟まれた天竜川流域エリア

▲四季折々の風景と渓谷美を眺望できる天竜峡

長野県の南部、中央アルプスと南アルプスの狭間を縫うように流れる天竜川。その流域に広がるのが阿智村・飯田エリアです。「暴れ天竜」との異名をもつ天竜川の流れが創り出した天竜峡は、屈指の景勝地としても知られています。
▲冬はこたつ舟から雪景色を楽しめる

奇岩巨岩が立ち並び、まるで水墨画のような絶景が広がる天竜峡は国の名勝にも指定。その中を下る「天竜舟下り」は、冬になると「こたつ舟」を運行します。暖かな舟の上で冬の天竜川の絶景を満喫することができます。
長野では1年を通して美しい星空を眺められますが、特に空気が澄んで乾燥した冬は輝いて見えます。なかでも注目は、環境省による全国星空継続観察で「星が最も輝いて見える場所」第1位(2006年)に認定された阿智村。「スタービレッジ」として知られ、冬はスキー場として利用される「ヘブンスそのはら」では、星空とプロジェクションマッピングショーの演出を楽しむ星空ツアーを実施しています。
▲映像と星空が一体となる光景は壮大で感動的ですよ
いかがでしたか?スキー場でスキーやスノーボードを楽しむ以外にも、長野県の冬にはたくさんの魅力があります。今年の冬は長野県ならではのアクティビティで、ここでしかできない冬の感動を味わいましょう!なお、アクティビティに応じて防寒対策や道具の用意は万全に。
島田浩美

島田浩美

編集者/ライター/書店員。長野県出身・在住。信州大学卒業後、2年間の海外放浪生活を送り、帰国後、地元出版社の勤務を経て、同僚デザイナーとともに長野市に「旅とアート」がテーマの書店「ch.books(チャンネルブックス)」をオープン。趣味は山登り、特技はマラソン。体力には自信あり。(編集/株式会社くらしさ)

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