日本一美しい星空の里・阿智村「昼神温泉」で泊まるべき旅館3選

2018.03.07 更新

日本一の星空をひと目見ようと、全国から多くの観光客が押し寄せている長野県阿智(あち)村。美しい星空を堪能できるナイトツアーが巷でブームとなっていますが、実は日本屈指の美肌の湯「昼神(ひるがみ)温泉」を有する地でもあるのです。今回は、数ある温泉旅館の中から特におすすめの3軒をご紹介。お肌がピカピカになると噂の最強美人湯や、信州の美食を堪能できる宿をぜひチェックしてください!

星空の里・阿智村には、日本屈指の美肌の湯があった!

岐阜県との県境にある長野県阿智村は、“日本一の星空”に出合える里(環境省による全国星空継続観察で2006年「星が最も輝いて見える場所」第1位に認定)。美しい星空が楽しめる「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」が人気で、多い時には一晩で2,000人もの観光客が村を訪れるといいます。村の人口はわずか6,500人程度(2018年3月時点)だというから驚きの数字ですよね!
▲阿智村から見える美しい天の川。山々が複雑に入り組んでいる土地柄、集落の灯りや都市部の光が山で遮られて美しい星空が楽しめる

高速道路を使えば名古屋からは約1時間半、東京や大阪からも約3時間半で行けることから日帰りで訪れる人も多いそうですが、声を大にして言います。昼神温泉に泊まらずに帰るなんてもったいない!!
▲星空ツアーの会場から車で10分ほどの場所にある昼神温泉郷。阿智川の清流沿いに約20軒の温泉旅館が立ち並ぶ

ここ昼神温泉郷は、南信州最大の温泉地。ph9.7という日本屈指の強アルカリ性を誇る温泉は入れば美肌になれると評判で、保湿に欠かせないナトリウムイオン、塩素イオンも豊富に含まれているそうです。私も、湯に浸かった瞬間に肌がスベスベになっていくのを実感!“美人の湯”の評判は伊達ではありません。
▲泉質はアルカリ性単純硫黄泉。神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、運動障害などに効能があるといわれている
▲温泉街の中には2カ所の足湯も。もちろんこちらも美肌効果はバッチリ!?

【癒楽の宿 清風苑】長野県唯一の砂塩風呂で身体はポカポカ、お肌はピカピカ!

▲阿智川沿いに立つ「癒楽(ゆら)の宿 清風苑(せいふうえん)」

まず1軒目は、健康と癒しをコンセプトに掲げる「癒楽の宿 清風苑」。
こちらは、砂と塩をブレンドした“砂塩風呂”に入れる全国的にも珍しい宿で、ゲストからの評判も高いそう。男女一緒に利用できるので、カップルにも人気だそうですよ。完全予約制で、日帰り客は1人3,500円(火・水曜のみ)、宿泊客は1人3,240円で利用できます(共に税込、営業時間10:00~19:00 ※最終受付17:00、一度に4名まで入浴可能、中学生未満は利用不可)。
▲カウンセリング時に、その日の体のコンディションを伝えよう

砂塩風呂の入浴中には大量の汗をかくため、事前の水分補給が不可欠。体調確認のカウンセリングに薬草茶(ハーブティー)が出されるので、のぼせ防止、脱水症状防止のためにしっかり飲み干しておきましょう。浴衣に着替えたら、いよいよ入浴タイムです!
▲全身にかけられる砂塩の総量は約80~100kg。体感温度は42~43度程度で、入浴時間は最長15分(体調によって変動)

温泉の熱で温められたホカホカの砂塩の上に寝転がると、スタッフの方が全身に砂塩をかけてくれます。砂は西オーストラリア・パース産、塩はメキシコ産の原塩を使用。しばらくすると、身体中から汗が噴き出してくるのが分かります。遠赤外線の働きで身体がポカポカに温まるほか、砂塩から発生するマイナスイオンでリラックス効果や免疫力アップも期待できるそうですよ!
▲最後に、スタッフが軽いマッサージを行ってくれる

入浴後は、シャワーで砂を流して併設のリラクゼーションルームでリラックス。交互に出される数種類の温かい薬草茶を何杯も飲みながら、二次発汗を促していきます。砂の中で大量の汗と一緒に老廃物を排出したからか、ここではサラサラとした汗が流れ落ちるのが分かりました。ちなみに、この汗には化粧水のような効果があるそうなので、洗い流さない方がいいとのこと。部屋を出る頃には、まるで全身温泉に入ったようにしっとりふっくらとした肌に。サラサラによみがえった美髪も実感できました。
▲リラクゼーションルームは普通の温度ですが、水分をたくさんとることでさらに発汗が促されるのだとか

砂塩風呂の利用時間は、入浴前のカウンセリングや入浴、リラックスタイムなども合わせて約2時間。ゆったり疲れを癒したい方にはうってつけのサービスです。
▲オプションの「足裏リフレクソロジー」(税込1,100円/10分)。日によって利用できない場合もあるので事前に確認を

砂塩風呂の気持ちよさはさることながら、温泉の素晴らしさは言うまでもありません。清風苑には、露天風呂のほかに大浴場と座湯があり、心ゆくまで湯浴みを楽しむことができます。月~金曜は日帰り入浴もできるので、どうしても宿泊できないという方は、ぜひこちらを利用してみてくださいね(税込1,080円、営業時間12:00~15:00 ※最終受付14:00、GW・お盆・正月を除く)。
▲澄んだ空気や山の景色を楽しみながら入れる露天風呂(利用時間11:30~24:00)。大浴場と座湯の利用時間は11:30~翌9:30

客室は、本館と別館を合わせて全31室。足を伸ばしてくつろげる和室が中心ですが、2015年にリニューアルした別館3階の客室は和モダンな雰囲気。各部屋に露天風呂が付く豪華な仕様になっています。
▲露天風呂付き客室は全3室。写真の木曽檜(きそひのき)風呂は307号室のもので、ほか2室は信楽焼の壺湯が置かれている
▲307号室は和洋室仕様。床や畳、壁、天井など、部屋の全面に有名アスリート御用達「ファイテン」プロデュースによる資材が使われている

こちらの宿は料理がまた絶品!夕食は会席料理で、山の幸から海の幸まで手の込んだ料理が次から次へと運ばれてきます。食材は、地元信州産のものを中心に使用。メインの肉料理も付いてボリュームたっぷりの内容なのでしっかり満足できることでしょう。朝ごはんは地野菜のサラダバー付き和洋食ビュッフェ。こちらもお代わり必至のおいしさです。
▲この日の夕食には、爽やかな酸味の「林檎グラタン」や、ごはんやお酒が進む味付けの「信州鯉甘露煮」、食べ応えのある「豚味噌陶板焼き」、地産野菜を添えた「和牛ほほ肉の煮込」などが並んだ

美肌が期待できて、おいしい料理もおなかいっぱい堪能できる癒しの温泉宿。あれもこれも欲張りたい女性にはぴったりです!

【昼神の棲 玄竹】舌の肥えた美食家たちをうならす、極上の和風オーベルジュ

続いておすすめするのは、大正ロマン香るモダンなお宿「昼神の棲(すみか)玄竹(くろたけ)」。2013年6月にオープンした比較的新しい宿ですが、2015年から3年連続(2018年3月現在)で旅行新聞新社主催の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」にも選ばれている注目の湯宿です。
▲ウェルカムゲートである重厚な會門(かいもん)が目を引く。2階部分は貸切温泉になっていて、阿智川の清流を見ながら湯浴みができる

お風呂は大浴場と露天風呂があり、とろりとした肌ざわりの湯を心置きなく楽しめます。こちらも湯上がりのしっとり、すべすべのお肌が期待できますよ。
▲女湯「ねえちゃの湯」(利用時間15:00~24:00、翌6:00~10:00)

元旅館だった純和風の建物をレトロモダンな雰囲気にリノベーションしたというこちらの宿。年代物の床や柱をはじめ、調度品にもアンティーク品を配するなど、細部に至るまでこだわりが光ります。全17室のうち9室は露天風呂付き。どの部屋もゆったりとした造りになっているので、のんびりくつろぐことができますよ。
▲露天風呂付きの「い棟」の特別室。2間以上の平屋造りなので、“住まい”のような感覚でゆったり過ごすことができる
▲「ろ棟」の客室にある壺湯。四角い石造りタイプのものもある

温泉やお部屋が素晴らしいのはもちろんですが、こちらの宿最大の自慢は創作和食の会席料理。日本料理界の重鎮・大田忠道氏が監修しているとあって、味のよさはお墨付きです。ここの料理が食べたくて、はるばる訪れるゲストも多いのだとか。さながら、和風オーベルジュ!
▲吟味に吟味を重ねた旬の食材で作る創作和食。「ひとつひとつ手間ひまをかけて作っています」と料理長の河田真也さん
▲信州産黒毛和牛やアルプスサーモンなど、信州の地のものがふんだんに使われている

舌の肥えたゲストをも満足させる自慢の創作料理ですが、お楽しみはこれで終わりではありません。なんと食後には、ロビーラウンジに登場するバーを無料利用できるんです。セルフサービスではありますが、信州産の地酒や焼酎、ウイスキー、ワインなどが何杯でも楽しめるなんて!
ちなみに、部屋の冷蔵庫に入っているドリンク類やアイスクリームもすべて無料。湯上がりのアイスまで無料とは嬉しい限りですよね。
▲夕食後~22時まで利用できるバーラウンジ。「マルスウイスキー」や「五一ブランデー」など信州産の銘酒が数多く揃う

ゆったりとした贅沢な時間を過ごしたい方におすすめの名宿。極上の旅気分が味わえますよ!

【昼神グランドホテル 天心】昼神温泉随一の規模を誇る、展望大浴場が魅力のホテル

最後にご紹介するのは、温泉街の中心部に位置する「昼神グランドホテル 天心」。昼神温泉随一の規模を誇る7階の展望大浴場をはじめ、宿泊客限定で利用できるお風呂はどれも広々ゆったり。家族連れにも評判の温泉宿です。
▲昼神温泉で二番目に大きい「昼神グランドホテル 天心」。春には、温泉街に植えられた花桃を窓越しに楽しむことができる
▲昼神温泉郷を一望する展望大浴場「天辺(てっぺん)の湯」。サウナも併設されている(利用時間11:00~24:30、翌5:00~9:00)

7階フロアを丸ごと浴室に充てているだけあって、圧巻の広さ!心置きなく美人の湯を楽しむことがきます。女性用の脱衣場に個別のパウダーコーナーが設けられているのも嬉しいですね。
▲1階には屋根付きの庭園露天風呂「天地の湯」も(利用時間12:00~24:30、翌5:00~10:00)
▲「天地の湯」では寝湯や1人サイズの陶器風呂など、さまざまなお風呂が楽しめる

1階ロビーラウンジの横には、広々とした庭園を望む足湯もあり、無料で入ることができます。
▲背もたれ付きのデッキチェアが配された足湯。本を片手にのんびり過ごす人も多いそう(利用時間5:00~22:00)

客室は、広縁(ひろえん)付きの和室が中心。このほか露天風呂付きの和室やベッド付きの和洋室、眺望抜群の特別室も用意されています。
▲阿智川に面した「天の館」の和室。10畳と12.5畳、2種類の広さから選ぶことができる
▲女性に嬉しい色浴衣のサービスも!12種類の中から好きな色や柄が選べるので、暖かい時期には浴衣姿で散策を楽しむ人も多いそう ※浴衣の柄はイメージ

料理のメインは信州産黒毛和牛「信州プレミアム牛」。すき焼きやステーキなど、プランによって食べ方を選ぶことができます。名物の馬刺し(税込1,030円)をはじめ、時期によっては稚鮎などの川魚(要予約)もアラカルトメニューに並ぶので、おなかいっぱい信州の名物を楽しみたい方はぜひオーダーしてみてください!
▲信州の旬の食材を盛り込んだ自慢の会席料理

星空ツアーの利用客にも好評だというこちらの宿。家族連れやカップル、夫婦2人での旅行など、さまざまなシーンで利用できる使い勝手のよさも魅力です。
お肌がツルツルになれると評判の昼神温泉。せっかくなら旅館に泊まって、信州の食材を使ったおいしい料理と共に、のんびり癒されてみませんか?

早朝のお楽しみ!365日毎朝開かれる恒例の朝市

さて、昼神温泉といえば、365日毎朝開かれている「ふれあい朝市」を忘れてはいけません。朝市をゆっくり巡れるのも宿泊客の特権。温泉街の中心部にある広場を会場に、11月~3月は6:30~8:00、4月~10月は6:00~8:00の時間帯で開催されています。
▲とれたての野菜や果物、漬物や菓子などの加工品などが並ぶ

朝市に並ぶ商品は、リンゴや洋梨といった農産物から、漬物や佃煮といった加工品、民芸品や水引細工、パン、菓子までさまざま。試食もたくさんさせてもらえるので、お散歩がてら出かけてみると楽しいでしょう。
▲隣町飯田市の特産品である水引細工を使ったかわいいアクセサリー(「飯名水引」関島文雄さんの作品)も販売されている。イベント時以外は毎日出店

なお、知る人ぞ知る花桃の名所でもある阿智村は「日本一の桃源郷」との呼び声も高く、毎年4月中旬~5月中旬には約10,000本の花桃が里を彩ります
▲大空を泳ぐ色とりどり鯉のぼりと里を埋め尽くす花桃のコラボレーションが楽しめる

美しい星空に美肌の湯、毎朝開かれる朝市と、楽しみどころが満載の阿智村。お出かけの際は、泊りがけでお出かけするのがおすすめです!

(写真・平松マキ)
松井さおり

松井さおり

出版社勤務を経て、フリーランスのライター&編集者に。雑誌や書籍を中心に、主に、食・旅・くらしなどにまつわる記事を執筆している。現在は、東京から長野県長野市に拠点を移し、県内外を奔走する日々。(編集/株式会社くらしさ)

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