熱量日本一レベル!?「小浜温泉」で温泉好きなら絶対入るべき3湯

2018.03.25 更新

「世界ジオパーク」に認定される長崎県・島原半島の西側、橘湾に臨む海辺の湯町、「小浜温泉」。一部では「湧出量×湯温の熱量は日本一レベル 」と囁かれる、アツい温泉地です。湯けむりが立ち上る温泉街を歩けば、共同浴場やお宿の絶景風呂など日帰り入浴もできる温泉があちこちに!中でもおすすめの3湯をご紹介します。

▲あちこちで湯けむりが上る海沿いの温泉街

小浜温泉の湯めぐりに必携!湯めぐり札

小浜温泉は、長崎市内から車で1時間ほどの場所にあります。その歴史は古く、開湯は慶安年間(1648~1652年)。長崎の医師・頴川入徳(えがわにっとく)が、湯に医療効果があることを伝えたのが始まりです。
「キズが治った」「腰の痛みがとれた」という評判はたちまち広がり、各地から湯治客が訪れたといいます。
▲小浜温泉ではほとんどの宿が自家源泉をもつ

その誉れ高き名湯は今も健在です。約30カ所ある源泉から湧きだす湯はナトリウム-塩化物泉。湯に含まれる塩分が肌表面に付着することで肌の乾燥や汗の蒸発を防ぐため、冷え性や乾燥肌にも効果を発揮すると言われる、女性にうれしい泉質です。
▲小浜温泉の湯が4カ所楽しめる「湯めぐり札

そんな小浜温泉をお得に楽しめるアイテムが、観光協会で販売している「湯めぐり札」です。1セット1,300円(税込)で旅館のお風呂(宿湯)2湯、共同浴場(外湯)2湯が利用できます。

1人で4湯めぐるも、2人で2湯ずつ楽しむのもよいので便利です。有効期限は購入日から一年間なので次の機会に使うのもアリ。対象温泉は、旅館14、共同浴場3の計17軒。湯めぐり札を購入した際についてくるマップに掲載されています。
▲小浜名物「湯せんぺい」が描かれたエコバッグ350円(税込)は湯めぐりにもぴったり。小浜温泉観光協会で販売

では、ここから湯めぐり札を使って入れるおすすめ3湯をご紹介します!

手を伸ばせばそこはもう橘湾!海と一体化する共同浴場「波の湯 茜」

まずご紹介したいのは、共同浴場「波の湯 茜」です。小浜温泉のなかで最も海に近い温泉です。その距離、なんと0m!橘湾に突き出た露天風呂なのです。
▲橘湾沿いに伸びる防波堤に突如現れる巨大な壁。露天風呂はこの下に!

温泉は無人です。温泉の入口にある入浴券入れに湯めぐり札を投入していざ、入浴!湯めぐり札を利用しない場合は、「波の湯 茜」を背にして右手にみえる「海鮮市場蒸し釜や」の券売機で入浴券(300円・税込)を購入しましょう。
▲好みの食材を温泉蒸気で蒸して楽しめる食事処「海鮮市場蒸し釜や」

入口に立てばさっそく目に飛び込んでくる海景色にテンションが上がります。右手が女湯、左手が男湯になっています。
▲入口からみた風景。橘湾が目の前に!

脱衣所から露天風呂へと出ればまた壮観な眺めです。湯船に浸かれば視界いっぱいに青の世界!時折、遠くに船が行き交います。聞こえるのは波の音だけ。海と一体化する心地よさが味わえます。
▲満潮のときは海面までわずか20cmに!

海と空の世界を楽しむ昼間もいいのですが、「波の湯 茜」の本領発揮は夕暮れ時。小浜温泉名物ともいえる“橘湾に沈む夕日”が入浴しながら観賞できるのです。
▲サンセットは、ほぼ正面に日が沈む夏がベストシーズン

18時までは男女別の浴場ですが、18時30分~は貸切風呂(1風呂60分2,000円・税込、湯めぐり札利用不可)になります。19時ごろが日没となる5月や7月なら、家族やカップルでロマンチックな絶景を独占できる可能性大!ただし、貸切利用は予約制、「波の湯 茜」の目の前に建つ「ホテルオレンジベイ」に電話予約を(0957-76-0881)。

ぷかぷか空中浮遊気分!絶景の貸切露天風呂をもつ「旅館ゆのか」

次にご紹介するのは、橘湾を一望する絶景露天風呂激戦区、国道57号沿いにある宿のひとつ、「旅館ゆのか」です。「波の湯 茜」から徒歩約2分の場所にあります。
▲もくもく湯けむりが立ち上る国道沿いの宿

自慢の露天風呂があるのは、ホテル最上階のさらに上、屋上です。このロケーションに加え、湯面と水平線を平行にした造りが生みだすのは、ぷかぷか不思議な浮遊感。湯船に浸かれば、空に浮かんでいるような、心地よい気分が楽しめます。
▲屋上にある露天風呂からは夕陽観賞も楽しめる

屋上には男女別露天風呂と、貸切露天風呂2室があります。人気の「樽の湯」からの眺めはまるで絵画!両サイドの壁が額縁と化し、のどかな海の風景画のよう。
▲貸切露天風呂。写真は人気の「樽の湯」

すべてを真っ赤に染めるサンセットを狙うのもおすすめです。事前予約制なので日没時間を確認して予約しましょう。湯めぐり札で貸切風呂を利用すると、通常50分1,000円/人のところ、500円/人で入れます(いずれも税込)。

他に、男女1カ所ずつある内湯も湯めぐり札が利用できます。

日帰りプランも人気です。前の「波の湯 茜」で紹介した「海鮮市場蒸し釜や」は姉妹店で、海鮮ランチと部屋休憩+大浴場+貸切風呂50分間がつく計5時間で5,184円~(税込、2名より、湯めぐり札利用不可)。お泊まり気分でのんびり寛げますよ。

温泉ツウも絶賛!浸かって美肌、飲んで絶品の名泉

最後にご紹介したいのは、温泉ツウがこぞって訪れる一湯。全10室の小さな宿、「旅館國崎」です。
▲風情ある佇まい。店主がふるまう料理も評判

小浜温泉の泉質はナトリウム-塩化物泉ですが、成分構成はそれぞれで異なります。「旅館國崎」の敷地内から湧きだす湯はpH8.0の弱アルカリ性。お湯にとけ込む成分物質量が1kgあたり7.57gと人体の浸透圧に近く、天然の保湿成分といわれる「メタ珪酸」を260mg/リットル含んでいるのが特徴です。
▲レトロな雰囲気の女性専用の浴場

難しいことはさておき、とにかく浸かればお湯の良さが実感できるはずです。塩化物泉にありがちなピリッと感が一切なく、まろやか。肌がお湯をぐんぐん吸い込んでいく感じ!湯上がり肌のサラサラ、後のしっとり保湿力は多くの温泉ツウが絶賛しています。
▲源泉かけ流しを謳う看板。100度近い温泉を熱交換器に通すことで源泉100%を実現

毎分430リットルと豊富な温泉湧出量を活かして、男女別浴場は加水・加温なしの源泉かけ流し。その他、3つの貸切風呂も人気です。湯めぐり札は全浴場で利用できますが、貸切風呂の場合は別途500円/人(税込)が必要です。
▲夜は満天星が降り注ぐ屋上の貸切露天風呂

飲泉も忘れてはいけないお楽しみです。玄関横の飲泉所では、飲んでびっくり!まるでお吸い物!お湯に含まれる塩分が絶妙なのです。こんなに美味しい温泉は他にはそうありません!ちなみに飲めば便秘解消にひと役とか。そう、ここは浸かっても飲んでも、女性のキレイをサポートしてくれる名湯なのです。
▲玄関横にある飲泉所。温泉水は宿の朝食にも使用されている
いかがでしたでしょうか?湯めぐり札を使って楽しめる小浜温泉のおすすめ3湯。眺めを楽しむも、お湯そのものを楽しむもよし。お好みの一湯を、いやいや、すべてめぐって異なる個性を堪能してください。
宮崎由希子

宮崎由希子

福岡在住のフリーライター。九州7県をメインに取材にかけずり回り、年間取材件数はのべ1000件以上。得意分野はグルメと温泉と旅。温泉好きが高じて、おんせん県おおいたが主催する「温泉マイスター」を取得。著書に『おいしい博多出張』(エイチエス出版)。

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