唐津で絶景スポットをめぐる海沿いドライブへGO!恋愛成就やグルメ情報も

2018.06.11 更新

福岡市街地から車で約1時間の佐賀県唐津市。「唐津焼」や呼子町(よぶこちょう)のイカの活き造りなどが有名ですが、実はその道中には「虹の松原」をはじめ、「七ツ釜」などの玄海灘が生み出す数々の絶景、恋愛成就スポット、ご当地バーガーなどもあるんです。今回は、それらを巡る唐津横断シーサイドドライブのご紹介。福岡市街地から日帰りで行けますよ!

まずは唐津市街地・日本三大松原・玄界灘を見下ろすパノラマ展望台へ

福岡県境に位置する佐賀県唐津市。福岡市街地からは福岡都市高速、西九州道を利用して西へ進むこと、約1時間で到着。そこから東松浦半島の海岸線を西へ走りながら、玄界灘を望む数々の絶景ポイントを訪ねていきます。
いろいろ巡って、ゴールは唐津市のお隣・玄海町にある日本棚田百景の1つ「浜野浦の棚田」へ。

最初の絶景スポットは、標高約284mの鏡山の「鏡山公園」内にあります。つづら折りを登ること約10分、広い駐車場に到着。道を挟んだ向かいにある「鏡山神社」が目印です。
▲唐津で一番古いと言われる鏡山神社

ちなみにこの神社、開運、勝運、子宝、安産のご利益があるそうなので、興味のある方はぜひご参拝を。

さて、目指す絶景ポイントは駐車場から徒歩約3分、鏡山公園の西側にある「鏡山展望台」。
駐車場を出て、木立に囲まれた遊歩道をずんずん進んでいくと…
万葉集に登場する伝説の佐用姫(さよひめ)像が登場。姫が手を振る先が鏡山展望台です。そこからの眺めがコチラ!
目の前に広がる青い唐津湾。その縁に広がる緑の帯は、日本三大松原と呼ばれる「虹の松原」。17世紀初め、玄界灘の防風、防潮対策に植えられたクロマツが、今や全長約4.5km、幅約500mの大松林になっています。
▲左手には唐津駅を中心とした市街地、さらに「唐津城」も

ちなみに右にある台形の島は、宝くじが当たると評判の「宝当(ほうとう)神社」がある「高島」。唐津城近くの宝当桟橋から船で約10分ですので、興味のある方は、上陸して参拝してみてはいかが?

▲展望台から望む視界270度の大パノラマ

絶景はもちろん、唐津湾からびゅーびゅー吹き上げてくる海風がとっても爽やか!この後も、このような絶景スポットがどんどん続きますよ。

木漏れ日のトンネルを楽しみながら、ご当地バーガーもゲット!

さて、大パノラマを満喫した後は、眼下に広がる虹の松原のど真ん中へ。実はこの広大な松林の中に、ドライブのお供となるご当地バーガーがあるんです。
▲虹の松原を横断する県道347号

鏡山公園を出て、山を下り、松の並木が作り出す美しい木漏れ日のトンネルの中を西に走ること約10分。
クリーム&えんじ色の2トーンのマイクロバスが登場。これぞ唐津っ子が愛するご当地バーガー「からつバーガー 松原本店」。
このマイクロバスが店舗。バスの後部がキッチンになっていて、注文を受けてから調理するので、常に出来立てアツアツが食べられます。

テイクアウト専門ですが、バスの前には4人掛けのベンチが数個あり、ここで出来立てを味わう方も多いとか。また、注文の際に車のナンバーを伝えると、出来上りを車まで持ってきてくれます。雨天、酷暑、極寒など車外で待ちたくない際には嬉しいサービスですね。
ハンバーガーは5種類。週末には合計1,000個以上が出ることも!中でも人気は具材をフルにサンドしたこちら。
▲スペシャルバーガー490円(税込)

看板に書かれた「パリッとふわっと」は焼き立てのバンズのこと。そのお言葉通りでしたが、さらに「アツアツ!」の一言も加えたいですね。
そしてバンズの中は、黄身をつぶして焼いたエッグ、プロセスチーズ、自家製パティ、そしてロースハム。ここに甘みと酸味、とろみ具合がバランスよくまとまった自家製デミソースがどろり!ブラックペッパーもほどよく効いて、無言でバクバクいってしまう味です。
撮影用に袋に入れていませんが、実際には唐津城と虹の松原が描かれたオリジナルの包装紙に包まれて登場。ドリップコーヒー(220円・税込)をはじめ、ドリンク類も充実していますが、常連さんは練乳+クリームで作る「ミルク」(220円・税込)をオーダーするとか。人気キャンディー「ミルキー」を彷彿させる甘~い一杯ですが、これがまた、バーガーに合うんです。アイスの他、ホットもあります。

断崖絶壁から覗く、エメラルド色の海と7つの洞窟

虹の松原を抜けて、唐津市街地を通り、呼子町方面へと向かいます。
▲国道204号にはいると、右手に唐津湾を望むシーンがしばらく続く
「からつバーガー 松原本店」から走ること約30分で、次の絶景スポット「七ツ釜」に到着。ここも唐津を代表する景勝地。目指す絶景スポットは駐車場から、徒歩約5分です。
駐車場を出て、少し上り坂の林道へ。その先にスコーンとぬけた芝生広場が登場します。そのまま遊歩道を進むと、岬の突端にある展望台に到着。その右手にこの絶景!
エメラルド色の海、それを呑み込むような大穴が7つ!これぞ、国の天然記念物にも指定されている「七ツ釜」。玄界灘の荒波が作り出した玄武岩質の海食洞です。
エメラルド色の海はもちろん、岩肌に細かく柱状に入った割れ目、いわゆる「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」の表情も非常に美しい!
その下に大きく口を開いた海食洞は間口約3m、さらに奥行は約110メートル。つまり、さっき歩いた芝生高原の下まで続いているんですね~。

ちなみに呼子港から出航する七ツ釜遊覧船「イカ丸」では、海からこの七ツ釜に大接近するだけでなく、さらに波の状況によっては海食洞の中に突入するそうです。お時間のある方は、ぜひ乗船してみてはいかがでしょう?
ちなみに展望台の左手には「私がやりました!」とサスペンスドラマの自白シーンに使われそうな、いい雰囲気の崖もありました。対岸の崖に続く遊歩道もありましたので、お時間の許す方はそちらまでご散策を。

大橋を渡って、絶品の甘夏ゼリーが待つ加部島に上陸!

七ツ釜を堪能したら、さらに西に進み呼子町へ。からつバーガーだけでは足りない方は、ぜひ、港周辺で名物のイカの活き造りをどうぞ。その後のデザートも兼ね、次のスポットは呼子湾に浮かぶ加部(かべ)島。ここには特産の甘夏を活かした絶品ゼリーがあるんです。
▲ハープを並べたようなデザインの呼子大橋

加部島へは全長728mの呼子大橋を渡って上陸します。
▲呼子大橋の袂から橋の真下に浮かぶ「弁天島」へと続く遊歩道もあり

呼子大橋の全容を見上げるだけでなく、呼子港も望む「弁天遊歩道」。弁天島には良縁、夫婦円満のご利益があるといわれる「弁天神社」もあるそうです。せっかくですから、ぜひ、立ち寄って参拝するのもいいですね。

呼子大橋を渡り切り、島の中央部へ約5分。加部島を代表する島スイーツ「呼子夢甘夏ゼリー」を製造販売する「甘夏かあちゃん」に到着。
「はい、いらっしゃい」と自慢の甘夏を手にするこの方こそ、甘夏かあちゃんこと山口めぐみさん。2018年で創業29年を迎えます。
山口さんが手にする甘夏は、山口さんのご主人、つまり甘夏とうちゃんが島内で農薬を極限まで抑え、無化学肥料で丁寧に栽培したもの。とうちゃんが丹念に育てた甘夏を、かあちゃんがしっかり受け取り、きっちり絞って仕込む。まさに山口ご夫妻の愛のバトンリレーによって生まれるスイーツ、それが「呼子夢甘夏ゼリー」なのです。
▲店内のカウンター、テーブル席でイートインも可

「まず試食をどうぞ。食べないとわからんもんね~」と山口さん。
お皿に甘夏の皮を器にした甘夏ゼリーの1/4カット、さらに「甘夏クッキー」、そして「甘夏ピール」。取材だから、というのではなく、来店者には誰にでもこの3点セットを出してくれるそうです。
さっそくゼリーをパクッ!すると口いっぱいに甘夏の香りがドーン!さらに驚きはそのぷるるんつるりん!な食感。やがてゼリーは口の中で静かに溶け出し、本来の甘夏の果汁へと還元、香りと甘みを十分堪能させたのち、ゴックン!まさに甘夏の味と香りをまっすぐ表現。
それもそのはず、材料は甘夏の果汁、砂糖、寒天のみ。ちなみに1/2玉の甘夏ゼリーを作るのに甘夏2個分の果汁が使われているそうです。
▲「呼子夢甘夏ゼリー」はM 280円、L 330円、2L 380円の3サイズ(写真はLサイズ)。甘夏果汁入りの「夢甘夏アイス」270円もおすすめ(すべて税込)

そんな甘夏ゼリーは甘夏の大きさによってM~2Lと3種類。店内で味わう場合はカットして1/4玉×2の形で出してくれます。ネット販売も行っていますが、本店の作りたては甘夏の香りが違います!試食だけでは足りません。絶対、おかわりしたくなりますから。
甘夏かあちゃんに寄ったついでに、こちらにも足を延ばしてはいかが?
▲加部島の北東に広がる「杉ノ原放牧場」

玄界灘をバックに広がる大牧草地。放牧されているのは…
黒毛和牛のみなさん。潮風を受け、ミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べてのーんびり、ストレスフリーで暮らしています。ちなみに彼らの中でも特に肉質のいい牛さんが「佐賀牛」の称号を得て、世に出るそうです。
海と牛と島影、ときどき漁船。こんな絵もなかなか撮れないでしょ。ここも唐津ならではの絶景スポットですね。

天然の水族館、サザエのつぼ焼も楽しめる"恋人たちの岬“へ

唐津シーサイドドライブもいよいよ終盤。残り2つのスポットは、いずれもプロポーズにふさわしいロマンチックな場所として選ばれた「恋人の聖地サテライト」認定スポット。まずは、加部島から車で約20分の波戸(はど)岬。
岬の突端は芝生でいっぱい。右手の桟橋で繋がっているのは日本海側で唯一の海中展望塔。
そのまま遊歩道を岬の突端に向っていくと、ご覧の大パノラマが登場します。
緑の芝生広場の前に広がる青い玄界灘!目の前に浮かぶのは地元で「ひょうたん島」とも呼ばれる松島。その松島の前に白い、大きな物体が鎮座。
その正体は、純白のハート形オブジェ。2009年の「恋人の聖地サテライト」に認定されたことをきっかけに、波戸岬→はど岬→ハート岬、ということで造られたそうです。

ハートの前に座って、またはハートの中に入って記念にカシャ!撮影時もそんな方々がいっぱいでした。特に空と海がオレンジ色に染まる夕暮れ時は、カップル率が上がるそうです。

波戸岬にはこの絶景の他にも、お楽しみが。その1つが先ほどちらっと見えた「玄海海中展望塔」(9:00~18:00、10~3月は~17:00、荒天時は休み、入館料560円・税込)。
▲岬から全長86mの桟橋で結ばれた玄海海中展望塔。対岸に見えるのは先ほど行った甘夏かあちゃんがある加部島

展望塔の高さは約20m、直径約9m。塔の内部のらせん階段を下ると…
円形の海中展望室になっています。水深は7m。壁には海中観察用の窓が24個設けられています。波戸岬の周辺はちょうど暖流と寒流の接点。
黒鯛やメジナのほか、ソラスズメダイなど熱帯性魚類なども泳いでいます。窓の上にはこの海域に棲む魚介類の紹介もありましたよ。
さらに波戸岬の特産魚介といえば、さざえ。つぼ焼きと共にその「さざえのつぼ焼き売店」(9:00~18:00、10~3月は~17:00営業、1月1日定休)も波戸岬の名物です。岬の駐車場の横には、ツボ焼き売店が入った小屋が2棟あります。
小屋の中にはカウンター付きの売店が5つ並んでいて、元気な女将さんたちが切り盛りしています。お店毎に多少メニューは異なりますが、サザエのつぼ焼きのお値段は共通。
▲さざえのつぼ焼き一皿500円(税込)

さざえのサイズによって個数は異なりますが、だいたい一皿3~4個。特製のあまだれをかけて、炭火で焼くこと数分。やがてグツグツと煮え、ぶくぶくと泡を吹き、香ばしい匂いが立ち上る!
「はい、できたよ」と女将さん。
爪楊枝でブスッとさすと、殻から身がブリンッ!と飛びでる。この身ばなれの良さも新鮮な証拠。口に入れるとプリップリッの食感!キモも苦みがなく、さわやかな磯の香り。そして殻の底にたまったあまだれ+サザエの旨みたっぷりのおつゆ!これがもう、たまりません!即、次のさざえをブスッ、ブリンッ、パク!あっという間に一皿終了。女将さん、お代わりお願いします!

締めは「日本の棚田百選」+「恋人の聖地サテライト」W選出のサンセット

唐津シーサイドドライブのゴールは、波戸岬から車で約20分。唐津市のお隣、東松浦郡玄海町に佇む玄界灘と日本の原風景である棚田によるコラボ絶景。その名も「浜野浦(はまのうら)の棚田」。「日本の棚田百選」のみならず、「恋人の聖地サテライト」にも選ばれています。
▲棚田を見下ろす展望台もあり
▼「恋人の聖地」のオブジェ「エターナルロック」

永遠のカギのLockと石のRockをかけてのネーミング。左右の穴から手を入れて鐘を3回鳴らすことで二人の絆もLock!ということで、幸せになれるそうです。

そして恋人の聖地に欠かせない、“プロポーズにはもってこいのロマンチックなシーン"は、夕暮れ時。このシチュエーションで、ぜひ愛の告白を。
玄界灘に向って降りてゆく283枚もの棚田。あぜ道が作る幾何学模様のすばらしいこと!ただしこのように空と海と水田がオレンジに染まるシーンは、田植えのはじまる4月中旬から苗が水田を覆う前の6月初めくらいまでなのです。
▲日によって、または時間によっては空、海、水田がパープルに染まることも

仮にこの時期を過ぎても、風にざわわ、ざわわとそよぐ青、または金色の稲穂に覆われた棚田と玄海灘の姿も、それはそれで、なかなか圧巻。一見の価値、ありです!
ということで、絶景いっぱい、ラブリーな名所も満載の唐津シーサイドドライブでした。

イカの活き造りが味わえる呼子港を通るルートですから、ついでに活きイカランチを味わうのもおすすめです。
ちなみにゴールの浜野浦の棚田から福岡市街地へは高速道路を利用して車で約1時間半。美肌の湯が湧く佐賀県の嬉野温泉も、同じく車で約1時間半、さらに約1200年の歴史を誇る名湯・武雄温泉へは約1時間10分なので、それらとうまく組み合わせて楽しむのもいいですね。
山田誠

山田誠

新潟県十日町市生まれ、現在は福岡県福岡市在住のフリー編集者・ライター。九州の宿や温泉、飲食、雑貨系のショップ、さらに漁村、農村、道の駅など、暮らしと休日に関わるスポットをほぼ毎月、年間150軒以上を取材。取材後は必ず近隣の直売所で地元食材を買って帰る。1児の父。

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