【保存版】京都市内を旅するならマストでおさえたい!人気の観光エリア別ガイド

2018.07.05 更新

長い歴史を今に伝える神社仏閣が至る所にあり、日本の文化や伝統をそこかしこで感じることができる街・京都。そんな世界有数の観光都市を旅するなら、マストでおさえるべき人気観光スポットをエリアごとにまとめました。一度では巡り切れない奥深い街、訪れる度に読み返してみてください。

▲【祇園・東山エリア】にある哲学の道周辺

京都市内で行くべきマストエリアはこの6つ!

1.【嵐山 高雄エリア】
2.【祇園 東山エリア】
3.【京都駅 河原町エリア】
4.【京都御所 西陣 北野エリア】
5.【貴船 鞍馬 大原エリア】
6.【伏見 山科(やましな)エリア】

1.【嵐山 高雄エリア】風光明媚な景色に、数多くの古刹が佇む

京都市の北西部、右京区にある嵐山・高雄エリア。嵐山は言わずと知れた京都有数の観光地で、「天龍寺」などの神社仏閣めぐりを目的に多くの人が訪れています。また、嵐山周辺が終点となっているトロッコ列車や保津川下りも人気です。
嵐山を借景にした庭園が美しい「天龍寺」。京福電鉄・嵐山駅より徒歩約2分で到着します。
保津川を眺めながら山景色の中を駆け抜けるトロッコ列車。乗車は亀岡市側からはトロッコ亀岡駅、嵐山側はトロッコ嵐山駅かトロッコ嵯峨野駅から乗車します。
▲嵐山まで船にのって川を下る保津川下り
嵐山といえば、やはり「渡月橋」は外せません。橋の上から望む小倉山(おぐらやま)や大堰川(おおいがわ)など、平安時代から愛されてきた美しい景色に、多くの人が足を止めて写真を撮っています。桜やGW、紅葉の時期には多くの人が訪れ、目抜き通りは人であふれかえるほど。
また渡月橋周辺はドラマや映画のロケ地としても有名。運がよければ撮影シーンに出合えることもありますよ。
渡月橋からお土産店や飲食店がひしめく目抜き通りを歩くこと約10分。嵐山を象徴する風景のひとつ・竹林の小径へ到着です。
天龍寺の裏手から優美な庭園で有名な「大河内山荘」周辺へ抜ける道や、縁結びなどで知られる「野宮神社(ののみやじんじゃ)」から茅葺屋根が特徴の「落柿舎(らくししゃ)」方面への道があります。
背の高い竹が覆う道はまさに竹のトンネル。日が遮られるので夏でもヒンヤリと涼しく、爽やかな散策が楽しめます。
嵐山・竹林周辺から北へ進むと、大沢池で知られる「大覚寺」など有名寺社がひしめく嵯峨野エリアに至ります。

大覚寺は、現存する最古の庭池「大沢池(おおさわのいけ)」を望む風光明媚な地にある門跡寺院です。観光客が押し寄せる嵐山から離れることで、静かにしっとりと見学ができます。早朝には特別写経なども行われていて、ひと味違う京都を体験することができますよ。
大覚寺から西におよそ1km、約8,000体の石仏・石塔群がある「化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)」から、さらに北上し嵐山・高雄パークウェイを20分ほど車で走ると高雄エリアに至ります。

高雄は古来より栂尾(とがお)・槇尾(まきお)と合わせ「三尾(さんび)」と呼ばれ、関西屈指の紅葉スポットとして名高い地域。三つの古刹を巡る「三尾巡り」は、ハイカーたちに人気の散策コースです。
▲紅葉に染まる「高雄山 神護寺(じんごじ)」

嵐山・高雄パークウェイの終点である高雄口から一番近い場所にあるのが「高雄山 神護寺」です。弘法大師ゆかりの寺で、国宝の薬師如来像をはじめ平安、鎌倉時代の仏像、絵画、書跡などが多く残っています。
山門の石段を染める紅葉、葉の隙間から見えるお堂は荘厳な雰囲気です。
▲西明寺(さいみょうじ)の鐘楼周辺

神護寺から歩くこと約30分。弘法大師の弟子が開創したのが、こちらの「西明寺」。仏師・運慶(うんけい)によって彫られた本尊釈迦如来像が安置されています。こじんまりとしたお寺ですが、鐘楼の周辺の紅葉は見事の一言です。
▲歴史ある「栂尾山 高山寺」の紅葉風景

最後は西明寺から徒歩約15分登ったところにある「栂尾山 高山寺」です。
臨済宗の開祖・栄西(えいさい)禅師から贈られたお茶の実を栽培し、苗が宇治へと伝わったことから、お茶の発祥の地として知られています。国宝の「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」など、教科書にも登場する貴重な文化財が多数保存されています。
表参道の紅葉トンネルのほか、境内の諸所で美しい紅葉を見ることができますよ。

2.【祇園 東山エリア】借景の庭が美しい寺社と、本物の舞妓さんが歩く街

京都の町を表す代名詞的な存在である祇園。東は「八坂神社」や「円山公園」、南は「建仁寺」や「高台寺」、西は鴨川付近、北は新橋通までのエリアを指します。

昔ながらのお茶屋のほかに、京懐石を味わえる料亭や夜のお店が集まる関西有数の繁華街で、京都を代表する花街のひとつです。町の中心を通る花見小路では、宴席に向かう舞妓さんたちが石畳の道を歩く姿を垣間見ることができます。
こちらは、京都を東西に走る四条通の東端にある八坂神社。夏の風物詩「祇園祭」を行う神社として知られています。神社の東側に広がる円山公園は京都最古の公園で、桜の時期には多くの花見客が訪れます。
祇園の町から北上すること車で約20分。東山を借景にした美しい庭園が広がる「銀閣寺(慈照寺)」から、京都有数の紅葉名所「禅林寺(永観堂)」付近まで、琵琶湖疎水沿いに続く南北の道が「哲学の道」です。
日本の道100選にも選ばれた散策路には、道沿いに桜をはじめとした草木が植えられ、季節ごとの表情が楽しめます。
八坂神社から東大路通を南下し、歩くこと約20分。平安時代以前より続く古刹「清水寺」へ到着です。TVCMのほか数々のメディアで紹介され、春や秋に行われるライトアップのイベントは行列ができるほどの人気スポットです。修学旅行などで一度は訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。

※清水寺本堂は、平成の大改修により2021年頃まで修復工事中のため、写真のように本堂が見えない場合があります。ただし、通常通り入場は可能です。
▲光の化身と呼ばれる「熾盛光如来(しょじょうこうにょらい)」をまつる青蓮院門跡。青い光で構成されているライトアップは見事

春と秋に行われるライトアップや東山を借景にした庭園が有名な「青蓮院門跡」。八坂神社から円山公園を通り北上すること徒歩約10分ほどの距離にあります。京都市内を一望できる「将軍塚 青龍殿」へは京都一周トレイル東山コースを歩いて約30分ほどで到着です。
▲将軍塚 青龍殿。京都の街を一望できる大舞台が新観光名所として注目を浴びている

3.【京都駅 河原町エリア】グルメやお土産探しに最適な繁華街

京都の玄関口であるJR京都駅と、神戸・大阪からのアクセスも便利な阪急河原町駅。いずれも駅の周辺には大きな商業施設や商店街があり、ショッピングやグルメを楽しむ人で賑わっています。
鏡面使用の窓が一面に広がるJR京都駅の駅ビル。古都・京都にあって圧倒的な存在感を放つ現代建築は、初めて京都を訪れた人を驚かせてくれます。

駅ビルの中には百貨店にホテル、数々の飲食店などが入っていてとても便利です。また、駅から車で約10分~15分ほどの範囲には、「西本願寺」や「東本願寺」、「三十三間堂」など有名な寺社のほか、「京都マンガミュージアム」や「京都水族館」といった観光スポットも多数あります。
京都駅ビルから歩いてすぐの場所にある「京都タワー」は京都駅前のシンボル的存在です。その地下1階~地上2階の3フロアには、2017年にリニューアルしたばかりの「京都タワーサンド」があります。さまざまな京都グルメを味わえるフードホールをはじめ、体験やお土産探しのショッピングなどがたっぷり楽しめますよ。
▲京都を去る前にちょっと一杯。なんて使い方もおすすめ
京都駅よりJR奈良線で1駅の場所にあるのが「東福寺」。臨済宗東福寺派の大本山で、日本最古にして最大級の伽藍が有名です。
近年では、禅の思想を表現したアーティスティックな庭園がフォトジェニックだと、若い人も多く訪れています。
▲東福寺北庭。「永遠のモダン」を追求した作庭家・重森三玲(しげもりみれい)の作品
京都で街ぶらといえば、やはり阪急河原町駅周辺です。東京で言うところの新宿や渋谷、大阪で言うところの梅田にあたる繁華街です。東に歩けば、祇園と並ぶ賑やかな花街・先斗町(ぽんとちょう)がありますし、阪急線で1駅目の烏丸(からすま)駅周辺はビジネス街なので、エリアとしてはさほど広くはありません。修学旅行生がかっ歩する寺町通や京極通商店街も、このエリアにあります。
河原町駅から徒歩約5分。東は寺町通から西は高倉通までを東西に繋ぐのが、「錦市場商店街」です。「京都の台所」として400年以上地元の人々の胃袋を満たしてきた商店街も、現在は日本語、英語、中国語…etc.が飛び交うインターナショナルな雰囲気に。地元感と異国情緒が混じる唯一無二の観光スポットになっています。露店ではさまざまなおばんざいや抹茶スイーツのお店があり、食べ歩きも楽しいスポットです。

4.【京都御所 西陣 北野エリア】今も昔も変わらぬ「京都のどまんなか」

中京区と上京区にまたがって「洛中」と呼ばれるこのエリアは、「京都御所」や「元離宮 二条城」など、かつて国の政(まつりごと)の中心があったエリアです。現在も上京区に京都府庁があり、昔とかわらず京都の政治の中心地と言えるでしょう。

また、元離宮 二条城の北、京都御所の西にある西陣エリアは西陣織で知られ、昔ながらの町屋の景色が広がる町です。パワースポットとして人気の「晴明神社」もこの西陣にあります。晴明神社は京都御所から徒歩約15分です。
歴史的にも貴重な文化財が多数ある二条城
平安遷都から明治までの約1000年間、歴代の天皇陛下が住まわれたのが、ここ京都御所です。御所の周囲に広がる京都御苑の敷地内には、長い歴史の変遷を感じさせる紫宸殿(ししんでん)や、清涼殿、小御所などの建造物を見ることができます。
また、都心にありながらも広大な庭園にはたくさんの木々が茂っています。例年2月頃に美しい花を咲かせる梅園は、京都で指折りの梅の名所としても有名です。

京都御所へは市営地下鉄烏丸線丸太町駅より徒歩約5分。二条城へは市営地下鉄東西線二条城前駅より徒歩約1分です。
梅園といえばこちらの「北野天満宮」も有名です。上京区の西、右京区との境にある北野天満宮は、学問の神様である菅原道真公を祀る、全国の天神社の総本山です。受験シーズンをはじめ、試験の合格祈願で多くの参拝者が訪れています。周辺には上七軒(かみしちけん)という花街もあり、京都らしい風情を感じることができます。

5.【貴船 鞍馬 大原エリア】南北に広い左京区、叡山電鉄で山エリアへ

南北に広がる左京区。北部は南丹(なんたん)市や滋賀県高島市に隣接し、金毘羅山や鞍馬山などがある山のエリアです。貴船・鞍馬・大原周辺は京都有数のハイキングスポットで、桜や新緑、紅葉のシーズンには多くのハイカーが美しい山景色を愛でに足を運びます。
また、南部には「平安神宮」や「南禅寺」などの神社仏閣、京都大学のキャンパスやラーメン激戦区の一乗寺などがあります。
▲広大な境内に美しい庭園が広がる平安神宮。京都市バス・岡崎公園 美術館 平安神宮前バス停下車、徒歩約5分
▲京都市内を見渡す三門と疎水で知られる「南禅寺」。京都市バス「東天王町」または「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩約10分
▲叡山電鉄・一乗寺駅の周辺は、名店ひしめき合う京都一のラーメン激戦区

なお、映画やドラマにもよく登場する鴨川のデルタ地帯からすぐの場所には、京阪電鉄の終点であり叡山電鉄の始発駅である出町柳(でまちやなぎ)駅があります。駅徒歩圏内には、世界遺産である下鴨神社などがあり、東は瑠璃光院がある八瀬や比叡山まで、北は貴船や鞍馬まで通じます。
創建の年代が不明なほど長い歴史をもつ貴船神社。古事記や日本書紀に記述がある水の神様を祀り、境内を流れる水はご神水として知られています。縁結びの神様も有名で、近年はハイキングがてらに立ち寄る山ガールも多いのだとか。紅葉の時期のライトアップや雪景色も幻想的で、季節をとわず参拝者が訪れています。

[アクセス]
叡山電車「貴船口」下車後、京都バスに乗り換え「貴船」下車。バス停より徒歩約5分※貴船口駅から徒歩の場合は約30分
貴船神社には及ばないものの、1200年という長い歴史をもつ「鞍馬寺」。京都でも有数のパワースポットとして知られています。牛若丸と呼ばれた源義経が幼少期、天狗より武術の指導を受けたという伝説が残っているのもこのお寺。

叡山電鉄・鞍馬駅から徒歩約3分の場所に立つ仁王門をくぐり、長い参道を通って本殿金堂へ至ります。そこからさらに奥の参道は、貴船神社近くの西門まで通じる山道となっています。途中には義経供養塔や与謝野晶子歌碑などさまざまな見所があるので、ゆったり時間をとって歩いてみるのもおススメです。
▲京都市バス・大原バス停下車、徒歩約10分

天台宗の門跡寺院で、最澄が比叡山延暦寺を造営する際に建てた庵が起こりと言われている「三千院」。苔むす庭のそこかしこから顔をのぞかせる小さいお地蔵さまの姿はあまりに有名です。寺院では写経の体験もできますよ。都会の喧騒を離れて、心静かな散策を楽しむことができます。
▲庭を落ち着いた心で眺めれば、慈愛に満ちたお地蔵さまを見つけることができる

6.【伏見 山科エリア】足を延ばして楽しみたいワンモアスポット

最後は山科&伏見エリア。山科は京都駅から祇園・東山を超えてさらに東に、伏見は京都駅から南に下った場所にあります。いずれも京都の中心部からは少し離れているので「コレ」といった目的を決めて訪れるエリアと言えるでしょう。

山科では紅葉の名所「毘沙門堂」が有名です。伏見には、世界的な観光スポット「伏見稲荷大社」があります。また、伏見は日本有数の酒造地でもあり、昔ながらの酒蔵が立ち並ぶ町は風情があり町歩きも楽しいです。
伏見稲荷大社の千本鳥居。幻想的な景色は京都を訪れるなら一度は見てみたい場所のひとつです。千本鳥居をくぐってさらに山を登ると、京都を一望できる絶景や、木々がうっそうと茂る山道に数々の末社がひしめくお山巡りも楽しめます。
伏見の酒は江戸時代、淀川から大坂、さらには船で江戸まで運ばれて人気を博しました。現在でも日本三大醸造地のひとつに数えられていて、町には歴史ある数々の酒蔵が日本酒を醸しています。
酒造りに縁が深い神社や、伏見の蔵の酒が飲み比べできるお店もあるので、伏見稲荷大社への参拝後に足を延ばしてみるのもいいでしょう。
いかがでしたか?
まだまだご紹介したいスポットはいっぱいありますが、今回紹介した場所を巡るだけでもかなりの時間がかかりそうなので、いったんこのへんで。
京都旅行のポイントは、距離や時間、交通手段をよく検討して、効率的に巡るのが吉。色々なスポットを訪れて、ぜひたくさんの思い出を作ってください。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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