湯河原の新デザートが大人気!ふわふわシフォンサンドが可愛すぎると噂のスイーツ店は魚屋だった

2018.03.13

関東有数の温泉地「湯河原」。東京から電車に乗って約1時間半で行ける温泉街で金・土・日曜だけオープンする、インスタ映え必至のかわいいスイーツが買えるお店があるんだとか。その噂のお店は、なんと、魚屋さん!「魚屋でケーキってどういうこと?」と疑問に思いつつ、そのかわいくておいしいケーキをGETするべく、さっそく行って来ました。

魚と干物の横にスイーツが並ぶ、お店の非日常感にびっくり!

JR湯河原駅から不動滝へ向かうバスに乗り、道中バス停で下車して目の前。温泉街の中に噂のお店「蒲寅(かまとら)」があります。
▲昭和元(1926)年創業の蒲寅。お店のすぐ横には専用駐車場もあるので、車で旅行に行った人も気軽に寄れます

辿りついたお店の看板には大きな魚、店頭にはイカが干されていてどこからどう見ても魚屋さん。「本当にケーキが買えるの?」と半信半疑でよーく見てみると、イカの横にケーキを紹介する看板が。
▲店頭には、カラフルなケーキの写真が載った看板が!

恐る恐るお店に入ると、干物や魚と共に、おしゃれなシフォンケーキやロールケーキなどが並んでいました。これが噂の「お嫁ちゃんのシフォンケーキ」!
▲干物の横のショーケースに、ケーキを発見!

写真を撮ってみんなに見せたくなるカラフルでかわいいケーキ!

これこれ!インスタで見たかわいいケーキ!ゼブラ柄でフルーツがたくさんのっているシフォンサンドにパルフェにプリン!どのケーキも彩りがよくて、店内でもパッと目を引くかわいさ。
▲フルーツぎっしりで、種類も豊富!中央手前がお店の看板商品「ゼブラシフォンサンド」
▲季節限定の「いちごとオレンジのシフォンロール」もピンクでかわいい~!

このバラエティ豊かなケーキは約50種類のレシピから、季節によって数種類が販売されています。すべて一人で手作りしているので、たくさん作ることはできませんが、旬の果物を使い、その時期に一番おいしいものを提供できるように作っているそうです。
▲上左から:「バナナのシフォンサンド」400円、「甘夏のシフォンサンド」400円、中左から:「ミニパルフェ」450円、「とろける生チョコ」300円、「お嫁ちゃんプリン」200円、下:「いちごとオレンジのシフォンロール」320円

一番人気はふわふわのシフォンケーキに生クリームとフルーツがサンドされている「シフォンサンド」。ラッピングもされているので、そのままプレゼントやお土産として友達に渡すのもおすすめです。手づかみでも食べられるので、子供でも手軽に食べられ、温泉街の散策時に頬張るのも良さそう。
▲遠方からこのケーキを目当てに湯河原を訪れる人もいるほど人気の「シフォンサンド」
▲バナナの風味が豊かな「バナナのシフォンサンド」。こちらにも、季節のフルーツがたっぷり!
▲こちらは「甘夏のシフォンサンド」。甘夏シフォンをベースにイチゴ、ミカン、オレンジムース、甘夏ジャムを挟んでいます。たくさん並ぶと華やか♪店頭で販売していたら即買い必須です!

インスタ映えするおしゃれなケーキは見た目だけじゃなかった!

「ゼブラシフォンサンド」のシフォン生地は、縞々模様がとても綺麗!プレーンとココアの2種類の生地の比重が同一でないとこの縞々模様が崩れてしまうので、生地作りはとても繊細な作業になるそうです。
▲「お嫁ちゃんのシフォンケーキ」の代名詞とも言える「ゼブラシフォンサンド」400円。ココアだけじゃなく抹茶やキャラメルモカなど味のバラエティも豊富です

さっそく食べてみます。フォークを入れると、お皿まで生地が切れずにゼブラ柄がゆがんでしまうほどの柔らかさ!サンドされている生クリームを生地にたっぷりつけていただきます!
▲うわぁ~!ふわふわ~!!

シフォン生地が舌の上で溶けてしまうような滑らかな舌触り。甘さ控えめで優しい味が口の中に広がります。注目すべきところは、生地がふわふわなのはもちろん、フルーツのナチュラルな甘みと、生クリームでしっとりさをプラスしているところ。それを一口ですべてを味わえるのがこのシフォンサンドの魅力です。
ホールでまるっと食べたくなるくらいおいしくて、あっという間に食べ終わってしまいました。
▲見た目がかわいいだけじゃなかった!食べやすい上品な甘さでペロッと完食

なぜ魚屋なのにケーキ?みんなが笑顔になるケーキはこうやってできていた

このおいしさの秘密に迫るべく、シフォンサンドを作っているパティシエの廣田みどりさんにお話を伺いました。

蒲寅に嫁いできたのに、実は魚嫌いだという廣田さん。小さい頃からケーキ作りが大好きで、ご近所付き合いなどでご自身が作ったケーキを配ったことからおいしさが評判に。それがきっかけでケーキ屋をスタートすることになったそうです。

ご家族の後押しもあり、魚屋店舗奥に小さな工房を造り、菓子製造業営業許可と調理師免許を取得。「安くておいしく、誰でも気軽に買いに来られる。そして食べて幸せ!」をコンセプトとして、2016年8月に「お嫁ちゃんのシフォンケーキ」を正式にオープンしました。
▲工房は廣田さんの好きなものだけを置いている幸せな空間!

シフォンケーキは素材がシンプルなので、材料の質はもちろん、その日の天気や作る人の体調や気持ちなどがダイレクトに伝わるケーキ。「シンプルだから奥が深く、毎日作っていてもまだまだ改良の余地あり、と思っています」と廣田さん。
今回、取材のため特別に調理風景を見せてもらいました。

シフォンケーキはメレンゲと卵黄生地を混ぜる作業で出来が8~9割決まるので、この作業は特に丁寧に、気を使って作業します。週末になると朝7時から作り始め、20cmのシフォン型を20台使って1日中ずっと焼き続けるそうです。
▲手早くしっかり混ぜたら、サッと型に流し込んで、オーブンへ
▲約40分後、綺麗に焼きあがった~!型から湧き出したような「もくもく」した生地にツヤがあります

「今日はちょっと緊張していたから、緊張したケーキが焼きあがった~!」と廣田さん。前日に3台あるオーブンの1つが壊れるトラブルがあったにも関わらず、冷静に対応していたのが印象的でした。
▲焼きあがったシフォンケーキは逆さにして冷ましておきます

最後の仕上げはかわいさ重視!見た目も味も最高のバランス

先程焼いたシフォンケーキはすぐに型から外すことができないので、事前に焼いたゼブラシフォンケーキで続きを見せていただきました。型から外す時に失敗したらすべてが台無し。慎重に型から外して、道具とナイフを使って切り分けます。
▲もくもく部分を見ると、これがゼブラ柄になっているの?と思う不思議な模様
▲専用の道具を使って8等分に切り分けます
▲おぉ~!!綺麗なゼブラ柄!

切り分けた後は、シフォンケーキの真ん中に切れ目を入れ、フルーツをサンドします。このままでもおいしそうなシフォンケーキなのに、さらにフルーツをサンドするなんて、贅沢!
▲1ピースのシフォンケーキを真ん中でカット
▲切れ目に生クリームをた~っぷり♪

この日用意されていたフルーツは、ミカンとイチゴ。どちらも旬のフルーツで、色もツヤも抜群です!これらのフルーツをカットして、飾りつけに使います。
▲イチゴとミカンをバランス良く綺麗に並べながら、「かわいい~♡」と何度もつぶやく廣田さん。ケーキへの愛情があふれています
▲さらに生クリームを足して、粉砂糖をふりかけ…
▲最後にチャービルを飾ったら…
▲完成!まさに、廣田さんが目指す「みんなが笑顔になれる」ケーキ!

妥協なし!こだわりの材料はお気に入りが見つかるまで探す

飾りつけのフルーツもおいしいものを見つけるために、ひたすら探す主義の廣田さん。お休みの日にはご主人と、気に入るものが見つかるまで、何時間もかけてフルーツ農園などへ材料探しのドライブに出かけることも多いのだとか。

ちなみに、廣田さんの材料ベストワンは「お義母さんの育てる甘夏」。毎年とってもおいしい甘夏ができるので、それを3~4月に収穫してケーキに使うのを楽しみにしているそうです。
▲地元神奈川県のフルーツも使います。写真のミカンは湯河原産の「べにばえ」
▲イチゴは、イチゴ農園に出向き、おいしい農家から直接仕入れています

シフォンケーキの要は卵!と言っても過言ではないくらい卵の力で作り上げるケーキ。そのため、使用する卵はふんわりとした優しいメレンゲを作り上げるものと、香りとコクと力(弾力)のあるものの2種類を取り寄せているんだとか。どちらの特長もしっかり感じられるようにバランスよく使用しているそうです。
▲届いたばかりの新鮮な卵を使用。工房立ち上げ前に、何度も試作を繰り返して辿りついたこだわりの卵です

さらに、ベーキングパウダー不使用、生クリームは低脂肪乳のもの、季節によって小麦粉を使い分けるなど、材料にはとことんこだわり、優しい味の丁寧な作りになっています。他にもケーキに使うドライフルーツやフルーツピール、ジャム、クッキーなどの材料もすべて廣田さんの手作りです。
▲シフォンサンドにのせる「YOMECAFE」クッキー♪
▲オレンジコンフィ。どんなスイーツに変身するのか楽しみ♪

湯河原みやげの新定番へ!ラスクやホールケーキもお見逃しなく

ケーキ以外にも人気なのが、サクサクした軽い食感の「シフォンラスク」(1袋380円)。シフォンケーキをカットした後、さらにオーブンで焼き上げて作ります。この日もケーキを作る後ろで、オーブンの中にゼブラ柄のラスクを製作していました。コーヒーや紅茶と一緒に食べたら、おしゃれなティータイムに♪
▲工房で稼働しているオーブンのひとつでは、「シフォンラスク」が焼き上がりを待っていました
▲ラッピングして店頭に並ぶ場所は、干物の冷蔵庫の上!

他にも、事前にオーダーしておくと、ホールケーキやバースデーケーキも購入できます。こちらも季節のフルーツを使った見た目もかわいい、おいしいケーキ!こちらは完全オーダー商品なので、早めに連絡してくださいね。
▲「シフォンケーキのバースデーケーキ」3,000円

湯河原の新しい定番お土産になりそうな「お嫁ちゃんのシフォンケーキ」。甘いものが苦手な人でもおいしく食べられるように、甘さ控えめにしています。種類も豊富で毎回違うケーキが並んでいるので、何度も通う楽しみも♪販売されるケーキはその日にならないとわからないので、何が売っているか楽しみに来店してくださいね。
▲人気の「お嫁ちゃんプリン」はナチュラルな味のしっかりプリン!

また、店頭販売だけでなく、湯河原などの旅館に懐石料理のデザートとしても納品しているケーキなので、宿泊した旅館で廣田さんの作るデザートに出合えるラッキーがあるかもしれません。
温泉やおいしいレストランがたくさんある魅力的な湯河原ですが、次の週末はかわいいスイーツを目当てに足を運んでみてはいかがでしょうか。
※記事内の価格はすべて税別です。
※店頭のケーキの種類は、時期や日によって内容が変わります。
※店内での飲食はできません。
※通信販売は行っておりません。
岸 久美子

岸 久美子

東京在住フリーライター。好きなことは海・山・ビールにワイン、たまにスポーツ観戦。気になる場所には行ってみないと気がすまない性分で、ちょっと暇ができると旅に出るフットワークの軽さがウリ。知らない文化に触れ刺激を受け、一緒に暮らすウサギに癒される日々。(制作会社CLINK:クリンク)

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