山間に突如出現!テーマパークのような食事処「いろり山賊」

2016.01.19

山陽自動車道玖珂(くが)ICから「山賊」の看板を目印に進むこと約5km。真っ暗な山道を進んでいくと、突如、お祭りのような賑わいの集落が現れます。ここは、山口県民なら誰もが知っていて、その殆どが訪れたことがあるという食事処「いろり山賊」。山口を代表する人気店の魅力に迫ります。

▲週末ともなれば、常に行列ができる人気ぶり

山間に突如現れる集落は、山口県民の誰もが知る人気スポット

真っ暗で静寂そのものの山道を進み、カーブを曲がった瞬間、それまでの静寂が嘘のように煌々と灯りがともる集落が現れます。ここは、昭和46(1971)年に創業した食事処「いろり山賊」。山口県民なら誰もが知る人気店です。前身となる居酒屋「的場大学」時代は、広島市内の繁華街に店を構えていましたが、建物内では制限が多くできることが限られていたため、また、この土地には美味しい食材があることに魅力を感じたことから、玖珂町に移転してきたそうです。

コンセプトは、その名の通り「山賊」。かつてこの土地に山賊がいたという言い伝えから名づけられたそうです。敷地内には、屋外席がメインの「いろり山賊」のほか、店内に大きな竃(かまど)がある「竃」、お城風の建物の「桃李庵(とうりあん)」の3店舗があり、定休日が被らないように設定されているので、年末の12月30日、31日以外は、いつ訪れても、いずれかの店が営業しています。3店鋪は少しずつメニューは異なるものの、後ほどご紹介する名物料理3品は、どの店でも味わうことができます。3店舗合わせると400席を超えるという超大型店でありながら、連日行列ができるという人気ぶり。多いときで1日4,000人以上が訪れるというから驚きです。
この日は、野趣溢れる屋外の席が人気の「いろり山賊」へ。入口で食券を購入し、空いている席を探します。敷地内を進んでいくと、建物の縁側やいろりを囲む席、森の中にある席など、それぞれに特徴の異なる席があり、人数や好みに合わせて選ぶことができます。
屋外の席ってこの時期寒いのでは?と不安を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、この季節、屋外の席は全てこたつ席になっているので寒さ対策は万全!真冬でも屋外席がいちばん人気なんですよ。

これだけはおさえておきたい三大名物とは?

「いろり山賊」で楽しめるのは、ボリューム満点の“山賊料理”。なかでも、これからご紹介する3品は、訪れる人の殆どがオーダーするという名物メニューです。
まず登場したのは、「いろり山賊」の三大名物の中でもいちばんの人気メニュー「山賊焼」(税込756円)。若鶏を炭火で焼いたもので、串を持って豪快に頬張ると、外側パリッ、中はジュワッと肉の旨みが口いっぱいに広がります。
続いて登場したのは、その大きさに誰もが驚く「山賊むすび」(税込508円)。赤ちゃんの顔ほどの大きさで、中には、店で焼き上げて丁寧にほぐした鮭、昆布、梅の3つの具が入っています。

実はこちらのメニュー、「忙しい合間に作ることができ、なおかつ栄養たっぷりでお腹いっぱいになるものを子どもたちに食べさせたい」という創業者の想いがカタチになったもの。愛情たっぷりの一品は、子どもたちだけでなく、この店を訪れる人々の気持ちをも心から満たしてくれるのです。
そして、最後の一品は、ダシにこだわった「山賊うどん」(税込605円)。寒い季節にこたつでいただく一杯は、身も心もほっこり温めてくれます。とはいえ、この1杯だけでけっこうお腹いっぱいになってしまうので、あれもこれも食べたいという方には、「一口うどん」(税込389円)もおすすめです。

近隣の牧場で育てられた隠れた逸品

▲目でも楽しんで欲しいと、中国の硯を模した瓦で登場!「皇(すめらぎ)ロイン ミニ」(税込4,104円)

先ほどご紹介した三大名物に加え、密かに人気を集めているのが、皇牛(すめらぎぎゅう)のステーキです。山口県といえば、日本の肉牛のルーツと言われる天然記念物「見島牛(みしまうし)」で知られており、その遺伝子を受け継いだのが、皇牛なのです。

「いろり山賊」で扱う皇牛は、同店直営の「皇牧場」で育てられた3歳未満の未経産牛(子どもを産んでいない雌牛)のみ。こだわり抜いて育てられた「皇牛」は、とても柔らかくジューシーな味わい。一口、さらに一口と食べ進めるごとに、幸せな気持ちになります。
名物料理を堪能した後は、ショッピングタイム。店先には、同店のオリジナル商品をはじめ、山口名物のお土産品がズラリと並んでいます。
▲写真左から「カルビーポテトチップス山賊焼味」(税込140円)、「山賊うどん乾麺」(税込780円)、「山賊ストラップ」(各税込600円)
▲名物料理も持ち帰りOK!「山賊弁当」(税込1,188円)
▲一つひとつ丁寧に手づくりされた自慢の「おはぎ」(1個税込260円)も人気

「いろり山賊」では、季節に合わせた装飾やイベントを開催中!1月中旬からは「節分」、節分が終わると「ひな祭り」、3月下旬から4月上旬にかけてはお釈迦様の誕生をお祝いする「花祭り」。一年を通して、季節ごとの風習を感じることができるのも、「いろり山賊」の魅力です。
隠岐ゆう子

隠岐ゆう子

大学でデザインを学んだ後、大手印刷会社に入社。制作ディレクターとして5年勤めた後、フランス・パリに語学留学へ。現在は、九州・山口を中心に編集・ライターとして活動している。無類の旅好きで、暇とお金さえあればヨーロッパを中心に旅する行動派。旅、温泉、スイーツのキーワードに目がない。

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