イカすぜ「呼子朝市」!イカがビュンビュン回る、賑やかな市場を徹底紹介

2018.05.28 更新

コリッコリのイカ活造りで有名な佐賀県呼子町(よぶこちょう)。ここに大正時代から続く朝市があります。元日以外の毎日開催しており、農海産物がリーズナブルに手に入る?ならば、いざ行かん!「呼子朝市」のおすすめの楽しみ方を紹介します!

日本国内でも有名な朝市。朝から活気溢れます!

福岡市街地から車で約1時間30分。「呼子朝市」は大正時代初期に、漁師のお嫁さんたちが、規格外の魚介類や加工品を観光客向けにリヤカーなどで販売したのが始まり。石川県の「輪島朝市」、千葉県の「勝浦朝市」とあわせて「日本三大朝市」や、さらに岐阜県高山市の「宮川朝市」もあわせて「日本四大朝市」と呼ぶ場合もあるそうです。
▲ここから朝市通り。車輌は進入禁止です

到着したのは早朝8時!早速市場の門をくぐって朝市通りへ。

200mほどの通り両側に並ぶ、おばちゃんたちの青空露店

呼子朝市の営業時間は7時30分から12時まで。なんと元日以外は毎日開催されています。早朝から、元気なおばちゃんたちの声で溢れていますよ。
▲アラカブ(九州北部の方言で「カサゴ」のこと)を売っていたおばちゃん。「味噌汁に入れるとうまかよ~」

おばちゃんたちはやっぱり旦那さんや息子さんが漁師、という方ばかり。その日、もしくは昨日獲れたという魚介類や加工品、野菜などを売っている露店が、通りの両脇にずらりと40軒ほども並ぶ様は壮観です!思わず足を止めて見入ってしまいますね。
▲イカの町だけあって「イカの一夜干し」を出している店が多い!料金は時期によって異なりますが、目安としてだいたい3枚1, 000円ほど
▲次いで多かったのは干物類。お店によって味付けが異なるのもまた面白い!
▲ウニやサザエだってこの量でこのお値段!
▲ほうれんそうやレタスなどの野菜や、柑橘類などの果物も販売していますよ!

試食をさせてくれる露店も多数!吟味して購入すべし

露店の中にはその場ですぐに食べられたり、試食できたりするお店もたくさん。「ちょっと食べていかんね~」「味ば見ていって~」などのお声がかかれば、ふらふら~っと思わず立ち寄ってしまいます。それも朝市の醍醐味!
▲朝市通りの入口近く。前日に捕ったウニを出しているお店

こちらのおばちゃんのお店では、ウニを割ってその場で食べさせてくれるそう!豪快なウニに引き寄せられ、立ち寄り決定!
▲取材時は「アカウニ」で1個500円※時期によって料金・ウニの種類は変わります
▲殻を割って、直接手にオン!きゃ~!

スゴイ磯の香り!!「ほれ、そのまま食べてん!」というおばちゃんの言葉に促され、つるりっ!
潮の風味が強いけど、ウニの濃厚な旨みが口の中にぶわ~っと広がってきます!そして、瑞々しいゼリーみたいな食感!こんな食べ方ができるのも珍しいですよね。

次に伺ったのは、自家製味噌の漬物を売っているおばちゃんのお店。
▲毎日バイクに漬物を乗せて、もう50年以上通っているそう
▲ニンジンやキュウリ、茎ワカメ、ショウガなどの味噌漬けは、すべて250円/100g

「ひとつどうね?」と茎ワカメをいただきました。
もう、じっくり漬け込まれているので濃厚。ちょっとの味噌漬けで白ご飯2~3杯いけちゃいそう。
▲ちりめんじゃこを販売しているお店も。ひとマスで200円!ノーマルの他、梅入りや昆布入りもありました

さらに、他のお店でもちりめんじゃこなども試食させてもらって朝から幸せ気分満喫~。でも一つご留意を!試食がたくさんあるからと購入を後回しにしていると売り切れてしまう可能性も。

唐津市内の宿泊施設をチェックアウトした観光客が多く訪れるのが、だいたい10~12時。この時間帯が一番店舗も多く並び賑わうのですが、お値打ち商品や限定商品は売り切れてしまうこともあるので、少し早めの9時頃訪れるのが筆者的にはおすすめです。
▲大量のアジを手際よくおろしている姿も見られました!スゴイ!
▲露店のおばちゃんたちもお互いの店でお買い物

お腹が空いたら食堂で朝食をどうぞ

朝市通りの中間辺りには食堂もあるので、こちらで朝食をいただくのもおすすめ。
▲この暖簾と店頭の看板が目印

1935(昭和10)年創業の大衆食堂「よしや食堂」は、数々のメディアでも紹介される人気店。遠方からこの店と朝市目当てに訪れる方も多いとか(取材時は、山形県から来られたご夫婦もいました!)。
▲こぢんまりとした店内の壁にはメニューがズラリ。海外からのお客さんも多く、英語・ハングル文字・中国語でも表記されています

数あるメニューに目移りするけれど、ここでは名物「アラカブの味噌汁」(500円)を、ぜひ食してください。
▲干物や日替わり小鉢などが付く「アラカブの味噌汁定食」は980円。

見てください!この豪快なお味噌汁!
▲アラカブが丸々一尾!

この見た目のインパクトも驚きなれど、一口すすれば旨みのたっぷり出た味わいに思わず唸ること必至です。アラカブをじっくりと煮込むことによって出汁がたっぷりとしみ出した味噌汁、プリップリの白身…、本当に優しい、ホッとする味なんです。添えられたアジのみりん干しも併せてペロリと食べられちゃいますよ。
取材では朝食としていただきましたが、もちろん、朝市を堪能した後のランチとしてもOKです!

伝統を継承し進化させる、新進気鋭のお店も続々と

さてさて、漁師のお嫁さんの露店や古くから続く商店などが中心の呼子朝市ですが、ここ最近は新しいお店もできているんです。
そのうちの一つ。朝市通りから、一本港側の海岸通りに抜ける広場の小道に、呼子名物「イカバーガー」のワゴンショップがあります。
▲呼子にほれ込んで移住してきたというスタッフさん

呼子商店街内の複数の商店で開発したというイカバーガーを、土・日・祝日のみ販売しているそう(10時頃から営業)。イカバーガーは、おからや玉ねぎをつなぎに、ぶつ切りにしたゲソがたっぷり入ったイカのパテが絶品。
▲鉄板で焼き上げるイカのパテ。ジュ~!と良い音!

さらにフレッシュレタス、イカの風味や食感を活かす、フルーツ風味のオリジナルソースがたっぷりです!
▲呼子名物「イカバーガー」は350円。デコポン100%ジュースは200円

イカだけではなく、呼子産のデコポンや甘夏といった柑橘類を使用したジュースなども併せて販売してるのでご一緒にどうぞ。まるで果汁をそのまま飲んでいるような新鮮さですよ。

そしてもう一軒は2017年に開店したばかりの「呼子プレス商会」(9:00~14:00※土・日は~15:00/悪天候時は休み)。
ん?プレスってどういうこと?と思った方、こういうことです。
▲大きな鉄製のプレス機で、ジュワ~っとプレス!!

さて、何をプレスしているかと言うと…。
やっぱり、イカ!!この「いかプレス煎餅」(600円)、直径30cmはあろう程のビッグサイズ。イカの粉末&さつまいもの粉をあわせた生地と生のイカをプレスして煎餅にした、テイクアウトグルメです。味付けは醤油のみとシンプルながら、イカそのものの味が活きているから美味!
▲「煎餅片手に朝市散策を楽しんでくださいね」と清水さん

「せっかく良い素材が揃っていて、歴史もある朝市。もっと観光客が楽しめるよう手軽に食べられるものがあれば」と、この煎餅を考案したという清水さん。今後も新しいメニューを考えていくのだとか。高齢の売り子さんが多い呼子朝市に新しい風を送ってくれています。

お土産にしてもOK。イカの一夜干し体験

4名以上であれば、ぜひ体験してほしいのが「イカの一夜干し体験」。唐津観光協会が予約を受け付けており、朝市通りで海産物やお土産品を販売する「木屋商店」で体験できます。
▲電動でイカを高速回転しイカの一夜干しを作る「いかぐるぐる」は、潮風に当てて干すため海岸通りに

体験内容は簡単!生のイカを縦に切って洗って開くだけ。その間、イカについてユニークな話を聞くこともできます。
▲丁寧に教えてくれるので、包丁を使うのが苦手な方でも大丈夫
▲取材時は不漁だったためヤリイカを使用していますが、本来はスルメイカで体験

1名2,100円で2杯まで開くことができます。その後は、店頭で販売しているイカの一夜干しやその時期に旬な干物や海産物を炭火で焼いて食べる、お楽しみの試食タイム!
▲ヤリイカは身が厚くて、はじけるような食感!塩加減もいい感じ~!
▲取材時は牡蠣も旬(11月~4月末あたりまで)。牡蠣から溢れ出す汁がもう…!

漁の状況や時期によって、いただける魚介の種類や量は異なりますが、その時一番美味しいモノを提供してくださいます!焼いた魚介類を肴にビールを楽しんでいる方たちもいましたよ~。朝からの贅沢、うらやましかったです…。

「自分で開いたイカを自分で食べたい!」という方は、後日干して完成したものを配送もOKですよ(配送料・イカ料金別途要※イカは時期により異なるが1枚500円程度)。
イカの町の思い出作りにぜひ体験してみてはイカがですか?

積極的に話して、楽しむ!買い物だけじゃなく元気をもらえる朝市

▲通りの真ん中にある「スクラム広場」には呼子町のマスコットキャラクター「ケンちゃん」と「サキちゃん」も!「スクラム広場」は情報収集や休憩ができますよ

たっぷり3時間かけて楽しんだ呼子朝市。イカの一夜干し、ちりめんじゃこ、味のみりん干し…etc.たっぷり購入できて大満足!駐車場に食材を置きに行った数、2回。多分200mの通りを5往復はしたと思います。魅力的だったのは、リーズナブルで新鮮な海産物や野菜ももちろんですが、おばちゃんたちの素敵な笑顔!
失礼ながら年齢を伺うと、70~80代とびっくりする方たちばかり。みんながパワフルで、何だか朝から元気をもらえます。「息子の嫁がね~」「あそこの〇〇が美味しいわよ」など、ついつい長話しちゃうのもご愛敬。買い物だけじゃない、元気をチャージできる呼子朝市へぜひ行ってみてくださいね。早起きしていく価値ありですよ。
※価格・料金はすべて税込です。
桑野智恵

桑野智恵

フリーの雑誌ディレクター/ライター。福岡生まれ、福岡育ちの博多女。3つの出版社を渡り歩き、雑誌編集歴20年弱。食育アドバイザー、フルーツ&ベジタブルアドバイザー。

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