宮崎牛の焼肉フルコースが5,500円!肉通がこぞって訪れる名店の味は、とろける旨さだった!

2018.08.26 更新

全国津々浦々ブランド牛はありますが、ニッポンの南にスゴいブランド牛が存在します。知る人ぞ知る、宮崎県内で生産肥育された黒毛和種「宮崎牛」です。「和牛のオリンピック」とも言われる「全国和牛能力共進会」において、3大会連続日本一という快挙をなしとげた肉界の雄!今回は、宮崎市にある焼肉の名店「みょうが屋」で、東京なら1万円は覚悟せねばならない焼肉フルコースを5,500円(税別)で堪能してきました。

ココがスゴい!肉界にその名を轟かせる宮崎牛

宮崎県内で生産肥育された黒毛和種のなかでも、肉質等級が4等級以上のものだけが名乗れる「宮崎牛」。2017年、5年に一度行われる「全国和牛能力共進会」においては、最高賞となる内閣総理大臣賞を受賞しました。しかも史上初となる3大会連続!加えて、全国最多の通算4度目というダブルの快挙!
▲和牛のオリンピックにおいて3大会連続で日本一に輝いた宮崎牛

その特徴は、赤身とサシのバランスの良さにあります。適度に締まった赤身は肉本来の芳醇な旨みをもち、サシはきめ細やかで上品な甘みがあり、食べればコクがあって後味はさっぱり。これぞ、宮崎牛の醍醐味です。

宮崎牛の名店といえばココ!全国の肉好きをトリコにする「みょうが屋」

さて、そんな宮崎牛の美味しさを堪能するならステーキもいいのですが、おすすめは焼肉。部位によって異なる味わいが楽しめるのが魅力です。
飲食店がひしめく宮崎市の繁華街から1kmほど外れた住宅街に立つ「みょうが屋」で堪能しましょう。
▲九州内はもとより、関東からも客が押し寄せる「みょうが屋」。冬のキャンプシーズンは野球選手の姿も

注意して看板をみていなれば通り過ぎてしまう控えめな佇まいです。しかしなにを隠そう、ここぞ、肉好きの間で「一度は行きたい店」として名を馳せる焼肉店です。
▲静かな住宅街にひっそりと看板を掲げる。昭和59(1984)年、洋食屋からスタート

カレンダーはびっしり予約で埋まっています。うまい宮崎牛を求めて全国各地から客が訪れるのです。みょうが屋目的にわざわざ飛行機に乗ってやってくる常連も少なくないと言います。

そこまで客を惹き付ける理由は、ズバリ!コスパの高さ!コース仕立てで提供されるのですが、10種類以上の部位が味わえて5,500円~(税別)。
▲5,500円(税別)の全貌!(写真は2人前)

肉一筋30年超の店主・岩永光明さんは、「この質でこの値段は他じゃできん。東京なら2倍やね」と自信を覗かせます。
▲店主の岩永さんは顔出しNGということで、代わりに元気なスタッフさんがニッコリ

店で扱う肉は、宮崎牛の処女牛、しかも月齢31~32カ月のものが中心。意外にも宮崎牛に固執しているわけではないそう。
「他においしい肉があればすぐ変える。でも、今んとこ宮崎牛が一番。僕の見解やけど、宮崎の農家の人の実直さがおいしい肉を生むんやと思う。太らせて早く出荷することもできるけど、それを宮崎の人はせんもん」。

めくるめく至福の焼肉タイムのスタート!

さてさて前置きが長くなりましたが、始めましょう!宮崎牛のさまざまな部位が次々に運ばれてくる焼肉フルコース。今回ご紹介するのは、最もリーズナブルな全7皿5,500円(税別)のコースです。ただし、日によって部位が変わりますのでご了承を。
▲まずは「宮崎牛のすじ煮込み」

お通しから宮崎牛です!甘辛くじっくり煮込んだすじ肉は口の中でホロホロッと崩れるやわらかさ。のっけからビールがすすみますね~。
▲宮崎牛のタンとサガリ(写真はいずれも2人前)

いよいよ生肉がお目見え!まずは目で堪能します。うっ、美しい!タンは艶やかなピンク色で、サガリは脂身の白さが際立っています。
ふと国産牛のタンは珍しいと思い、店主に尋ねてみると、「そう。国産黒毛和牛のタンは市場に出回っているタンのわずか1.5%。高級焼肉店でもタンだけは海外産という場合がほとんど」とか。
▲タンはサッと炙る程度がベスト!

さっそく肉厚なタンを焼いてみます。う~ん、麗しきビジュアル!ヘベス(宮崎特産の柑橘類)を絞ってさっぱり味わいます。サクッとした歯ごたえ、ジューシーな旨み!シアワセ~!!
▲ローカロリーで女性に人気のサガリは横隔膜の部分

お次はサガリ。こちらも食べ応えのある大ぶりサイズです。ヘベスの爽やか果汁が赤身の美味しさを引き立てます。タンもそうですが、とにかく味が濃い!肉の旨みがしっかりと楽しめます。
▲3番目のお皿は、上からシンタマ、肩ロース、ヒレ、サーロイン×2(写真は2人前)

こちらのお皿の部位も、もちろん宮崎牛。すべてポン酢で味わいます。部位ごとに厚みや切り方を変えているのも職人技です。いわずと知れた高級部位、ヒレはきめ細やかでとにかくやわらか!肉厚に切られたサーロインは肉汁があふれ出します。

シンタマと肩ロースは赤身がメインの部位です。シンタマは聞き慣れない部位ですが、内モモの下にある希少部位。味の濃さが特徴で、赤身ならではの肉々しい美味しさが堪能できます。
▲野菜とともに登場した4皿目は、カルビ3点盛り(写真は2人前)。もちろん、すべて宮崎牛

もうすでに腹九分目まできているのですが、コースはまだまだ中盤。カルビ3点盛りはしょうゆダレで味わいます。正直、筆者にとってカルビは敬遠する部位です。なにせアラフォー世代、“カルビ⇒脂が多い⇒胃もたれ”という哀しい図式が頭に浮かぶからです。

「それは誤解!食べてみて!」と、店主。
では、ひと口…。脂身の甘さがじゅわ~っと広がります。これぞ、カルビ!という濃厚な美味しさです。…と、あれ?食べた直後、いつもとの違いに気付きます。後切れがイイ!もう一枚と思わず手が伸びます。店主の顔をみると、「ねっ?」とニッコリ。
▲次に運ばれてきた宮崎牛の内臓4点盛り(写真は2人前)。左手前からハツ、レバー、センマイ、ホルモン

もうお腹いっぱいと思っていたけれど、レバーのプリッとした色つやについつい箸がのびます。さっと軽く火を通してパクリ。お~、臭み皆無!レバーってこんなにサクサクする部位だっけ?と感動さえおぼえます。
ハツ(心臓)の食感も驚きです。ふわっふわなのです!
濁りのないクリーム色したホルモンはぷっくり。
個人的に大好きなセンマイも肉厚でコリコリ、サクサク!
味噌ダレで味わう内臓4点盛りはなんとも食感が楽しい一皿です!
▲6皿目は「宮崎牛のにんにく焼き飯」(写真は2人前)

シメに登場したのは、みょうが屋名物の焼き飯です。お腹がはちきれそうなのですが、香りに誘われてまたもやパクリ。肉の旨みをまとったお米はパラッパラで、にんにくの香ばしさもたまりません!筆者は完食しましたが、食べきれない場合は持ち帰りもOKとのこと。
▲最後は旬のフルーツ。取材時はオレンジ(写真は2人前)。口のなかをさっぱりさせてくれる名脇役

いかがだったでしょうか?満腹必至の焼肉コース。とにかくボリューム満点ですが、部位ごとに味わいが異なるうえ、柑橘果汁→ポン酢→醤油ダレ→味噌ダレとタレの変化もあって、食べ飽きることがありません。繰り返しますが、この満足度で5,500円(税別)とは恐れ入ります!

なにより驚いたのは、食べ終えた後の胃が軽いこと!筆者の年齢的な問題ですが、普段焼肉を食べた後に感じるあのズッシリ重たい感じがないのです。
店主が宮崎牛の魅力を「リッチ&スムーズ」と表現していたのを思い出して、なるほど、これか!と合点。味わいは濃厚リッチなのに、ぱくぱくイケる爽快感!いい肉は胃もたれ知らずなのです!
▲カウンター席のほか、座敷や掘りごたつ席も。人気店ゆえ、早めの予約を!

今回ご紹介した5,500円コースのほか、特製ビーフカツが付く6,500円、さらにレアステーキサラダも加わる7,500円、ヒカレツサンドまで付く10,500円の全4コースがあります(すべて税別)。前身は洋食店だっただけにビーフカツなど一品料理も絶品です。お腹ペコペコで挑みましょう!

日本一に何度も輝く宮崎牛。これを味わうために、わざわざ足を運ぶ価値アリです!本場でその美味しさをぜひ味わってみてください♪
宮崎由希子

宮崎由希子

福岡在住のフリーライター。九州7県をメインに取材にかけずり回り、年間取材件数はのべ1000件以上。得意分野はグルメと温泉と旅。温泉好きが高じて、おんせん県おおいたが主催する「温泉マイスター」を取得。著書に『おいしい博多出張』(エイチエス出版)。

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