「白い恋人」のパッケージに描かれた利尻山を巡る絶景の旅へ!

2018.08.23 更新

北海道銘菓「白い恋人」のパッケージにも採用されている利尻島の主峰、利尻山。島内には「姫沼」や「オタトマリ沼」など、利尻山を望むビュースポットが多数あります。そんな絶景をドライブで楽しむなら、宝探しのような気分でスタンプを集めながら島内を一周できる「利尻山十六景スタンプラリー」がおすすめ!どんな風景に出合えるのか、実際に体験してきました。

▲「白い恋人の丘」。「白い恋人」のパッケージに描かれている雪山はこの付近から眺めた利尻山だと言われています(写真提供:利尻富士町観光協会)

北海道北西部の日本海に浮かぶ利尻島は、標高1,721mの利尻山を中心に丸い形をした島。島内には「オタトマリ沼」や「白い恋人の丘」、「姫沼」など、利尻山の姿が絵になる絶景スポットが数多くあります。

これらのビュースポットを巡るのが利尻島観光の定番。そこでおすすめなのが、「利尻山十六景スタンプラリー」です。

利尻山十六景スタンプラリーとは?

利尻山十六景スタンプラリーとは、利尻島内で楽しめるスタンプラリー。島内16カ所に設けられたスタンプ台でスタンプを押し、全てのスタンプが揃うと景品がもらえるという企画です。4月下旬頃から10月末頃まで楽しめます。
▲島内の16カ所にスタンプ台が!(写真提供:利尻富士町観光協会)

通称「利尻富士」とも呼ばれる利尻山は見る場所により姿形が異なり、16の美しい顔があると地元で言われているそうです。そこで、美しい姿を拝めるスポットを楽しく紹介しようと、この企画が生まれました。
それではさっそく、16カ所を巡ってみましょう!

スタンプ台紙を手に、最初に近場の「ペシ岬展望台」へ

最初にスタンプ台紙を手に入れます。

スタンプ台紙(1枚200円)は、島西部の沓形(くつがた)地区にある「利尻 島の駅 海藻の里・利尻」か、島北部の鴛泊(おしどまり)地区にある「りしりとう・海の駅おしどまり」で販売しています。
景品の引き換えもこの2カ所で。買った場所に関係なく、どちらでもOKです。
▲「りしりとう・海の駅おしどまり」には利尻島の玄関、鴛泊港フェリーターミナルがあります
▲「りしりとう・海の駅おしどまり」の1階にある利尻富士町観光案内所でスタンプ台紙を購入

丸型のスタンプ台紙とともに、スタンプ台がある場所についてヒントを記した案内書ももらえます。ヒントを見ると場所探しもかなり楽ですよ。
16カ所あるビュースポットの起点は沓形地区にある沓形岬。一周約55kmの島の反時計回りに「一景:沓形岬」から「十六景:会津藩士の墓 付近」まで番号と名称がついています。
▲車なら1時間少々で島を一周できますが、ビュースポットで写真を撮ったり散策したりするなら最低半日はほしいです

スタンプラリーのスタートとゴール地点は自由。回る順番も自由。制限時間もありません。
今回はフェリーターミナルのすぐ近くにある「十三景:ペシ岬・会津藩士碑 付近」からスタートしました。

車にて約1分で行ける「ペシ岬展望台」の入口へ。駐車場はないので道路脇へ停めます。
▲ペシ岬へは住宅脇にある階段を上がったのち、登り坂が続く散策路を進みます

坂道を2、3分歩くと広場のようなスペースに出ます。
▲目の前に巨大な岩山のような「ペシ岬」がドーンとそびえています
▲右手には利尻山の雄姿が!眼下には鴛泊港フェリーターミナルが見えます
▲左手には会津藩士碑があります。江戸時代後期、北方警備のため会津藩士が派遣され警備していたことに由来する碑です

しょっぱなから素敵な絶景に出合え、この先訪れる15カ所への期待が膨らみます!
次は島の北東部にある「十二景:姫沼売店 内」へ向かいます。

ちなみに、島東部は午前中に訪れたほうが山は綺麗に見えます。なぜなら、午前中は東から山に日があたりますが、午後は西から日が射し逆光となるため、山がシルエットになり暗く見えてしまうからです。
島北部からスタートしているため、時計回りに進んでいきます。
▲島を時計回りに進むと車線側(車窓左手)に海が見えるのも嬉しいポイント

利尻島観光の名所「姫沼」は訪問時間に注意!

「姫沼」は、ペシ岬展望台の入口から車で10~15分で行くことができます。海を左手に見ながら島を時計回りに進み、途中で右折して山の中へと続く坂道を上がります。
▲姫沼までは駐車場から散策路を歩いて2、3分です
▲吊橋を渡った先に姫沼があります
▲原生林に囲まれた姫沼。風が弱く波がほとんど立たない日には利尻山が水面に映り、とっても綺麗!

16カ所のうち、ここだけスタンプ台は屋外にありません。姫沼の展望スペース脇にある売店(休憩舎)内でスタンプ台を発見。
▲休憩舎は9:00~17:00前後までオープン。それ以外の時間帯はスタンプを押すことができないので要注意
▲スタンプを押すだけなんてもったいないです!じっくり眺めて大自然をゆったりと堪能しましょう
▲周囲約1kmの沼を周遊できる探勝路があり、歩いて20分程度で一周することができます

それでは、この先少しペースアップしてビュースポットを巡ります。

この先のビュースポットは見落とさないよう要注意

次は「十一景:野塚(のづか)展望台・野塚岬駐車場 付近」。姫沼から海沿いの道へ戻り、島を時計回りに進んで10分程度で到着します。
▲「野塚駐輪駐車公園」から眺めた利尻山。姫沼から眺めた姿と比べると、左側が少しでこぼこして、右側の低い頂が山頂から離れて見えます
▲道路左手の海側には海岸線を一望できる「野塚展望台」が。利尻島に縁があった日本初の英会話講師、ラナルド・マクドナルド氏の碑などがあります

次は「十景:大空沢(おおからさわ)橋 付近」。十一景から3~5分程度で行くことができるうえ道路沿いにありますが、発見しにくい難所。「大空沢橋」という小さな橋を渡ったところの右側にあります。標識などは何も出ていないので、通り過ぎに注意!
▲島の東部にあるこのスポット。晴天の午前中に訪れたら綺麗な山の姿を拝めました!
▲今まで眺めてきた山の姿よりもギザギザ感が増し、やや荒々しい山に見えます

「九景:石埼(いしざき)灯台 付近」も見落とし注意のポイント。十景から10分ほど道なりに走ると、正面遠くに赤白の縞々模様の「石埼灯台」が見えてきます。
▲こんな風景が見えてきたら間もなく次のポイント
▲スタンプ台は灯台と反対側の山側道路沿いにあります。右手に見えていた低い頂が見えなくなりました

あの銘菓の風景を眺めよう!

この次は15分少々進んだ島の東南部にある「八景:沼浦展望台 付近」です。

残念ながら、さっきまでスカッと青空だったのに、突然山に雲がかかってきました…。島の北部が晴れていても南部が雨というように、島の中でも場所によって天気が180度異なることもあるそうです。
▲到着したら雲がかかってしまいました…

島の天気は変わりやすく読みにくいため、順番通りに訪れるよりも、その時の天気次第で臨機応変に訪問の順番を変えてみてもよいかもしれません。
▲数時間後に再度訪れてみたら、逆光で山が影になったものの山頂が見えました!

沼浦展望台は通称「白い恋人の丘」と呼ばれています。というのも、北海道土産の定番お菓子「白い恋人」のパッケージに描かれている雪山のイラストが、ここから眺めた様子をモチーフにしている、と言われているからです。
パッケージに採用されるだけあり、ここからの眺めは最高!山の形が美しく見えます。
▲天気がよくて雲がなければこんな絶景が!(写真提供:利尻富士町観光協会)

白い恋人の丘でプロポーズして写真を撮り、鴛泊港フェリーターミナルにある観光案内所で写真を提示すると「プロポーズ証明書」(無料)をもらえますよ。既婚者を除くカップルのみなさん、ぜひ!
▲「白い恋人」の製造元、石屋製菓公認の「プロポーズ証明書」

軽食とスイーツで軽くひと息

次は、この丘の麓にある「七景:オタトマリ沼 付近」へ。車にて5、6分で到着。ここは、利尻島へやってきた観光客のほぼ全員が訪れるといっても過言ではない、有名観光スポットです。
▲まわりはスカッと晴れているのに山にだけ雲が…。スタンプ台は駐車場の奥のほうの脇にあり、意外と発見しにくいです
▲天気に恵まれるとこんな絶景なんです!(写真提供:利尻富士町観光協会)

ここも姫沼同様、風が弱く波があまり立たない日は水面に映る山の姿がとっても綺麗!みなさんが訪れる時は、“逆さ利尻富士”を拝めたらいいですね。
▲水面には水鳥が多数。一斉に羽ばたく様子は迫力あり!

オタトマリ沼の湖畔には、土産や軽食を販売している店舗がいくつかあります。ここで軽くひと息入れましょう。
▲訪れたのは、利尻富士町レストハウス内にある「まっちゃんの店」

ここの名物は、巨大な「利尻産ホタテのバター焼き」と「はまなすソフトクリーム」。
▲春から初夏限定の「活ホタテ焼」(左、300円)と初夏から秋まである「ホタテバター焼(アスパラ付)」(右、500円、アスパラなしは300円)
▲ホタテの貝柱はビッグサイズ!肉厚で噛みごたえがあります!
▲一番人気はさっぱりした味わいの「はまなすソフトクリーム」(左)。「熊笹茶&はまなすソフトクリーム」(右)も人気。熊笹茶はどことなく抹茶に近い風味です(各300円)

北国らしいスイーツを提供したいと、北海道各地に自生するはまなすと熊笹を活かしたソフトクリームを作ったそうです。オタトマリ沼に立ち寄ったらぜひご賞味を。

見どころはまだまだいっぱい!自然散策や動物との触れ合いも

軽く腹ごしらえしたら先へ進みます。
次は「六景:南浜湿原 付近」。オタトマリ沼から車にて約5分で到着します。
▲ここも、周囲はこんな青空なのに山にだけ雲が…(涙)

湿原内には小さな沼があり、周囲を散策できます。近年人気がある観光スポットで、観光バスで来る団体客が連なって散策していることもあるそうです。
▲山が見えなくても風光明媚な風景を楽しめます
▲山が見えたらもっと綺麗!10月になると山頂に雪が積もり、麓は秋色に染まります(写真提供:利尻富士町観光協会)

見どころ・遊びどころが続きますが、次の「五景:御崎(みさき)公園 内」は生き物との触れ合いを楽しめるスポット。車で約10分進み、島の南端にある「仙法志(せんほうし)御崎公園」へ行ってみます。
▲本当は正面に山が見えるのですが…、この日は雲がかかっていました
▲仙法志御崎公園では海と山を一枚の写真に収めることができます
▲ここから海辺へ歩いていくと…
▲アザラシがいるんです!
▲近くの売店でエサ(100円)を買って与えることもできるんです。けっこう勢いよくやってくるので迫力ありますよ!

もともと漁のために造られた生簀で、漁で使われなくなった現在は、春から秋の間に水族館から貸し出されたアザラシが観光用としてここにいるそうです。
▲海辺にある生簀の周囲を自由に行き来できます(無料)

水分補給も忘れずに!

それではビュースポット巡りを再開。車で10分程度進み、「四景:町立博物館駐車場 付近」へ。
▲博物館の駐車場近くから眺めると、山肌が荒々しく見えました

次は「三景:長浜大空沢(ながはまおおからさわ) 付近」。車にて3分程度で行くことができる場所ですが、スタンプ台はかなり発見難易度が高い場所にあります。
目印は、利尻山の伏流水が湧き出す「麗峰湧水」。
▲道路右手、山側に麗峰湧水があります。地元の人たちも多数汲みにくる名水スポットです
▲空のペットボトルを持って給水タイム!ミネラル分が多く含まれているそうです

ただ、ここからは利尻山は見えません。ビュースポットである「三景:長浜大空沢 付近」は麗峰湧水から歩いて1、2分。栞橋(しおりばし)という小さな橋を渡ったところです。
▲谷間にある堰の先に山がチラリと見えるスポット。看板など何もないので車だと見落とす可能性大。麗峰湧水から歩くほうが確実です

次は、島西部の沓形地区にある「二景:利尻町総合体育館『夢交流館』付近」。移動時間は車にて約7分。
▲夢交流館の駐車場から眺めた利尻山。今までとがって見えていた山頂がここへ来るとギザギザに見えます

軽く休んだらラストスパート!

沓形地区には「利尻 島の駅 海藻の里・利尻」があり、施設内にはカフェ「Cafe自休自足 りしりに恋し店」もあります。休憩がてら昼食やスイーツタイムに寄り道してみてはいかが?夢交流館から車にて4、5分で行けます。
▲古い倉庫を改装した建物で趣がある「利尻 島の駅 海藻の里・利尻」。スタンプラリー企画の主催者でもあります
ここから車で3、4分進み、「一景:沓形岬公園 内」へ。
▲公園内は一方通行になっていて、沓形岬公園キャンプ場の前を通り過ぎ、少し広くなったところがビュースポット
▲人が集まっている付近にスタンプ台があります。海の向こうには礼文島の姿がくっきりと!
▲公園内にある小さな灯台も絵になります

いよいよ残るはあと3カ所。沓形地区を後に、今回スタートした鴛泊地区方面へ向かって進みます。車を走らせ7、8分で次のスポットへ到着。
▲「十六景:会津藩士の墓 付近」。道路右手、山側にある「種富駐輪駐車公園」から眺めます

さらに車を走らせること約7分。
▲「十五景:大磯駐輪場 付近」も道路右手、山側にある駐車場から眺めます

車を走らせ、利尻空港付近を通過。約7分で最後の目的地、「十四景:富士野園地 内」へ到着します。ここは島北端近くにあるビュースポット。
▲富士野園地からの眺め。利尻山の山裾まですっきりと見渡せます
▲駐車場から歩いて3分ほどのところに展望台もあります。ここからの眺めは必見!
▲後ろを振り向くと、礼文島の島影がよく見えます
▲展望台へ行く途中、海辺にはポンモシリ島という小さい無人島も見えます。カモメがいーっぱいいました
▲ここから眺める夕暮れ時の風景も最高!礼文島に陽が沈んでいきます
▲最後のスタンプを押印

おつかれさまでした!

富士野園地から、今回スタートした鴛泊港フェリーターミナルまでは車で5分程度。16カ所のスタンプを押した台紙を手に、観光案内所へ訪れましょう。
▲記念品をもらいました!
▲記念品は、記念切符とポストカード、「利尻 島の駅 海藻の里・利尻」内で手作りされた、海藻をラミネートしたしおりの3点がもらえます(写真は2セット分)
▲16カ所巡った証!スタンプは各所の眺めを模した絵柄なので、後で見るとどの場所の風景か思い出せますよ

利尻山のビュースポット巡り、いかがでしたか?単にドライブしながら島を巡るのもよいのですが、スタンプラリーをしながら巡るとスタンプ台探しで盛り上がり、宝探し気分で楽しさも倍増!また、島の人がおすすめするビュースポットを見逃すことなく訪れることができます。利尻島観光を楽しむなら、みなさんもぜひチャレンジしてみて下さい!
※記事内の価格・料金はすべて税込です
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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