明太子の聖地「めんたいパーク大洗」で工場見学&できたてを味わう!

2018.07.10 更新

太平洋に面した茨城県大洗町にある「めんたいパーク大洗」は、明太子製造の老舗「かねふく」が運営する明太子のテーマパークです。工場見学のできるギャラリー、できたて明太子の直売店、おにぎりやソフトクリームなど明太子を使ったフードコーナーなど、「明太子の聖地」と呼ぶにふさわしい充実ぶり!その魅力をご紹介します。

▲屋上には「かねふく」のマスコットキャラクター「タラピヨ」が!

目からウロコの工場見学!

鹿島臨海鉄道・大洗駅より徒歩約20分。「大洗マリンタワー」や「大洗港フェリーターミナル」にもほど近い海岸に、「めんたいパーク大洗」はあります。屋上に乗った真っ赤な明太子の子ども「タラピヨ」が目印です。
▲入口前にある「タラピヨ」の隣にいるメガネと帽子の紳士は、明太子のことなら何でも知っている「タラコン博士」

パーク内は大きく「ギャラリーと工場」「フードコーナー」「直売店」の3つのエリアに分かれています。まずは明太子ができるまでを見学できる、「ギャラリーと工場」エリアへ。
まずはギャラリーを見学します。株式会社東京かねふくの木庭裕二(こばゆうじ)さんが案内してくれました。

明太子といえば福岡、のイメージですよね。パークを運営する「かねふく」も、博多明太子の代表的メーカーです。なぜ大洗で明太子なのでしょうか……?

「明太子の原料は、スケソウダラという北の海でとれる魚の卵です。ほとんどがアメリカやロシアから輸入しているので、九州でなくては作れない、ということではないんです」と、木庭さん。
▲ギャラリー内でスケソウダラの生態について説明する木庭さん

なんでも明太子は、もともと朝鮮半島で食べられていたもので、戦時中朝鮮半島に渡っていた日本人が持ち帰り、アレンジして売り出したのが福岡だったのだそう。その後、関東でも人気となりましたが、福岡からの輸送には時間も手間もかかります。そこで、できたての明太子を関東のお客様に届けられるよう、海沿いのこの地に工場をつくることになったのです。

「最初は工場だけだったのですが、分けてほしいという地元の方が増えたため、直売店を兼ねた『めんたいパーク』に発展しました」(木庭さん)
▲ギャラリー内にはタッチパネル式のモニターも。明太子のいろいろをゲームやクイズで楽しく学べる

スケソウダラ漁は卵を持つ冬に行われます。卵巣は成熟するにしたがって、まだ粒がしっかりできていない「ガム子」、明太子に最適な「真子(まこ)」、水分が増え始める「目付(めつけ)」、産卵直前の水っぽい「水子(みずこ)」、産卵後の「皮子(かわこ)」と変化するため、「真子」の状態を見極めて漁獲するのが難しいのだそう。

大きさはどうなのでしょう?やっぱり大きいほうがおいしいですよね?
「いえ、実は大きさは味には関係ありません。大事なのは成熟度。真子になっていれば大きくても小さくても一緒なんです」(木庭さん)
そ、そうなんですか!知らなかった……。
ギャラリーを抜けると、工場エリアへ。ガラスの向こうでは明太子づくりが今まさに行われています!

「右手奥で行われているのが、下味をつける工程です」と木庭さん。漁船内で身と卵に分けられたのち冷凍保存していた卵を、鮮度が落ちないよう20時間ほどかけてゆっくりと解凍、水洗いした後、塩・調味料等に一晩浸けて下味をつけます。
こちらは、下味をつけてきれいなピンク色になった明太子の表面から卵管などをきれいに取り除き、形を整えているところ。細かくて根気のいる作業です。
▲きれいになった明太子は熟成調味液に浸けて2、3日熟成させる

大洗工場は、朝9時から夕方4時半までフル稼働。1日約5トンもの明太子を生産しています。
▲最後に品質を安定させるため、急速凍結する

「おいしさを維持したまま流通させるには冷凍する必要があるのですが、直売コーナーでは冷凍前のできたてホヤホヤが試食できますので、ぜひ試してみてください」(木庭さん)

ここでしか食べられない、つくりたての明太子!ぜひいただきたいです!

工場ならでは!絶品つくりたて明太子を試食

ということで、ギャラリーを出て向かったのは、直売コーナーの一角。ありました!「できたてコーナー」が。
▲お客さんのほとんどが、ここへ直行するほどの人気

ここでは今見てきた工場でつくられたばかりの辛子明太子が試食できるんです!さっそく、一つ……。
口に入れるとやわらかくてみずみずしく、フワーッと溶けていきます。なんだこの食感は!普段食べている明太子とぜんっぜん違うおいしさ!そして程よい辛味が舌を刺激して……ああ、ご飯がほしい!

明太子づくしのフードコーナー!おにぎり、豚まん、そして……

たまらずフードコーナーへ直行してしまいましたよ、はい。
▲海の見えるフードコーナー。イスはもちろん明太子色

というのもこちらには、特大の自家製おにぎりがあるのです。
▲ジャンボおにぎりは「できたて明太子」「焼きたらこ」「紅鮭」「ミックス(明太子・紅鮭)」(各380円)の4種

使っているのは、もちろんつくりたての明太子です。となればやはり……。
「できたて明太子とミックス、ください!」
▲手前が「ミックス」、奥が「できたて明太子」

お、大きい……!さすがジャンボ。通常のおにぎりの2倍はあるサイズ感、そしてはみ出すほどふんだんに入ったピンク色の具!しかも握りたてです。
ほら、つくりたて明太子がこんなにぎっしり。ご飯の量もたっぷりなので、これ1つでお腹も大満足です。

でもちょっと待って。せっかく明太子の聖地に来たからには、変わり種も試してみようじゃありませんか。まずはこちら。
▲見た目が愛らしすぎる「明太豚まん」(300円)

明太子をイメージしたほんのりピンク色の皮の中には……
横浜中華街」の名店で作ったという中華風の豚のあんが!豚肉の間に見えるツブツブが明太子です。本格的な豚まんの味わいに、明太子のツブツブ食感がプラスされてグッド!

フードコーナーには無料のお茶サービスもありますので、どうぞご自由に。
▲煎茶と水は温かいものと冷たいものが選べる

食後のデザートには、ぜひこちらのソフトクリームを。
▲「めんたいソフトクリーム」(350円)

ソフトクリームに明太子?一体どこに?
よーく見ると、ピンクのつぶつぶ、見えますよね?バニラソフトの中に明太子が練りこんであるのです。食べ始めはピリッと辛みを感じましたが、次第にそれが濃厚なバニラのアクセントに。お口直しのウエハースならぬめんたい煎餅もスパイシーで、最後までおいしく食べられますよ。
海を眺めながらおにぎりや豚まんを頬張れば、行楽気分も盛り上がります。おにぎりは特に人気で売り切れてしまうこともあるので、ぜひ早めにチェックしてみてくださいね。

お土産だって、明太子づくし!

最後は、できたて明太子をはじめ様々な明太子商品が並ぶ直売コーナーでお土産をゲット。
▲「めんたいパーク」でしか買えない「MIXからし明太子」(2,050円)は、400gも入ってお買い得
▲タイミングによっては、試食できることも。こちらは「めんたいしゅうまい」

「タラピヨ」などマスコットがモチーフの、めんたいパーク限定オリジナルグッズも人気ですよ。
▲「タラピヨぬいぐるみ」(小・1つ1,000円)
楽しく学べて、こだわりのおいしい明太子を堪能できる「めんたいパーク大洗」。所要時間は約1時間とコンパクトに楽しめるので、近隣の「アクアワールド茨城県大洗水族館」や「那珂湊おさかな市場」、「国営ひたち海浜公園」とセットで訪れるのもおすすめです。夏の行楽にぜひ加えてみてはいかがでしょうか?
※記事内の価格はすべて税込です
髙松夕佳

髙松夕佳

編集者、ライター。茨城県つくば市のひとり出版社「夕(せき)書房」代表。『家をせおって歩いた』(村上慧著)、『山熊田 YAMAKUMATA』(亀山亮著)、『宮澤賢治 愛のうた』(澤口たまみ著)が好評発売中。ふるさと、茨城の魅力を再発見する日々。

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