メロン生産量日本一の茨城・鉾田はメロンスイーツ天国だった!

2018.06.19 更新

あま~い果汁がしたたる高級果物「メロン」。その生産量日本一が茨城県だって、知っていましたか?全国シェアはなんと約25%!中でも上品な甘みと芳醇な味わいのメロンで知られる名産地が鉾田(ほこた)市です。今回は、シーズン中の産地だからこそ味わえる、絶品メロンスイーツをご紹介します!

▲メロン推しの鉾田では、バームクーヘンにだってメロン!(写真提供:ファームクーヘン フカサク)

茨城でメロンと言えば鉾田!

関東平野の東の端に位置する鉾田市は、全国でも有数の農作物の産地です。中でもメロンは、産出額日本一(2015年農林水産省統計)を誇ります。その秘密は、温暖な気候と太平洋からの潮風、そして水はけのよい大地。甘くて香り高いメロンづくりに最適な環境が鉾田にはあるのです。
▲鉾田市内にはメロン栽培のハウスがどこまでも広がっている
▲ハウスの中ではメロンが大切に育てられていた

そんな名産地・鉾田には、4月下旬から7月下旬にかけて、とれたての新鮮・旬メロンをふんだんに使ったスイーツが食べられるお店がたくさんあるんですよ!

1.どこを食べてもメロン!ファームクーヘン フカサクの「プレミアムメロンバーム」

まずご紹介するのは、メロン農家が作るバームクーヘンで有名な「ファームクーヘン フカサク」です。お店を運営する「深作農園」は、6代続くメロン農家です。

「フカサク」は鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・大洋駅から車で約10分、国道51号沿いにあります。
▲店内にイートインスペースはありませんが、外にはテラス席が
▲おしゃれな店内。次から次へとお客さんが入っていく

ここでイチオシなのが、こちら。
▲見た目がメロンそのもの!「メロンバームプレミアム」6,300円(写真提供:ファームクーヘン フカサク)

「メロンバームプレミアム」には、なんとメロンまるごと1玉分のピューレを使っているというから驚きます!
外側の網目模様はメロンチョコレート、メロン風味のパイ生地で包まれているのはメロンバームクーヘン、そして中央にはメロンようかんという、メロン四重奏……メロン好きにはたまらないプレミアム感!
2017年の「全国菓子大博覧会」で最高賞である名誉総裁賞を受賞しているというのも頷けます。

ただし、こちらの商品は受注生産。注文してから手元に届くまで1カ月ほどかかるので、お土産にはこちらの「HOKOTAメロンバーム」はいかがでしょう?
▲「HOKOTAメロンバーム」Mサイズ2,350円(Sサイズ1,750円もあり)(写真提供:ファームクーヘン フカサク)

自社農園で採れた完熟メロンのピューレを贅沢に練りこんだ生地はしっとりふわふわ、口に入れるとメロンの香りと濃厚な甘さが広がります。一口でもかなりの満足感がある逸品!

土作りから徹底的にこだわったメロンや、赤玉鶏の王者と言われる「ボリスブラウン」種の卵を使用して作られるメロンバームには、素材にこだわるフカサクのポリシーがギュッと詰まっています。
お店の隣に立つ洋館風の建物「ル・フカサク」では、5月下旬から7月下旬頃までフレッシュな鉾田メロンを使ったさらなるスイーツを味わえると聞き、立ち寄ってみました。
▲「ファームクーヘン フカサク」と同じ敷地内にあるファームパティスリー「ル・フカサク」
▲生菓子以外に、クッキーやパイなどもずらり

ガラスケースに並んでいたのは、旬のメロンを使ったスイーツの数々!眺めているだけで幸せな気分に……。
▲深作農園自慢のメロンを使った「メロンショートケーキ」1個500円
▲生クリームの中に採れたてメロン果肉がゴロゴロ入った「深ふかメロンロール」1,600円
▲一日100個限定!完熟メロンピューレを練りこんだ生地にメロンクリームを挟んだ「メロン農家が作る王様のメロンパン」1個250円

奥には広いカフェスペースがあり、コーヒーや紅茶と一緒に楽しめます。
敷地内の別棟では、「メロディグリーン」や「太陽グリーン」「オーロラグリーン」「アールスメロン」など深作農園のメロンを購入することもできますので、スイーツで味を確認したら、ぜひどうぞ(発送も可能)。

2. 和菓子にメロン!?季節限定、菓子処とびたの「メロン大福」

次にご紹介するのは、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・徳宿(とくしゅく)駅から車で約10分、同じ国道51号沿いにある「菓子処とびた」。手作りの和菓子に定評のある地元の老舗和菓子店です。
創業100年を超える老舗を支えるのは、4代目の飛田光胤(とびたてるつぐ)さん。毎朝早くから、家族総出で様々な和菓子を手作りしています。
▲看板商品の柏餅(通年販売)をはじめ、常時20種以上の和菓子が並ぶ店内

まんじゅうやどら焼きなどの定番商品も人気ですが、何と言ってもこちらの名物は、「メロン大福」です!
▲「メロン大福」1個150円

ほんのり緑色の餅が包んでいるのは、メロン色のあん、そして中央にはオレンジ色が目にも鮮やかなメロン果肉が入っています。
口元に運んだ瞬間、鼻をくすぐる甘い香りは、まさにメロン!一口かじると、まずはメロンの風味と甘みが口に広がり、その後、新鮮な果肉のしっかりした歯ごたえが楽しめます。まるで小さなメロンそのものを食べているかのようなさわやかさ。これは新感覚です!

できあがった大福は一度冷凍して販売するため、店頭に並んでいた大福も、中央の果肉がまだ少し凍っています。果肉だけシャキッと冷たいのがまたいいですね。
「そうなんです。果肉の食感を楽しむなら、この半解凍の状態がおすすめです」と、奥さんの友紀(ゆき)さん。
それにしても、和菓子にメロンとは考えましたね。
「実は長い間うちの定番は、柏餅だったんです」(飛田さん)
3代目の壽(ひさし)さんが研究を重ねて開発した独自の生地が人気を呼び、季節を問わず「柏餅といえば『とびた』」と言われるほど地元に定着していました。

そんなお店に2006年、転機が。店舗を国道沿いの現在の地に移したことから、地元だけでなくもっと幅広いお客様にも喜んでいただけるような名物商品を作ろう、ということになったのです。
そこで思いついたのが、柏餅づくりで磨いた生地を生かし、鉾田の特産品であるメロンを使った大福、という他にない商品でした。
▲「メロン大福」には、こんなに立派な鉾田産の「レノンメロン」を使っています!

しかし、大変だったのはここからです。
餅とあんにはメロン果汁を、中にはメロン果肉を入れるのですが、水分が多すぎると傷みやすくなるので、果肉の品種選びにはとくに気を遣いました。行き着いたのが、飛田さんの同級生の岩間さんが作っていた赤肉系の「レノンメロン」。時期によっては「クインシーメロン」など、硬めでジューシーすぎず、甘みがしつこくない品種を選んで使っています。

日々状態の変わるメロンを新鮮なうちにカットし、果肉の状態やその日の気温・湿度を考慮して作った生地で一つひとつ包むのですが、果肉を包むと生地が割れやすくなるため、生地の材料も配合に試行錯誤を重ねたそうです。

「とびた」にはもう一つ、メロン果汁を使ったお菓子、「メロンパイ」があります。
▲「メロンパイ」1個129円も、もちろん手作り

サクサクのパイの中に、上品なメロン味の白あんがぎっしり詰まっていて、「メロン大福」とはまた違ったおいしさが。どちらも美味!
新鮮な特産メロンを使った珍しい和菓子は、お土産にしても喜ばれること請け合いです。
5月下旬から販売が始まっている「メロン大福」は大量生産ができず、メロンの収穫が終わり次第、販売終了となります。気になる方はお早めに!

3.極上メロンを贅沢食い!雅Cafeの「まるまるメロンソフト」

さて、最後にご紹介するのは鉾田市北部、同じ国道51号沿いにある農産物直売所「雅(みやび)ファーム ほくほく(旧夢食六ファーム ほくほく)」内のカフェ。
▲旧称の看板が目印です

外観はいかにも地方の産直所といった感じですが……
中には、こんなカフェ空間が。
壁にはすごい数の著名人のサイン色紙!!これは期待できそうです。

鉾田の生産者が丹精込めて作った果物や野菜、加工品などを扱っている「雅ファーム ほくほく」。もちろんメロンもこの通り、たくさん並んでいますよ。
▲メロンの食べ頃は収穫から約1週間後。おしりを触って弾力を感じたら完熟のサイン。取材時はクインシーメロンやアンデスメロンが並んでいた

ここで絶対に食べてほしいのが、メロン半玉以上を使った贅沢な「まるまるメロンソフト」(取材時はアンデスメロン使用で800円)です!
半分に切った完熟メロンの種を除き、半月状に切ったメロンピースを追加、さらに自家製のバニラソフトクリームをどどーんとのせた、まさにインスタ映えする一品!!(興奮して写真を撮りまくっていると、アイスが溶け始めるので注意が必要です)

果肉にスプーンを入れると、ジュワーっと果汁があふれ出てきました。まるでメロンジュースを飲んでいるかのようなジューシーさ!
▲果肉はまさに食べ頃!スプーンがサクサク入り、自然の甘みが口の中に広がる

そしてこのソフトクリームがまたうまい!さっぱりとしていながら、ミルク感が濃厚で、甘いメロンによく合うのです。
メロン果肉→あふれ出る果汁→ソフトクリーム、の麗しいループを夢中で繰り返し、食べ終わる頃にはお腹いっぱいに。プハー、ボリュームもさすがだ~。

なんでもこの「まるまるメロンソフト」、メロンを買いに来たお客さんの「その場でも食べたい」との要望から生まれたのだとか。
当初は店頭には並べない食べ頃メロンをカットメロンとして出していましたが、あるときソフトクリームをのせてみたらこれが絶品。すぐに商品化することになったのだそう。今では一番の人気商品に。
▲11月初旬頃まではカットメロン(一カップ2~3ピース各300円)も販売中。いろいろな品種のメロンを手軽に試せる

こんなにおいしい「まるまるメロンソフト」ですが、やっぱりこの時期だけの限定ですよね……。
「確かに季節限定ですが、4月下旬から11月初旬くらいまでは食べていただけますよ」と、スタッフの村田貴洋さん。
えっ、11月まで!?

メロンは品種によって収穫時期が違い、その時期の旬の品種を使っているため、時期によって違った味わいを楽しめるのです。
最初は「オトメメロン」、5月は「アンデスメロン」、6月は赤肉の「クインシーメロン」、その後は一本の木に1個しか実ができない希少な「アールスメロン」と続きます。価格も品種によって変動するので、来店の際に確認してくださいね。

メロンだけじゃない!変り種サツマイモスイーツに注目

鉾田といえばメロン、ですが、実は鉾田市は全国でも有数のサツマイモの産地でもあります。こちらのお店では、そんなサツマイモを使った絶品おもしろスイーツにも出合えるんです!
まずは、こちら。「冷やし焼きいも」です!2016年の「茨城おみやげ大賞」で最高金賞を受賞した自信作ですが、なぜまた焼き芋を冷やすことに……?

「もともと焼き芋を使った干し芋を作っていまして。加工の過程で焼き芋を冷凍保存していたんですが、あるときそれをそのまま食べてみたら、意外とおいしくて」と、村田さん。
▲「冷やし焼きいも」1本300円~(通年販売)

ずっしり重~い焼き芋はねっとりとした食感で食べ応えがあり、焼き芋というよりはお芋の冷たいスイーツといった印象。これはイケますね!

さらにさらに!サツマイモを使ったこんなドリンクも。
その名も、「飲む焼きいも」!!(300円)
砂糖や添加物は一切使わず、「冷やし焼きいも」と牛乳だけで作ったヘルシーなドリンクです。夏はアイスで、秋から春にはホットで出しています。

アイスバージョンを一口飲むと……甘い!!これ、本当にお砂糖入っていないんですか?
「当店の冷やし焼き芋は、約45度の糖度があるんです。メロンが15~16度ですから、すごく甘いですよね。ホットはポタージュのような感じで、またおいしいですよ」(村田さん)
濃厚な甘みながら、後味がさっぱりしていてくどくないのは、お芋自体の甘みが引き出されているからなんですね。

地元のお客さんや果物を納品に来た農家の方などで賑わう店内はおだやかな空気が流れていて、居心地も◎。
秋から冬にかけては、他にもサツマイモを使ったスイーツが楽しめるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
海水浴場や茨城県立カシマサッカースタジアムにも近い鉾田。今回ご紹介した4店はいずれも同じ国道沿いに面しているので、海水浴やサッカー観戦がてら、ぜひ立ち寄ってみては?産地で味わう食べ頃メロンは絶品ですよ!

※記事内の価格はすべて税込です
髙松夕佳

髙松夕佳

編集者、ライター。茨城県つくば市のひとり出版社「夕(せき)書房」代表。『家をせおって歩いた』(村上慧著)、『山熊田 YAMAKUMATA』(亀山亮著)、『宮澤賢治 愛のうた』(澤口たまみ著)が好評発売中。ふるさと、茨城の魅力を再発見する日々。

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