奄美の山で瞑想&リラックス。ガイド貸切!癒やしの森林浴ツアー

2018.06.08 更新

世界自然遺産候補地となったり、LCCが就航したりと注目度の高い奄美大島。「奄美の美しい自然に癒やされたい!」という気持ちはあっても「ハードなアクティビティはキツそう…」と躊躇している女子も多いのでは?今回は、体力に自信のない女子にもピッタリのおすすめの体験ツアーをご紹介します。癒やされたい人、必見ですよ!

「インタープリター」が奄美の自然を案内

今回体験したのは、奄美群島認定エコツアーガイド・吉岡大樹さんが主宰する「ユニマーレ 海と森 自然と人を繋ぐガイド店」のツアー。吉岡さんは、ダイビングがきっかけで大阪からIターンし、ガイドを始めました。
▲こちらが吉岡さん。気さくな人柄と優しい話し方で参加者をリラックスさせてくれる

ユニマーレのメニューは、とてもユニーク。体験ツアーというと、通常なら大自然の中で体を動かすことが目的ですが、吉岡さんが最も大切にしているのは、「リラクゼーション」。自らが「インタープリター(自然と人の仲介者)」となり、参加者に自然の循環に身を委ねる開放感を味わってもらうのだそうです。マリンスポーツ以外のツアーはすべて1回1組限定。気兼ねせず、ゆったりとした時間を楽しめます。

数あるメニューの中でも、今回参加したのは体力に自信のない女子も気軽に参加できる4つのタイプから選べる「半日森林浴ネイチャーガイド」です。
こちらは選べる4つのタイプのひとつ「マングローブカヌーツアー」(8,000円/1名参加時)。沖縄・西表島に次ぐ規模のマングローブ原生林を擁する奄美大島中部で、カヌー体験と絶景スポット巡りができます。
「体を動かすのはちょっと…」という人には、北部エリアの絶景を回る「北部絶景スポットツアー」(5,000円/1名参加時)がおすすめです。こちらは車で移動するので、足場の悪い道を歩いてきつい思いをすることもありません。
原生林に囲まれた中部エリアには、滝もたくさんあります。マイナスイオンたっぷりの滝に浸かればリラクゼーション効果も抜群!「原生林の滝に浸かるツアー」(10,000円/1名参加時)は、夏にぜひおすすめしたいコースです。

最後にご紹介するのが、筆者が参加した「原生林の滝を訪れるツアー」(7,000円/1名参加時)。滝に浸かるわけではないので、オフシーズンでも気軽に体験することができます。「インタープリターって何だろう?普通のガイドツアーと何が違うの?」。頭の中はハテナマークでいっぱいですが、百聞は一見にしかず。早速行ってきます!
※4ツアーとも人数が増えると料金が割安になります

ガイド自ら見つけた秘密の場所へ、いざ出発!

集合場所は、基本的にユニマーレの駐車場です。送迎が必要な場合は、予約時に相談に応じてくれますよ。

車に乗り込むと、まず吉岡さんが自己紹介と今回のコースの説明をしてくれました。「お客さんにはニックネームで呼んでもらっているので、僕のことは『大ちゃん』とか『大さん』って呼んでくださいね!」と吉岡さん。筆者も「大さん」と呼ばせてもらうことにしました。
▲ニックネームで呼びあうことで親近感UP!

大さんの話によると、目的地は中部エリア・住用町(すみようちょう)のとある山にある滝なのですが、詳しい地名は秘密なのだそう。

「このツアーは、メディテーション(瞑想)やヒーリング(癒やし)を目的にしているので、僕が山を歩き回って、人があまり来ない静かなスポットを探してコースにしているんです。教えてしまうと、人がたくさん来ちゃうので…」と大さんは話します。なるほど…そう言われるとますます興味が湧いてきます。
そうこうしているうちに山の入口に到着!虫よけスプレーを散布してから山道に入っていきます。ちなみに、服装は軽装でOKですが、虫よけのために黒っぽい服は避け、長ズボンを履くと安心です。足元はトレッキングシューズかスニーカーが良いでしょう。また、水着やビーチサンダルなどが必要なコースもあるので、事前に確認してくださいね。
▲山道の脇に生えていたシダ類のヒリュウシダ。これから葉が開いていくそう

植物の“動き”には意味がある!?

山道に入ると、鬱蒼と茂る亜熱帯植物が迎えてくれます。珍しい植物を見つけると、認定エコガイドの大さんが説明してくれます。でも大さんの説明は通常のガイドさんとはちょっと違っています。植物についてひと通りの説明はしてくれますが、図鑑に載っているような情報に終始しているわけではないんです。
「このシダを見てください。他にもたくさん草が生えているのに、これだけがゆらゆら揺れているでしょう?これね、僕たちを歓迎してくれているっていうことなんですよ。そんな風に考えると幸せな気持ちになれる気がするんです」と大さん。確かにとても不思議な光景です。

「僕は木の葉が落ちてきたり、風が吹いたりするのも自然からのメッセージだと思っているんですよ」と大さんは話します。なるほど、インタープリターの意味が少しわかったような気がします。

前述のように大さんは、植物自体の説明よりも自然からのメッセージを参加者に伝えることを大切にしているんですね。

神秘的な空間で瞑想&サウンドヒーリングを堪能

山道を30分ほど歩くと目的の場所へ到着。山歩きに自信がない筆者でも問題なく辿り着くことができました。
あちこちで水が岩を伝い、小さな滝のように小川へと流れ出ています。聞こえてくるのは水の音と木の葉が風にそよぐ音だけ。すぐそばに山道が通っているのに、山奥に来たような気分になります。
大さんの勧めで、川の中ほどにある大きな岩まで行ってみることにしました。川の岩は滑りやすいので、大さんがサポートしてくれます。岩場に着くと、大さんが岩に布を敷いてくれました。

「しばらくここで思い思いの時間を過ごしてもらうんです。自分の好きな体勢で、リラックスしてくださいね」と言い残し、大さんは川岸に戻って行きます。
▲そのまま眠ってしまいそうになるほどの心地良さ

岩に寝転び、自然が織り成す音に耳を澄ませていると、大さんが背負っていた丸いリュックから見たことのない楽器を取り出し、演奏を始めました。

2000年頃スイスで誕生したという新しい打楽器で、「ハングドラム」という名前なのだそう。UFOのようなルックスも目を引きますが、音色も個性的です。スティールパンに似ていますが、もっと落ち着いていて、大自然に溶け込んで広がっていくような…。
心地良い音色が自然の音と混ざり合って、体に染みこんでくるようです。目を閉じると、まるで宇宙空間をふわふわと漂っているような気分になります。これが大さんの言う「自然の循環を感じ、その流れに身を委ねる」ということなのでしょう。

大さんはこんなことも教えてくれました。「耳をすますとき、普通は耳の後ろから手を当てますよね?でも耳の前から手を当ててみると、聞こえる音が全然違うんですよ」。確かに耳の前から手を当てると、低音がしっかりと響きます。
▲試してビックリ!聞こえてくる音域がまったく違います

ふと上空を見上げると、シダ植物の「オオタニワタリ」の姿が目に飛び込んできました。
▲オオタニワタリ(写真中央)は、奄美の山ではポピュラーな存在

高木の樹皮に着生したオオタニワタリが、この神秘的な空間を司る守り神のようにも思えてきます。大自然に意識を集中させると、植物も私たち人間と同じ「生き物」であり、私たちも自然の一部なんだということを実感できます。
最後に、筆者もハングドラムに挑戦させてもらいました。ハングドラムの演奏方法は意外と簡単!基本的な叩き方のパターンだけ教えてもらい、あとは叩きながら自分が心地良いと感じる音の組み合わせを探していけば良いそうです。

大さんのようにきれいな音はなかなか出ませんでしたが、一度叩き始めると楽しくて、気がつけばハングドラムに熱中してしまいました。音色を聞いても演奏しても癒やされる不思議な楽器です。
あっという間だったような気もするし、長いことそこにいた気もする至福のメディテーションタイムもそろそろ終わり。もと来た道を戻ります。登り道では気づかなかった帰りの下り道で、大さんが素敵なものを見つけました。
▲こちらの赤い実、なんだかわかりますか?

「これ野イチゴですよ。今(4月中旬)が旬なんですが、おいしいのはすぐ鳥に食べられてしまうので、もうないかと思ってました」と大さんは興奮気味に話します。
鳥たちには申し訳ないけれど、筆者も一粒いただきま~す!甘酸っぱくてとてもおいしかったので、残りの分もすぐに鳥たちに食べられてしまうことでしょう。
無事に山道に下りてきました。ケガもなく素晴らしいひとときを過ごせたことに感謝の気持ちを込めて、滝に一礼します。
こうして、「半日森林浴ネイチャーガイド 原生林の滝を訪れるツアー」の全行程が終了しました。
約4時間のツアーですが、実際に山道や岩場を歩いたのは1時間ほど。残りの時間はメディテーションをしたりハングドラムを演奏したりと、のんびり過ごしていたので、疲れるどころか、心も体もフッと軽くなったような気がしました。他の3つのコースも、目的地でゆったりと過ごせるような内容にしているそうです。

ユニマーレのツアーは、通常のエコツアーとはひと味もふた味も違います。目的地で流れる独特の雰囲気を動画にまとめてみましたので、ぜひご覧ください。

身も心も軽くなる、至福のデトックス体験

森林浴、サウンドヒーリング、リラクゼーションなど、ユニマーレがコンセプトに掲げているのはどれも聞き馴染みのある言葉ばかり。でも、それらの真髄というものを、筆者はまったくわかっていませんでした。今回のツアーに参加して、自然と一体化する心地良さや開放感を知ることができ、新たな自然との接し方を学んだ気がします。

慌ただしい暮らしの中で、「個」を見失いそうになる経験は誰にでもあると思います。でも、奄美の大自然の中で意識を集中させている間は、普段私たちを悩ませているさまざまな問題が頭の中から消え、心身ともにすうっと軽くなるのです。あなたも奄美で、そんな心と体のデトックス体験をしてみませんか。

この主催社の他のプラン

さわだ悠伊

さわだ悠伊

鹿児島市出身・在住のフリーライター。グルメ、旅、コラム等ジャンルや媒体を問わず活動中。鹿児島県内の離島取材も豊富。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP