【2019年版】本場・高知「よさこい祭り」はこう楽しむ!見どころ、歴史、スポット紹介

2019.07.29 更新

高知県の夏のイベントと言えば、高知市で開催される「よさこい祭り」! 毎年8月9日の前夜祭を皮切りに、10・11日の本番、12日の全国大会・後夜祭と4日間にわたり、高知市内各所を色鮮やかな踊り子たちが舞い踊ります。今回は、そんな「よさこい祭り」について楽しみ方や魅力から歴史、オリジナル鳴子(なるこ)作り体験まで、幅広く紹介します!

▲よさこい祭りの最高賞である“よさこい大賞”を、何度も受賞しているチーム「ほにや」

高知県の夏の風物詩・よさこい祭りとは

「よさこい祭り」の始まりは戦後復興期であった昭和29(1954)年。高知商工会議所らが「市民の沈滞ムードを一新するため、阿波踊りのようにみんなが楽しめ、永続性のある祭りをつくろう」と、市や県に協力を要請して開催に至りました。
▲第1回目から出場している老舗商店街チーム「帯屋町筋(おびやまちすじ)」

祭り期間中は、高知市内のアーケードや駐車場、車道までもが競演場や演舞場に大変身!企業や学生チーム、商店街や地域のチーム、よさこい好きを集めた県外チームなど約200ものチームが、それぞれの個性を発揮した華麗な衣装を纏い、エネルギッシュな演舞を披露。街中が祭り一色に包まれるその様子は、土佐のカーニバルとも称されています。
▲2017年・第64回よさこい祭りで、“銀賞”に輝いた「DD(ディーディー)よさこいチーム」

よさこい祭りのルールは至ってシンプル。
・1チーム150人以下で構成すること
・1チームにつき1台地方車(じかたしゃ/チームを率いる音響機材を搭載した車)を用意すること
・踊りは鳴子を持って鳴らしながら前進する振付けをすること
・楽曲には「よさこい鳴子踊り」のワンフレーズを入れること、アレンジ自由

この自由度の高さが人気となり、現在は、全国各地で開催される有名なお祭りになりましたが、なんといっても発祥の地は高知!四国三大祭りのひとつとして、毎年延べ100万人以上の人出で賑わいます。
▲よさこい衣装のデザインやオリジナル和布製品の販売などを手掛けている企業チーム「ほにや」。華やかで雅な衣装にも注目!

例年エントリーは、日本全国から200チーム以上、約18,000人にものぼります。
9日の前夜祭では、前年の受賞チームが高知市中心街の中央公園に設置された特設ステージで踊りを披露。また、そこから少し南にある鏡川河畔では「高知市納涼花火大会」が開催され(荒天の場合は8月13日に延期)、仕掛け花火やスターマイン、全長約650mのナイアガラなど、約4,000発もの花火が「よさこい祭り」のオープニングを飾ります。
▲中央公園に設置された特設ステージの様子

10・11日の本番では、高知市内に計16ヶ所ある競演・演舞場で鳴子踊りの競演や演舞が行われます。

メイン会場となる追手筋本部競演場では、よさこい大賞・金賞・銀賞・審査員特別賞などの審査が、上町・万々・升形地域・愛宕・中央公園・はりまや橋・菜園場・梅ノ辻の地区競演場では地区競演場連合会奨励賞・地区競演場連合会地方車奨励賞の審査が行われ、それぞれ受賞チームが決まります。

旭・帯屋町・京町・高知城・高知駅前・秦・柳町の演舞場でも、各チームによる演舞が繰り広げられます。
▲演舞場のひとつ、帯屋町の商店街に本店「HONIYA+」を構えるチーム「ほにや」。お店をバックに華麗な演舞を披露し、商店街を盛り上げる。掛け声は「ほにやよさこい踊らにゃそんそん♪」

12日の全国大会では、追手筋・高知城・帯屋町・中央公園で県外チームと共に、その年の受賞チームが競演。18時30分からは、中央公園で本番受賞チームの表彰式が行われます。
▲2017年・第64回よさこい祭りで、栄えある“よさこい大賞”を受賞した「十人十彩(じゅうにんといろ)」チーム

追手筋本部競演場には有料の桟敷席もあり、本番と全国大会の演舞をゆっくり座って観覧できます。チケットのお買い求めは、高知市観光協会ホームページをご確認ください(なくなり次第受付終了)。
▲追手筋本部競演場で演舞するチーム「帯屋町筋」。右側に見える緑色のスペースが桟敷席

見どころはココ!よさこい祭りの6大要素

「よさこい祭り」には、なくてはならない6大要素があります。知っておけば、よさこいがもっと楽しくなりますよぉ~♪
▲“土佐の豪”を表現する男踊り、“凛とした優しさ”を表現する女踊りで構成された隊列が、一糸乱れぬ圧巻の舞を披露するチーム「十人十彩」

1.衣装
チームの個性を一目で魅せるのが衣装。昔ながらの法被スタイルもあれば、ド派手なカラフル衣装や異国の文化を取り入れたエスニック調、演舞の途中で変化する衣装など、それぞれのチームカラーを楽しめます。
▲あっ!と度肝を抜く、カラフル&キュートな衣装と個性豊かなパフォーマンスで、毎年観客を魅了する「DDよさこいチーム」

2.踊り
鳴子を鳴らしながら前進する踊りであれば、各チームがオリジナルの振付けで踊れます。そのため配列を複雑に変化させる振付けや一糸乱れぬ演舞、伝統を重んじて正調よさこいを踊るチームもあれば、即興で踊ってみたりと、見ていて飽きません。
▲第64回よさこい祭りで、“地区競演場連合会奨励賞”を受賞したチーム「帯屋町筋」。伝統とチャレンジをコンセプトにした演舞を披露

3.音楽
楽曲は、作曲家・武政英策(たけまさえいさく)氏が作詞・作曲した「よさこい鳴子踊り」のワンフレーズ「土佐の高知のはりまや橋で坊さん簪(かんざし)買うを見た~♪」などを入れること以外は、アレンジ自由。
地方車に乗った歌い手の生歌で踊るチームや、楽器を演奏する生バンドのチーム、ターンテーブルを地方車に搭載して会場を一気にクラブ状態にするチームなども登場します。
▲地方車に乗り、威勢の良い掛け声で踊り子や観客を盛り上げる、「十人十彩」の煽り衆のパフォーマンスは大人気!

4.地方車
チームを率いる地方車は、各チームに1台必要。その年の素晴らしい地方車に送られる「地区競演場連合会地方車奨励賞」もあるため、力のこもった各地方車も見ものです。中には、シャボン玉やドライアイスが吹き出す地方車も!
▲何度も「地区競演場連合会地方車奨励賞」を受賞しているチーム「梼原(ゆすはら)」

5.鳴子
鳴子は、田畑の鳥を追い払う為に用いた道具・すずめ脅しを模したもの。朱色・黄色・黒の昔ながらの鳴子が一般的ですが、近年では色も素材も様々に変化しています。また、鳴子の打ち方も本番の審査基準のひとつとなっているため、音の良さにも耳を澄ませてみてください。
6.メダル
メダルは、各競演場・演舞場(一部除く)に審査会場があり、表現力や笑顔溢れる踊り子に授与されます。中でも、踊り子みんなの憧れが、追手筋本部競演場でミス高知より渡される真っ赤な花メダル!木製のメダルや鳴子型メダルなどもあるので、踊り子の胸に注目してみてください。
▲花メダルは、メイン会場の本部競演場で貰えるとあって大人気!

よさこい祭りヒストリー

60年以上続くよさこい祭りには、様々な歴史がありました。昭和29(1954)年に開催された、記念すべき第1回目の参加団体は21チーム、750名。昭和32(1957)年には、踊り子を先導する地方車が初めて登場しました。
▲第3回目頃のよさこい祭りの様子。“よさこい”の語源は「夜さ来い(夜にいらっしゃい)」など諸説あり

昭和45(1970)年には、「よさこい祭振興会」宛に、なんとフランス・ニース市の市長から「ニースカーニバル」への招待状が届きます。そこで作曲家の武政氏は「よさこい鳴子踊り」をサンバ調に編曲。これをきっかけに、よさこい祭りの楽曲や踊りに変化が生まれ、個性的なチームも登場していきました。
▲第3回目頃の舞台の様子

平成4(1992)年には、一人の学生の発案からよさこい祭りと北海道のソーラン節をミックスした「YOSAKOIソーラン祭り」が北海道札幌市で開催。その後、よさこい祭りは日本各地で開催され、今や東京都や大阪府をはじめとする200以上の市や町、さらには海外にも16カ国以上に広がっています。
▲関東を中心に120店舗以上もの飲食店を展開する「ダイヤモンドダイニング」の松村厚久社長が、故郷である高知へ恩返しの想いを込めて結成した「DDよさこいチーム」

そんな魅力たっぷりのよさこい祭りの本場・高知では、祭り開催中にソフトドリンクやアルコール、焼き物系からスイーツの屋台、帯屋町周辺のカフェや居酒屋の出店などもあり、まさにお祭り感覚で演舞を楽しむ事ができます。飲んで・食べて・感動して・笑える、土佐のよさこい祭りをぜひ堪能しに来て下さい。

よさこい祭りの前に行っておくべきスポット!

よさこい祭りを見る前に、ぜひ立ち寄っていただきたいのが、JR高知駅から徒歩約15分の場所にある「高知よさこい情報交流館」です。
▲大きな鳴子と地方車をモチーフにした外観が目印

ここ、「高知よさこい情報交流館」は、よさこい祭りの全てが分かるといっても過言ではない施設なんです!
1階フロアにある「よさこいサークル」では、よさこい祭りの誕生秘話や基本的なルール、武政英策氏の人物像を紹介するパネルとともに、フィギュアの企画製作などを行う「海洋堂」による競演場・演舞場のユニークなジオラマや、クイズコーナーなどが設けられています。
▲よさこいサークルでは、第1回目~現代までに新聞で取り上げられた、よさこい祭りの記事も読める

2階フロアには、前年参加したチームの衣装や、色や形も様々な鳴子を展示したブース、第1回から59回までのよさこい祭りを150インチの大型スクリーンで楽しめる「よさこいシアター」などがあります。
▲衣装は、昨年受賞したチームを中心に展示
▲よさこい祭りの歩みを約10分ほどで楽しめる「よさこいシアター」

2階フロアにある多目的ホールでは、「オリジナル鳴子作り体験」(2本1組1,000円・税込、所要時間10~15分程度)ができるということなので、早速チャレンジしてみることに♪
「オリジナル鳴子作り体験」は、団体が入館しているときなど、状況によっては体験を休止している場合があるので、あらかじめ問い合わせをしておくのがオススメ!
▲体験では、鳴子作りの工程表を見ながら制作。状況によっては、スタッフがレクチャーしてくれることも!

まずは、カラフルな「バチ」から自分好みの色を選んで、しゃもじと呼ばれる木の土台に乗せます。時々、限定色のバチも登場するそうなので、要チェックです!
▲手前4列の透明ケースに入っているカラーは常時ありますが、一番奥の茶色と朱色のバチは期間限定。無くなり次第終了です

片面3つのバチを並べたら、しゃもじとバチにある穴にキリを通して、バチがきちんと開くか確認。この時、バチが一直線に真っすぐ並んでいれば、キレイな音が鳴るんだそう。私のはちょっぴりズレていますが、これくらいならセーフとのこと。
▲1度キリを穴に通してバチのバランスを確認

バチが真っすぐ並んでいれば、挿し棒と呼ばれる部品を通します。反対面にもバチを付けたら、もう1本の鳴子も作り、スタッフに糊付けをしてもらったら完成!バチは、4面全部バラバラの色にしてもオッケーなんだそう。中には、全て異なる色の12色のバチを使って作る人もいるんだとか!
▲ジャジャーン!オリジナル鳴子の完成です♪「パチッパチッ」とキレイな音がします

さらに2階フロアには、大型スクリーンに映し出される映像を見ながら、実際に正調よさこい鳴子踊りを踊ることのできる「よさこい体感コーナー」があるということなので、自分で作った鳴子で踊っちゃいます♪
▲大人数でも踊れる広々とした「よさこい体感コーナー」

「よさこい体感コーナー」に入ると、「せっかくなので、衣装着てみますか?」とスタッフ。なんとコチラには、男女と子どもサイズの衣装があり、実際に着て踊ることができるんです!(無料)
▲女性の衣装は法被や浴衣スタイルなど3パターンほどあります

「さぁ、オリジナル鳴子で華麗に踊りますよぉ!」。スタッフがついて教えてくれるので、初めてよさこい踊りを見る人も気軽に楽しめますよ。
▲スクリーンでは土佐弁を交えながら正調よさこい鳴子踊りを教えてくれます

最後は、設置してある撮影コーナーで記念撮影。良い思い出になりました♪
高知県民の私でも十分に楽しめる魅力や情報が盛り沢山!みなさんも、本場・高知のよさこい祭りはもちろん「高知よさこい情報交流館」も楽しんでみて下さい♪
※本記事は2018年公開記事を一部更新したものです。
畔元志保

畔元志保

高知県生まれ、高知県育ち、高知県が大好きな高知県民。高知県のタウン誌「ほっとこうち」の編集部勤務を経て、フリーライターになり、横長の高知県を西へ東へ駆け巡っている。高知県の大自然と、可杯・箸拳・菊の花を愛するお酒好き!

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