気分は浦島太郎!?佐渡の人気ホテルの絶品フレンチ&オーシャンビューで極楽気分

2018.07.28 更新

慌ただしく過ぎていく毎日をリフッシュしたいなら、思い切って「島旅」はいかがでしょう?「自給自足が出来る島」と言われるほど豊富な食材が揃い、美しい海に囲まれた新潟県佐渡島。まるで竜宮城のような心踊る洗練されたホテルがあると聞き、さっそく宿泊して “特別なことをしない贅沢”を存分に味わってきました!

▲ムードたっぷりの夜の「浦島」。写真手前の松林もライトアップされる

目の前は海!著名建築家が手がけたアートなホテル

「竜宮城のように時間を忘れて楽しく過ごせる」というコンセプトのホテルを目指して、やってきたのは佐渡島!
新潟港から佐渡汽船のカーフェリーで2時間30分、さらに約30分車を走らせて辿り着いた2棟構成のデザイナーズホテルが「浦島」。観光名所「佐渡金山」へも車で約15分というロケーションです。
▲2012年にオープンした東館は著名な建築家・内藤廣氏が設計を担当
▲1997(平成9)年に作られた、一面ガラス張りの外観がインパクト大な南館は北山恒(こう)氏が設計。建築が好きな人にとっては、北山氏と内藤氏の作品、両方を一度に見ることができる貴重な場所になっている

ここは佐渡市窪田という、佐渡島の西側の凹みのちょうど中央エリアにあり、目の前には松林が、そしてその先には透き通るような真野湾が広がる景勝地でもあります。
▲「浦島」と真野湾の間に茂る松林は、「越の松原」と歌にも詠まれた名所の一つであり、気軽に散歩やお茶をすることもできる

素敵なロケーションと建築に、期待は高まる一方。
それでは、まずは東館へ早速チェックイン!
▲東館ロビーで筆者を迎えてくれた松林のワイドビュー

館内には地元の作家による佐渡をモチーフにした絵画も飾られており、「斬新なデザイン」「昔からの自然」「伝統的な佐渡の文化」を一度に感じることができる設えになっています。
▲夜、かがり火の中で能を舞う薪能(たきぎのう)の油絵。佐渡は能舞台が30以上もあるほど、能が盛んな土地
▲松林からラウンジを望む。夜のライトアップもムードがあって素敵なんです!

ゆっくりとした時間の流れを感じながら、ふと日頃のせわしなさから解放されている感覚に気がつきました。

それではいよいよ、お部屋をチェックしてみましょう。
今回泊まらせていただいたお部屋が、「松風の癒し」というテーマで2017年にリニューアルしたばかりの「クラブルーム」(1泊2食付き1室2名利用・28,080円~/人・税込)です。

気になる間取りは、リビングとベッドルーム、そしてバルコニーで構成されており、リビングの一角はワークスペースになっています。
▲実はちょっとここで仕事もしましたが、すごく効率的に進みました。リフレッシュ効果!?

シンプルモダンなリビングルームには、ゆったりとしたソファと、ちょっとした書き物に便利なデスク、そしてコーヒーメーカーも完備。いつでも美味しい一杯とともにくつろぐことができます。
▲あえて広さを追求せず、落ち着くサイズ感が追求されている。シンプルで上質なインテリアがさり気なく心地いい

もちろん、バルコニーからの眺望は松林と海を独り占め!
真野湾はとても穏やかな海で、のんびりと眺めているだけで自然と癒されます。
▲のどかな野鳥のさえずりがBGM

そしてリビングルームの隣にはツインのベッドルーム、そしてその奥にバスルームが設えられています。これがまたエレガントで素敵なんです!
▲クラブルームのベッドルームに採用されているのは、時代の最先端を行く睡眠科学を取り入れた、140年以上の歴史があるベッドメーカー「シモンズ」のベッド
▲アメニティは真珠メーカー「ミキモト」のもの。お肌しっとり!
▲サービスのお菓子は、佐渡金山の金の延べ棒をイメージした浦島自家製のフィナンシェ。香ばしい香りとしっとりとした柔らかさが絶品

そして今回は特別に、南館も見学させていただくことができました。
エントランスを通ると…なんと大きなワンちゃんがお出迎え!看板犬のグレートピアニーズのハリーちゃんです。
▲人懐っこく、お客様が来ると事務所からフロントに出てきてくれる

嬉しい歓迎を受けて階段を上がると、両壁がブロックガラスでできた廊下が出現。「ホテル」のイメージとは一線を画す、アーティスティックな空間にびっくり!
▲ガラスやスチールの無機質なマテリアル感が印象的な南館

しかし、まだ驚くのは早かったです。
「デラックスツイン」(1泊2食付き1室2名利用・19,440円~/人・税込)の扉を開けると…そこで筆者を待っていたのは螺旋階段!
▲大人も思わずはしゃいでしまうこと間違いなし

こちらのお部屋はメゾネットタイプで下階がリビングルーム、上階がベッドルームになっています。

ワクワクしながら螺旋階段を上ると、そこには南欧のようなリゾート感溢れる空間が!白を基調として赤のさし色が映え、もちろん窓の向こうはオーシャンビューです。
▲靴を脱がずに過ごせる部屋なので、外国のような気分を味わえる

さて、お部屋をたっぷり楽しんでいたら、あっという間に日没に。
それでは、お待ちかねのディナーへ向かうことにしましょう。

大満足!佐渡の食材をふんだんに使った絶品フレンチ

もともと魚屋から始まり、仕出し屋、割烹料理店と、時代やお客様のニーズに合わせて徐々に進化し、1980(昭和55)年に旅館となった「浦島」。だからこそ、料理へのこだわりは格別です。

ディナーは東館1階のフレンチレストラン「ラ プラージュ」にて。
▲昼の「ラ プラージュ」。松林の緑と空の青のコントラストが爽やか

食材のほとんどが佐渡産という、こだわりのレストランの厨房を取り仕切るのは、1991年生まれの若きシェフ・地元出身の須藤良隆さん。
▲大阪、軽井沢、そしてフランスで修行を積み、2012年より「ラ プラージュ」にて腕をふるう

「一度島の外に出たからこそ、佐渡の食材の良さや豊富さに気づけました。食材の味を活かした、見た目にも楽しめる料理にこだわっています」
そう須藤さんが語るフレンチのコース料理は、まさに一皿一皿、器にまで「佐渡らしさ」が込められた逸品揃いです。
▲この日のディナーに使われた佐渡食材。自分の目で見て食材を選びたいということで、須藤さん自ら魚市場や農家へ仕入れに足を運ぶ

それでは、さっそくお料理を頂きましょう!
▲この日のディナーコースは写真の8品とデザート3品の全11品

では、一品ずつご紹介します。
▲「佐渡島黒豚のリエット 竹炭のサブレと共に」

竹炭を練りこんだ黒豚型のサブレでサンドした、黒豚のリエットからスタートです。サックリとした食感のサブレと、濃厚なリエットのバランスが丁度いい!
佐渡市の木・アテビを加工したお皿を使っているのもおしゃれですね。
▲「佐渡産天然牡蠣 パセリオイル ニンニクとアンチョビのソースと共に」※オプションメニュー

パセリの風味が濃厚なオリーブオイルの中に浮かぶ、ぷるっぷるの牡蠣。この組み合わせが相性バッチリ!ピンクペッパーのアクセントもピリッと効いていて、あっという間にペロリ(笑)。
▲「佐渡産真鯛のタルタルとクスクスのガトー仕立て」

鯛の弾力とりんごのシャキシャキ感といった食感の良さと、控えめな味付けで魚の美味しさをしっかりと感じられた一皿。周りの新潟の特産・甘エビ(新潟では南蛮エビと呼びます)や野菜、自家製マヨネーズなど、一つ一つに素材の力強さを堪能しました。お皿は、佐渡のガラス作家・戸田かおりさんの作品。
▲「佐渡産黒アワビのソテー 肝のソース」

濃厚な肝のソースの絡んだアワビとバイ貝は、食べきるのが惜しいほど。ぷるぷるとしたアワビの柔らかさは、ベストな火加減がなせる技です。
▲パスタも貝の形をした「コンキリエ」を取り入れるなど、貝づくし!
▲「佐渡産新玉ねぎの冷製スープ」

まず提供された時のビジュアルがフォトジェニック!まさに須藤さんが話していた「目でも楽しめる料理」です。
▲本物の玉ねぎのふたを開けると、玉ねぎのフリット、玉ねぎのスープ、そして底に玉ねぎのコンフィが隠れている

ワクワクしながら飲んでみると、甘みがありクリーミー。濃厚だけど後味はさっぱりしていました。
▲「自家製あおさバター EVオリーブオイルをパンと共に」

ラ・プラージュお手製のパンは、全粒粉やライ麦など素材を変えて約3~4種類が提供されます。
佐渡で採れる海藻「あおさ」のバターは、風味豊かで衝撃の美味しさ!販売の問い合わせも多いそうです。
▲「佐渡産ヒラメのポワレ 日本酒風味のサフランソース」
▲旬のアスパラで作ったソースがインパクト大。まさにアートなお料理

ふわふわとした食感のヒラメの美味しさはもちろんのこと、ジューシーで太いアスパラガス、甘みが引き出された芽キャベツ、濃厚なブロッコリー…野菜の美味しさも主役級です。
▲「佐渡島黒豚の肩ロース肉のグリル 赤ワインソース 季節の野菜を添えて」

しっかりとした弾力がありながらも口にするとすっと歯切れが良く、噛むほどにどんどん味わいが広がる、流通量の少ない貴重な佐渡の黒豚。味噌と赤ワインのソースに、佐渡産の豆、土に見立てた佐渡産椎茸のパウダーなど、シェフのオリジナリティが光ります。
▲放牧で育てるストレスフリーな環境と、佐渡産の米粉や佐渡の酒蔵の酒粕などを使った飼料が、すっきりと人の体温で溶けてしまうほど良質な脂の秘密

お皿は佐渡の焼き物「無名異焼(むみょういやき)」。蓄熱するので、料理の温度をキープし、食べ終わってもほのかに温かかったです。

さぁ、メインディッシュの後は、デザートタイムです♪
▲デザートは、食感や素材の違いを楽しめる3品構成
▲「フランボワーズのグラニテとライチのブラマンジェ」

果物の風味が立っている1品目のこちら、さっぱりとした口当たりにあっという間に完食してしまいました(笑)。
▲「苺のムースとミントのアイスクリーム 苺狩りをイメージして」

ふんわりとしたムース、フレッシュ感漂うアイス、サクサクのココアクッキーにたっぷりのココナッツクリーム…みずみずしい苺が程よいアクセントになっていました。
▲「佐渡産米粉のクッキー」

クッキーのサックリ軽い食感とすっと溶けるような口当たりが、ディナーの素晴らしい余韻を演出してくれました。

ただ美味しく美しいだけではなく、佐渡の食材の魅力や、工芸の多様さまで「オール佐渡」の魅力を存分に味わうことのできる贅沢なひとときでした。大満足!
▲ドリンクのラインナップもワインからノンアルコールまで充実。ソムリエが料理とのペアリングなどの相談に乗ってくれる

こちらのレストラン「ラ プラージュ」ではランチ、ディナー、それぞれ宿泊者ではなくても利用できるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。
お腹もいっぱいになったので、お部屋でゆっくり休んで、明日に備えましょう。

アテンドしてくれた営業広報部の岩﨑貴大さんにおすすめの過ごし方を聞いてみたところ「真野湾の朝一番の、波一つない静かな景色ですね。ぜひ朝散歩やサイクリングも楽しんでみてください」とのアドバイスが。
▲岩崎さんも地元出身で、シェフの須藤さんと同級生

これは、早起きして出かけてみるしかありません!
明日晴れますように!!

2日目は海岸線の爽快サイクリングでスタート

シモンズのベッドでの寝覚めは、本当に爽やか!寝起きの体の軽さと頭のすっきり感にちょっとびっくり。ベッドの質の良さに加えて、佐渡とホテルの環境が自然と心をほぐしてくれていることも大きい気がします。

お天気も快晴、急いで着替えて早朝サイクリングに出かけてみることにしました。
「浦島」では2018年の春から無料のレンタサイクルを2台用意しています。
▲かっこいい自転車に、気分もアップ!

さぁ、「浦島」目の前の海岸線をひとっ走り、行ってきまーす!
▲海独特のべたつく感じが全然しないのが、不思議。湾内で風がほとんどないせいかも
▲途中の桟橋でひと休み。真野湾の両端を左右に一望できる。海底をのぞくと、海藻が見えるほど透明度が高い!

特になにをするわけでもなくここでのんびりと海を見ているだけで、普段頭の中であれこれ考えていることがリセットされ、時間が経つのを忘れてしまいました。すーっと心がリフレッシュされる感覚に包まれました。

さて、いい運動をしたところで、朝ごはんが待っているので宿へ帰りましょう。

“玉手箱”から出てくるのは煙じゃなくて、佐渡の美味

一泊目の朝食は和食になります。その名もまさに「浦島」ならではの、お宝がいっぱい詰まったようなお重「玉手箱」!
▲フタや段を開けるときのワクワク感もお重の醍醐味

おかずは佐渡の海藻を使った郷土料理「いごねり」や、珍しい「タコの頭のお刺身」、佐渡名産・イカを使った「自家製塩辛」など、ディナーに負けない「佐渡らしさ」を感じられる内容になっています。
▲クラゲの入った岩海苔や、ワカメの茎を煮てスライスしたものなど、調理方法も個性的。お米はもちろん佐渡産コシヒカリ

ホテルの朝食というとバイキングのイメージもありますが、須藤シェフの「一つひとつ丁寧に作って出したい」という思いから、この玉手箱は誕生したそうです。
▲箸でつかんでいるのが、「いご」という海草から作られた「いごねり」。佐渡は海草の種類も豊富

二泊目のお客様や洋食派の人向けに、洋食の朝食もあります。こちらも豪華!
▲須藤さんイチオシの佐渡の黒豚のソーセージや自家菜園のカブ、自家製ジャムなど、洋食も「佐渡ならでは」「浦島ならでは」が盛りだくさん

和食も洋食も、いろいろな料理をちょっとずつ楽しめるのは、女子に嬉しいポイントですね。
チェックアウトする頃には、心もお腹も佐渡の魅力でいっぱいになりました!
▲2棟構成の「浦島」。どちらの建物の部屋からも日本海を眺めることができる

リピーターや外国人のお客様も多いという「浦島」。確かに、一度来るとまたすぐ来たくなる魅力がここにはあります。帰る時には、「今度はどんな部屋に泊まろう」「違う季節はどんな食材でどんな料理を出してくれるんだろう」と想像が膨らんでいる自分に気がつきました。
「あー、たっぷりリフレッシュしたい!」と思った時、きっとここはあなたを“浦島”太郎にしてくれる竜宮城になるはずですよ。
丸山智子

丸山智子

ライター・コピーライター。新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。東京の編集プロダクション、広告制作会社を経て2014年より新潟でフリーランスに。イベントの宣伝・広報、地方情報誌、住宅情報誌、会報誌等での執筆、広告の企画制作などの分野で活動中。関心分野は、和菓子・日本文化・舞台芸術。

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