週末ハイキングなら赤城山はぜひ候補に!東京から近い絶景パワースポット

2018.10.04 更新

週末は都会の喧騒から逃れ、自然の中で気持ちよく体を動かしたい。そんな人におすすめしたいのが、群馬県にある「赤城山(あかぎやま)」です。登山初心者から中級者まで楽しめる豊富なハイキングコースと、湿原が点在する美しい景色が魅力の日本百名山のひとつ。周辺にはパワースポットとして人気の「赤城神社」や地元グルメが堪能できる「そば街道」もあります。早速電車とバスを乗り継ぎ、赤城山に向かいました!

東京駅から3時間弱!「赤城山」の意外な近さに驚き

日本百名山や日本百景にも名を連ねる「赤城山」ですが、実は赤城山という山はありません。標高1,828mの主峰・黒檜山(くろびさん)をはじめ、駒ケ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、長七郎山(ちょうしちろうさん)からなるカルデラ湖を囲む山々の総称が赤城山なのです。

赤城山の読みは「あかぎやま」と「あかぎさん」の2通りがあり、地元・群馬では古くから「あかぎやま」という呼び名で親しまれています。
▲こんにちは!フリー素材モデルの大川竜弥です

赤城山の魅力の1つは、首都圏から100kmちょっとというアクセスの良さ!車なら関越自動車道・赤城ICから約60分、関越自動車道・前橋ICもしくは北関東自動車道・伊勢崎ICから約70分で、赤城山周辺に到着することができます。

今回は電車とバスを乗り継いで「県立赤城公園ビジターセンター」にやって来ましたが、東京駅→高崎駅→前橋駅→赤城山ビジターセンター行き直行急行バスというルートで3時間弱。もっと長時間の移動を想像していましたが、意外な近さに驚きました!
「県立赤城公園ビジターセンター」は、動植物や地質の面から赤城山の成り立ちや現在の様子を知ることができる施設。センター内には食堂も入っているため休憩場所にぴったり。赤城山の歴史がよくわかるので、ハイキング前に立ち寄れば、より楽しめること間違いなしです!
▲ショーケースに入った赤城山のジオラマ。赤城山を構成する各山の位置関係がよくわかる

ハイキングの目的地によってはトイレの数が限られているので、ここで用を足しておくのもおすすめですよ。

「覚満淵」は霧が深く神秘的。ちょっとした冒険気分が味わえる

赤城山のハイキングはルートが豊富で、代表的なものだけで19種類もあります。中級者に人気なのは、赤城山頂部にある火口原(かこうげん)湖・大沼からスタートして主峰・黒檜山の山頂を目指す約3時間30分のルート。標高1,828mの山頂からの眺めは絶景で、富士山や日本アルプスを目指す登山客もトレーニングとして利用するそうです。
一方で初心者におすすめなのは、約1.3kmの「覚満淵(かくまんぶち)」ルート。覚満淵は季節によって見ごろの植物が変わる、自然観察に最適なエリアです。覚満淵の入口は、県立赤城公園ビジターセンターのすぐ目の前。今日はこちらのルートを散策します!
「覚満淵」は、赤城大沼の南東側に位置する沼。周囲800mの沼は湿原になっていて、湿生植物と高山植物の宝庫であることから「小尾瀬」とも呼ばれています。

標高1,360mにあり、前橋の市街地よりも気温が10度前後低くなっています。夏場は涼しくて気持ちが良いのですが、11~4月頃までは雪が降るので、防寒対策はしっかり行いましょう。山の天気は変わりやすいためレインコートも忘れずに!この日も深い霧が出ていました。
▲入口には、シカの食害から植物を守るためのゲートとネットが設置されている
ゲートからものの数分で沼に到着したのですが…、見渡す限り霧!ウッドデッキの散策道を進んでみます。

取材日はあいにく天気が悪く、深い霧に包まれていました。しかし、天気が良ければ美しい自然が楽しめ、3月は水芭蕉、5月は新緑、6月はレンゲツツジ、10月中旬には紅葉が見頃になるそうです。
▲6月の覚満淵。遠くに見えるのが黒檜山
▲秋の覚満淵。景色が緑から赤に変わる

それでは、グルっと一周してみましょう!
散策道の脇にニッコウキスゲが咲いていました(例年の見頃:7月)。シカが入ってくると、ニッコウキスゲをはじめとした植物を食べてしまうそうです。

筆者は初めて湿原を散策したのですが、山とも森とも違う雰囲気が新鮮です。静かなのに、風が吹くと木々が揺れる音や、沼の水面が軽く波打つ音、時折鳥の鳴く声が聞こえます。ウッドデッキになっているため、小さなお子さんでも歩きやすいところがいいですね!
歩道には小さいカエルがたくさんいました。踏まないように、足元を気にしながら歩きましょう。
視界が悪いため行けませんでしたが、沼を一周するルートから外れ標高1,400mほどの「鳥居峠」に向かえば、覚満淵を見渡せる絶景のビューポイントもあります。
こちらが鳥居峠から眺める覚満淵。西側に覚満淵、東側には関東の街並みが見え、条件によっては雲海を撮影できるのだとか。群馬県道70号線を走れば峠の近くまで車でアクセスでき、周辺にはレストランと駐車場もあるため、登山客のみならずドライブ客などにも人気の撮影スポットになっています。
▲鳥居峠の展望台。三脚を立てて絶景を撮影する人も

散策道を進むと、ウッドデッキから土の道に。覚満淵周囲の半分近くは土の道になっているため、天気の悪い日はぬかるんでいます。滑らないように気をつけて歩きましょう。
20分ほどで覚満淵ルートをグルっと一周できました!天気の関係で急ぎ足になってしまいましたが、植物を見ながらゆっくりと歩けば約30分はかかります。鳥居峠まで足を延ばす場合は、プラス20~30分見ておいたほうがいいかもしれません。

深い霧の中で聞こえる小鳥とカエルの鳴き声が神秘的で、ちょっとした冒険気分。季節によって景色の色合いが変わるので、また別の季節に来たいですね!

見晴館で赤城山名物の「切込うどん」を食す!

軽い散策を終えてやって来たのは、覚満淵から徒歩20分ほどの距離にある「大沼」の南東部。ちなみに、大沼の正しい読みは「おの」。しかし、最近は「おおぬま」と読む人が増え、すっかり定着しています。
大沼の周辺にはいくつか飲食店・お土産屋がありますが、取材日は平日だったため営業しているお店は2つのみ。週末はどのお店も営業していますが、平日や天候が悪い日は休業するお店もあるそうです。
今回お邪魔したのは「赤城 見晴館(みはらしかん)」(以下、見晴館)。1階はお土産店、2階はお食事処になっていて、群馬県の郷土料理「忠治切込うどん」などが食べられます。
見晴館のメニュー。一番人気は、もちろん赤城山名物の「忠治切込うどん」900円(税込)。忠治切込うどんの忠治とは、赤城山を根城にしていたといわれる江戸時代の侠客「国定忠治」から取ったもの。見晴館には、国定忠治ファンも多く訪れるそうです。

切込うどんは、寒い時期の料理。「おっきりこみ」とも呼ばれ、群馬県のそば・うどん屋で食べることができますが、秋~冬のみ提供しているお店が多いそうです。見晴館では通年提供しているため、切込うどんを食べたい方は押さえておきましょう!
こちらが「忠治切込うどん」です!見晴館は赤城山で最初に切込うどんを提供したお店の1つで、50年間変わらず一番のおすすめメニューになっているとか。マイタケの天ぷらを中心に、けんちん汁の具材と一緒に煮込んだ麺が入っています。
麺が太く幅は約2cm、やや厚みがあります。材料は一般的なうどんと同じく小麦粉ですが、塩を加えず、麺をつゆに入れる前に茹でないところが違うとか。
麺は柔らかく、食感はムニュムニュといった感じ。山梨県の郷土料理「ほうとう」に近いかもしれません。出汁はカツオと昆布で、ホッとする優しい味です。体が温まりますし、エネルギーになりやすく、消化もいい。ハイキングの前後に食べるメニューとしてはぴったり!
▲大沼名物の「わかさぎの唐揚」600円(税込)も注文。衣がサクサクで、噛むと口の中にジュワッと旨みが広がる!

ちなみに大沼は、冬場にわかさぎ釣りが楽しめるスポットとしても人気。大沼のわかさぎ釣りは、9月1日の解禁から翌年の3月31日まで。9~11月はボート釣り、1~3月は氷上わかさぎ釣りが体験できるため、自分で釣ったわかさぎを食べることもできますよ!
▲1~3月にかけて体験できる氷上わかさぎ釣りの様子

「赤城神社」は美しい自然に囲まれたパワースポット!

ハイキングの最終目的地は、赤城見晴館から大沼沿いに10分ほど北へ歩いたところにある「赤城神社」。赤城神社は赤城姫というお姫様をお祀りしており、古くから女性の願いを叶えてきたのだとか。また、お参りすると美しい子どもを授かると言われています。この日も悪天候にもかかわらず、女性の参拝客が数名いました。
こちらは赤城神社の駐車場から入り口に向けてかかる「啄木鳥(きつつき)橋」。後ろに見えるのは、赤城山の主峰・黒檜山です。
▲秋には啄木鳥橋と紅葉が織りなす、赤いグラデーションが見られる
▲御手洗(みたらし)で手を洗い、口をゆすぎ、本殿に向かう
こちらが赤城神社の本殿。赤城神社は関東地方を中心として全国に約300社ありますが、こちらの社は前橋市三夜沢(みよさわ)町にある「三夜沢赤城神社」と並び本宮と推測される一社。他の赤城神社と区別するため「大洞赤城神社(だいどうあかぎじんじゃ)」と呼ばれています。
▲「良いご縁がありますように」と5円玉を奉納して参拝

本殿の隣にある御祈願殿では、安産や交通安全、商売繁盛などを山と湖の神様「赤城大明神」に御祈願してもらうこともできます。御祈願料は、1件につき5,000円から。受付時間は4月1日~11月30日が9:30~16:30、12月1日~3月31日が10:00~16:00と季節によって異なります。
▲記念に「御朱印帳」を求めました(1,700円 ※朱印代別)。期間限定の御朱印帳もあり、とても人気があるそう

赤城神社は、四季折々の自然の風景が楽しめるパワースポット。紅葉の季節には周囲の山が赤く染まり、冬は雪が積もるため白に変わります。今回は天気に恵まれませんでしたが、神様と美しい自然に囲まれた赤城神社にいたら、力がみなぎってくるような気がしてきました!
▲参拝後、ようやく霧が晴れ、先ほどまでいた見晴館が見えるようになりました
県立赤城公園ビジターセンターからスタートし、覚満淵ルート、大沼、赤城神社と巡ったハイキング。残念ながら天候には恵まれませんでしたが、それでも赤城山エリアの魅力を堪能することができました。天候や各場所の滞在時間にもよりますが、全部で2時間もあれば堪能できるでしょう。途中で食事ができるお店もありますし、初心者がハイキングを楽しむには最適のコースです!

名物はそば寿司!赤城の清水を使った「霧下そば」が美味しすぎる

赤城山に行くならぜひ立ち寄ってほしいのが、赤城山から前橋駅へ戻る途中にある「そば街道」。そば街道とは文字通り多くのそば屋が並ぶ通りのことですが、その中でも最も歴史が古い「自家製粉石臼手打ちそば ささや」を訪れました。
ささやでは、美味しいそばの代名詞として有名な「霧下(きりした)そば」の粉を店内の石臼で挽き、名水「赤城の清水」で手打ちをしています。霧下そばとは朝霧が発生しやすい「霧下地帯」で栽培されるそばのことで、鮮やかな緑色と弾力、香り高いのが特徴。もちろん、風味も最高だそうです!
▲店内には「いろり」と「和室」がある。レジ前では前橋や赤城山のお土産を販売
注文したのは、約95%のお客さんが頼むという人気メニューの「雷神ミックス」1,650円(税込)。そば、うどんに山菜、天ぷら、きんぴら、とろろ、そば寿司を合わせたセットです。
▲左上から時計回りに天ぷらうどん、山菜うどん、きんぴらそば、とろろそば、中央がそば寿司
まずは、珍しいそば寿司からいただきます!酢飯の代わりに茹でたそばで巻き寿司を作ったもので、断面を見るとそばがぎっしり!
口に入れた瞬間、そばの香りが束状になって広がります!味はもちろん美味しいのですが、はじめての食感をうまく表現できません。普段はすすって食べているそばを短く切って束にするだけでここまで食感が変わるとは…。これは、実際に食べてみないとわからない不思議な感覚ですね。
その他のそば、うどんも美味しくいただきました!山菜は時期によってのせる食材が変わるらしく、この日は山クラゲ、わらび、ゼンマイ、細たけのこ、しいたけ、えのき、小松菜の7種類。地元群馬のものや新潟から取り寄せた、旬のものを使っています。
ささやの魅力は、食事以外にもう1つ。同じ敷地内にある、女将の浅見明子さんの作品を展示した「心癒される美術館 木漏れ日館」です。季節の花とメッセージを描いた淡彩詩画の数々は、国内外でたくさんの賞を受賞しています。女将に特別に館内を案内してもらい、作品を紹介していただきました。
美味しいそばやうどんだけでなく、国内外で認められた女将の作品まで堪能できるささやは、赤城山周辺のグルメを語るうえで外せないお店。赤城山から車で約25分、バスであれば「東大河原」で下車徒歩1分とアクセスも非常に良いですよ。
以上、初心者におすすめのハイキングコースや、赤城山周辺のグルメ情報、人気のパワースポット赤城神社を紹介しました!

赤城山は季節によって景色が変わる魅力的な場所です。今回紹介できなかったアクティビティや温泉など、他にも魅力はたくさんあります。アクセスが良く都心から日帰りでも楽しめるので、ぜひ一度足を運んでみてください!
大川竜弥

大川竜弥

1982年生まれ。アパレル販売員、Web開発会社、ライブハウス店長、ザ・グレート・サスケ氏のマネージャーなどさまざまな職を経て、現在は"自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデル"として活動している。

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