群馬・桐生名物!幅広の麺「ひもかわうどん」は絶対に食べるべき一品
群馬県桐生(きりゅう)地域に伝わる「ひもかわうどん」を知っていますか?10cmにも及ぶ幅広な麺が特徴であり、そのフォトジェニックな見た目からここ数年、SNSなどでも注目を集める群馬県の郷土料理です。ひもかわうどんの味、形、歴史などを探るべく、地元にある人気店の「めん処 酒処 ふる川」と「藤屋本店」にお邪魔しました!

きっかけはメディア露出!知名度が急上昇した群馬のグルメ「ひもかわうどん」

ひもかわうどんの特徴は、なんといっても幅広の麺。そのサイズは店によって異なるものの、広いところでは10cm以上のものまであるそう!一般的なうどんは太麺でも幅4mm前後なので、10cm以上の麺はとんでもない幅の広さ…。
その一方で厚みは1mm程度と非常に薄く、つるんとしたのど越しも特徴のひとつだとか。早く見たい、そして食べたい!そこで、ひもかわうどん2大人気店の「めん処 酒処 ふる川」と「藤屋本店」を訪ねるべくJR桐生駅に降り立ちました!
驚きの12cm!「めん処 酒処 ふる川」のひもかわうどん



噛んでモチモチ、飲み込んでツルツル、気持ちがいいうどん



筆者のような大人の男性でも、麺が幅広すぎてひと口では食べられそうにありません。店主の古川聡さんに伺うと、特に決まった食べ方はないそう。無理にひと口で食べようとせず、箸で切ってから食べてもいいかもしれませんね。


麺は薄いのですが、ブツブツ切れることはなく、箸でしっかりと持ち上げることができます。この絶妙なコシの強さが、食べたときの食感に影響しているのかもしれませんね!






群馬県産の小麦粉を使用!想像以上に古い「ひもかわうどん」の歴史に驚き





群馬県桐生地域の郷土料理「ひもかわうどん」は、いつ頃から存在するのでしょうか?知名度が急上昇したきっかけも古川さんに聞いてみました。
古川さん「はっきりと記録に残っていませんが、約100年前にはあったそうです。ひもかわうどんという名前は、愛知県の芋川地域のうどんが伝搬し、”いもかわ”がなまって”ひもかわ”と呼ばれるようになったと言われています」
群馬県の桐生市は絹織物が盛んで、機織り工場で忙しく働く女性が時間がないときでも食べられるようにと、幅広く切ったひもかわうどんが作られ、広まったそうです。

古川さん「そして平成22(2010)年、テレビ番組『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』で当店のひもかわうどんを紹介していただき、それから一気に有名になりました。放送された翌日は、行列がすごかったんですよ!」
約100年前から存在し、地元の人たちから親しまれているひもかわうどんが、メディア露出をきっかけに全国区になる。現代的な認知度の広がり方がおもしろいですよね!フォトジェニックな見た目も、最近のSNSブームと相性が良さそうです。

週末は県外からのお客さんも多く、ランチタイムはオープン前から並ぶこともあるそうです。ゴールデンウィークや「桐生八木節まつり」が開催される8月上旬、お盆の時期も行列ができるそうで、狙い目は平日のお昼。ただし、「めん処 酒処 ふる川」の「ひもかわうどん」は並んでも食べる価値があります!ぜひ一度12cmの幅広麺を体験してください!
めん処 酒処 ふる川 暮六つ桐生店
群馬県桐生市相生町2-735-15
[営業時間]11:00~14:00L.O.、17:30~23:30L.O.
[定休日]月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休み)
0277-47-8190
老舗「藤屋本店」のうどんは幅4cm、長さ約60cmでボリューミー!




違いは幅だけじゃない!「藤屋本店」の特徴は弾力にあり







「ひもかわ」は桐生の特産物にも由来していた!?




藤掛さんは、なんと筆者と同じ36歳(2018年現在)。一度東京に上京し、4年間和食料理店で修行した後、28歳のときお店を継ぐために戻ってきたそうです。
創業120余年の歴史がある「藤屋本店」では、いつからひもかわうどんを提供しているのでしょうか?

藤掛さんによると、ひもかわうどんの名前の由来は、“芋川(いもかわ)”がなまって“ひもかわ”になった説とは別に、もうひとつの説があるそうです。
藤掛さん「桐生は機織り物が盛んで、昔は染めた帯を川で洗っていたのですが、”帯川(おびかわ)”がなまって”ひもかわ”と呼ばれるようになったという説もありますよ」

週末は家族連れや年配のお客さんで混雑し、ランチに並ぶこともあるそうです。また、麺がなくなり次第お店を閉めることもあるため、早めの時間がおすすめとのこと。平日はランチ営業のみなので、平日行く方は注意してくださいね。
藤屋本店
群馬県桐生市本町1-6-35
[営業時間]11:30~14:30L.O.、17:30~20:30L.O.
※火~木曜はランチ営業のみ。麺がなくなり次第終了
[定休日]月曜(祝日の場合ランチタイムのみ営業、翌火曜休み)、第4火曜
0277-44-3791
食感とのどごしがクセになるひもかわうどん、ぜひご賞味ください!
ひもかわうどんが食べられるのは、群馬県でも桐生地域だけ。県内のみならず、関東近郊からも多くのお客さんが食べに訪れる人気グルメを、ぜひ一度味わってみてください!

大川竜弥
1982年生まれ。アパレル販売員、Web開発会社、ライブハウス店長、ザ・グレート・サスケ氏のマネージャーなどさまざまな職を経て、現在は"自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデル"として活動している。
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