北海道・オホーツク「花回遊」。花の名所が点在する約200kmのフラワーロードで春のドライブを楽しもう

2019.04.08 更新

雪解けとともに遅い春が訪れる5月の北海道。道東オホーツク地方でも草花が芽吹きはじめ、花の季節が到来します。そんなオホーツク地方で花の名所めぐりを楽しむなら、約200kmにもおよぶフラワーロード「花回遊」がおすすめ。その中でも特に春のドライブで訪れてほしいスポットを、花の見頃やイベント情報と併せて紹介します。

▲どこまでも続くようなピンク色の芝ざくらが鮮やかな「芝ざくら滝上公園」(写真提供:滝上町観光協会)

北海道ならではのダイナミックな花の景色を求めて

北海道の東側、オホーツク地方にある滝上(たきのうえ)町・紋別(もんべつ)市・湧別(ゆうべつ)町・遠軽(えんがる)町・遠軽町丸瀬布(まるせっぷ)・遠軽町白滝(しらたき)の6地区を結ぶフラワーロード「花回遊」。総距離約200kmのルート沿いには、北海道ならではの広大な敷地を利用した花畑や道路沿いの群生地など、大小10ヶ所ほどの花の名所が点在しています。
▲北海道の花の魅力を体験できる、おすすめのドライブルート(画像提供:オホーツク周遊200キロ推進協議会)

春は芝ざくらやチューリップ、夏はラベンダーや睡蓮、秋はコスモスやサンゴ草など、訪れる季節によって見られる花もさまざま。そこで今回は、5~6月に見頃を迎える花のスポットを中心に、花回遊の見どころをご紹介。旭川市街から車で約80分にある旭川紋別自動車道・浮島ICを起点に、時計回りのルートでのんびりドライブしながら花巡りを楽しむ旅へご案内します。
▲ルート沿いには感動あふれる花スポットがたくさん!(画像提供:湧別町観光協会)

丘一面にピンクのじゅうたんが広がる「芝ざくら滝上公園」(滝上町)

まずやってきたのは、浮島ICから国道273号線を車で北上すること約45分の滝上町。市街地にある「芝ざくら滝上公園」では、例年5月上旬~6月上旬にかけて広大な敷地に芝ざくらが咲き誇ります。その面積は約10万平方メートル(甲子園球場約7個分)!芝ざくらの群落としては日本最大規模のスケールです。
▲公園全体を覆いつくす芝ざくら。満開時には町中が花の甘い香りに包まれます(写真提供:滝上町観光協会)

この圧倒的な景色は、地域の人たちが昭和32(1957)年にミカン箱一つ分の芝ざくらの苗を植えたことを始まりに、60年以上毎年増殖させることで現在の規模まで育ててきたもの。訪れた多くの人たちの心をとらえるのは、地域の人たちのたゆまぬ努力と愛情があるからこそなんですね。
▲青空と新緑に映える芝ざくら。心地よい北海道の春の気候も相まって最高な気分を味わえます(写真提供:滝上町観光協会)

開花期間中は毎年「芝ざくらまつり」(2019年は5月5日~6月9日)が行われ、土・日・祝日を中心にステージイベントなどが楽しめます。また、5月18日~26日にはヘリコプターの遊覧飛行(大人5,000円、3歳~12歳4,000円 ※ともに税込)も開催。 詳しくは催行元の航空会社「HKK北海道航空」に事前の確認を。 空から眺めるピンク色の景色は忘れられない思い出になることでしょう。
▲フライト時間は約3分。ドライブの合間に空中散歩も楽しんでみてください!(写真提供:滝上町観光協会)

色とりどりのチューリップがかわいらしい「かみゆうべつチューリップ公園」(湧別町)

滝上町からオホーツク海沿いを70分ほど車を走らせると、湧別町に到着します。この町の春の見どころは「かみゆうべつチューリップ公園」。面積7万平方メートルの広大な敷地に、オランダから輸入されたものなど約200品種のチューリップを植栽しています。公園中央に風車小屋を模した展望台があり、園内を一望することもできます。
▲広々としたチューリップ畑に風車。オランダのような雰囲気を醸しだしています(写真提供:湧別町観光協会)

湧別町では昭和30年代に町の特産品としてチューリップの栽培がはじまり、一時期は生産量・輸出量が北海道1位になりましたが、取引価格の下落により生産が衰退。しかし「チューリップを後世に残したい」という町民の熱意から昭和62(1987)年に町立としてこの公園が開園しました。
▲地域の人たちの愛情によって幻想的で色鮮やかな景色が作り出されています(写真提供:湧別町観光協会)

こちらでも例年5~6月の開花時期に合わせて毎年「チューリップフェア」が開催されています。この期間中は、園内の一角から自分の気に入ったチューリップを球根ごと掘り取って購入できたり(1本税込100円)、園内を周遊する「チューピット号」(大人300円、小・中学生100円 ※ともに税込 )へ乗車して園内を巡ったりすることも。園内のあちこちにはミニ展望台や巨大木靴の前などの撮影スポットも点在しています。
▲電動バスの「チューピット号」。同乗する観光ガイドの案内のもと、約12分間かけて園内を巡ります(写真提供:湧別町観光協会)
▲おすすめの撮影スポット「ジャンボ木靴」。オランダの職人が作ったもので、履いて撮った写真はインスタ映え間違いなし!(写真提供:湧別町観光協会)

芝ざくら、ツツジ、チューリップの共演「太陽の丘えんがる公園 」(遠軽町)

湧別町から約20分、隣町の遠軽町市街地近くに広がるのが「太陽の丘えんがる公園」。ここでは例年5月中旬~6月上旬にかけて芝ざくらやチューリップ、ツツジなど多彩な花々の共演が楽しめます。
▲芝ざくらのピンクと赤いチューリップの鮮やかなコントラスト!厳しい冬を乗り越えた北国の春だからこその感動があります(写真提供:えんがる町観光協会)
▲ピンク色で大輪の花を咲かせるクロフネツツジ(写真)をはじめ、ヨドガワツツジやレンゲツツジなど色とりどりの各種ツツジも春のみどころ(写真提供:えんがる町観光協会)

春の花だけではなく、例年8月中旬~9月下旬にかけて咲き乱れる多種多様な品種のコスモスもこの公園の魅力。約1,000万本、10万平方メートルという規模は日本最大クラス!オホーツクの花の名所はどこもスケールが大きいですね。
▲可憐なコスモスの花が広がる園内は「花回遊」の秋のベストスポット。花々に囲まれて癒しのひと時をぜひ感じてみてください(写真提供:えんがる町観光協会)

ほかにもシャクヤク(6月下旬~7月上旬)や、百日草(8月上旬~9月下旬)なども園内で見ることができ、春に限らず訪れてほしい花の名所です。

見事な藤の花が約1kmにわたり連なる「まるせっぷ藤園」(遠軽町)

最後に紹介するのが、遠軽町の市街地から約30分の場所にある「まるせっぷ藤園」。例年6月上旬~下旬、平和山公園から弘政寺の境内にかけての約1kmの道沿いに、薄紫やピンクなど約200株の藤の花が咲き誇ります。
▲見事な枝ぶりの藤の花に、訪れた人は心奪われます(写真提供:えんがる町観光協会)

藤園の始まりは昭和20(1945)年、当時の弘政寺の住職が1本の藤の木を植えたことから。以来、接木(つぎき)をしたり、京都からさらに株を取り寄せるなどして木の数を増やしていきました。そうした努力の結果、この美しい藤園は評判になり、多くの人たちが訪れる名所となりました。
▲延々と続く藤棚の景色は壮観です(写真提供:えんがる町観光協会)

毎年6月上旬に開催される「藤まつり」では、ステージショーや、藤棚の下で抹茶が振る舞われる野だてなどが行われるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

オホーツクの魅力を満喫して楽しいドライブを!

「まるせっぷ藤園」からは、車で約40分でスタート地点の浮島ICに到着です。今回は、春のオホーツクの美しくダイナミックな花の絶景の数々をご紹介しましたが、「花回遊」は夏や秋でもドライブを楽しめるルートでもあります。
▲例年7月〜8月、オホーツクの海とラベンダーの景色を楽しめる紋別市の「流氷公園」(写真提供:紋別観光振興公社)
▲例年9月下旬〜10月上旬にかけて紋別市の「コムケ湖」を赤く染め上げるサンゴ草(写真提供:紋別観光振興公社)
▲年間を通して壮観で美しい景色を見られる滝上町の「錦仙峡」。特に10月上旬~下旬にかけて見られる紅葉の美しさは見る人の心を引き付けます(写真提供:滝上町観光協会)

「花回遊」の春のおすすめスポットを巡る旅、いかがでしたか?走行距離約200km、走行時間だけなら3時間強の行程ですが、その道中には今回紹介した花スポット以外にも5つの道の駅や温泉の湧き出る宿など、立ち寄りたくなるスポットがたくさん!宿泊する旅程にするなど、無理のない計画を立てて快適なドライブを楽しんでくださいね。

※本記事は2018年公開記事を一部更新したものです。
※花の開花状況により、催事期間・内容が変更となる場合があります。詳しくは各施設や観光協会へお問い合わせください。
長尾悦郎

長尾悦郎

北海道十勝地方でカメラマン、ライター、新聞記者として活動中。撮影ジャンルは広告、風景、人物など幅広く。地元観光協会勤務やご当地キャラマネージャーなどの経験を生かし、地元をもっと盛り上げていきたいと思っています。(編集/株式会社くらしさ)

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