サロマ湖観光の決定版!壮大な絶景から海鮮グルメまで1日で満喫する方法

2018.08.21 更新

北海道最大の湖である「サロマ湖」。周辺には大自然に囲まれた壮大な景色、ハマナスなどの色鮮やかな花々、湖に接するオホーツク海の恵みで育ったホタテ料理など魅力がいっぱい!そんなサロマ湖を訪れたなら、絶対に立ち寄りたいスポットやおすすめの楽しみ方を紹介します。

▲夕暮れにオレンジ色に輝くサロマ湖。広大な湖は様々な表情を見せてくれます

オホーツク海とつながる北海道最大の湖「サロマ湖」とは

北海道の北東の海岸線に位置し、北見市・佐呂間(さろま)町・湧別(ゆうべつ)町の3つの市町にまたがる「サロマ湖」。周囲約90km 、面積は約152平方キロメートルと北海道では最も大きな湖で、日本の中でも滋賀県の琵琶湖、茨城県の霞ヶ浦に次いで3番目の大きさを誇ります。
▲湖畔からオホーツク海側を見渡すと、どこまでも続く水平線が広がっています

もともとはオホーツク海に接する湾状の地形でしたが、長い時間を経て堆積した砂が海と湖を隔てる砂州(さす)となり、約千年前に現在のような湖になりました。オホーツク海とは現在でも一部がつながっており、海水が進入する「汽水湖(きすいこ)」としては日本一の大きさです。
▲サロマ湖(左側)とオホーツク海(右側)を隔てる砂州。砂州には原生花園が広がっており、春から秋にかけて色とりどりの草花を見ることができます(写真提供:常呂町観光協会)

なお、冬のオホーツク海に訪れる流氷はプランクトンを多く含む栄養豊富なもの。その海水が湖に注ぎこむことで品質の高いホタテやカキを養殖することができており、地域の名産にもなっています。
▲北海道でホタテといえばサロマ湖!というほど高いブランド力を持っています。北見市常呂町の湖畔には養殖発祥の記念碑も

300種以上の草花が咲き誇る北海道遺産「ワッカ原生花園」

まず向かったのは、サロマ湖周辺で特に自然豊かな「ワッカ原生花園」。長さ約20kmに及ぶ砂州に広がる日本最大の海岸草原で、森や草原、砂丘、湿地といった多様な生態系の中で300種以上もの草花が咲き誇ります。昭和33(1958)年7月に網走国定公園に指定、平成13(2001)年10月には北海道遺産にも指定されています。ちなみに「ワッカ」とはアイヌ語で「水の湧くところ」を意味します。
▲園内には色鮮やかな草花が自生。湖と海、そして空の青との美しいコントラストに心身ともに癒されます(写真提供:常呂町観光協会)

原生花園への入り口になるのが「サロマ湖ワッカネイチャーセンター」。園内は植生環境の保全を目的に一般車両の乗り入れを規制しています。ここから先は、徒歩か自転車で園内を巡ります。
▲館内には原生花園の自然に関するパネルやジオラマの展示、ビデオの視聴コーナーのほか、休憩所や売店もあります

とはいえ園内は広大なので、約4.5km先の最奥地を目指すには自転車を利用することをおすすめします。筆者もネイチャーセンターでレンタル自転車を借りて園内を巡ってみました。
▲ネイチャーセンターから第2湖口を越えて西側の最奥地である「花の聖水」を目指します

レンタル自転車の料金は中学生以上650円、小学生以下320円(ともに税込)。また、自身の自転車を持ち込んでサイクリングすることもできます。
▲レンタル自転車はシティサイクルタイプのもの。スピードは出ないのでゆっくりと景色を楽しみながら走ります

季節にもよりますが、園内の道端には色とりどりの花が咲き乱れ、訪れる人々の目を楽しませてくれます。なお、今回は「花の聖水」を目指す西側のコースを走りましたが、分岐点の東屋より東側のコースは砂州の幅が狭いため、湖と海に囲まれたダイナミックな景色が魅力です。
▲延々と続く道に青空と花々たち(写真提供:常呂町観光協会)

園内を通る道は「竜宮街道」と名付けられています。これは明治~大正時代の文豪 、大町桂月(おおまちけいげつ)が大正10(1921)年にこの地を訪れ、サロマ湖とオホーツク海に挟まれた絶景に感動して名付けたものだそう。メルヘンな「竜宮街道」のネーミングにも納得です。
▲北海道の浜辺に咲く代表的な花ハマナス。園内のいたるところに咲いており、5~10月と長い期間楽しめます(写真提供: サロマ湖ワッカネイチャーセンター)
▲筆者が訪れた7月中旬、咲き誇っていたのがエゾスカシユリ。オレンジ色の大形の花が見事でした(写真提供: サロマ湖ワッカネイチャーセンター)

花々を楽しみながら30分ほどで、湖口にかかるコンクリートの橋「第2湖口橋」までやってきました。ここから漁船などがオホーツク海に出入りするため、この周辺は整備されています。
▲橋の上から湖側を眺めると、コンクリートの物体が規則正しく並んでいます。これらの正体は後ほど、別の場所でわかることに

橋を渡りきり、さらに走ること約10分。最奥地である「花の聖水」までやってきました。ここに湧く水は元が海だった場所にもかかわらず真水で、「ワッカの水」とも言われています。
▲備え付けのコップで口に含むとほんのり甘い、まさに花のような味がする水です

ここから先も陸が続きますが、道はなく立ち入り禁止。来た道を引き返しネイチャーセンターへ戻ります。

「花の聖水」まで往復し、心地の良い潮風と花の香りを感じながら約1時間のサイクリングを楽しみました。街道は上り下りが多く、運動不足の筆者には大変な所もありましたが、美しい花々の景色はそれに代えがたいものがありました。
▲濃厚なホタテの風味と、しっとりモチモチの生地が特徴の「常呂ほたて やみつきまんじゅう」(税込299円)

自転車を返却した後はネイチャーセンターのおすすめグルメを食べてみました。「常呂ほたて やみつきまんじゅう」の中にはサロマ湖名産のホタテの貝柱が丸ごと1個入っており、一口食べると口の中いっぱいに豊かな味わいが広がりました。まさにやみつきになる味わいです。

一風変わった景色を湖上クルージングで堪能!

湖周辺の自然を満喫した後は、湖上からの景色を楽しみましょう。サロマ湖では、5月上旬~10月下旬に遊覧観光船の「あざらし号」が運航しています。第1湖口を往復するワッカコース(約40分・大人3,500円、小人2,000円)、第2湖口を往復する栄浦(さかえうら)コース(約45分・大人3,700円、小人2,300円)、そしてその両方を合わせた1周コース(約1時間・大人3,850円、小人2,500円)のプランがあります。※料金は全て税込

おすすめはもちろんサロマ湖の魅力をくまなく楽しめる1周コース。筆者もこちらのコースに参加しました。
▲観光船の航路。青線がワッカコース、緑線が栄浦コース、赤線が1周コースです

出航時刻は10時と14時の1日2回。乗船には予約が必要で、コースは先に予約した人の希望を優先して決められます。2名以上の乗船で催行、乗船する船は参加人数によって変わります。乗船予定日の2日前までには予約してほしいとのことです。
それと、湖上は風があり気温も低く夏でも場合によっては肌寒いこともあります。パーカーなど防寒、防風の用意をしていきましょう。
▲少人数のツアーでは小型のクルーザーに乗船します。今回はこちらに乗せてもらいました(写真提供:サロマ湖アザラシ観光船)
▲こちらは大人数用の「AZARASHIⅡ」(写真提供:サロマ湖アザラシ観光船)

救命胴衣を身に付け、スタート地点の富武士漁港から船に乗り込むといよいよ出航!
▲クルーズ中は、船長の相原健司さんがサロマ湖に関する様々なことをスピーカーで教えてくれます

まずは港を出て第1湖口へ向かいます。途中で見えてきたのは、いたるところに浮かぶブイ(浮き)です。これこそがサロマ湖の名産であるホタテやカキの養殖の目印。無数のブイからかなりの量を育てていることが想像できます。
▲湖のほとんどがホタテやカキの養殖場!観光船はその合間をぬって進んでいきます

20分ほどで第1湖口に近づいてきました。ここで見られるのが湖口を囲むように配置された巨大なコンクリートの杭。先ほどのサイクリングの途中で、橋の上から見えたのがこれでした。オホーツク海の流氷が湖内に進入し、ホタテやカキの養殖に被害を及ぼさないように「アイスブーム」という防氷ネットを張るためのものだそうです。
▲「アイスブーム」のための巨大なコンクリートの杭が規則正しく並ぶ、不思議な光景。毎年12月頃、これらの間にワイヤーネットが張られます

また5月頃には、観光船の名前となっているアザラシが子育てをする姿を見られることもあるそう。
第1湖口を後にし、今度は第2湖口へ向かいます。途中で船の左手に見える砂州は木が生い茂っていることから「ワッカの森」と呼ばれています。「ワッカの森は無人島で、エゾシカやキタキツネなど野生動物の生息地となっています」と相原船長。
▲海と湖を隔てる砂州の無人島(写真左上)。手付かずの自然が残されているそうですが、立ち入ることはできません

第2湖口に近づくにつれ、先ほどサイクリングで渡ったコンクリートの橋が見えてきました。こちらは湖口の整備工事中でクレーンが並んでいました。
▲整備中の湖口にかかる「第2湖口橋」。左側へ渡った所にワッカ原生花園の終着点「花の聖水」があります

第1湖口と同じくアイスブームの杭が並んでおり、こちらは鳥達の休憩所になっていました。航海中はアオサギやウミウなどを見ることができ、午前中のツアーであれば天然記念物のオジロワシに会える可能性もあります。 双眼鏡なども持参すると面白いかもしれません。
▲多くのウミウたちが羽を休めていました
▲天然記念物のオジロワシがいることも(写真提供:サロマ湖アザラシ観光船)

ここからは港へ戻るルートになります。途中、相原船長が湖畔側の岬を示し、「あそこもおすすめのスポットだよ」と教えてくれました。サンゴ草が群生する「キムアネップ岬」です。船上から見える景色ではありませんが、9~10月にサンゴ草が紅葉すると、沼地に真っ赤な絨毯を敷きつめたような見事な景色が生まれるそうです。
▲キムアネップ岬のサンゴ草。秋にもぜひ訪れ、見てみたいものです(写真提供:常呂町観光協会)

約1時間で港に帰ってきました。青空の下でのクルージングは風が心地よく、波もおだやか。自然だけではなく、ホタテの養殖現場やアイスブームの杭など人工物が入り混じった風景も見ていて面白かったです。
▲船長もおすすめの「サンセットクルーズ」。日没の40分前に出航します

なお、「あざらし号」では夕方に出航する「サンセットクルーズ」(1名税込4,800円)も催行しています。サロマ湖の見どころである夕日を湖上から眺ながら、ロマンチックな気分を味わえます。こちらも思い出に残ること間違いなしのツアーですね。

サロマブルーに感動!湖の大パノラマを一望できる展望台へ

サロマ湖全体を見渡したいのなら「サロマ湖展望台」へ。湖の南側、標高376mの幌岩山(ほろいわやま)山頂付近にあり、周囲には他に高い山がないため巨大な湖の姿を望めます。
展望台へ向かうには、湖沿岸を走る国道238号線(通称オホーツクライン)から林道に入っていきます。林道の入り口は網走側と紋別側の2ヵ所。ともに10分ほど林道を車で上ると山頂近くの駐車場に着きます。
▲展望台への道は狭い未舗装路。くれぐれも運転は慎重に!
▲「道の駅サロマ湖」からの登山道もおすすめ。徒歩約50分ほどかかりますが、少しずつ見えてくる湖の景色に感動するはず

展望台の駐車場に車を停めたら、そこから階段が設置された上り坂を5分ほど歩いて展望台へ向かいます。少し傾斜があり、思った以上に大変でした(笑)。
▲展望台は立派な木製の建物。上下のデッキがあり、ベンチも備えつけられていて一息つくこともできます

早速、上のデッキへ。見えてきたのはサロマ湖の全景と、砂州の向こうのオホーツク海の水平線、さらにどこまでも続く青い空!最高のロケーションがそこにはありました。
▲展望台から東側の景色。よく晴れた日の湖面は青く輝き、その独特の色合いは「サロマブルー」とも呼ばれています
▲こちらは西側。海岸線と海が織りなすダイナミックな自然、時間を忘れて眺めていました

無料で使える双眼鏡も備え付けられており、ホタテ養殖や湖口の様子などを見ることができます。
▲大パノラマと一緒に、サロマ湖の色々な所も観察してみましょう
▲第1湖口をズームアップ。規則正しく並んだアイスブームの杭もしっかりと見えます。この写真は望遠レンズで撮影しましたが、設置された双眼鏡でも同じように見えます

展望台の建物の中にも入ってみました。サロマ湖周辺の立体地図や、展望台から撮影された絶景の写真が展示されているので、こちらも見学してみてください。
▲観光情報なども掲示してあり、立体地図とともに旅のプランを考えることもできます

晴天に恵まれ、展望台では絶景を目にすることができました。天気は思い通りにはいきませんが、晴れていたならチャンスを逃す手はありません。ぜひ展望台に登りサロマブルーの絶景を目に焼き付けてください!

カキにホタテ!道の駅でサロマ湖のグルメを満喫!

サロマ湖へ来たのなら、絶対に味わっておきたいのがホタテやカキ。湖周辺にはホタテやカキを販売・提供する店が数多くあります。その中から今回は、サロマ湖展望台や観光船の乗り場にも近い「道の駅サロマ湖」内にある「物産館みのり」に立ち寄ってみました。
▲国道238号線沿い、サロマ湖畔のほぼ中央にある道の駅です

建物に入ろうとすると、まず目に入ってきたのは入り口で焼かれていたホタテ貝。しょうゆダレの香ばしい匂い、見るからに美味しそうな肉厚の身に惹かれ、思わず焼台の前で足を止めてしまいました。
▲屋外に面した焼台で、炭火でじっくり焼かれているホタテ貝(1皿2個入り・税込500円)

早速食べてみると、芳醇な美味しさが口の中に一気に広がります。身は肉厚でありながら柔らかく、歯ごたえのあるあるミミの部分も良いアクセント。さすがサロマ湖名物、現地を訪れたなら絶対に味わうことをおすすめします!
▲食べたら満足すること間違いなし!年間を通して味わうことができます

もう1つの名産であるカキは11~1月が旬。筆者が訪れたときは焼きガキの販売は行われていませんでしたが、物産館には年間を通して提供される人気のカキメニューがあります。それがカキのから揚げ「カキカラ」(1皿・税込500円)。揚げることでカキの旨みが凝縮され、程よく振られた塩がそれをより引き出しています。こちらもやみつきになる美味しさです。
▲1皿でこのボリューム!ホタテと一緒に味わってほしいメニューです

そしてデザートに食べたいのが「北海しまえび醤油カップソフト」(税込300円)。ホタテとカキに並ぶサロマ湖の名産が、夏季に湖で獲れる北海しまえび。その北海しまえびを贅沢に使った道の駅オリジナル商品の「北海しまえび醤油」(200ml、税込864円)を、ソフトクリームにかけた逸品です。意外な取り合わせながら、北海しまえびの風味がソフトクリームのコクと甘さを引き立てていました。
▲「北海しまえび醤油」はお土産にもおすすめ!卵かけごはんなどにもどうぞ

他にも、サロマ湖周辺の海産物、農産物を使ったメニューが盛りだくさん。道の駅オリジナル商品や、地元加工業者の商品なども充実しており、お土産を選ぶのも楽しい旅人憩いのスポットでした。
▲サロマ湖の名産品を使った加工食品たち。「煮干しのりドレッシング」など「道の駅サロマ湖」オリジナルの商品もあります

旅の終わりは水平線に沈む夕日に感動!

様々なスポットを巡り、最後は湖東側にある栄浦駐車公園へ。そこでは最高の夕日を見ることができました。サロマ湖は夕日の名所でもあるので、天気の良い夕方はぜひ湖畔に行ってみてください。最高の思い出がもうひとつ増えることでしょう。
▲水平線に静かに沈んでゆく夕日を眺めながら、充実した1日に感謝をして旅を終えました
いかがでしたか?原生花園の花々、サロマブルーの湖、オレンジ色の夕日、色彩豊かな絶景、ホタテをはじめとしたグルメなど、たくさんの魅力に触れることのできるサロマ湖。感動間違いなしのこの場所へ、みなさんもぜひ訪れてみてください!
長尾悦郎

長尾悦郎

北海道十勝地方でカメラマン、ライター、新聞記者として活動中。撮影ジャンルは広告、風景、人物など幅広く。地元観光協会勤務やご当地キャラマネージャーなどの経験を生かし、地元をもっと盛り上げていきたいと思っています。(編集/株式会社くらしさ)

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