名物ソフトクリームも!清里のシンボル「清泉寮」を満喫するための本当の方法

2018.06.27 更新

標高1,400mの場所に広がる清里高原は、さまざまな名所や宿泊施設が点在する山梨県屈指の観光エリアです。中でも「清泉寮(せいせんりょう)」は、清里開拓のシンボルとして名高い観光スポット。行列覚悟のソフトクリーム販売店をはじめ、清里の自然や歴史を満喫できるさまざまな施設を兼ね揃えています。東京ドーム51個分とも言われている広大な敷地で過ごす、地元ライターおすすめの楽しみ方をご紹介します!

▲広大な牧場ではジャージー牛が飼育されています

そもそも「清泉寮」ってどんなスポット?

中央自動車道・須玉ICから国道141号線を清里方面に車で走ること約20分、目の前に広がる広大な牧草地一帯が「清泉寮」です。

「清泉寮」は1938(昭和13)年、“清里開拓の父”と呼ばれるアメリカ人のポール・ラッシュ博士により、キリスト教青年指導者のための研修施設として建設されました。今でも彼の想いを受け継ぎながら運営され、研修に訪れる学生から観光に訪れる個人客まで、多くの人々で賑わう清里のシンボル的な存在となっています。
▲施設パンフレットに描かれた敷地内のイラスト。広大な敷地にさまざまな施設が点在しています

「清泉寮」といえばソフトクリームが有名ですが、敷地内にはレストランや自然ふれあいセンター、教会や記念館、さらには宿泊施設など約15の施設が点在しています。
そのため、「食べる」「買う」「体験する」「見る・知る」「泊まる」など色々な楽しみ方が可能。入場無料なので、ドライブついでにサクッと立ち寄っても十分に楽しめますよ。
▲敷地のほぼ中心部にある「清泉寮」の本館と、ポール・ラッシュ博士の銅像

【体験する】豊かな自然環境を利用した体験プログラム

最初におすすめしたいのは、清泉寮ならではの体験プログラム。敷地内にあるいくつかの施設で、大人向けや子ども向け、学校・企業向けなどさまざまなプログラムを体験できます。
中でも「八ヶ岳自然ふれあいセンター」には、ドライブなどで立ち寄った人でも気軽に参加できる体験プログラムがたくさん!クイズラリーやレンジャー(自然解説員)と共に行く森のお散歩など、常時3~5種ほどの体験プログラムが開催されています。
▲本館向かいに位置する「山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター」

今回は、その中から「ガイドウォーク~森のお散歩~」に参加してみることにしました(土・日・祝日のみ開催/土曜14:00~15:00、日曜11:00~12:00、祝日は要問い合わせ/参加費無料/定員20名)。
このプログラムは、清泉寮の森の中を約1時間レンジャーと散策するもの。豊富な知識を持ったレンジャーが、生息する花や木、鳥や動物について教えてくれるので、大人も子どもも楽しみながら学ぶことができます。
▲この日のレンジャー・岡野由美さん
▲池の中にカエルの卵を発見!小さなオタマジャクシが嬉しそうに泳いでいました
▲この辺りの春の森には毎年鹿の角が落ちているそう。ツルツルして重い鹿の角にびっくり!
▲お散歩の最後には、森の中にレジャーシートを敷いて森の音や空気、香りを感じる約5分間の瞑想タイムがあります

森の四季やそこに生息する動物の息づかいを肌で感じることのできた、約1時間の自然散策。森の中を通る風の音や、動物が木の実を食べた跡、葉っぱの香りなど普段の暮らしでは知ることのできなかった小さくて新しい発見がありました。
▲同センターでは、夜の森を1時間30分かけて歩く「ナイトハイク」も人気。暗闇と静けさを感じながら、日中とは違う自然の様子を感じることができます

【見る・知る】記念館や教会、ヤマネの生態を学べるミュージアムも!

清泉寮には、ポール・ラッシュ博士の活動を物語る教会や記念館の他、天然記念物であるヤマネの博物館など、“学べる施設”も点在しています。
▲清里開拓の父と呼ばれ、「清泉寮」の創設者でもあるポール・ラッシュ博士

第二次世界大戦後の日本農村を民主的に復興へと導いたポール・ラッシュ博士。敷地内の本館奥にある「ポール・ラッシュ記念館」には、博士が実際に住んでいた「ポール・ラッシュ邸」と、遺品やさまざまな歴史的資料が展示されている「資料館スペース」があります。
▲ポール・ラッシュ邸では、リビング(写真)や寝室などが当時のまま展示されています
▲資料館スペースには、1951(昭和26)年にアメリカの農機具メーカー、ジョン・ディア社から贈られたトラクターも展示されています。グリーンとイエローが目印の当時の最新型で、清里開拓のシンボルとなりました
ポール・ラッシュ博士を日本に留めることになった、信仰の中核を占める大切な教会「清里聖アンデレ教会」もあります。こちらは全国でも珍しい畳敷きの聖堂。当時、地域の人々の伝道拠点施設として使用されていました。
▲1948(昭和23)年に奉献された「聖アンデレ教会」(開館時間は月~土曜9:00~17:00、日曜9:00~10:30・12:00~17:00/入館料無料 ※寄付金箱へのご協力をお願いしています)

そして、ぜひ足を運んでほしいのが「八ヶ岳自然ふれあいセンター」の裏側にある「清泉寮やまねミュージアム」。2018年4月にリニューアルをしたこともありとても人気があります。清里を拠点にヤマネの研究を続けた成果が丁寧に展示紹介されていたり、日本に生息するヤマネの生態を楽しく学べたりする貴重な施設です。
▲受付でチケットを購入すると、記念にこんなに可愛いピンバッジをもらえます。ヤマネの好物だというヤマブドウの葉っぱに新緑を思わせる美しいグリーンがとってもキレイ!
▲自然の温もりを感じる館内。ヤマネの住む森をイメージしたコーナーもあります

ヤマネの歴史や大きさを学ぶことのできるスペースがあったり、重さを当てるクイズや、ヘッドフォンで鳴き声を聴けるコーナーがあったり、遊びの要素が詰まった展示が特徴。清里の森では、このようにして多くの生態が大切に守られていることを実感できますよ。
▲館内では、ニホンヤマネに限らず世界に生息するさまざまなヤマネについて知ることができます(写真はオオヤマネの模型)
▲ヤマネになった気分で写真を撮れるフォトスポットも

【食べる①】清泉寮の有機ジャージー牛乳をたっぷり使ったランチを堪能!

体験と学びの施設を楽しんだ後は、お待ちかねのランチタイム!牧草地の真ん中に立つ「清泉寮ファームショップ」へ向かいます。
こちらは、レストランとお土産ショップが併設された施設。レストランでは、清泉寮ジャージー牧場産の有機ジャージー牛乳や地元の食材を活かした自慢の料理をいただけます。また、敷地内2カ所で販売している人気のソフトクリームを購入できる場所の一つでもあるのです。
▲メイン通りにあるこちらの看板が目印
▲放牧地の真ん中に佇む「清泉寮ファームショップ」は最高のロケーション!

店内はウッド調のナチュラルな空間。暖かな季節は、45席ある屋外のウッドデッキに座り、目の前に広がる美しい大自然を眺めながら食事するのがおすすめです。人気メニューはやっぱり、有機ジャージー牛乳をたっぷりと使用した「ジャージーミルクのチキンドリア」や「ジャージーミルクのカレー」など!
▲「ジャージーミルクのチキンドリア」(1,150円・税別、スープ付き)。濃厚な有機ジャージー牛乳をたっぷりと使用したコクのあるホワイトソースは、雑穀米との相性バツグン!

「ジャージーミルクのベジタブルカレー」は、地元の野菜を中心に10種類以上の野菜を使用したボリューム満点の一皿。ベジタブル・甲州富士桜ポーク・甲州地鶏の3種類あり、どのカレーも大きくカットされた具材が特徴です。ジャージー牛乳のまろやかなコクとピリッとしたスパイスとの相性も抜群。手作りの優しさが体にしみ込む味わいです。
▲「ジャージーミルクのベジタブルカレー」(1,150円・税別、サラダ・ヨーグルト付き)。ご飯は、白米または雑穀米から選べます
▲大自然の中でいただく料理は格別!非日常空間についつい会話も弾む~!
▲「お子様ランチ」(1,080円・税別)もおすすめ。ジャージー牛肉と甲州富士桜ポークのハンバーグや、有機ジャージー牛乳と自家製ジャージーバターを使ったコーンクリームコロッケなど安心・安全のプレート

こちらではカフェメニューも充実しています。一番のおすすめは、「ジャージーミルクパンケーキ」。有機パンケーキミックスとジャージー牛乳で焼き上げたふわふわのパンケーキは、清泉寮の名物ソフトクリームと手作りジャムが添えられているなんとも贅沢な一皿です。
▲「ジャージーミルクパンケーキ」(シングル480円、ダブル620円 ※ともに税別)

ジャージー牛の乳製品、新鮮野菜などを使い、無添加にこだわった食事を提供するこちらのレストランは、大自然の中でゆっくりと過ごしたい人におすすめです。

【食べる②】並ぶ価値あり!こんなソフトクリームに出合えるのは清泉寮だけ

ランチを堪能した後は、本館の目の前にある「清泉寮ジャージーハット」でソフトクリームを食べましょう。多い日では4,000食も売れるという清泉寮の名物です。
1976(昭和51)年に販売を開始した当初は、とても高価なスイーツと言われていましたが、ジャージー牛乳を使った濃厚な美味しさが口コミで広がり、瞬く間に行列の出来る人気商品になりました。その人気は今でも衰えることなく、繁忙期には長蛇の列ができます。
▲列が長くても流れが早いため、並ぶこと5分程で念願のソフトクリームが手元に!!ほんのりの黄色くて美しい!(400円・税込)

口に入れた途端、食べたことを忘れてしまうくらいすぐ溶けてしまいます。クリーミーでありがながら軽い口当たりのソフトクリームは、ここだけのとびっきりの味わいです。
▲柔らかいソフトクリームは、食べることに集中しないとあっという間に溶けてしまいます

「清泉寮ジャージーハット」には、ソフトクリーム以外にも有機栽培コーヒーやジャージーカフェラテ、ジャージーミルクプリンなどを楽しめるカフェスペースが併設されています。2018年7月14日には建物が新しくなり、パン工房も加わり生まれ変わる予定です。
▲2018年7月14日に新しく生まれ変わる予定のジャージーハット
▲目の前には牧草地が広がる。雄大な大自然は時間を忘れてしまうほど美しい

【買う】清泉寮でしか買えないプレミアムなお土産を求めて

清泉寮のシンボルといえば、こちらの赤い三角屋根の本館。1階には、清泉寮のオリジナル商品を取り扱うお土産ショップと、アメリカから定期的に仕入れた雑貨を取り扱うセレクトショップがあります。2階は、肉や魚、パスタやハンバーグなどを味わえる本格レストランになっています。
▲清泉寮オリジナルの雑貨もあります(ギフトショップ営業時間9:00~17:00、年中無休)
▲「清泉寮チーズカステラ/5切入」(640円・税別)。5つにカットされているチーズカステラは、移動中の車内でも食べられるとあって、発売当初から常に売り上げ1位なのだそう
▲「清泉寮ジャージーミルクロール/ショートサイズ」(1,150円・税別)

清泉寮のオリジナル雑貨はもちろん、清泉寮のジャージー牛乳をたっぷりと使った食品も人気!山梨県内の人気店とコラボしたロールケーキや、飲むヨーグルトなども好評ですよ。
▲ギフトショップのすぐ隣にあるセレクトショップ(営業時間10:30~16:30、年中無休※冬季休業あり)
▲セレクトショップには、日本であまり見られない商品も。定番人気の「ブレッシングリング」(280円・税別)は、好きな言葉やデザインを選んでお守りやアクセサリーに出来ます

【泊まる】満天の星を独り占め!高原の特別な夜を過ごす

1日たっぷり遊んだ後は、そのまま宿泊することだってできるのが清泉寮の魅力の一つ。宿泊施設は、本館とその隣にある新館、そしてコテージの3つ。なかでも本館は、1957(昭和32)年に建設されたシンプルながら温もりのある雰囲気を活かしつつ、2017年にモダンで贅沢な宿泊空間へリニューアルしたばかりです。
▲2017年にリニューアルした本館。和室・洋室に加え、暖炉付きのスイートルームなど全部で37部屋あります(写真は本館洋室タイプ)
▲新館は、和室・洋室・メゾネットの3タイプが計20室。大浴場・露天風呂やレストランも館内にあります(写真は新館洋室タイプ)

大きな窓のある解放的な大浴場に加え、満天の星を眺められる露天風呂もあります。全てを浄化してくれそうな美しい世界が広がります。
▲2017年にリニューアルした「清泉の湯」※宿泊者のみ利用可能
青い空と広大な牧草地、心地よい風を感じながら大自然を思い切り満喫できる「清泉寮」。標高1,400mの清里高原で暑い夏を涼しく過ごすもよし、静寂な森と澄んだ空を求めて寒い冬に訪れるもよし。清泉寮にはいつ訪れても満足させてくれる豊富な施設と体験プログラムが用意されています。ソフトクリームだけではもったいない!敷地内をゆっくり巡ることを断然おすすめします!
堀内麻実

堀内麻実

anlib代表。編集者/ライター。山梨県のおもしろくてかわいいモノ・コト・ヒトを女子目線で発信しています。 (編集/株式会社くらしさ)

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