絶景!大阪から和歌山まで一望できる神戸「六甲ガーデンテラス」の昼と夜の楽しみ方

2018.05.22 更新

兵庫県神戸市の北に連なる、高さ約932mの山塊・六甲山。神戸では北を「山側」、南を「海側」と呼びますが、山側の山とは六甲山のことを指すほど、シンボル的な存在として地域の人々に親しまれています。その山頂付近にあるのが「六甲ガーデンテラス」。1,000万ドルの夜景といわれる神戸の夜景を一望できるだけでなく、絶景を眺めながらの食事や買い物も楽しめる展望施設です。今回は六甲ガーデンテラスの昼と夜の楽しみ方をご紹介しましょう。

▲六甲ガーデンテラス内にある「自然体感展望台 六甲枝垂れ」と、眼下に広がる夜景(写真提供:六甲山観光株式会社)

ケーブルカーならたった10分で登れる六甲山

神戸はもちろん大阪や京都からのアクセスも良く、観光客や地元の人にも身近な存在である六甲山。「六甲オルゴールミュージアム」や「六甲山牧場」など、山頂付近には家族や友人同士で楽しめるスポットも多く点在しますが、特に素晴らしいのは山頂からの眺め。神戸市街地をはじめ大阪や和歌山まで、大阪湾沿いの絶景が一望できるんです。

山頂へのアクセスとして頼りになるのが、昭和7(1932)年に開業し、2018年3月で創業86周年を迎えたケーブルカー「六甲ケーブル」。麓から山頂までの高低差493.3mを、わずか10分間で結びます。
▲麓にある「六甲ケーブル下(した)駅」。阪神電鉄御影駅、JR六甲道駅、阪急電鉄六甲駅からそれぞれバスでアクセスできる
▲創業以来3代目となるケーブルカーは、現在車体が赤・青の「クラシックタイプ」と、緑の「レトロタイプ」の2車体で運行。こちらは「レトロタイプ」
▲登る途中で必ずすれ違う!こちらが「クラシックタイプ」

目の前に絶景が広がる「六甲ガーデンテラス」

ケーブルカーで到着した「六甲山上(さんじょう)駅」からは、バスで六甲ガーデンテラスへ向かいます。山道を15分ほど走ると、六甲ガーデンテラス内のガーデンやショップが立ち並ぶエリアに到着。絶景はもうすぐそこです。

2003年にオープンした六甲ガーデンテラスは、自然の地形を生かした展望施設。六甲山の尾根に沿って横長に広がり、そこに展望台や展望デッキ、季節の花々が美しいガーデン、4つの飲食店と5つのショップ、そして駐車場を備えています。なんといっても最高なのは、テラス内のさまざまな場所から望む絶景!
▲テラス内の東側にある「見晴らしのデッキ」からの眺め。神戸から大阪にかけてを一望できる
▲雲と同じ高さにいるみたい!(写真提供:六甲山観光株式会社)

テラス内には、異国情緒漂う建物が点在。バラやユリなど季節ごとに美しい花々が咲くガーデンもあります。ゆっくり散策してみましょう。
▲ヨーロッパの古城のような、高さ11mの「見晴らしの塔」
▲「見晴らしの塔」からの眺め。思わず「やっほー!」と叫びたくなる。下の階段状のスペースが「見晴らしのテラス」
▲「見晴らしの塔」の下に広がる「コッテージガーデン」には、四季折々の花が咲き乱れる。アジサイの一種「アナベル」は7月中旬~8月中旬が見頃(写真提供:六甲山観光株式会社)

テラス内でもひときわ目を引くのが、六甲山で最も標高の高い場所にある「自然体感展望台 六甲枝垂れ」。全体を覆うドーム型のフレームが特徴的な、建築家・三分一博志(さんぶいちひろし)氏の設計による建築物です。
▲「自然体感展望台 六甲枝垂れ」(写真提供:六甲山観光株式会社)

こちらのコンセプトは、「六甲山上に立つ大きな樹」。フレームや壁、床に奈良県・吉野産のヒノキを使用しており、内部にはヒノキの香りが漂います。日中はフレーム越しに太陽光が降り注ぎ、とても幻想的な空間に。まさに自然体感型の展望台といえますね。
▲展望台の中央にある「風室(ふうしつ)」はなんと広い筒状に!ヒノキの香りとともにヒンヤリした風を感じる(写真提供:六甲山観光株式会社)
▲一段と高い展望台から眺める、神戸から大阪にかけての街並み
▲展望台の周りでは5月下旬~6月上旬にフランスギクが見頃を迎える。六甲山頂付近は、平地より1カ月ほど季節の巡りが遅いそう(写真提供:六甲山観光株式会社)

ちなみに、夜になるとまた違った魅力があるのですが、それは後ほどご紹介するのでお楽しみに。

絶景が期待できる「グラニットカフェ」でお茶しよう

敷地内にある4つのレストランやカフェは、窓からの絶景が楽しめるように設計されています。中でも「グラニットカフェ」は、店内からの眺めとおしゃれなプレートが特に人気のカフェです。
▲見晴らしの塔の向かいにある(写真提供:六甲山観光株式会社)

店名のグラニットとは花崗岩という意味。花崗岩でできた自然豊かな六甲山にあるカフェということで名付けられたそうです。
▲細長い店内のどの席も、外の風景が見やすいよう窓に向かって配置されている
▲天気のいい日は、テラス席で食事するのも気持ちよさそう(写真提供:六甲山観光株式会社)

こちらは、地元で採れた野菜や神戸牛を使ったおしゃれな欧風創作料理やスイーツが自慢です。ランチはもちろん、カフェタイムにスイーツをいただくのもおすすめ!夜は肉、魚、パスタの3種類からメインを選べるお得な晩ごはんをはじめ、セットや単品の肉料理、チーズの盛り合わせや、特別なディナーコースもあります。
▲「一杯の贅沢 こだわり神戸牛カレー」(1,836円・税込)は自家製ピクルスとサラダ、プチデザート、コーヒーまたは紅茶付き(写真提供:六甲山観光株式会社)
▲「本日のおすすめデザート4種盛りセット」(1,512円・税込)はドリンク付き。スイーツ4種に季節のデザートも添えられた、ちょっぴり贅沢な一品
▲2018年4月6日から登場したディナーメニューの「国産黒毛和牛フィレ肉のコース」(4,500円・税込)。宝石のように輝く夜景を眺めながら味わいたい(写真提供:六甲山観光株式会社)

人気のチーズフォンデュは、コロンとした鍋にエメンタールやグリュイエールなどのチーズや白ワインをたっぷりブレンドした、本格的な味わいです。
▲大人気のチーズフォンデュは、2人から注文可能(1人1,944円・税込)(写真提供:六甲山観光株式会社)
「グラニットカフェ」以外にも、テラス内には特徴のあるレストランがいくつかあります。シーンや目的によって、好みのお店に足を運んでみましょう。

見晴らしのデッキにある「フードテラス」はラーメンやうどん、スナックなど小腹が空いた時に欲しいメニューが充実したフードコート。屋内席もありますが、おすすめはやはりデッキ内の一部に設けられたテラス席です。
▲おいしい空気と一緒に食べるアイスクリームやラーメンは、また一段とおいしいかも(写真提供:六甲山観光株式会社)
テラス内の一軒家レストラン「六甲山ジンギスカンパレス」では、ヘルシーなラム肉を使ったジンギスカン料理がいただけます。また和牛や海鮮などの食材を使ったメニューが豊富にあるのも、海と山が近い神戸ならでは。
▲ラム肉をめいっぱい味わい尽くせる「羊まるごとコース」(一人3,800円・税込)(写真提供:六甲山観光株式会社)
▲170席ある店内の大きな窓越しに一面の夜景を望める(写真提供:六甲山観光株式会社)
「六甲ビューパレス」は、セルフ形式のレストラン。カレーやハンバーグなどカジュアルなメニューが充実しているので、家族や仲間と気軽にワイワイ食事できるのがうれしいですね。
▲110席ある店内。天井が傾斜している先の窓からは、神戸や大阪方面の風景が眺められる
▲たくさんあって迷ってしまう!「どれにする?」なんて友だちと会話しながら注文して
どのレストランも、地元神戸やその周辺で生産された食材を使ったお料理やデザートを提供しているのが特徴です。だから、新鮮でおいしいメニューが味わえるんですね。目の前に広がる絶景や鳥のさえずり、爽やかな風を感じながらの食事で非日常を味わってみては?

神戸のおみやげショップや季節イベントも要チェック!

テラス内には、神戸はもちろん兵庫県のフードを中心に取り扱うみやげ物店「六甲おみやげ館」や、「神戸セレクション」などの神戸ブランドをそろえた「KOBE+(コウベプラス)」など、見逃せないショップもそろっています。
▲「六甲おみやげ館」では、神戸はもちろん兵庫ならではの食べ物を中心にしたおみやげを販売
▲兵庫県淡路島の名産である、たまねぎの商品も充実。こちらは「島の輝きオニオンスープ」(2食入/860円・税込)
▲「KOBE+」では、神戸開港150周年を記念して作られた「KOBE TARTAN(神戸タータン)」も取り扱っている

また同テラスでは、季節ごとにさまざまなフェアを開催しています。2018年3月17日~5月31日は「六甲山スイスフェア~アルプスの少女ハイジに囲まれて~」を開催。パネル展示などのイベントに加え、スイス料理やハイジグッズの販売など、テラス内全体でスイスの雰囲気を思う存分楽しめます。
▲バラエティショップの「リトルホルティ」では、フェア期間中のみハイジのキャラクターグッズを販売している
▲店内では、無料でハイジやクララの衣装を着て記念撮影ができる。あなたはどちらがいい?

先ほどご紹介した「グラニットカフェ」でも、フェア期間限定メニューがいただけます。そのひとつが、スイスのエンガディン地方に200年以上前から伝わるケーキ「エンガディナー・ヌストルテ(ナッツの生キャラメルタルト)」。そのおいしさと、たっぷりのカロリーで「禁断のお菓子」とも言われているそう。フェアに合わせ5月いっぱいまでの期間限定なので、お早めに!
▲「エンガディナー・ヌストルテ」(864円・税込)。ドリンクとセットだと、1,296円(税込)とお得。生キャラメルが口の中で絶妙な柔らかさでとろけ、あとからくるナッツの香ばしさがたまらない

2018年6月9日からは「英国フェア」を開催予定。また「ROKKOフォトグラフィックガーデン」や「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017 アンコール展示」など季節ごとのイベントが盛りだくさん。詳しくはホームページをチェックしてみてくださいね。

1,000万ドルの夜景と光のアート!幻想的な六甲山を体感

そろそろ日が暮れてきました。日中の眺めも素晴らしいのですが、夜も格別です。
▲見晴らしのテラスからの夜景。大阪湾をぐるりと囲む光の海に魅了される(写真提供:六甲山観光株式会社)
▲こちらは展望デッキから。左に広がる大阪北部の、光の絨毯がまぶしい!
▲手前で輝く神戸市街地から大阪湾をへだてて、大阪南部地域も見渡せる。大阪湾にポツポツとあるのは、航行する船の灯り。いつまでも眺めていたい

眼下の夜景を堪能したら、今度は背後の山頂付近に目を向けてみましょう。色鮮やかな六甲枝垂れが見えるはずです!
▲暗闇に幻想的に浮かび上がる、六甲枝垂れ

六甲ガーデンテラスでは、光のアートイベントとして「Lightscape in Rokko」を開催中。1,000万色以上の色彩表現ができるLED照明を使い、展望台六甲枝垂れを四季の色で年間を通じライトアップしています。照明デザイナーの伏見雅之(ふしみまさゆき)氏の演出で、テーマは『枕草子』。春は紫、夏は月夜の青、秋は夕日のオレンジ、冬は雪のシルバーと、六甲枝垂れを内側から美しい光の色で染めあげます。
▲ライトアップ中の展望台の中に入ることもできます。幻想的すぎる光景!

春バージョン「春はあけぼの」は2018年5月31日まで。桜のピンクや、明け方に白んでいく雲を彩る紫をイメージしています。
▲六甲枝垂れ越しに覗く「1,000万ドルの夜景」は必見!

これから夏、秋、冬と、季節が進むごとに色を変え、さらに幻想的な世界を見せてくれる予定です。夏バージョンは6月1日~9月6日の19:00~21:00、秋バージョンは9月7日~11月30日の17:00~21:00、そして冬バージョンは12月1日~2019年1月6日の17:00~21:00、2019年1月12日~3月10日の土・日曜のみ17:00~20:00にライトアップ予定です。
▲「夏は夜」。明るい月や雨の情景、また暗闇をぼうっと漂う蛍をイメージ(写真提供:六甲山観光株式会社)
▲「秋は夕暮れ」。山の端から夕日が差し込むイメージ(写真提供:六甲山観光株式会社)
▲「冬はつとめて」。早朝の雪や冷たい霜などをイメージ(写真提供:六甲山観光株式会社)

「六甲枝垂れ」のある場所はかつて、ゆっくりと床が水平に回転する「十国(じゅっこく)展望台」があったところ。地元の人の中には、そういえばと懐かしく思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
進化する魅力的な展望台として、これからも注目です。

いかがでしたか? 神戸、大阪に旅行に来た際は、六甲山を下から見上げるだけでなく、山頂にも遊びに来てみてください。気軽に絶景を満喫できるスポット、「六甲ガーデンテラス」での天空散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。
國松珠実

國松珠実

大阪エリアの女性ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」所属。人と話すのが好きで店舗や企業取材を得意とする。また旅行好きが高じて世界遺産検定1級を持っている。 編集/株式会社くらしさ

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る

今おすすめのテーマ

PAGE TOP