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天橋立 天下の絶景で股のぞき!絶対行くべきパワスポ&グルメもご紹介

2018.06.24 更新

実は日本海に接していて、素敵な海の観光スポットがたくさんある京都府。中でも全国的な知名度を誇る「天橋立(あまのはしだて)」はマストで押さえたい絶景スポット。周辺にある由緒正しき神社やグルメスポットなどと合わせてご紹介します。

▲天橋立までは京都市街から京都縦貫道利用で宮津天橋立IC経由、車で約1時間50分です

京都府北部、宮津湾にある「天橋立」。陸奥(宮城県)の「松島」、安芸(広島県)の「宮島」とともに「日本三景」と称される特別名勝のひとつです。
幅約20~170m、全長約3.6kmの砂浜には、8,000本もの松が茂っています。
長い年月をかけて出来上がった地形は、まるで天に架かる橋のように見えることからその名が付けられたといわれています。
さっそくその美しい景色を望む高台のビュースポットを紹介していきましょう!

「飛龍観」と呼ばれる絶景を「天橋立ビューランド」から眺める

京都丹後鉄道・天橋立駅から徒歩約5分の場所にある「天橋立ビューランド」。ここでは宮津湾を南北に縦断する天橋立の、南側からの景色を見ることができます。

山上の展望台まではモノレールまたはリフトで上ります。料金はどちらも中学生以上850円、小学生450円(ともに税込)で、往復のみの販売。モノレールは約20分間隔での運行で片道約7分、リフトは随時で片道約6分。今回はたまたま発車の時間だったので、モノレールに乗車して山上まで上りました。
▲モノレールからの景色。大きくとられた窓から、天橋立の姿が少しずつ見えてきます
あっという間に山上に到着。南側からの眺めは「飛龍観(ひりゅうかん)」と呼ばれています。
『丹後国風土記』には、天にいた「イザナギ」が地上にある「眞名井(まない)神社」にいた「イザナミ」のもとに通うために使った梯子が天橋立であった、という記述が残っています。
股を覗いて眺めることで天地が逆転し、まるで松林が天にかかるような景色に見えることから広まったのが、この「股のぞき」です。
逆さに眺めることで海と空の境目が消え、天橋立が大空を舞う龍の姿に見えることから「飛龍観」の名前が付いたそうです。
こちら股から覗いた天橋立。どうでしょう?大空を舞う龍に見えますか?この日は雲が多く、個人的にはちょっと微妙な感じでしたが、雲のない青空の日にはきっと迫力ある龍の姿が浮かび上がることでしょう。
▲かわらけには「万福」の文字が。3枚300円(税込)

股のぞき展望台の近くには「かわらけ投げ」がありました。厄除けや願掛けの意味がある風習で、日本各地で昔から行われています。
5~6mほどの距離に設置された「智恵の輪」を目がけてかわらけを投げます。1枚でも見事輪を通すことができたら願いがかなうそう。
狙いを定めて…エイッ!
なかなか難しかったですが、3回中1回だけ通すことができました!

展望台やかわらけ投げ以外にも、観覧車やサイクルカー、射的場、レストランやカフェなどもあり、ちょっとした遊園地気分で楽しめます。小さい子連れのファミリーにもおススメです。
帰りはリフトで下山。上りか下りか、どちらかでリフトを使うとしたら断然下りがおススメ。なぜなら、下りは天橋立方向を向いて下るから。オープンエアなリフトに乗って、素敵な写真を撮りながら山を下りることができますよ。

全長約3.6kmの松林の道を、自転車に乗ってぶらり

▲船舶通過のために回転中の廻旋橋(かいせんきょう)

天橋立は、高台からの景色を見るのもいいですが、実際に徒歩や自転車で渡ることができるのも魅力のひとつ。
リフトで下山後、南側から北側へ渡ることにしました。南側はお土産店や飲食店などが多く、また「三人寄れば文殊の智恵」のことわざで有名な「智恩寺 文殊堂」もあり、にぎわいを見せています。
上の写真は文殊堂からもほど近い廻船橋。船が通過する際には橋自体が90度旋回します。
▲こちらは廻旋橋の次の橋。ここを渡れば天橋立散策路がスタート

天橋立は全長約3.6km。徒歩で渡れば約50分ほどかかります。まあまあ時間(と体力)を消費しそうなので、レンタサイクルを借りることにしました。行きは自転車、帰りは船のお得なチケットがあるということなので、今回はそちらを利用しました!
それではさっそく天橋立サイクリング、行ってみましょう!
橋を渡ってすぐの場所に、お茶屋さんを発見。そういえば、お腹の虫もざわざわと騒がしい感じ…ここは運動前にひとつ腹ごしらえを。というわけで、訪れたのがこちらの「はしだて茶屋」。看板にある「名物あさり丼」が気になります。

「天橋立は昔からあさりの名産地で、今でも冬以外はあさり漁があるんですよ」と女将さん。うむ、これは注文せずにはいられない。
「あさり丼ひとつ、お願いします!」
▲あさり丼のセット税込1,000円。出石(いずし)そばもついているのが嬉しい

待つことしばし。

運ばれてきた丼の上には、こんもりと盛られた大量のあさりが!なかなかこのボリュームのあさりが一堂に会するシーンは見たことがなく、ちょっと感動しました。
「大量のあさりを大きな鍋で茹でて、そのダシをたっぷりと使っています」とのこと。それではさっそくいただいてみましょう!

…ん~なんとも上品。あっさりしたダシの中に、大量のうま味成分が入っているのを感じます。プリプリしたあさりの身も、歯ごたえがよく美味。地元京丹後産のコシヒカリも噛むほどに甘い。
これなら、2杯ぐらいはサラッと行けちゃいそう。あさり好き、貝好きの人はもちろん、軽くランチを済ませたい人にもおススメの一杯です。
腹ごしらえも完了、気分上々でサイクリングへ。
遊歩道の両サイドには、青々とした松の木が立ち並んでいます。これほどの松並木が、海の中に浮かぶようにしてある景色は他になく、昔から多くの人たちに愛されてきた所以でもあります。
▲遊歩道にはみ出すように伸びた松の木も。松の高さは8~10mぐらいのものが中心
散策路を3分の1程度すすんだところで、小さな神社を発見。案内には「天橋立神社」とあります。歴史は古く、平安末期から鎌倉時代にかけて、智恩寺 文殊堂の鎮守社として建てられたと伝えられています。実はパワースポットとしても有名で、恋愛成就のご利益を求めて多くの女性が訪れています。
神社の横にある「磯清水(いそしみず)」。周囲を海水で囲まれている天橋立にあって、塩分を含まない真水が湧いています。お手水(ちょうず)でもあるので、こちらでお浄めをしてからお社に参拝をしましょう。
▲龍神伝説が残る天橋立にあって「八大龍王」が祀られている
散策路の東側は砂浜になっています。海水浴場としても知られ、夏には多くの観光客が訪れています。

白い砂浜と青々と茂る松並木…。天橋立の美しい景色を称して「白砂青松(はくしゃせいしょう)」という言葉があります。松並木というのは放置をすると生態系の作用で広葉樹林になってしまうそうで、昔から枯れ枝の除去や下草の処理などの保全活動が行われてきました。今日もこの景色を私たちが楽しむことができるのは、過去から現在に至るまで多くの人たちの努力があってこそなんですね。

さあ、散策路も残りあとわずか、もうひと漕ぎ行ってみましょう!

日本有数の歴史を誇る「神話の地」を参拝

天橋立を渡り終え、北端から自転車でさらに3分ほど行くと、大きな鳥居が見えてきます。こちらは「元伊勢籠(もといせこの)神社」。創建は奈良時代ですが、この地での信仰自体はさらに古く、神代の時代にまでさかのぼると言われています。

伊勢神宮に祀られている天照大神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけのおおかみ)がこの地から伊勢に遷られたという故事にならい「元伊勢」と称され、また「伊勢神宮のふるさと」とも呼ばれています。奈良時代には「丹後の国一宮」、平安時代には「名神大社」に列された日本有数の由緒を誇る神社です。
それでは、さっそく参拝してみましょう。
▲まずは拝殿にてお参り。荘厳な雰囲気が漂っています
▲境内を案内して頂いた権禰宜(ごんねぎ)の梅本さん。特別に拝殿の奥にある本殿にも立ち入らせていただきました
本殿でひときわ目を引くのが、こちらの「五色の座玉(ごしきのすえたま)」。拝殿からも、神秘的な光を放つ青・赤・黄・白・黒の五色の座玉を見ることができます。こちらは伊勢神宮と元伊勢籠神社にしか祀ることが許されていない大変貴重なもの。古代中国の五行思想に基づくもので、万物を構成する木(青)・火(赤)・土(黄)・金(白)・水(黒)の5種類の元素を表しているそうです。
本殿は伊勢神宮と同じ「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」です。棟木(むなぎ)の両端を支える大きな棟持柱(むなもちばしら)が特徴。本殿の中心にはさらに大きな心御柱(しんのみはしら)があるそうです。
こちらは重要文化財に指定されている狛犬。よく見ると、狛犬の右足に刀で切られたような跡が見えます。作者の魂が狛犬にこもり、石の狛犬が天橋立に暴れ出て通行人を驚かしたので、たまたま仇討ちに来ていた豪傑・岩見重太郎が一太刀浴びせたところ、それ以来社頭に還り魔除けの狛犬になった、という伝説が残っています。

「実はこの神社から歩いて10分ほどのところに、奥宮がありますよ」と梅本さん。籠神社が奈良時代に遷宮される前から信仰の地であったお宮で、「眞名井神社」と言うそうです。
眞名井神社と言えば…天橋立の伝説にも出てきた神社ですね!それはやっぱり見ておかないと!というわけで、その聖なる場所へと向かいました。
神話の時代、豊受大神を祀っていた「眞名井神社」。そこへ大和の国から天照大神が遷ってこられました。4年の間、豊受大神と共に天照大神を祀ったのち、伊勢に遷られた天照大神を追い、豊受大神も伊勢に遷られた…という伝説が残っています。そのため、現在も伊勢神宮の内宮には天照大神が、外宮には豊受大神が祀られています。
本殿の奥にある磐座(いわくら/神様が降り立った場所)は、先に紹介したイザナギ・イザナミの天橋立神話の起源になった場所でもあります。ここは、なんと2500年前から変わらぬ姿で祀られているとても神聖な場所。また、境内には「天の眞名井の水」という銘水も湧き、パワースポットとして多くの参拝者が訪れています。

天照大神、豊受大神、そしてイザナギ・イザナミを祀っているこの場所は、まさに神話のふるさと。静寂に包まれ、木漏れ日が差し込む様は、神々しい聖地の空気を湛えていました。

もう一つの絶景ポイント「傘松公園」へ

参拝を終えた後は、元伊勢籠神社の門前町を通ってケーブルカーの乗り場へ。立ち並ぶ土産店では、名産である魚の干物や黒ちくわ、黒豆のおみやげなどが売られていました。
▲とってもレトロでかわいいケーブルカーの車両。駅舎も味があっていい感じ
「傘松公園」は、天橋立の北側からの景色を望む高台のビュースポット。ケーブルカーかリフトで上ります。ケーブルカーは15分間隔の運行で乗車時間は4分、リフトは随時運行で乗車時間6分です。乗車料金は大人が片道330円、往復660円。小児が片道170円、往復330円(全て税込)です。
あっという間に山上に到着。傘松公園からの眺めは「昇竜観(しょうりゅうかん)」と呼ばれ、龍が天に昇っていく様子を表していると言われています。
それではさっそく、お約束の股のぞき!どんな景色がみえるかな…?
▲…どうでしょう?龍が天に昇って行ってるように見えますよね??
傘松公園にも、天橋立ビューランドと同じく「かわらけ投げ」がありました。こちらは3枚200円(税込)。せっかくなのでこちらでもチャレンジ。先ほど1枚だけしか成功しませんでしたが、今回はどうでしょうか?

残念…今回は1枚も通すことができませんでした!
ふと見ると「股のぞき発祥の地」の看板を発見。ケーブルカーの駅舎の方に聞いたところ、階段を3分ほど上ったところが、古くからある股のぞきのビュースポットだそうです。
ワタクシ、普段乗りなれない自転車に乗ってふくらはぎが悲鳴をあげていますが、もうひと頑張りして上ってみました!
▲本日3回目の股のぞき。意外にこの体勢をキープするのは疲れます
いかがでしょうか?先ほどの展望台よりも高い位置から見ているので角度が変わり、より昇竜に見えると思いませんか?

ケーブルカー到着駅の周辺には、テイクアウトのカフェやレストランもあります。絶景を堪能したあとはしばし小休止を楽しんでくださいね。
▲やっぱり下りはリフトで。本日ラストの天橋立ビューは鳥のさえずりを聞きながら
▲観光船は8:30~17:30の間で、平日は30分、土日は20分間隔で運行(季節により変動あり)

駆け足だった天橋立&パワスポ巡りもこれにて終了。最後はレンタサイクルを観光船のりばで乗り捨て、天橋立北岸から遊覧船に乗って南岸へ。進行方向左手に松林を眺めながら、旅の思い出を振り返ります。

本日紹介したコースは、だいたい半日ぐらいで巡れます。日本有数の絶景とパワースポットを凝縮して楽しめる「天橋立」周辺エリア、丹後地方に来たらぜひ立ち寄ってみてください。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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