丹後ちりめん 京都の北部・与謝野町で楽しむ手織り&ミサンガづくり体験
独特の製法で撚(よ)られたシルクの糸で織る織物で、約300年の歴史を誇る「丹後ちりめん」。その発祥地である丹後・与謝野町で、丹後ちりめんの歴史を学びながら、手織りのコースターやミサンガなどのかわいい小物作りが体験できるということで、さっそく体験してきました!

300年の歴史を持つ伝統工芸品「丹後ちりめん」
丹後ちりめんの歴史は、江戸時代にさかのぼります。享保5(1720)年から享保7(1722)年にかけ、絹屋佐平治が京都の西陣から縮緬(ちりめん)の技法を持ち帰ったのが始まりと言われています。

明治から大正・昭和の初期にかけて、高級絹織物の代表格として名を馳せた丹後ちりめん。現在は技法の違いで種類も増え、また着物以外の小物や装飾品などで手にする機会も増えています。

観光協会が入っている旧加悦(かや)町役場庁舎は昭和4(1928)年に建てられた歴史ある建造物。レトロな外観が目印です。周辺には古い町並が残り、「ちりめん街道」として重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
それでは、さっそく中に入って体験してみましょう!
右に左に糸を通して…卓上手織機でコースター作り




さすが先生、見事な手さばきであっという間に3cmほどの布が出来ました。


二色の横糸ですが、糸の置き方によって模様が違ってきます。例えば、常に手前側に黄色の糸を置けば、整然とした幾何学模様になりますし、緑と黄色の順番を変えて置けば、変化のある模様を作ることもできるのです。
今回は前者の整然パターンで作りましたが、シャトルを通すたびに糸が前後してしまい、デリケートな作業に苦戦してしまいました。



幅15cmほど織りあがったところで、織作業は終了。上下の縦糸を切り離し、玉止めの作業に入ります。

「あれ、意外に早いですね!」と先生。聞くと、男性は結構苦戦する方が多いらしく、こんなにスムーズに結べる人は珍しい、とのこと。さして器用でもないのですが、褒められると嬉しいものですね!


いかがでしょう?なかなかの出来栄えではないでしょうか?先生のご指導のたまものか、あるいは私の眠っていた才能が開花したのか…。初めての割にはなかなかの完成度…っと。自画自賛はこれぐらいにして。
シルク素材だけあって、肌ざわりは滑らか。緯糸の撚りもアクセントになっていて、なるほど、これは他には無い風合いです。

先生がしっかり教えてくれるので、私のような不器用な初心者でも完成まできっちり指導してくれますよ!
十字に置いた糸を交互に回して組んでいく「ミサンガ」づくり

今回は、赤とシルバーっぽい白の2色をチョイスしました。


おお、これは意外とシンプル!さっそく続けて私もやってみました。

ひたすら同じ作業を繰り返します。途中で、あれ、今どっちやったかな?と何度かなりました。そうなった場合は、糸の中心部をチェック。下になっている糸が次の回転の糸になります。ただ、順番を間違えてしまっても特に問題なく糸は組むことができます。模様は若干ズレてしまいますが、それもまたオンリーワンということで。


長さはだいたい20cmぐらいでしょうか?足に巻くか、手首に巻くかで長さは少し変わります。糸を回す順番も間違えずにできたので、模様もキレイにできました!

こちらの体験は完成までだいたい20分程度。作業もシンプルですし、時間のない人でも気軽に体験できるのでオススメですよ!



ほかにも、丹後ちりめんを使ったグッズの販売がありました。なかでも人気なのは、メガネケースやがま口財布、カードケースなどの小物類。柄も伝統的な和柄ではなく、ポップでカワイイものが多く、女性にも人気だそうです。

天橋立や伊根の舟屋からも近い与謝野町。ぜひ旅の思い出作りに立ち寄って体験してみてください。
【与謝野町までのアクセス】
京都市街から京都縦貫自動車道・与謝小天橋IC経由で約1時間50分
この記事で紹介しているプラン
-
オンライン予約OK
【京都】高級絹織物“丹後ちりめん”のまち・与謝野町で手織り体験<オリジナルコースター作り>
高級絹織物「丹後ちりめん」のオリジナルコースター手作りしてみませんか?色とりどりの糸の中からお好きな横糸をお選びいただき、約15cm四方のサイズのコースターを作ります。卓上手織り機はシンプルな構造なの…
-
オンライン予約OK
【京都】絹糸に願いを込めて...お子様や女性に大人気!シルク100%♪オリジナルミサンガ作り体験
高級絹織物「丹後ちりめん」の町・与謝野町では、なんとシルク100%のオリジナルミサンガ作りが体験できます! 色鮮やかな絹糸の中から、お好きな糸を4種類までお選びいただき、願いを込めて組みあげます。シル…

妙加谷 修久
京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
この記事の関連ご当地情報
舞鶴・宮津・京丹後で体験できるプラン
-
オンライン予約OK
【京都宮津】いちご狩り食べ放題+海が見えるホテルでランチビュ…
約2時間|5,880円(税込) / 人
舞鶴・宮津・京丹後
-
オンライン予約OK
【京都宮津】いちご狩り食べ放題+海が見えるホテルでランチビュ…
約2時間|5,580円(税込) / 人
舞鶴・宮津・京丹後
-
オンライン予約OK
【京都】高級絹織物“丹後ちりめん”のまち・与謝野町で手織り体…
約45分|900円(税込) / 人
舞鶴・宮津・京丹後
-
オンライン予約OK
【京都宮津】ホテルで快適いちご狩り食べ放題45分♪天橋立や伊…
約45分|2,800円(税込) / 人
舞鶴・宮津・京丹後
-
オンライン予約OK
【京都宮津】ホテルで快適いちご狩り食べ放題45分♪天橋立や伊…
約45分|2,500円(税込) / 人
舞鶴・宮津・京丹後